美貌バいろいろ   作:SunGenuin(佐藤)

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お誕生日おめでとう、ディープインパクトさん!

あまり誕生日感はないのですが、ディープインパクトさんはなんというか「ターフの上」というイメージです。

※よく喋るディープインパクトさんと、名前もない暴言吐くモブウマ娘と、こっそりついてくアグネスデジタルとそのトレーナーが登場します
※アグネスデジタルが芝になったり砂になったりします
※ディープインパクトさん相手のサンジェニュインがかなりツンツンですがめちゃくちゃ照れてるだけです
※当社比強い言葉遣いをするサンジェニュインが出てきます


トライ、トライ、トライ・アゲイン

ディープインパクト(サンジェニュイン)が大したことないって言うなら、そいつと競り合ったオレはなんだってんだよ(彼女と競り合ったボクはなんだと言うんだ)

 

 揺れた炎は、あまりにも純粋な怒りだった。

 

 

 

 

  ── 季節は春待つ冬。

 

 国内最高設備を誇るトレセン学園の廊下も、公立一般校と変わらず冷え込んでいた。

 北国育ちが多いウマ娘でも、この冬の寒寒とした空気は相当堪える。

 いつもなら談笑で溢れる廊下だって、今日ばかりは立ち話もなくみんな、無言で歩いていた。ちょっと駆け足入ってる。

 それでもマイナス2℃の外気に比べれば暖かい、はず、なのだ。本当は。

 どうしたことか、今や居合わせた一般生徒が隅っこで固まるほどに恐ろしく冷え、目の錯覚か吹雪すら見える始末。

 不運にも居合わせた一般生徒ことアグネスデジタル ── 本物の一般生徒に言わせれば全然一般ではないが ── は、両腕に抱えた学生鞄をぎゅっと抱きしめながら、ことの成り行きを見守った。

 可哀想なくらいに青ざめたウマ娘数人と、その眼前に対峙する2人のウマ娘を。

 

 

 話は数分ほど前に遡る。いやもしかしたら数ヶ月くらい遡るかも。たぶん。おそらく。

 

 ワールドロイヤルカップの開催から早くも半年以上が過ぎていた。

 イギリスはアスコットレース場の芝となったはずのアグネスデジタルも、秋の訪れとともに肉体と人権が復活。

 マイルCS南部杯やJBCに挑戦し、12月にはチャンピオンズカップにも出走した。

 優駿と優駿がバチる最高の瞬間を真横で眺めながらゴールを決める変態勇者を尻目に、ターフ路線も「英雄と太陽王」の引退に情緒が乱高下。

 合わせてアグネスデジタルの解像度も70dpiと350dpiを行ったり来たりしていたが、かろうじて視認できるほどの解像度は保たれていた。

 それもURAファイナルズの激闘を見てモザイク処理がかけられ、英雄と太陽王、その称号を持つ2人に相応しい華やかなウイニングランをもって、アグネスデジタルの涙腺は崩壊した。

 その涙はやがて海となり、風に煽られ気体となって空に昇り、発生した雲から降り注ぐ雨になって大地を潤すことになるだろ。

 早い話、アグネスデジタルはまた芝となった。ウマ娘ちゃんに踏まれるなら本望かもしれない、でじお。

 

  ── 気づけばターフに居るのが当たり前の2人だった。

 

 片や国内最高の呼び声高く、春の王道ローテや秋シニア三冠を制した『奇跡にもっとも近い英雄』 ── ディープインパクト。

 片や国外最高の呼び声高く、欧州五冠や凱旋門賞を2度も制した『伝説だけを照らす太陽王』 ── サンジェニュイン。

 

 同じ日に同じレースでメイクデビューを迎え、1着と2着。

 名勝負と謳われたレースでラスト2ハロンを争う相手は、いつだってお互いだった。

 同着の皐月賞、ディープインパクトが勝ったダービー、サンジェニュインが引き離した菊花賞。

 シニアに上がったって、同じレースに出なくなったって、2人の視線が交わる先はいつだって最高のレースで、そこに相手がいた。

 同じチームで、同じトレーナーを仰ぎながらも、それでも無二のライバルとして競い合ってきた2人。

 互いだけが互いの影を踏み荒らす、唯一の優駿であり続けた2人がとうとう ── ターフを去った。

 

 ロイヤルカップを経てサンジェニュインが引退宣言をしたのと同日に、ディープインパクトも引退宣言をした。

 トゥインクルシリーズ最後の出走は有マ記念。URA管轄のレースでは「URAファイナルズ」が文字通りのラストラン。

 そうは言っても、最高のレースをした後に引退を撤回するウマ娘は過去にもいた。

 あまりにも楽しかったから続ける、と。

 どうかそれであってくれと、きっと、数え切れないほどのウマ娘が願ったはずだ。

 けれど2人は降りた。

 紙吹雪が舞う中山レース場のターフに立ち、揃って空を見上げながら、言葉なくそれでもタイミングよく。

 深々と頭を下げ、天才2人、あるいは天災2人、これにて終幕 ── と、高らかに。

 

 あれからざっと2ヶ月ほど過ぎたが、競技者を引退した2人は今もトレセン学園にいる。引き継ぎのためだ。

 ただその脚がターフを蹴り上げ、あの血湧き肉躍る、というと厳つくなってしまうが、それほど熱い「レース」という勝負事にもう参戦しないだけで。

 だとしてもアグネスデジタルは嬉しかった。

 廊下ですれ違うといまだに呼吸が止まるほどサンジェニュインに見惚れてしまうし、その横にぴたりと張り付くディープインパクトを見ると砂状に散ってしまいそうになるが、だとしても憧れの2人がそこにいる、その事実が嬉しかったのだ。

 それに本番には出ないとはいえ、模擬レースには手本役として出るという噂を聞いていた。

 隙あらば最前線で推し活、を信条としているアグネスデジタルはこれに狂喜乱舞、あたし新入生! の面で4月の模擬レースに出るつもりである。

 ピチピチのウマ娘ちゃんも見れるし一石二鳥では? なおその後、アグネスデジタルは担当トレーナーから「お前を他のトレーナーにスカウトされるのは困る」と下がり眉で言われ速攻で前言撤回していた。

 

 さて前置きが長くなってしまったが。

 要約すると、サンジェニュインとディープインパクトはラストランを終えた今もトレセン学園にいて……──。

 

「顔だけのくせに。その顔でいろいろやってもらったんじゃないの」

「たかが国内の活躍ごときで。強いやつはどこでだって強いんだから」

「お前なんて相手に恵まれただけだろ、大したことないやつばっかと走って」

「なんでまだ居座ってるのか、他に行き場がないからしがみついてる」

 

 それを気に食わないウマ娘がいる、と言うことだけご理解いただこう。

 

 アグネスデジタルとしては「気に食わない理由なくない? ハッピーしかなくない?」と宇宙ウマ娘状態になってしまうのだが、多感な時期の思春期ウマ娘の心情と言うのは測れないモノだ。

 ファンの数と同じだけアンチがいる、と言う噂もある。まあ仕方ない話だ、完璧に好かれる競技者などどこにもいやしないのである。

 何よりサンジェニュインとディープインパクト、この2人はその絶対的な強さから長らく世代ツートップと謳われ、揃って出るレースは他のウマ娘から『前門の太陽、後門の衝撃』と言われるほど。

 ターフ路線はただでさえ粒ぞろいだと言うのに、逃げ特化のサンジェニュインと追い込み特化のディープインパクトの間に挟まれるウマ娘は、それはもう大変なので。

 2人と当たることを避け、あるいは2人と当たった結果心が砕け、ローカルレースへと路線変更し中央トレセン学園を出たウマ娘だって多い。

 路線変更すらできず競走自体を辞めて田舎に帰る娘も同じだけいた。

 

 いつか、誰かが言っていた。

 

「勝利とは他者を傷つけることと同義である」

 

 敗者がいるから勝者がいる。

 16人、走るウマ娘が居れば、それはゴール後に15人の敗者と1人の勝者に終わるのだ、と。

 それを文字通り証明したような2人だったから、仕方ない、といえば仕方ないのかもしれない。

 積み重ねた栄光の裏に涙がある。

 喝采を浴びる2人の傍らに蹲る影が、立ち上がれず潰えた夢が、がらんどうに成り果てた感情が、どうしたってひとつはあるのだ。

 アグネスデジタルにはあまり理解できない感情だった。

 それはきっとアグネスデジタルが『勇者』だからだよ、と、担当トレーナーはひっそりと思った。

 どんなバ場でもアグネスデジタルは挑戦する。たとえいちばんにゴール板を踏めなくても、駆ける間は決して諦めない。

 誰も彼もお前のように心を強くは持てない。トレーナーの苦笑いを、アグネスデジタルは静かに受け入れた。

 

 勝者だっていつか敗北の味を知る。もしくは知った上で勝者になる。

 長い善戦期間を経て勝利を掴んだキンイロリョテイや、三冠達成後に苦戦を強いられたスティルインラブらがそれを教えてくれる。

 けれどそれには彼女たちのように挑戦し続けることが前提となる。ウマ娘に完璧超人はいない。

 叩かれて、叩き合って、それでも戦いきれずに崩れ落ちて産まれる怨嗟の声が、染みついた汚れのように心にへばりついて脚を鈍らせる。

 いつか、蒔いた種を腐らせトレセン学園をあとにした、悲しい15人の背中のように。

 どれほど2人が素晴らしい走りをしても、いや、素晴らしい走りをするからこそ現われる。

 その妬み嫉みを、サンジェニュインもディープインパクトも意に介することはなかった。

 

「だってオレの命に責任取れるわけじゃないじゃんね?」

 

 これはサンジェニュインのセリフで、彼女は他者からの罵詈雑言を一切記憶しないプロであった。

 最期まで幸せな記憶で満たしていたいから、覚えてる必要なんてない。覚える気もない。

 ディープインパクトも仕方ないものとして受け流すから、いつもだったら2人とも、何を言われても反応しない。

 けど今回は違った。言われたことがダメだった。

 

『競い合ってきた相手は大したことないやつばっかり』

 

 自分ではなく、よりによって相手への罵倒を、その相手と競い合ってきたからこそ許せなかった。

 

「オレ、お前らと走ったことあったっけ? クラシックで見たことねえ顔。……ディープインパクトお前は? オレとばっちり説ある?」

「……ボクも走ってない、知らない」

 

 お互い小声で言い合ってるはずの言葉も、静かな空間ではくっきりばっきり聞こえた。

 それに青筋を立てた1人が一歩前に出て口を開く。

 

「ッわ、忘れてるだけでしょ! あーやんになるね、雑魚は記憶にもないってわけ?」

「ハ? オレが今まで走ってきた()を雑魚呼びすんのやめろよ。同じレース走った娘の名前は全部覚えてんだからお前知らねえよ」

 

 威勢は良かったが、脳味噌直送で放たれたサンジェニュインの言葉に怯んで顔をしかめた。

 そう、サンジェニュインはこれまで競い合ってきたすべてのウマ娘を覚えている。

 メイクデビューで共に走った、今やローカルにもいないウマ娘の名前と顔と脚質、どんな風に駆け、どんな風に自分を追いかけてきたのか。

 同じターフに立ったその瞬間から、すべてのウマ娘が自身のライバルであり、油断ならない相手と理解していた。

 今日はオレが勝った。でもその次も勝てる保証などない。レースに絶対はないからだ。

 だからトレーナーたちが調べ上げた情報は絶対に頭に叩き込んだし、ずっと忘れずにいた。素数は覚えられないがライバルの顔を忘れなかったのは数少ない自慢とも言える。

 なにせデビュー前の模擬レースで共に走り、そして退学していった15人のことすら覚えていた。そのうちの1人、ローカルレースに向かったウマ娘の動向はその後もチェックしていたくらい。

 ローカルのウマ娘だってやろうと思えば中央のレースに出走できるのだ。いつどこで再び走ることになるか分からないのなら、覚えているに限る。

 そんなサンジェニュインの記憶にないのだから、目の前のウマ娘の誰1人とも公式レースで走ったことはないし、併走も模擬レースすら共にしたことがないということだ。

 ディープインパクトも以下同文のため、2人揃って「あに言ってだコイツ」と冷めた顔をしていた。走ったこともねえのに文句とは言いがかりにも程がある。

 あー傷ついた! サンちゃん傷ついた! この傷癒やすにはカネヒキリくんが要るなァ! とか思ったとか思わなかったとか。

 

「まあ細かいことはいいか。なんかオレもイキった口調になってすまんが。ダメだよな本当は、勘違いしないで欲しいんだけどバカにしてるとかじゃなくて、あー、そう……怒ってるんだ、オレ。だけどマ、走るんだよな? こうやって直接言ってきたわけだし」

「えっ」

「……ん? 走るんだろ? やんだろレース、あ、模擬レースなさすがにオレらもう公式は出られない。走った相手が云々言うから公式の方がシロクロは付くと思うんだけど、そこはオレらが現役中に言わなかったそちらさんの責任ということで」

 

 な、とサンジェニュインが隣のディープインパクトに目配せをすると、彼女もコクン、と頷いた。

 

「レースの指定はお前らがしてもいいよ。オレもコイツもそれで異論ないから。砂でもいいよ。オレら走ったことないけどね? それでイイならそうすりゃいい。……どんなバ場だろうが、どんな状況だろうが、オレは引き下がらねえぞ」

「ボクも、どんな条件でも受け入れる。それが、ボクのライバルが素晴らしいことの証明になるのならば」

 

 引退して以降荒々しい口調になったサンジェニュインが、175cmの長身から見下ろす。

 その隣で、155cmのディープインパクトが静かに見上げながら、けれど想いの籠もった声色で言い切った。

 ビリビリと痺れるような怒りが充満する。

 離れた位置にいるアグネスデジタルすら背筋が自然と伸び、それでも身体が震え出すのだから、真正面から浴びている娘たちは正気では居られないだろう。

 滝のように流れ出した汗を拭うこともできず、最後の抵抗と言わんばかりに2人を睨み付ける、彼女たちの脚は震えていた。

 

 

 レースは週明け月曜日に決まった。

 土日に開催されるレースが開けた月曜日はトレセン学園の指定休養日。

 全員の予定が一致して、かつ模擬レース場を憚ることなく使用できるのがこの日だった。

 そしてその日は奇しくも3月25日。

 何を隠そう ── ディープインパクトの誕生日だった。

 

 

「この日を敗北の日にしてあげる……!」

 

 体操服に身を包んだウマ娘がそう叫ぶと、サンジェニュインはぴくりと眉を動かした。

 

「ディープインパクトの誕生日知ってるんだ……ファンじゃね?」

 

 確かに。

 こっそり付いてきてたアグネスデジタルも頷いたが、顔を真っ赤に染め上げた1人が「違うッ!!」と叫んだ。

 

「余裕ぶっこいていられるのも今だけだ!」

「えぇ……ずっとピリピリしてんね、軽いジョークなのに」

「この……ッ」

「ちょっと!! あんたなに煽られてんの!?」

「だって……!」

 

 ちなみにサンジェニュインは煽っていない。本人が言ったとおりのジョークだし、別に本当にディープインパクトのファンだったとして何が問題なんだ、とすら思っていた。

 今日も元気に脳味噌から言葉を直送しているだけなのだ。しかしそれに気づけるのはカネヒキリやラインクラフト、この場にいる者だとディープインパクトだけだった。

 肝心のディープインパクトは訂正することもなく、軽口を叩くサンジェニュインに「リラックスしてるな、良いレースになりそう」とにこにこ。

 そして、元よりレースで緊張するような繊細な神経など持ち合わせていない2人の、その様子こそが「天然の煽り」であると知っているのは、両方と対戦経験のあるヴァーミリアンただ1人だけだった。

 

「ウォーミングアップは済んだか?」

「……あんたらこそ、神様へのお祈りは済んだんでしょうね」

 

 ヘ○シングかな? と小首を傾げるアグネスデジタルを他所に、サンジェニュインが笑った。

 

「 ── 叶うかな?」

 

 まるで神が乗り移ったのかと思うほど、壮絶なまでに美しい笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 模擬レース場、芝、右回り、2400m、天気は晴れ、良バ場。

 

「なんで……なんで縮まんないの……ッ!!」

 

 その声を聞いたのは、きっとボクだけだっただろう。

 中団から捲っていくボクだけが、抜かす一瞬の間際に聞いた悲鳴。

 けど振り返らない。返事だってしない。

 なんでって、答えは君が知っているはずだから、ボクも、彼女だって答えることはないだろう。

 

 理不尽な罵倒 ── ボクらからすれば理不尽極まりないんだけど、本人たちからするとそうじゃないらしい ── をきっかけに始まったレースは、大方の予想、というかボクらの予想通り、サンジェニュインの大逃げによって完全にハイペースになっていた。

 彼女と一度でも走ったことがある()なら誰もが身に染みている、サンジェニュインの逃げはあまりにも『速い』んだ。

 まずスタートからして違う。

 1人だけフライングしたのかと勘違いするほど、ゲート開放とタイミングぴったりに駆け出す。

 スタートが苦手なボクからするとどうやってるのか分からない、そのあまりの出だしの良さに、デビュー前の娘たちのゲート練習のアドバイザーをしていると聞いた。

 彼女がゲートで失敗したのなんて、隣ゲートのウマ娘がちょっかいをかけてきた弥生賞の1回のみ。

 それ以外は完璧なスタートダッシュでハナを走り続けているのだから、たぶんボクは彼女に師事すべきだったんだけど、でもできないよね。

 だってボクらはライバルだ。

 武器はひとつでも多く作って、多く重ねて、本番でつまびらかにすることこそが、ある種のライバルへの誠実さなのかも。

 隠してるわけではないけど、そう簡単に盗める技術でも無い。盗めてたらボクはもっと早い段階で彼女の背中に張り付いてるからね。

 

 ちらりと周辺を見る。

 いつもは最後方からレースを進めるボクは出だしから中団。

 仕方ない。ハイペースとは言え、彼女以外のすべてがスロー。

 ボクがいつものテンポでゲートを出ても中団に入るくらいには、他のウマ娘の脚がサンジェニュインに適応できていないんだ。

 これが、例えばクラシックでも一緒だったアドマイヤジャパンだったら話が違う。

 あの娘も逃げ先行の脚質で、サンジェニュイン並の瞬発力を出せる。ゲートでまごつくボクを置いて番手でレースを進めるだろう。

 ボクがそれに追いつくまでにはかなり距離を使うことになるはずだ。何よりあの娘、スタミナもあるから厄介で、菊花賞なんてヒヤっとしたものな。

 けど今一緒に走っている彼女たちは違う。完全に初めてサンジェニュインのペースにハマったと、そして張り付くだけの脚力と根性がないのだと、言外に訴えていた。

 

 ……いつものボクだったらきっと気にもとめなかった。

 悲しいことだし、言われたらボクも傷ついて辛いけど、そういった誹謗中傷はなるべく聞き流しているボクが、今回は我慢できなかった訳。

 だって大したことないって言うんだ。

 ボクのことは横に置いて良いよ。でも君まで、サンジェニュインまで大したことないって言うんだ。

 

 走ったこともないくせに。

 サンジェニュインと走って、競り合って、傷つけ合ったこともないくせに。

 見たことないんだろう、ボクに負けた彼女が大粒の涙を流しながらボクを睨み付けた場面も。

 激しい怒りを前面に押し出した覇気でボクの前に立った場面も。

 ボクをズタボロに傷つけるほど鮮やかに勝った彼女が、勝利とは他者を傷つけることだと、理解した場面を。

 屍を作ることが勝者の義務だと受け入れ、互いを刺し合いながら駆けてきたんだ、ボクらは。

 何が分かると言うんだ、ボクらの何が、君の何を持ってして理解できるというんだ。

 カッとなった、つまり頭に血が上ったのは確かだけど、あの時のボクは本当に冷静じゃなくて、拳が震えるほど嫌だった。

 自分を貶されたのも耐え難かったけど、サンジェニュインが大したことないって言うなら、それこそボクはなんだっていうんだろう。

 競い合って高め合って強くなってきた、ボクの勝利はサンジェニュインの価値を高め、サンジェニュインの勝利はいつだってボクの価値を高めた。

 そうやってここまで来た、その道程を、その思い出を、宝物のように抱きかかえてるボクを、まるごと貶された。

 この悲しみを理解できるのは世界でただ1人、サンジェニュインだけだと、ボクは眼前を見る。白い背中が眩しい。

 サンジェニュインは遙か遠くで、懸命に脚を回していた。その姿は、初めて会ったときのことを、ボクに思い出させた。

 

 

 サンジェニュインに初めて会ったのは、トレセン学園に入学してからのことだった。

 同期に白毛のウマ娘がいる、という話はずいぶん前から知っていた。

 幼馴染の1人であるカネヒキリが、幼い頃から自慢げに話してくれた美しい娘。

 ボクらが育った街からそう遠くないところに住んでいたけど、保育所で出会ったというカネヒキリを除いて、彼女に会った幼馴染は他にいなかった。

 当時はヴァーミリアンやラインクラフト、シーザリオもそこまで彼女に興味を持ってなかったと思うけど、どうしてかボクだけは、早くその()に会いたいと思っていた。

 魂はごまかせないのかな? きっと、ずっと、最初から分かってたんだね。

 ボクらは出会うべくして出会う、そういう2人だったんだ、と。

 

「……オレ、サンジェニュイン」

 

 カネヒキリの服の裾を掴んだまま立つ彼女はキラキラとしていた。

 ゆるくウエーブの掛かった純白の髪はセミロングくらいで、前髪が軽く目元に掛かっていた。

 ぷっくりとした真っ赤な唇は小さく、髪と同色の睫に彩られた瞳はまるで空の色を映したようで、なるほど、美しい。

 

 いやちょっと待って、これは、美しすぎるんじゃないか。

 

 カネヒキリ、話が違うよ、美しいで済ませちゃダメじゃないかコレは、なんというか、とにかくダメだよ。

 ボク聞いてないよ、美しいっていうか、美しいが過ぎるんだよ、ヒトの範疇に収まらないタイプの美貌っていうのはきっとこういうのだ。

 美のあまり混乱に落ちたボクを尻目に、シーザリオとラインクラフトはするっと仲良くなっていた。

 どういうことだ、ボクだけなのかこんなことになってるのは、いないのか味方は── 居た、ヴァーミリアン。

 おおボクの心の友よ、やっぱり君だけだねボクの理解者は。脚血みどろにして走ってたボクを「門限なんだが?」の一言で抱えて連れ帰った猛者の貫禄だ。

 2人の間に横たわる友情をしっかり確かめ合ってから、ボクはそっと視線を逸らした。

 このままじゃ思考が真っ白になってしまう。サンジェニュインだけにね。ふふ。

 

 なんとか自分を落ち着けようとしたものの、一度見てしまったから手遅れだと言わんばかりに頭が真っ白になってしまった。

 おかげでいくら呼びかけられても上手く返事もできず、早々に悪印象を持たれる始末。

 その後も彼女を前にするとフリーズしてしまうせいで上手く会話もできず、あれよあれよという間にデビューした。

 ボクらは脚質とバ場以外の適性はドンピシャだったらしく、メイクデビューで早々に鉢合わせた。

 結果はボクが1着、彼女が2着。

 その時初めて浴びた純粋なまでの『てめぇ次は絶対ぶっ潰すからな次勝つのはオレだオレ』という好意を受け取った。

 ボクが好意って言ったら好意なんだよ。

 

 それからいろんなレースを一緒に走った。ボクが勝ったり、君が勝ったり、行ったり来たり。

 それが楽しかった。ただ駆けるだけなのに。いろんな娘と駆けて駆けて、でもやっぱり最後2ハロンは君との削り合いになる、あの瞬間がたまらなく楽しかった。

 負けたらひどく悲しかった。どうして負けたんだろう、どうして追いつかなかったんだろう、考えるだけで辛かったけど、そうして知った痛みが明日への活力になった。

 気づけば遠くまで走っていて、ボクらは一緒に走りを止めた。

 サンジェニュインは辞める理由を「なんとなく、今かなって」なんて言ってたけど、ボクもそうだよ。

 君と走った日々を思い返しながら、「なんとなく、今なんだろうな」って思ったんだ。

 

 ボクらってたまに怖いくらい似てるよ。

 意外と長い時間一緒だから似たのかな。……いや、たぶん最初から似てたよ。

 少なくとも負けず嫌いなところは、きっと生まれつきなんだ。こればっかりは君も頷くことになるだろうね。

 

 ああ、こうしてレースの最中も君を思う。想う。

 想わなかった日はないね、だって君はいつもボクの前に居たから。

 どんなに後ろからレースを始めたってわかるんだ。この壁の向こう側に君がいるんだってこと。

 だから前へ行こうと思う。もっと早く脚を回して、身体より心が前へ行きたがる理由は君だった。

 君はボクを前にするとしかめっ面になるね。だからサンジェニュインはディープインパクトが嫌い、なんて噂が立つ。

 けどボク知ってるよ。君はボクのこと、実は嫌いじゃないんだって。

 だって君、好きか、無関心かの二択なんだもの。見くびらないでね、ボクは結構視野が広いからわかる。

 ボクのこと嫌いじゃないけど苦手なのは知ってる。しかめっ面になるのは対応に困ってるからだって。

 フリーズするボクもだいぶ悪いんだろうけど、でも、今はもうわかるよね、ボクはようやく君を見ても動揺しなくなって ── ようやく君と、走る以外のコミュニケーションを探そうとしてるんだ、ってこと。

 

 ボク嬉しかったんだよ。

 あの日、そう二日前、君が立ち止まって振り返ったのが。

 罵詈雑言なんて耳にすら入らない君が口を開いた理由の中に、ボクがいた。

 大したことないって、それに怒っているのがボクだけじゃなくて、君もなんだってことが、どんなに嬉しいかわかるかな。

 一方通行じゃなかったんだね、ボク。ボクら、やっぱり似てるなあ。

 ぶわっと嬉しくなって、今日が誕生日で、誕生日会が潰れちゃったって、それがただ嬉しかった。

 君はボクを選んだんだ。その記憶に罵詈雑言残してでも、ボクが大したことないって言われたのを嫌がったその事実が、ボクを今、こんなにも昂ぶらせる。

 

 それと同時に思い出したんだ。

 いつのことだったか、正確な日付は忘れちゃったけど、君、前にボクに言ったよね。

 

『……お前は運命だなんだっていうけどさぁ、運命なんかないよ』

 

 ここまで互いに選んできたすべて。

 それが積み重なって ── ただ必然だっただけ、と。

 

『それにお前、オレと出会わなかったってなにひとつ変わらねえよ。断言してもいいね』

 

 初めてボクに向かって、ボクのためだけに笑った君のそれは、どこか悪戯染みていたけど。

 その表情にこそ、ボクは君の本性ってものに触れた気がするんだ。

 そしてその言葉があながち間違いじゃないんだろうなってことも ── けどひとつ、訂正させてよ。

 

()()()()()、ってことはなかったよ……!」

 

 脚に力を込めて駆け上がる。もうボクの前は君だけだ。君だけだから。

 

 ねえ気づいてる?

 君がいたからボクはここにいる。ここに、ここまで、こうして走っている。

 でもそうだな、君の言う通り君がいなくても走っただろうな。何も考えず、空が暮れても、脚が血みどろになっても駆けた子供の頃みたいに。

 けどやっぱり、君がいたから、とボクは思うんだよ。君がいたから。君が、君と走ったから、今この瞬間のボクがいるんだ、と。

 君とハナ差で終わったメイクデビューが、君が目の前で崩れた弥生賞が、君と同着になった皐月賞が、君を退けたダービーが、君に届かなかった菊花賞が、それ以降の全てのレース、君と走った道程、君が振り向かなかったこれまで、君が振り向いてくれたラストランまで。

 君がいなくったってボクは満足して走れたとは、うん、ちょっとは思う。君と出会ったことで変わったものはきっと少ない。

 けどね、その数ない「変化」は、君と出会わなかったらきっと得られなかったよ。

 君が隣じゃなくてもきっと幸せな人生を送れたボクを、さらに幸せにしてくれたんだって、君はそっぽ向いて「そんなことなくね?」なんて言うんだろうけど。

 長く言葉を使わなかったせいで、ボクら、もう言葉じゃ通じないから。

 だからねボクら、こうやって走って伝え合うんだろうね。

 

 じゃあ、聞いてね。ラスト2ハロンで、全部。

 

「ッすべてを抜き去って前へ! 前へ!! これが、ッボクの走りだ ── !!」

「あらゆるレースで! あらゆる場所で! 頂点に立つのはこのオレ ── サンジェニュインだッ!」

 

 スパートに入る。鼓動が高鳴る。

 全身に力が入るような、逆に抜けていくような、不思議な感覚── これがゾーン、これがボクらの空間。

 頭のてっぺんから足先まで抜ける痺れが、ボクらの頭を沸騰寸前で止めてくれる。

 代わりに世界が広がっていくんだ。2人で駆けていく眼前がグッと開いて、ゴールが見えてくる。

 君か、ボクか。先に踏み込んだたった1人だけが勝者になる、この最高のかけっこが、どうか、永遠であれ。

 

 

 

 

 

 レースはサンジェニュインとディープインパクトのワンツーフィニッシュで終わった。

 外野でしかない、それもお呼ばれしていないアグネスデジタルを唯一の観客とした模擬レースは、これにて終わりを告げた。

 けど本当はまだ終わってないんだろうなあ。同人作家、いや競技者の勘がそう告げていた、と後にアグネスデジタルは語った。トレーナーは頭を抱えた。

 ゴール付近では数人のウマ娘が大地に膝を突け、肩で荒く息をしていた。

 

「はいお疲れ様でした。ラストスパートでおわかりの通り、オレもディープインパクトもゾーンに入るほど本気のレースだ。……これが、オレたちの、走りだ」

 

 刷り込むように一言一句、はっきりと言われたウマ娘たちから返事はない。

 ただその俯いた頭だけが答えだった。

 あれほど威勢よく突っかかった結果が15バ身近い結末なら、確かに見せる顔もないのかも知れない。

 アグネスデジタルの担当トレーナーはひっそりと頷いた。

 

「見当違いな怒りをぶち込まれても困るし、罵詈雑言吐かれたらこっちだけ嫌な気分になんだよ。正直バチクソにキレました」

 

 低く唸るような声色に数人の肩が跳ねるのを、サンジェニュインは努めて優しい声で言った。

 

「でもまあ、挑んできただけマシというか、近頃はオレらに模擬レースを挑んでくる娘も減ったんでね、まだ正攻法で感動まである」

 

 隣のディープインパクトが「果たしてそうだろうか?」という表情を浮かべていたが、サンジェニュインは胸の前で腕を組み、ウマ娘たちを見下ろしたまま頷いた。

 まったく何をしても絵になるウマ娘ちゃん様でぇ、とアグネスデジタルは感動に打ち震えていたが、トレーナーは冷や汗を隠しきれない。

 だってアレ、感動してるって顔じゃねーじゃんアゼルバイジャンコチュジャン。

 逆光を浴びて輪郭が不思議な光で縁取られたサンジェニュインが胸を張った。

 

「いつだって挑んでくれて構わない。……こう言うとちょっとしつれ〜か? やっぱウエメセ? でもマ、嫌いじゃないから、走るのは。ただ手段を間違えないでくれよ、何回も言ってっけどオレらだって聖母じゃねえんだ。見当違いの罵倒くらったらマジでイラっとするし、オレのことをこいつ叩く棒みたいに扱われるのも腹立つわけ。オレが嫌ならそう言えよ、口ついてんだから。別に万人に好かれようなんざ思ってないしお前らの考えを変えようなんて気はない。オレのことはいくら言われてもいいんだわ選り好み万歳だぜ、オレもそうしてんだから。けど ──」

 

 一呼吸おいて、サンジェニュインが微笑む。

 

「オレが強くあるために尽力した全ての存在のために、オレは、オレの走りが否定されたら徹底的に抗うぜ」

 

 それはまさに、王者の風格だった。

 

 

 

 

 気づけば空は暮れていた。

 まったく大変な1日だったぜ、とサンジェニュインが蹴伸びをする。

 まだ肌寒い3月の終わり、しっかり裏起毛を起用した肌着に身を包み、体操服を高級ブランドのごとく着こなすサンジェニュインの横で、ディープインパクトも疲れたような、眠たいような声で唸った。

 

「マジ今更だけど、お前誕生日がこれで潰れてよかったんかよ」

 

 いやオレは全然良いんだけどね? のような雰囲気を滲ませたくせに、この娘、実は誰よりも潰れたことを気にしているのだ。

 それを察しているディープインパクトが何度も頷いて口を開いた。

 

「君と走れたからいいんだ」

「ば ──……っはぁ……いや、いいや、突っ込んだらもっと拗れそうだし……」

「ボクが何か?」

「べ、別に? 最近お喋りだねって思っただけ! もう数年以上一緒にいるのに、今日だけで数年分の言葉数聞いた気分になるわ。お前のあの徹底した無口はどこ行ったんだよ、むしろ何があったんだよ」

「ああ、それは……実は今になってようやく余裕ができてきたんだ」

「今になって!?!?」

 

 面食らったと同時に溢れ出す疑問に、サンジェニュインはどでかい声で突っ込んでしまった。

 それにクスクスと笑いながらディープインパクトが頷く。

 

「それにあの頃じゃボクら、きっと言葉じゃ何も通じなかったと思うよ」

「……んふ、ふ、そりゃ言えてるな」

 

 ディープインパクトの前で珍しく穏やかな笑顔を見せたサンジェニュインに、まだこっそり付いてきていたアグネスデジタルが流れ弾を食らった。

 心配するな致命傷で済んでる。息はまだあるぞ! ディープインパクトも実は瀕死の重体だがなんとか堪えてる!

 

「オレも今更なこと言うけどさ、なんだかんだで長いな、お前とはさ」

 

 小声で呟かれたその言葉を聞いたのはディープインパクトだけだった。

 アグネスデジタルには聞こえない音量で、けど明確に遠くを見るその憂うような横顔でキル数を増やすサンジェニュインに並ぶように、ディープインパクトも遠くを見た。

 

「……ねえ、おかしなことを言うけれど」

「あ? 安心しなお前はいつもおかしいぜ」

「酷いな、君の前以外じゃまともって評判なんだよボクも」

「自覚あったんかお前!?!?」

「なんでかそうなってしまうんだよ、前から ── そう、ずっと前から、きっとね」

 

 最後の言葉は風に掻き消され、トレーナーはもちろん、本当の本当にアグネスデジタルの耳には届かなかった。

 2人に背を向けているせいでディープインパクトの表情も……どこか泣きそうなその表情も見えない。

 ただ唯一、サンジェニュインだけが目を見開いて固まっていた。

 数分にも似た、けど一瞬の沈黙を先に破ったのは、唇を震わせたサンジェニュインだった。

 

「お前、覚えてんのか」

 

 疑問符はなかった。たぶんどこかで確信していた。

 けれどディープインパクトは意外にも首を振った。横に。

 

「何も覚えてない。何があったか知らない。何もなかったような気もするし、何か在って欲しいような気もする」

 

 けどこれだけはわかる。

 

「          」

 

 風に預けた言葉は、ディープインパクトの望み通り、サンジェニュインにだけ届いた。

 

 

 

 

 

 ぼたり。

 頬をつたうには重い音で、振り向かせるには小さな音で、丸い目から涙が落ちた。

 

『ほら、ボクらは最期まで隣り合う』

 

 リフレインする言葉が背中を押す。

 馬は敷かれた寝藁に横たわったまま、とても嬉しそうに笑って、そして、とても静かに眠った。

 

 

 

 

 

「……これ、やるよ」

 

 ディープインパクトがあずけた言葉の返事もせずに、サンジェニュインは唐突にそう言って右ポケットから何かを取り出した。

 そしてなんともないような仕草でディープインパクトの手を取る。そのサンジェニュインの手が燃えるように熱くて、ディープインパクトも釣られたように体温を上げた。

 

 ぽん、と軽かったはずだ。音だけは。

 手のひらに載せられた小さな箱は、そのくせ、重かった。

 どうしてかな。どうしてこんなに重いのかな。

 同年代よりも小柄な分、それに倣うように小さな手のひら。

 すっぽり収まる箱はなるほど、確かに小箱なのに。

 どうしてこんなに、どうして、どうして。

 こんなに泣きたくなるほど重いのかな、熱いのかな。

 

「……これを、ボクに?」

 

 ン、と素っ気ない相槌ひとつで胸が熱くなる。

 涙脆いつもりはなかったけれど、目頭がカッと熱くなって、今にも涙が溢れ出しそうだと思った。

 目の前のサンジェニュインはいつも通りに見える。でもボク知ってるんだよ。耳のふちが赤くなってるの、知ってるから。

 

 ぼた、と重い涙が落ちた。

 昔もこんな涙を流した気がする。どこでだろう。

 丸くて、熱くて、なんだか塩辛くて。

 ただとても、幸せだった。







2人はこのあと、チーム・メテオのみんなが夕飯にズラして開いてくれたお誕生日会に参加し、ケーキを食べながら楽しく過ごすし、ディープさんがスキンシップもう平気やろと思って張りついたら普通に泣かれるところまでがワンセットです
めちゃくちゃディープインパクトさんに夢を見てる
好きだから……



以下最近のウマ娘の感想なんですけどすみません

ラインクラフトさん、来ませんでした。どう言うことでしょうか。

第◇回サンジェニュインのお嫁さんレース(敬称略)

  • エアグルーヴ
  • ハルウララ
  • ウオッカ
  • カレンチャン
  • 海外牝馬組
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