閉ざされた世界の霧の街   作:高機動型讃岐昆布

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 ジバニャンとの戦闘が佳境に入ったところでしたが、ここでツバメと対に鳴るもう一人の主人公の話に入りますが
この二つの物語はリンクしていきます


来訪者と言う者が必ず戦える……とは限らない

 

 

 時はツバメ達がジバニャンと戦闘になるよりも前に戻るこの世界に迷い込んだもう少年の物語。

 

 弥勒ツバメ、緋村剣心、仮面ライダー1号、彼等のような異なる世界からの来訪者が決して珍しくは無い世界。

だが迷い込む者が多くいるが故に彼等のような戦う力を持った戦士ばかりが、たどり着くとは限らない時として彼のような者もまた……

 

 

「なんじゃとて」

 

 奇声を上げ草原で転げ回る学生服の少年それが、平賀トモヤこの不可解な世界に迷い込んだ普通の学生だ

遅刻を目の前にして全力疾走していたはずが、気がつけば空中を走っているが間違っても浮遊能力などを持ち合わせてなどいない。

気が付けばそこにいた何度も言うが浮遊能力を持ってはいない当然落下する。

 ここで何かの心得の一つでもあればクルリと舞って着地なり最低でも受け身でもとってダメージを軽減させるのだろうが

そんな物もない俺は全身を打ち付けて無様に悶絶しているわけだが、ここが一体どこなのか少なくとも通学路では無いようだ。

見渡す限りの草原に木々がチラホラと遠くには湖らしき物が見えるが人工物と言った物は見当たらない。

見当たらないが変わりに見たくない物が、眼前に姿を現す熊だしかも明らかに殺気立ってている。

 

「とにかく今にげる。よく分からんが、しゃーない」

 

 異世界転移なら戦うやろ?ってそんな選択肢は無い無いマジで、一目散に逃げ出したトモヤだが当然ながら逃げ切れるわけも無く鋭い爪により背中を裂かれる。

 

「ぎゃーー死ぬ死ぬ。これヤバいってマジでし死ぬやつやんマジで」

 

 熊の一撃で背中を刺され吹っ飛び頭から地面に突っ込み身を翻した先には追撃が迫ったいた

だがその追撃を刃で防ぐ者が居たおかげで命を拾うも救ってくれた古代の侍の様な男は砂と消えた。

 何が起こったのか脳が処理できずにいたが、命を救ってくれた相手が砂になり風と消えたのだから

異世界の奇跡のだろうかと身を起こしトモヤの乾いた笑いだけが虚しく響くだけだった。

 

「あっあの~その大丈夫でしたか?」

 

 九死に一生を得たトモヤの背後から幼い声が、届きはっとなり振り向いた先には紫色の長い髪に白いサマードレスの背格好からして16歳の自分より少し下といった同年代ぐらいの少女だった。

 髪は長くとも前髪まで長いわけも無く深紅の瞳が優しげに見え看取れと背中に激痛が走る

一瞬忘れていたが背中を大きく裂かれているのだから耐え難い苦痛に苛まれるが、少女が膝をつき後ろから寄り添う。

 

「ちょっと触らんといて頼むさかい。いやマジでヤバいから救急車とにかく救急車たのんます」

 

「だ、大丈夫、大丈夫だからね落ち着いて……うんこれっくらいなら私の魔力でもなんとか」

 

 傷口に触れられた時は痛みが走るも、熱を帯び始める熱いと言うより温かいと言う感じで傷口に触れた彼女の手が淡く光って見えた。

 その手を見ていたはずが、不意に彼女と目が合うと感謝を告げると共に自身の置かれた状況を話た……話してしまった。

 状況も分からないうえで、獣に遭遇し死が間近に感じ不安の中で出会った少女に吐露してしまった

だが正体も分からぬ相手に話した事は早計だったかも知れないが、少なくとも敵意は無いはずと信じ反応を見る。

 

「なるほど、なるほどトモヤさんは、来訪者さんだったんですね?私は雫って言いますで、ここはミストガーデンと言われる場所なんですよ元の世界にだって帰れると思う」

 

こうして出会った少女、雫から話を聞く事は出来たが、彼等の体験談らしく信憑性はあるかもだけど体験談だからかそう多くも無い。

 雫の曾祖父に当たる人物も来訪者だったらしいが、ある朝に忽然と姿を消したらしいが本当に帰還したのかは怪しい・・・・・・と言うか誰にも分からない。

では彼女の両親や祖父母はと言えば両親は40代半ばで健在、祖父母は村の墓地で眠っているとのこと

 この事から少なくとも彼女の村では来訪者として召喚される者が存在する事と彼等はいずれ帰還する事そして最後に来訪者の子供としてミストガーデンで誕生した者は一生をここで終えると言うこと

 そういう認識になっているらしい来訪者としてトモヤも保護されることになった

 

「ほんまに、おおきにやで雫はん。感謝感激雨・・・・・・ってソレもやけど僕を助けてくれた人?オラン勝った?」

 

「あ~それは・・・・・・秘密です」

 

 保護してくれる問い村への案内を受け彼女の後ろ歩くも、自身を救ってくれた人が居たことを謝礼を述べる中で思い出し聞く

 命に届きかけた攻撃を止めモンスター追い払った彼がいたはずだが、霧のように消え雫と話す間も姿を見せず聞くも

 雫は振り返るとシッとするかのように指を口の前にたてると、そう言って笑うと前をむき直し歩を進めていくのであった。

 

 

 

 




 当初の予定したとおり二人の主人公で話は進みます。
能力バトル物の様な世界観のツバメと普通というか現実に近い世界観のトモヤ
 序章時は別ルートとして進みますが本編ではガッツリ絡みますが、今回はオリキャラだけでした
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