一年A組副担任 プロヒーロー『ステイン』   作:whiteカプチーノ

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いぇい、第二話!こういうステインもありですよね!





第二話

 正午を回った頃、ステインいつもの格好では街中をパトロールしていた。

 

「(流石に周りの視線が痛いな…やはり装備を変えるべきか?だがこの装備が一番身体に馴染むんだがな、それになぜギャングオルカは良くて俺は駄目なんだ、メディアに出れば誤解が解けるだろうか?)」

 

 だがステインはマスコミが嫌いである、昔少しだけ出演した時にもっとネタをくれと前の自宅に張り込まれたからだ、でもこのままでは警察に迷惑がかかるかも知れないと熟考していると、腹が鳴った。

 

「ハァ…今日は朝飯を食べてなかったな、確かこの先にバーガー店があったはず、そこで昼食を済ませよう」

 

 少し経ち、ステインがバーガー店に入るとバーガー店の空気が凍った、もちろん原因はステインの格好のせいだ。

 注文しにカウンターの方へ向かう。

 

「ご、ご注文でしょうか、お、お客様?」

 

 やはり怖がられている、それどころか若干子供が泣く声すら聞こえる、やはり頭だけでも外すべきか?だが外すと次は鼻の無い顔がある、どう転んでも怖がられる運命なのだ。

 

「……ハンバーガーとチーズバーガーを一つ、ポテトのsを一つ、オレンジジュースのmを一つをお持ち帰りで」

「は、はい!かしこまりました!」

 

 店内でゆっくり食べたかった気分だったが、このまま店内で食べると他の市民が気持ち良く食べられないだろう、仕方なくお持ち帰りした。

 

「お、お待たせしました!!1,200円です!」

「……ここに」

「丁度ですね!ありがとうございます!!」

 

 お金を払い、ハンバーガーを受け取ったステインは持ち前の身体能力でビルの上へと掛け上る。

 ビルの屋上に着いたステインは先程買ったハンバーガーの袋を開けていた。

 

「たまにはこうやって昼食を摂るのも良いな」

 

 ハンバーガーを口へと運び咀嚼する、これはこれで店内で食べるのとまた違った、美味しさがある。ピクニックで食べる弁当が美味しいのと同じ原理だ。

 

「キャーーー!ひったくりー!」

「!!」

 

 ハンバーガーを食べていると、近くから悲鳴があがった、どうやらひったくりのようだ、残りのハンバーガーとポテトを口に詰め込み、オレンジジュースでそれを無理矢理胃に流す。勿論、ゴミはゴミ箱へ、ヒーローが環境を汚すなど言語道断。

 

 悲鳴が聞こえた場所に向かうと、怪物のような巨大な敵が駅のホーム上に陣取っていた。

 そして、その敵と戦っているヒーロー達がいた。

 

「(デステゴロにバックドラフト、直接ヴィランと戦っているのはシンリンカムイか………)」

「通勤時間帯に能力違法行使及び強盗致傷、まさに邪悪の権化よ!!」

 

 するとシンリンカムイが腕を木のようにして伸ばしていた。

 

「(ハァ…あれは先制必縛ウルシ鎖牢か…強力だが発動が遅いな…)」

「キャニオンカノン!!」

「(!?)」

 

 シンリンカムイが怪物敵を捕縛しようとすると、どこからかビルと同じような大きさの女性が怪物敵を蹴り飛ばした。

 

「本日デビューと相成りました、Mt.レディと申します、以後お見シリおきを!」

 

 どうやら巨人の女性は今日からデビューするプロヒーローらしい。

 

「(成る程、巨大化か……ハァ…シンプルな分、強力だな、だが都市部への被害を考えれば地方の方が活躍出来るな、それでも都市部で活動するのは目立ちたいからだろう、ヒーローは目立つのも大事だが基本は自分に合った立ち回りをするのが正解なんだが…ハァ)」

 

 ステインは元のサイズに戻ったMt.レディと地面に転がっている怪物敵を見ながら心の中で呟く。

 

「(…それにあいつはまだ気絶していない、狸寝入りだ)」

 

 ステインは怪物敵の元へ駆け出す。

 それと同時に怪物敵が後ろを向いているMt.レディに襲い掛かる。Mt.レディはそれに気付いていない。

 

「……チッ!」

「キャッ!?」

 

 ステインはMt.レディを押し飛ばし、刀で怪物敵の攻撃を受け止める。

 

「クソ!邪魔しやがって!」

 

 怪物敵は刀に拳を打ち付けてしまったために、拳からは血が出ていた。

 

「…よし」

 

 ステインは刀に付いた血を舐める、こちらを見ていたMt.レディが「ひっ…」と怯えるが、気にしない。

 

「な!身体が動かない!?」

「…ハァ…終わりだ」

 

 怪物敵はステインの蹴りが顎に入り、気絶した。

 ステインは気絶した怪物敵を特注の鋼鉄製ワイヤーでぐるぐるにして、抜け出せないようにきつく縛った。

 

「ハァ…油断するな、Mt.レディ」

「ちょ、ちょっとあんた!誰よ!ヒーローじゃないわね!?大人しくしなさい!!」

「…おい、待て」

 

 Mt.レディをどうしようかと考えていると、シンリンカムイとデステゴロがこちらに走りよってくるのが見えた。

 

「……シンリンカムイ、デステゴロ」

「ステインさん!お久しぶりです!」

 

 シンリンカムイが駆け寄り、口調を崩して再会に喜ぶ。

 実はステインはシンリンカムイとデステゴロに面識がある、シンリンカムイとデステゴロがステインをヴィランと間違えて確保しようとしたのが出会いである、それからはたまに飯を奢ったりしている。

 

「ああ、それとこいつをどうかしてくれ」

 

 ステインはMt.レディに胸ぐらを捕まれ激しく揺さぶられ首がガクガクなっていた。

 

「おい、Mt.レディ!その人はヒーローだぞ!」

 

 デステゴロがMt.レディをステインからひっぺがす。

 

「はぁ!?先輩何行ってるんですか!?こんなボロボロのヒーローいるわけないじゃないですか!!」

「あ、Mt.レディ」

 

 シンリンカムイは何かを察し、ステインの方を見る

 

「ハァ…やはりこんな風貌では…ハァ…ヒーローには…ハァ…見えないか…ハァ」

 

 ため息をこぼしまくって、落ち込んでいるステインがいた。

 

「ステインさんはそこんとこ気にしているのだぞ!?しかも先輩じゃなくて大先輩だ!!」

「嫌よ!!あんなボロボロのヒーローなんて嫌です!!」

「こ、こら止めるんだ!」

 

 デステゴロがMt.レディを諌める。

 

「…ハァァァァ…ボロボロ………」

 

 ステインはさらに落ち込んだ。

 

 その後、警察が来て、ステインは抜け出し、怪物敵は移動牢に収容され、ヒーロー達はインタビューを受けて、この事件は幕をおろした。

 

 




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