閉ざされた世界の霧の街   作:高機動型讃岐昆布

1 / 9
 元々読者だった私が何を思ったのか書いてみました。
少しでも多くの人に楽しんでもらえたなら幸いです。


序章:舞い降りるツバメと地を這うトモヤ
小さき迷い人と不殺のサムライ


 ここは閉ざされた世界だが、時として異なる世界と繋がりがおこる世界でもある。

そしてまた一人の来訪者が足を踏み入れるその先で起きる事も知らずに……

 

「ここは、いったいぜんたい何処なのだ」

 

鬱蒼とした森を歩く一人の少女は、年の頃からしてまだ十代前半と言った感じに見える小柄で幼げな少女

どうやら彼女もまた閉ざされた世界に迷い込んだらしい。

 それでも彼女はまだ恵まれているよ言えようその背には大刀を背負っているのだから

元々いた世界が平和ではなあったのか彼女自身の事情なのか……

だが時として平和な世界から迷いこみ僅かな時間で見るも無残な姿に変わる事は、そう少なくも無かった。

 

「ツバメは学校に向かっていたはずなのに、なんなのだ?気づいたら森だし変な動物が襲ってくるし分けが分からないのだ」

 

いつしか迷いの森の中にいた少女ツバメは己の、身におきた事が誰かの能力なのかと考える。

 ショートカットで白を基調としたセーラ服に紺のスカートと言う装いだが、幸いにもコート着用しているが

今は僅かに、肌寒く感じるのは純粋に気温のせいだけであろうか

 あてのない状況で木の元に腰を下ろし一休みしようとした時こちらに、近づいてくる気配を察知した

恐らく一人……でなくともそう多くは感じられない。

ツバメは背の刀を鞘からするりと抜く姿を見せぬ相手に臨戦態勢にはいる。

 

「……待つでござるよ。拙者は敵ではござらぬよ」

 

 その気配の主に一足飛びで斬りつけたツバメの斬撃を、男は刀を僅かに抜き受け止めるも返す刃で反撃にうってくる事は無く静かに語りかけて来た。

 気配の主は142cmのツバメよりこそ大きいとは言え小柄な男性で赤地の着物に袴と言うサムライのコスプレとも見える装いだ。

 だが彼の言葉に安堵したツバメはトコトコと刀を納めると彼の元に近づ行くと彼に対して自己紹介をする。

 それに応じて彼もまた緋村剣心だと名乗ってくれたのだが、話を聞くと明治10年?廃刀令?ツバメの頭上に?マークを点滅させるワードが続く。

だがそれは剣心の方も同様だった今の現状が、結界系か幻覚等の能力によるものと思い質問をツバメは、ぶつけたのだが話がどうにもかみ合わなかった。

迷いの中の出会いに情報を得る事が出来なかったが、火を起こし共に休む事にした二人は木々を集め腰を下ろすも旅支度をしていたでも無く身につけていた物があるだけ食糧も乏しい

 

「……なんでござるか?なにもない空間に渦が」

 

「ひょっとして誰の能力かもしれないのだ。気を付けるのだ緋村のおっちゃん」

 

 突然の超常現象に異なる反応を見せる能力と呼ばれるものを、知っているツバメは誰かの攻撃かもと警戒する。

しかしこの現象が二人の身におきた事を知らしめる結果になる。突如出現した渦の中から一匹の犬が姿をあらわしたのだから

 

「なにも無い所から犬が、犬がどう言う事でござるか?これがツバメ殿が申した能力でござるか?」

 

「ホエ?ツバメの知ってるのとは違うけど……みたいなものなのだ。でも能力者も見当たらないし自然現象かもなのだ。ひょっとしたらツバメ達も同じように迷い込んだのも知れないのだ」

 

「かも知れぬが、今は食糧が手に入ったと言う事でよしとしょう。火の方を任せるでござる」

 

 この森で見かけた不気味な生き物よりは、害が無いだろうと現れたトイプードルを調理する事のにした二人は日も落ちて来た事もあり今日はここで野営をしようとなった。

 一握りの塩でもあればよかったのだが、ただ焼いただけでは味も知れたものだが、本当に自然現象なのだろうか?仮にだとしたら此処はいったい?そんな疑問だけが残った。

 




 とりあえずは序章と言う所で終えております。
話はまだ続いて行きますので、よろしくお願いいたします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。