僕と兄貴と銀河天使と   作:HIGU.V

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第3話 結構乗り気な三男

 

 

 

 

一口にヴァル・ファスクと言っても、別段全員が好戦的ではないのは誰が考えたってわかることであろう。そもそも異なる文化、文明を有する勢力同士が衝突する時、接触する点は、その種族の中でも戦闘を生業としている者ないし、させられている者がぶつかり合うのだから。一般市民など、敵の事よりも今日の夕飯について考えることの方が、はるかに大事であろう。

しかし、頭でそれが分かっていても、一度剣を交えたものが分かり合うというには、時間がいるものだ。何かしらのきっかけがあって、なおかつそれなりの時間的資源があって初めて解決することなのだ。

 

 

「おお、ヴァルターよ。今日は内密に話したいことがあるから、時間をとれという要求の通り、こうやって場を開いてやったぞ」

 

「このような場を設けてくださって、真に恐悦至極でございます」

 

「本当、お前は面白いな」

 

 

朗らかに笑いながら、シヴァ女皇はラクレットに対してそう言った。その横では対照的にやや不機嫌な表情(不機嫌な表情なのはわりと何時もの事)を浮かべて、腕を組み立っているノア。そしてシヴァの後ろで同じく微笑を浮かべながら佇んでいるルフト宰相の3人が、この謁見の間の檀上にいた。

ラクレットは、その三人の手前で、臣下の礼をとり、一人で他の二人を待っていた。彼は驚くべきことに顔パスで御前に来れるのだ。他二人は、身体のチェックを受けているである。その間に、軽く説明できるように場を整えておくというのが、彼の役目なのだ。

 

 

「それで? わざわざ呼び出したんだから、それなりの理由ってものがないと、こっちとしても納得いかないわけ。早くしてくれない? 」

 

「これこれ、そんなに急かすではない。第一、今回は我々に合わせたい人物がいるという事で、ここに呼ばれたのじゃからな」

 

「うむ、して、ラクレットよ。お前が連れてきた人物とは、何者なんだ? 」

 

 

当然の様な疑問が飛んでくるわけで、ラクレットもそれなりに考えている。この後の交渉や、身の置き方の事もあるので、ある程度返答を彼の兄に渡されている。ラクレットには自分で状況を考えて動かし誘導していくといった事をする能力はまだ備わっていない。だが命じられた問答をすべて暗記することはできるのだ。まるで機械である。これから先、ほぼ彼は、兄の意志によって動く。完全に利害が一致したのだ。故に兄の描いた脚本を演じる、この先彼の最大の難所はここじゃない。故にこんなところで躓くわけにはいかないのである。

 

 

「そうですね……まず、最初に確認しておきたいのは、この話はかなり高度な戦略的機密を含みますので、この部屋の情報漏洩に気を配る必要があります。大丈夫ですか? 」

 

「うむ、この星で最も秘匿性が高い部屋だ。何でも申してみるがよい」

 

 

確認するかのようにそう言うラクレットに対してシヴァは急かすように先を促す。ちらりと横に視線を滑らせれば、ノアが早くしろと目で訴えかけている。これ以上じらすのは得策ではなさそうなので、考えていた文句を言うことにする。

 

 

「先の戦いで、ネフューリアは皇国の内部に潜入していました。これは即ち、ヴァル・ファスクがこちらの社会に間諜や工作員を放っていてもおかしくない。そう、ヴァル・ファスクが皇国内に住んでいてもおかしくない……そういう事実を肯定する材料になります」

 

「……うむ、頭が痛いことに彼等の外見は人間と同じ。サンプルのデータすらない現状、検査を受けさせても、何が分かるわけではない。一応意識確認やモラルチェックなどをしているが、今の所そういった対象は発見できていない」

 

「軍でなくても、それこそ浮浪者に紛れられているだけでもこっちの戦力の動向をある程度探ることはできるもの。大規模な船団を組織して防衛にあたるのは難しいわね」

 

「うーむ、その上敵の星の場所どころか方向すらわからん現状じゃのう。少しずつ警戒網を広げつつ調査船団を組織するしかないのじゃ」

 

 

ラクレットの指摘した事実は、いま皇国が頭を悩ませている問題の一つだ。普通こういった戦争において、敵の工作員や間諜がいても別段おかしくない。当然対策はするし、取り締まりも行う。状況によっては、逆にその間諜から情報が引き出せたりもする。

それは良いとして、問題なのは『一切の見分けがつかない』ので、対処の仕様がなく、下手に強く取り締まれば魔女狩りの如き騒動になってしまう事。そして、此方は敵側の情報が一切入ってこない事。である。

ヴァル・ファスクの正体、勢力の規模、場所、思想、目的。全てが謎に包まれている。精々わかっているのは『機械を操ることができる人間と外見が変わらない敵性勢力』という事だけだ。ネフューリア自らの証言と、極秘であるノアの発言しかない以上、仕方のない事ではあるが。一部の政治家はネフューリアは『ESPに目覚めた人間の妄言』とまでいう始末だ。肝心のノアも『EDEN星系から見た位置ならわかるが、長い漂流のせいでEDEN星系の位置がわからない』という状況であり、月側のログも黒き月は壊れてない。白き月は過去の研究者によって兵器関連の物と同時に削除されている。サルベージをしているが絶望的であり、状況はまさにないないずくしだ。

 

 

「ヴァル・ファスクが送り込んできたものがいる……それはつまり『炭素生命体が航行可能な距離』に敵の本拠地があるという事になります。そうするとある存在がいてもおかしくないわけです」

 

「ある存在?」

 

「ええ、つまりは脱走者や亡命者ですよ。敵国に入り込むことで、同族からの影響を受けないで済む。そういったことを求めてやってくるヴァル・ファスクがいてもおかしくないという訳です」

 

 

ラクレットはあたかも、ヴァル・ファスクが人間のように話している。現在の皇国の主流な意見は別の生命体であって、人間ではないという考えなのだが、意図的に人間の尺度に落として主張している。こうすれば、ノアが黙っていないであろうことを踏まえてだ。

 

 

「ちょっと待ちなさい!それじゃあつまり、皇国に敵意を持っていないヴァル・ファスクがいるってわけ? あんな何を考えているか解らないような連中が? 」

 

「ノア、余は実際にあったことがないから何とも言えないが、人間にだって好戦的な者、争いを好まぬ者といる。ヴァル・ファスクだからと言って否定するのは早計ではないか? 」

 

「アンタは、知らないから言えるのよ!! あいつらはね、血も涙もない感情なんてないような生き物なのよ!! 」

 

 

声を荒げるノア。彼女からしてみれば、彼女がここに今生きているという事実そのものが、どれだけの犠牲を払ってヴァル・ファスクに対抗してきたかという証拠なのだから。当然と言えば当然であるのだが、そのまま口論に発展しそうになったので、ルフトが間に入りなんとか場を取り持たせた。そして、先を促されたラクレットが口を開く。

 

 

「……どうやら、目的の人物がすぐそこまで来ているそうです。ですから先に言っておきましょう。今日この場に訪ねてきた3人は、私も含めてヴァル・ファスクに連なるものです」

 

「っな!! 」

 

 

さらっと、驚愕であろう事実を明かしたラクレットは、理解が追い付いていないため、絶句している3人を尻目に、ドアの方へ数歩進み、大げさな動作で振り向く。

 

 

「疑問に思いませんでしたか? 陛下、将軍。僕がこの年であんな複雑怪奇なシステムを搭載されている『エタニティーソード』をそれこそ『手足のように』繰ることができたことに」

 

「……アンタ……まさか!! 」

 

「そんな怖い目で見ないで下さいよ、僕だってこのことを知ったのは比較的最近なんです。今日この場に来ているのは、僕と僕の一番上の兄。そして……僕たちのご先祖様。前述の亡命してきたヴァル・ファスクです」

 

 

その言葉と共に、ドアが開き、男と老人が入ってくる。威風堂々といった表情で、堂々と歩を進める青年の後ろを、老人はゆっくりとした歩みで壇上の3人に近づく。

とっさにルフトはシヴァとノアをかばうように前に出て、懐のレーザー銃に手をかける。目の前の老人に得体のしれない威圧感を感じた為だ。数百年生きた化け物だという事実を彼は知らないが、そう言った気味の悪い貫録のようなものを感じさせる老人に、彼の軍人として鍛えてきた直感と肉体がオートで反応したのであろう。

 

青年は気にせずに、女皇陛下の御前に出た臣下のように跪き礼を表す。それに続く様に老人はその横に並び同じように跪く。ラクレットも、二人から離れた後方で同様に先程の礼をするようにその場に跪く。こうしてようやくルフトたち3人は現状何らかの危険があるわけではないと認識し、警戒を解くことにした。

 

ラクレットはともかく、他二人はここに来るまでに危険物がないかどうかのチェックを厳しく受けているはずなのだから。武器を持っているルフトたちの方が優位に立っているのだ。

 

 

「……それで、ご老人。そなたがヴァル・ファスクで、間違いないか?」

 

「ああ……確かに私はヴァル・ファスクだ。今年でおおよそ1500歳くらい。個体としての名はダイゴ。元は外務省で働いていた」

 

 

口調をいつもの意図的に作っている老人口調から、極めて業務的なまさに『ヴァル・ファスク』だといわんばかりの口調に改めて、シヴァの返答に応じる。この方が話が早く進むであろうという事と、エメンタールの演出の一環である。ここで、エメンタールが場をとりなすかのように、立ち上がり、両者の間に立つ。

 

 

「ご尊顔を拝見する栄誉に与り光栄の極みです女皇陛下。私めはチーズ商会というしがない商会の会長、エメンタール・ヴァルターと申します。そこの愚弟であるラクレットの兄です」

 

「う、うむ。そこまでかしこまらずとも良い、話は聞いておる。ブラマンシュ商会の良き友として最近発展しているそうだな。お主の弟二人も優秀で役に立っているぞ」

 

「ありがとうございます。そう言っていただけると光栄です……さて、今回ラクレットを通じてこのような場を設けさせて頂きました。おそらく大変驚かせてしまったでしょうが、私はもちろん、ラクレットにも、ダイゴにも、陛下に対する敵意も懐に含んでいるものもありません」

 

 

水を得た魚のごとく、解説を始めるエメンタール。もともと彼は弁が立つ上に話すのが好きな人物だ。3兄弟の中で最も口数が多いくらいである。ルフトを見ると、懐の前で腕を組んでおり、まだ一定の警戒はしているが、おそらく形だけであろう。ノアの方は、ダイゴを睨んでいるが、一応話を聞いてくれるようで、彼は計画の第一歩は成功と胸の中で呟きながら話を続ける。

 

 

「さて、恐らく陛下たちが疑問に思っているであろう事は数多くあるでしょうが、まずは簡単にダイゴがここに至る経緯を説明しましょう。さわりを申しますと、彼はヴァル・ファスクの中における融和政策を貫く姿勢を見せた結果国を追われ、現在のクリオム星系を開発、発展に導き、隠居していたヴァル・ファスクです」

 

「なんと……それは、本当か? 」

 

「ええ、事実です。証拠としてクリオム星系の現在の政府省庁の地下の空間に彼の銅像と名前が彫ってあります。加えて彼の社会保障番号は星系のコンピュータを介して秘密裏に発行したもので、数十年単位で自動的に新しいものが来るようになっております」

 

 

エメンタールは、そう言ってウィンドウを展開し証拠と思われるものを多数提示する。この中にクリオム星系の政治をしている団体のかなり重要なデータが含まれている。少々頭が働き欲が有る者がこれを手に入れれば、クリオム星系を完全な皇国の直轄星にすることも不可能ではないものだ。逆に言うと、これを提示できるだけで、それなりの人物であることが伺える。

そもそも、クリオム星系というのは、皇国が版図を広げていくうちに、発見してきた星系の中で、最も文明レベルが高かった星系である。謎の大災害クロノ・クェイクが600年前、その後暗黒の200年で多くの文明が衰退し、現在の本星に到達した白き月が皇族の先祖に恩恵を与え、その力で少しずつ星間ネットワークを構築してきたのだ。

当時多くの星系は簡単な気象コントロールシステムで旧式の艦を神とあがめるほど衰退していた。そんな中、クリオム星系は発見した船団を迎え入れ、一定の条件を付帯した条約を結ぶレベルだったのだ。彼ら自身はクロノストリングによる航行を過去に存在し現在は理論のみ残っている物であるとしていたが、星系内に置いてやや原始的ながら民間船が行きかう経済圏を構築していたのだ。

これは、クリオムの謎と政治学者や歴史学者そして一部のオカルトマニアで呼ばれる謎だったのだが、裏事情があったわけだ。その絡繰りがたった一人のヴァル・ファスクによってもたらされたものだというのが、今ルフトとシヴァの前に明らかにされたのだ。これを市民に明らかにしたら荒れるなとルフトはまた憂鬱な思いをはせながら、聞き手に徹することにした。

 

 

「彼の半生については、文書にしておきました。ついでにヴァル・ファスクの特徴や政治形態なども同様に。どうぞお納めください」

 

エメンタールはそういうと端末からなにかを転送するのではなく、珍しく紙による文章をシヴァに手渡す。これは万が一のための機密保持だ。その文章を若干呆気にとられながらも半場条件反射で受け取るシヴァ。そして胸元に引き寄せようとひっくり返したタイミングで、横から手が伸びてきて、横取りされる。ノアである。

 

 

「貸しなさい!! 研究者の私が最初に読むべきよ!! 」

 

「一応、ヴァル・ファスクの基本知識についてはラクレットも持っていますので、何でしたら、こいつに質問してくださってもかまいません」

 

「シヴァ、それじゃあアタシは後ろの部屋でこれからの対策も含めて資料を読んでるから、後は任せたわ。ラクレット来なさい! 」

 

「う、うむ、わかった」

 

「了解です」

 

 

そうして、ノアはラクレットを伴い、部屋に引っ込んだ。彼女からすれば、今後を左右する戦略的な情報が手に入ったのだ。一秒でも早く触れてみたいと思うのも当然であろう。そして、エメンタールもラクレットをこの場で外に出したい思惑がある。ラクレットもそういった指示を受けているので、大人しくノアに伴い、謁見の間を後にしたのである。

 

 

「さて、陛下。ここからは少々政治の話になります」

 

「うむ……弟に聞かせるには早いというのか? 余はラクレットよりも幼いのだがな」

 

「それでも、この国の女皇陛下でございます故」

 

 

恭しく礼をするエメンタール。ルフトもここにきてようやく警戒を解いたようで、真っ直ぐエメンタールに向き直る。ダイゴも、立ち上がり真っ直ぐにルフトを見つめ返す。自分が放つオーラと言うものを理解しているダイゴは、威圧感を与えないように、気を付けながらであるが。

 

 

「もうお察しでしょうが、私たちの家系は、このダイゴの、ヴァル・ファスクの子孫です。そして現在の皇国の意識はヴァル・ファスクそのものを敵としてみている……これは我々にとって少々不利なことです」

 

「うむ……余も最初は身構えてしまったからな、何も言えぬ」

 

「陛下、仕方ありませんぞ。我々はまだ何も知らないのですから」

 

 

シヴァは、今まで戦ってきてくれたラクレットを、一瞬でも警戒してしまったのだ。そう、彼にかなり近い位置にいる、シヴァですらヴァル・ファスクと分かった途端に、臣下であり信頼できる実績のあるラクレットに疑念を持ってしまったのである。

最もこれは、ラクレットの話し方(エメンタールの脚本)が大きいのは一目瞭然であろうが。最初から「自分はヴァル・ファスクだったらしいです、先祖の人が出てきてそう教えてもらいました。そして先祖も来てます」とでもいえば、あっさり興味は先祖の方に移るであろうし、そもそも、ラクレットが事情を知らなかったであろうことが分かり簡単だったであろう。

しかし、あえてヴァル・ファスクであることは重い事実だ。と言ったように受け止めさせたのだ。そうすることによって、この事実をどうするかという問題の着地点をある程度操作したのだ。

 

 

「最近我が商会でも、ラクレットを広告塔として使っており、かなり露出が増えてきました。いまや『皇国の英雄の若き懐刀』なんて呼ばれる英雄様ですよ。鼻が高いことに」

 

「うむ、軍としても広告塔であり、民衆の受けが良い彼が……言っては悪いがこういったスキャンダラスな事実を持っていたのは、なかなかに痛い」

 

 

そう、ラクレットはエオニアの乱時から、エンジェル隊の代わりに式典に出たことで、皇国で少々有名人となっていた。特に軍やその養成学校では、彼を英雄として憧れている人物まで出ていた。事実、ちとせも彼の二つ名まで知っていた隠れファンのような存在だったわけである。

最近はメディアへの露出を兄によって増やされ、雑誌のインタビューや、トーク番組の出演、軍学校のCMへの起用。果ては彼の戦争の体験記をゴーストライターが書き、それを出版したりと。タクトにならぶ知名度である。

 

ついでに言うと、すでに『旗艦殺し(フラグ・ブレイカー)』という二つ名は広まっている。フラグ・ブレイカーや、フラグ・ブレイカーのラクレットと言った感じで呼ばれている。一部ではさらに省略してフラブレさんと呼ばれているのだがそれはまた今度でいいだろう。

 

 

閑話休題、そう、要するにこの話をしばらくの間は秘匿する必要があるのだ。

 

 

「これからの状況次第ですが、全面戦争になった場合はさすがに公表すべきでしょう。向こう側の戦略として使われかねません。しかし、今は伏せておいたほうが民衆の感情に触れさせない方が、得策でしょう」

 

「うーむ……このまま戦線がこう着しているならともかく。戦争が始まれば逆に不信感が募りかねないかのう?」

 

 

ルフトは、そう意見を口にしてみる。まあ結局はシヴァが決めることなので強くは言えないのだが、それでもこの問題は中々にデリケートだ。少しでも知恵を出せればいいのだがという感じである。

 

 

「ヴァル・ファスクの性質上、いずれ決戦を仕掛けてくるはずです。私も昔はそうでしたが、自信過剰な側面を有している我々は、人間と一戦交えないわけがないかと……資料にも書きましたが、あれをつかわれれば終わりですがね」

 

「あれとは何だ?」

 

「…………口に出すのもおこがましい、我々の罪だ。天災クロノ・クェイクが天災ではなく人災だという事実。決戦兵器」

 

 

その言葉に、今までほとんど口を開かなかった、ダイゴが口を開き説明する。

まるで懺悔をするかのように、口にした言葉は、この場に良く響いたのであった。

 

 

 

 

 

結局、この日この場で判明した事実は、秘匿されることになる。ラクレットの生れに関しては、タクトにだけ伝え彼の判断に任せることとなり、敵の決戦兵器の存在は公式的にはシヴァ、ノア、シャトヤーン、ルフトの四人が知ることとなった。

 

 

 




対 ヴァル・ファスク用の決戦兵器であった白き月
さらにそれの管理者であるシャトヤーン その両方も
ヴァル・ファスクに対する詳細なデータを持っていなかったのは
クローンでの代替わりによる記憶の劣化と
過去の研究員のポカ以外に説明できないと思うんですよ。

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