僕と兄貴と銀河天使と   作:HIGU.V

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第二十五話 決戦────開戦

 

 

白き月とエルシオールの超高性能レーダーなどの計器を組み合わせ、エオニア軍本隊の到着時刻がおおよそ明日正午ということがわかった。そして今、決戦前夜。エルシオールクルーは思い思いの方法で過していたのであった。

 

 

 

ラクレットは日課のトレーニングをこなして、シャワーを浴びた後艦内を足の赴くままに散策していた。シミュレーターで訓練してもよかったのだが、明日には自分の機体はさらに強化されて戻ってくる。最後の調整をしても……といった感じだ。体力の消耗も無視はできないのもあるが。

普段ならティーラウンジにいるであろう面々も恐らくは自分の好きなことをしているのだろうと思い、当ても無く歩いている。クロミエの所は先程顔を出してきたら、激励を受け早く休んだ方がいいといわれ追い出されてしまった。その後食堂にも赴いたのだが、食堂のおばさんである梅さんは明日の祝勝会の準備で忙しそうにしており、ウォーターサーバ―から飲料水だけ飲んですぐに後にした。

今にして自分がいかに偏った生活をしていたのを痛感する。これ以外にはホールと格納庫くらいしか利用していた場所が無いのだ。先程喉を潤したばかりの彼は、わざわざ自販機の立ち並ぶホールに行く必要も無い。格納庫にいたっては、現在突貫作業中で、部外者立ち入り禁止だ。

そう考えつつもひたすら目的も無く歩いていたら、映画などでよく聞いていた、短く鋭い音が聞こえる。懐かしいなと思い音の方へ歩を進める。今迄来たことが無いものの、場所は予想できているので迷うことも無く、彼は射撃訓練場についた。

 

音の正体は火薬製の銃の発砲音だった。

 

 

 

「……そんな所で見ていないで、入ってきたらどうだい?」

 

「やっぱり、ばれていましたか」

 

 

こちらを一切振り向かずに、弾を詰め替えつつフォルテはそう言い放った。ラクレットも予想はしていたので、別に悪びれもせずそう答える。

 

 

「珍しいじゃないか、アンタがここに来るなんて」

 

「そうですね。今日になってようやく、艦内を散策なんて言うことが出来るようになりました」

 

「そりゃ、皮肉なもんだね、今までのほうが、時間もあったって言うの────にっ!!」

 

「…………すげー」

 

フォルテは素早くリボルバー式の拳銃で、的の描かれた人型の標的を打ち抜いた。全段撃ちつくす所までラクレットは眺めてみていようと思ったのだが、寸分違わず的のど真ん中に吸い込まれるよう着弾させていくフォルテの腕に思わず簡単の言葉が口から漏れた。

 

 

「まあ、年季が違うからね。私はこれが無きゃ今まで生きて来られなかった。だから人より優れている。自慢じゃないけどね」

 

「ええ、理屈では判るのですがどうにも。やはりこの目で見るのは違いますね」

 

「そうだろ? 実際にやってみるっていうのは、知識を聞きかじるのとは全然違う」

 

「ですね。まったくもってその通りです」

 

 

ラクレットはフォルテの言い分に同意する。恐らく意図して言っているのだろうが、まるで自分自身のことを言われたようになり、心がざわつく。そんな様子すらお見通しなのか、ここでようやくフォルテは振り向きラクレットと向き合う。その表情は、エンジェル隊の隊長として隊員たちに向けるものと同じであった。

 

 

「それで、アンタはどうなんだい? 自分の足でこの艦を散策してみて」

 

「ようやく自分が戦っているんだという実感が出てきましたよ。ああ、明日が決戦なんだなって感じで」

 

「怖かったり、不安になったりはしてないみたいだね」

 

「ええ、自分でも本当なぜかわかりませんが、この事態をどこか客観的に見ている自分がいるみたいで、おかしな気分です」

 

 

最近のラクレットによくあることだった。この前激情に任せてタクトを殴った時にすら、彼の中にどうして殴ったのかを本音と建前ですぐに理解できたのだ。なんというか、自己分析が上手くなったというのだろうか?

それなのに、まだいくつも答えの出ない問題を抱えているのだが。

 

 

「高揚感ってやつとは違うみたいだね……まあ、その表情じゃあ問題はないと思うがね」

 

「そうですか、フォルテさんのお墨付きがもらえれば安泰ですかね」

 

「そのぐらい、自分でけりつけられる様にならなきゃ。とても一人前とは言えないよ」

 

「厳しいですね、まだ14ですよ僕」

 

「ヴァニラはお前より幼いけど、あれで自分のことを把握してる。まだ時々危なっかしい所もあるけれどね」

 

 

なんか、だんだん責められる様な感じになってきて、たじたじとするラクレット。それをみて苦笑するフォルテ。

 

 

「なに、いずれできるようになるさ、それまでは誰かを頼っていい。それが仲間ってものだろう?」

 

「……ありがとうございます」

 

「それじゃあ、早く寝るんだね。明日が決戦なんだから」

 

「はい、それではおやすみなさい」

 

「ああ、おやすみ。ラクレット」

 

 

ラクレットは射撃訓練所を離れ、自室へと戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、いまエルシオールで一番おアツイと評判の二人タクトとミルフィーの二人は銀河展望公園に来ていた。この場所は、二人がお互いを意識し始めるきっかけとなった、お花見パーティーの会場であり、他にもピクニックなどのさまざまな思い出がある。出会って一月ちょっとしか経っていない二人だが、既に心は通じ合っているのか、どちらから声をかけたわけでもなく気がついたら隣にいたのだ。

 

 

「タクトさん……」

 

「なんだい、ミルフィー?」

 

 

公園のベンチで寄り添って座る二人お互いの表情を見ないで、スクリーンに映された、トランスバール本星から見える星座を見上げづつの会話だったが、気まずさは一切無く、むしろ心地よい雰囲気が間に流れていた。

 

 

「私、最近わかったことがあるんです」

 

「教えてくれるかい? 」

 

 

明日が決戦だというのに、穏やかな時間の流れが感じられる。二人の間はまさにそのようなもので、誰も明日皇国の趨勢を結する闘いを控えてるようには見えないであろう。

 

 

「私、やっぱり自分のこと……自分の運が……嫌いです」

 

「そうか……」

 

「でも……」

 

 

自分の心を確認するかのようにぽつぽつと言葉を紡いでいく。タクトは相槌を打ちながら、促すように耳を傾けていた。

 

 

「でも……タクトさんといられるなら、この運も悪くないんじゃないかって、思えるようになれたみたいです」

 

「ミルフィー……ありがとう」

 

「どうして、タクトさんがお礼を言うんですか? 」

 

「どうしてもさ」

 

 

タクトは星空を見上げ続ける。ミルフィーの言葉につい、礼を言ってしまったがそれが脊髄反射的行動で、自分でも理由がわからなかったからだ。もやもやしたけれど、決して不快ではないなにかがタクトの心を埋め尽くした。

 

 

「「…………」」

 

 

いつの間にかミルフィーは夜空を見上げるのを止めていた。顔を横に向けタクトの横顔を、その瞳にうつる星をみていた。もう幾度と無く見た星空が、タクトの瞳にうつると、とても綺麗に思えたのだ。

 

 

「ミルフィー、君は……」

 

「……何ですか?」

 

「君はオレの幸運の女神なんだ。君がいてくれれば、オレは何だって出来る気がするんだ」

 

 

ミルフィーはいつの間にか、瞳にうつっているものが、星空から毎朝鏡で見るそれになっていることに気付く。ならば、今自分の瞳にうつっているのは、きっと目の前の人の顔だ。

そう考えると心が温かいもので満たされるのだ。

 

 

「……明日絶対勝とう……そしたら二人だけでピクニックに行こう」

 

「……なら私……お弁当作りますね」

 

 

そのまま二人はどちらからでもなく、お互いの指を絡め合い満面の笑顔を浮かべた。お互いがお互いのことを必要としているそれを強く認識できたからである。そのまま抱き合うでも、口付けを交わすわけでもなく、二人はずっと見つめ合っていた。

 

 

そして、日付は変わり、決戦になるであろう日。エルシオールには『クロノブレイクキャノン』が装備されていた。紋章機の背中には白の翼が生えており、『エタニティーソード』の背中からも黒の翼が出ていた。『エタニティーソード』の剣の長さは心なしか何時もより少々長い。やはり、出力リミッターを解除したからであろうか。

シャトヤーン様に手を加えていただいたので、翼の展開時間が飛躍的伸び、性能も上がった。そう報告してあるのだが、本当に飛躍的に上がるとは思わなかったラクレットであった。

 

 

「これが、『クロノブレイクキャノン』圧倒的な存在感だな」

 

「ああ、エルシオールの印象がずいぶん変わってしまう、これほどの大きさの砲台ならば、威力も……昔の研究者がはずしたのも頷ける」

 

 

ブリッジではタクトとレスターが現在のエルシオールについて、思う所を述べていた。白き月から出港し、本星を守るように停止しているエルシオールの下部には、200mほどの長さを持つ、超巨大砲門が取り付けられていた。エルシオールの全長が846.0mなのだから、その長さは窺えるであろう。

 

 

「整備班、『クロノブレイクキャノン』の調子はどうだ?」

 

「それが、少々手間取っていまして、上手く出力が上がりません」

 

「即急に対処してくれ、いざという時に撃てなければ、意味がないからな」

 

「了解です!! 」

 

 

レスターは、整備班との通信を終えて、タクトの方を見る。口調こそ強いものだったが、焦りの色は少なく、人事を尽くしたので天命を待つだけだといった様子だ。タクトもそれにならって、エルシオール全艦並びに白き月につなぐ。

 

 

「みんな、もうすぐエオニア軍の本隊がここに来る。残念ながら、ルフト准将たちの援軍はまだ間に合わないみたいだ。だけど、俺たちはやるしかない」

 

──── …………。

 

「プレッシャーを与えるようで悪いが、オレたちが負けたら皇国の希望は失われてしまう。しかし、オレはこの事態の簡単な解決法を知っている」

 

 

そこまで言うと、タクトは不適に笑う。将来、救国の英雄タクト・マイヤーズと呼ばれる彼の片鱗がそこにあった。

 

 

「答えはシンプルだ、勝てばいい。君たちが自分達の力を最大限出せれば、後はオレが導いてみせる。簡単だろ? 」

 

 

エンジェル隊とラクレットは、自分の機体のスクリーンに映る、彼の自信に満ち溢れ、こちらに全幅の信頼を置いている視線を正面から受け止める。するとどうだろう、今迄最高のテンションだと思っていた3秒前よりも、格段に士気が高まるのが自覚できる。自分の力に限界はない。有るとすればそれは自分が勝手に決めたもの。どこまでも飛んで行けそうな気持だ。

 

 

「しかしこの方法には一つ大きな問題がある」

 

 

そこでタクトは、勿体ぶって、いかにも困ったようなジェスチャーで肩をすくめる。

 

 

「このエルシオールでは、乗員500人全員で祝勝会を開くスペースがない……そこでシヴァ皇子! シャトヤーン様! 白き月の食堂スペースを貸し切りにしていただきたい!! コレはエルシオール艦長としての正式な通達です!! 」

 

「おい!! さすがにそれは不敬だろ!! 」

 

 

思わずつっこみを入れてでしまうレスターだが口元がにやけている。ブリッジクルーも口元に手を当て、クスクスと二人の漫才を見て笑っている。

 

 

「いや、よかろう。私が全力を持ってそう取り計らおう、シャトヤーン様よろしいですか? 」

 

「ええ。それでは今から準備をしないといけませんね」

 

 

そこに白き月からの通信が入る。どうやら、タクトのジョークは好意的に受け止められたようで、二人もにこやかにこちらを見ている。

 

 

「だそうだ。みんな、それじゃあ……総員戦闘準備!! 」

 

────了解!!

 

 

エンジェル隊とラクレットから、完全にタイミングの一致した通信による応答が入る。

同じく、各クルーもその場でタクトの声にあわせて応答していた。

 

 

「初めてだな、6人の了解が揃うのは」

 

 

そうレスターはこぼしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シェリー……」

 

 

エオニアの心は憤怒で染まっていた。自分の腹心どころか、もはや半身といっても差し支えないほど近い存在を失くしたのだ。その心境は言わずもがなであろう。

 

 

「お兄様? どうしたの? 」

 

「シェリーが死んでしまったのだ……エルシオールの手によってな」

 

「そう、それじゃあ私が変わりにシェリーを作ってあげましょうか? 姿かたちも、言動もそっくりの同じのが出来るわよ? 」

 

「それじゃあ、だめなんだ! ノア!! 」

 

「そう? へんなの」

 

ノアの言いように一瞬激昂しかけるエオニアだが、なんとか理性を取り戻した。もはや、自分に躊躇う理由などない。シェリーを殺したエルシオールをこの手で……

 

 

「葬り去らねば……シェリー、それがお前への弔いになるであろう」

 

 

 

 

 

「前方の空間にドライブアウトする艦を多数確認、エオニア軍です。黒き月も確認しました! 」

 

「来たか……エオニア!! 」

 

 

前方スクリーンに瞬時に拡大映像が表示される。エオニアの乗る『旗艦ゼル』を囲むように高速ミサイル艦、戦闘母艦、高速突撃艦を中心に構成された前衛と思わしき軍団が映し出されていた。タクトが無意識に右手を握り締めていると、一つの戦闘母艦から大型戦闘機が発進してきた。今まで見たことが無い型だったので、新型かと推測したが、そのタイミングでエオニアから広域通信で呼びかけが行われた。

 

 

「白き月、並びにエルシオールに告ぐ。我が名は正統トランスバール皇国第14代皇王、エオニア・トランスバールだ。幾度にも渡るこちらの寛大な呼びかけに対し、断固拒否の姿勢を示し続ける貴様らは、すでに皇国の反逆者である。最終通達だ、白き月を余に────正統な皇国の王であるエオニア・トランスバールに明け渡せ」

 

 

その、一方的な通達はこの宙域に響き渡った。タクトとレスターは顔を見合わせる。レスターは、タクトのやることを悟ったようで、好きにしろと表情で伝えている。つまりは、諦めと傍観がない交ぜとなったそれなのだが。タクトは通信をエオニアに繋ぎ、大きく息を吸い込むとエオニアに返答した。

 

 

「白き月は皇国のものだ、よって皇太子……いや廃太子である、貴方のものじゃない」

 

「……ほう、マイヤーズ、ずいぶんと面白いことを言うな」

 

「そうですか? オレはただの事実を述べただけなつもりなんですがね?」

 

 

高圧的な視線で、睨みつけるエオニアに対してタクトは何時もの飄々とした態度で切り替えしていた。だが、エオオニアもタクトのその態度を見て逆に冷静さを取り戻したのか、一端目を閉じると、先程の激しく燃えるような激情を移す瞳は、静かに渦巻くそれとなり、何時もの表情に近いものとなった。

 

 

「マイヤーズよ、余は白き月のロストテクノロジーによる恩恵を使い、皇国を銀河全てを領土にもつ大国にすべきだと考えていた」

 

「はあ、それはご立派なことで」

 

「以前までの私ならば、当然のように白き月の恩恵を受けている今のお前たちが、さぞかし憎く見えたであろう…………だが、今はそうではない」

 

 

そこまで言うとエオニアは右手を垂直に伸ばしマントを翻した、その動きにあわせて彼の長い髪が風に乗りしなやかにゆれた。一同の注目が彼の手の方向に集まる。その先にあったのは、黒き巨大な人工天体。

 

 

「黒き月……」

 

「そうだ、白き月など黒き月があれば、もはや不要。本質的に同じ兵器工場であるのならば、2つもいらぬのだ。以前までならば両方とも欲したであろうがな」

 

「それは、成長なされたのでは? 二羽の兎を追うものは、一羽の兎すら手に入れることが出来ない。と言われているのですから」

 

「ふ、まあよい……さて、貴様の時間稼ぎにこれ以上付き合ってやる義理はないのでな、終わらせてもらう……『ヘルハウンズ隊』エンジェル隊の首を余の元に献上せよ」

 

────了解

 

 

そうエオニアが指示した瞬間、5つのウィンドウが開く、ヘルハウンズ隊の面々だ。

通信が繋がっている下を見ると先程の大型戦闘機に搭乗しているようだ。

 

 

「やあ、ミルフィーどうだい、この機体は、ついに完成した僕達の紋章機『ダークエンジェル』だよ」

 

「今までは性能の差で苦戦を強いられていたが、それも今日まで。成り上がりのブラマンシュは、自分の無力さに打ちひしがれると良いさ」

 

「うぉぉ!! このオレの新たな力を貴様に見せ付けてやるぜぇ!! 」

 

「この剣で……貴様を撃つ」

 

「へっへー、オイラとこいつのデビュー戦だ。ヴァニラ・H、とっととやられちまいな」

 

 

『ダークエンジェル』それは、白き月の生み出した紋章機を模して作られた黒き月の最高傑作。ノアが自ら設計しつくされた、誰が搭乗しようと最高の性能を発揮することが出来る最高の兵器。ヘルハウンズ隊の面々はそれに搭乗していたのである。今迄エンジェル隊が彼らに優位を保ってこられた理由の一つに期待の性能差というものがある。だが、それが極限まで小さくなってしまったのだ。

ヘルハウンズ隊は珍しく、その一言だけで通信を切り、こちらに向かって急速に距離を詰め始めた。それに続くかのようにミサイル艦、高速突撃艦、戦闘母艦、旗艦ゼルと進軍してくる。

タクトはエンジェル隊並びにラクレットに向かう。。

 

 

「さあ、みんな行くよ。これがオレ達の最後の戦いだ!!」

 

それに対して打てば響くような返事が返ってくる。

 

「はい!! 皇国の平和のためにも、絶対に許して置けません」

 

「ついに最終決戦よ。叩きのめしてやるんだから!!」

 

「ええ、私も尽力させていただきますわ」

 

「ああタクト、派手に行こうじゃないか!!」

 

「傷は私が癒します」

 

 

5人が言い終わり、ラクレットに自然と視線が集まる。彼は大きく息を吸って叫んだ、心の内を精一杯に────

 

 

「自分のエゴで人を殺すの何て、ゲームの中の悪役だけで十分なんだよ!!」

 

 

銀河最強の旗艦殺しフラグブレイカーの後の名言である

 

 

 


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