僕と兄貴と銀河天使と   作:HIGU.V

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舞台裏は台本形式のうえ無駄に長く
メタ要素たっぷりのもはや楽屋裏というレベルです。
最低系の要素も含んでいますので
いやな予感がする方、面倒だと思われた方は
重点をあとがきにまとめてありますので
そちらをどうぞ

ラクレットの能力のばらし回と
裏話です。
予想してからお読みください。





舞台裏+あとがき

 

 

舞台裏

 

 

 

 

 

クロミエ「どうも、エメンタールさん」

 

エメンタール「やあ、クロミエ君。こうやって話すのは初めてだね」

 

クロミエ「そうですね、お互いラクレットさんという共通点はありましたが、こうやって顔を合わせて話すのは初めてですね」

 

エメンタール「ああ、そうだな……さて、とりあえずお疲れ様」

 

クロミエ「そちらこそお疲れ様です。ある意味で僕より大変でしたでしょ? 」

 

エメンタール「そうだねー。全くこちとら命の危険のあることなんて一切するつもりはなかったのに」

 

クロミエ「そうだったんですか? 」

 

エメンタール「ああ、そうだよ。おかげでこっちの計画は全部パーだ。せっかく代理人を立てていた商会も、気が付いたらオレがトップになっていたし、舞台裏で裏方に徹しようと思ったら、なんか万能お助けキャラになったし、しかもなんか相手を見下してる嫌味なキャラになったし」

 

クロミエ「ああ、性格も変更させられたんですか? 」

 

エメンタール「割と素だけどね、それでも弟が苦しむのを見て『楽しい』と感じるほど屑じゃないよ。無関心だったから、どうとも思わなかっただろうね。普通なら」

 

クロミエ「僕のほうは、ラクレットさんをここに根付かせるまでがお仕事だったみたいです。そのあとは特に何か強いられた感じはありません。ですからラクレットさんの事は大好きですよ」

 

エメンタール「いや、体内に異空間がありその中に完全に別の生命体がいて、生態系を作っているという、宇宙クジラに。自分のDNAを元とした生命体である、宇宙クジラと君の遺伝子を複合した存在の子宇宙クジラを作らせることで、世話係になっている君が、うちの弟を好きなのは微妙なのだが」

 

クロミエ「説明口調ありがとうございます。そろそろぼかさずに確信言っちゃいます? 」

 

エメンタール「そうだな。全くこの世界がまさか────」

 

クロミエ「ギャラクシーエンジェルシリーズの『タクトさんたちが帰ってこられない』平行世界だったなんて」

 

エメンタール「何度も何度も、タクトが帰ってこれないから、世界が寿命を迎えてビッククランチで滅ぶ。それが何億回、何兆回の数えきれないほどのループを生んだ」

 

クロミエ「そのループの天文学的な数字のうち何回かがギャラクシーエンジェルに似たものになる。でも毎回、タクトさんに当たる人物が戻ってこれない。」

 

エメンタール「そんな中打開策を探していたこの世界の意思」

 

クロミエ「世界の意思の代行者たる二人、タクトさんと……もう一人は誰でしたっけ? カズ……まあいいです。その二人のうち、一人しか動かせない閉塞感に満たされた世界」

 

エメンタール「その分、タクトの勘がおかしいほどブーストされていたがね、あれも一種の学習した結果なのかもな? 」

 

クロミエ「それを打開するために、どうにかして蓄えたエネルギーで、誰でもいいけれど、この世界を愛することができて、この世界の仕組みを知らない存在として呼ばれたイレギュラーが」

 

エメンタール「ラクレットってわけだ。当然、この世界の法則には干渉されない。異世界からの存在だからな」

 

クロミエ「下手に動かすことで、彼の利点を失いかねないので、世界意思による影響を受けない、それがラクレットさん」

 

エメンタール「あいつの能力だな、決められた世界の『お約束』みたいなものをアイツは非常に起こしにくい」

 

クロミエ「なにせ、存在の在り方が違いますからね。あなたや、カマンベールさんは、ラクレットさん……いえ、厳密には、タクトさんを助ける補助装置に過ぎない」

 

エメンタール「そうそう、タクトが帰ってこれないのは、俺達という余分なリソースを使っているのかもしれないが。まあ、そんなものは禅問答だ。重要なのはラクレットだ。あいつもまた、ここと似た平行世界では失敗したという噂も聞くし、放っておけない奴だよ」

 

クロミエ「ラクレットさんは、存在の在り方として、少し浮いてしまいますから。あの人、自分の能力に最近ようやく気が付いたみたいですよ? 呼ばれた意味はわからない……というより、知らないみたいですが」

 

エメンタール「ああ、あいつの能力は『ありがちなイベントを起こしづらくする』って奴だからな。限界超えても死ににくいけど、街歩いてても不良から女の子を助けたりはないし、沈んでいるときにヒロインが慰めに来ない」

 

クロミエ「そもそも、女性との出会いが少ない。縁を持っていないとでもいうのでしょうか? 」

 

エメンタール「極め付けには、対恋愛用に、周囲に外見や内面ともに優れた同性が来やすいとかね」

 

クロミエ「もちろん、そういった彼だからこそ、起こす現象が大きな影響を世界に与えている」

 

エメンタール「現にタクトも帰ってこれたしな。前半戦終了って感じだな」

 

クロミエ「クリア特典として、この世界にはなかった、平行世界との接続ができましたね」

 

エメンタール「ああ、この世界にない概念だったものが、存在する可能性を持った。なにせ、今までこの世界はEDENに当たる宇宙しかなかったんだからな」

 

クロミエ「あなたは、魔法が使えるようになったんでしたっけ? 」

 

エメンタール「ああ、そうだ。魔法が存在してもおかしくない世界だからな。逆にラクレットは人外じみた身体能力が、存在してもおかしくない世界にきたから、馬鹿力というか、筋肉病を習得した。まーアプリコットみたいなバランスを見抜く能力。リリィみたいな、戦艦をぶった切る能力もある。次のステージで戦うには、この位あってもいいだろう」

 

クロミエ「皮肉気ですね。そんなに、世界意思に良い様に利用されて、物語に介入することになったのが鬱陶しいんですか? 」

 

エメンタール「それもあるが、どーにもね。いろいろ気に入らないわけよ。俺が本当に俺という人間なのかとかもあるけど、なによりラクレットがかわいそうだ。あんな能力じゃ、彼女もまともにできやしない。世界意思の友として世界意思が出来ないことをやらされ続けるだけじゃね」

 

クロミエ「あ、そのことですけど、どうやら、後半戦からは、若干チート主人公臭がするらしいですよ? 」

 

エメンタール「マジで? 」

 

クロミエ「なんでも、『いろんな不幸なENDを思いついたけど、さすがにそろそろカタルシスを覚えるためにベクトルを逆にする時期』だそうで」

 

エメンタール「おせーよ」

 

クロミエ「戦闘ではチートちっくだし、かわいい親友がいて、信頼できる上司がいて、彼女はいなくとも複数の美少女と好きな時に親しげに会話ができて、報われないけど恋もできて、しかも失恋の傷まで小さくなるように設定されている。なのに主人公がかわいそうとかいう声が大きいですからね」

 

エメンタール「メタっているねー。で、ヒロインは誰よ? 」

 

クロミエ「『そういうのは、最初に書いてあるの好きじゃない。たとえ第2話くらいでわかる作品でも』という主張なので発表はしません。ラクレットさんの好みはすでに周知の事実なので、『そうなるか』『そうならないか』『やっぱりそうなるか』『え? そうなるの』の4択がヒロイン候補だそうで」

 

エメンタール「わかんねーよ。にしても、そっか、妹ができるのかー」

 

クロミエ「気が早いですね、それに、ノアさんがいるじゃないですか」

 

エメンタール「兄嫁はよく寝とるエロゲあるけど、弟嫁を寝取るものってないよな」

 

クロミエ「あ、エメンタールさんによる寝取りはないそうで」

 

エメンタール「おい、それって、この作品の傾向として……」

 

クロミエ「初期設定だと、ヒロインできない路線主人公で売って、途中ヒロイン作って、それで『なんだよ、テンプレ主人公じゃん』と言われたら、寝取らせてその二人のためにラクレットが敵に特攻をかけて、あいつのために生きていこう みたいなプランもあったそうで」

 

エメンタール「性格悪いな、おい」

 

クロミエ「まあ、こんな作品書いてる作者ですし」

 

エメンタール「オレ達はどういった方向のメタ会話なのか迷走し始めてるぞ」

 

クロミエ「そうでしたね。まあ、なぜなに『エルシオール』みたいなもんですし」

 

エメンタール「だいぶ、ぐだって来たな。そろそろ終わるか」

 

クロミエ「そうですね、質問があったら感想で聞きますよ」

 

エメンタール「クレクレ乞食かよ」

 

クロミエ「こんなに長くなるとは……って感じらしいですよ」

 

エメンタール「まあ、その辺は今度考えるとして、このなぜなに『エルシオール』inクジラルーム クロミエの私室は終わりにしますか」

 

クロミエ「そうですね、以上『最低系の要素を自然にたくさん取り込んでみる企画が実現できなかったので、中途半端にひどい舞台裏』でした」





あとがき
此処までお読みいただき誠にありがとうございます。作者です。

では先に捕捉を

ラクレットの能力は『宇宙意思に選ばれない能力』であり
今までイベントが起こりづらかったのはそのためになります。

彼の転生(厳密には転移)した理由は
詰みに入ってループしてしまっている世界への打開のための火種である
ラクレットはその能力故に、世界に影響されづらい
その為に世界意思のできないことをやってのける可能性がある。
故に、意思ではなく、その友によって動かせたわけです(第1話)
そして、エメンタールやダイゴ、クロミエの突発的な変な行動、そしてタクトの異常なまでに鋭い勘は世界意思によるもの

といったところです。

これ以上の説明は向こうでして有るので割愛させていただきます。

さて、誤字修正の大義名分として初めたハーメルン様への投稿ですが
加筆の量がかなりありました。4万字程だと思われます。7-8%の増加です。
序盤の主人公の臭みを限界まで抑えながらもうざさを出すための描写が主です。
しかもまだまだ誤字があります。漸く誤字が多い作品の範疇に収まる程には。
定期的に読み直して修正していきます。

毎日更新のつもりですが 投稿予約を2015年で入れてたり、寝坊したり寝過ごしたり等などで何日かはぬけがあったりと。散々な感じですが。
評価システムやPVなど目安が沢山あるのもあり、なかなか楽しくかけてました。

こちらだけにオリジナルの話をという事はしませんが、Arcadia様に追加した話はこちらにも上げるつもりです。
今後書く予定はないのですがね。

さて長々と語ってしまいましたが
改めて御付き合いいただきありがとうございました。
ギャラクシーエンジェル愛がある人も原作知らない人も
改めてアニメでも原作でも手に取ってみるようにと
願いを込めて。


2014/8/25
HIGU



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