どうも最近シンクロ、エクシーズをそろそろ使いたいなぁと思っている橘です。
冬休みが終わり、再び授業が始まるようになり今俺は神楽坂を相手にテニスをしている。
やはりデュエリストというべきか神楽坂も身体能力が高く俺は圧倒されそうになったが冬休みの間に筋トレをしたおかげで何とか相手についていくことが出来た。というよりもこれはテニスじゃなくてテニヌじゃねぇか! と突っ込みそうになりつつも授業が進行するのであった。
「いやぁ、まさか神楽坂がここまでテニスが上手いとは思わなかった」
「師匠もテニスは苦手だって言ってた割には結構動けたじゃないですか」
テニスの授業が終わり、神楽坂と話しながら廊下を歩いていると見知った顔が見えたので声をかけた。
「丸藤先輩じゃないですか! どうも、大体一か月振りくらいですかね」
「ん、ああ湊斗か。冬休み明けに会うのは初めてだな」
「そうですね。あ、丸藤先輩。隣のこいつは色々あって俺の弟子になった神楽坂です。これからよろしくs「おい! なんだイエロー風情がカイザーに気安く話しかけあがって!」くお願いします」
俺の声に反応し丸藤先輩も俺達に挨拶を返し隣の神楽坂を紹介しようとした瞬間、近くにいたブルーの生徒が俺の言葉にかぶせてきた。これには少しいらっと来たが相手は先輩らしかったので落ち着いて話すこととした。
「どうも先輩俺はイエローの橘湊斗といい丸藤先輩n「そんなこと知らねぇよ! こっちはイエローがブルーに話しかけてきてんじゃねぇって言いたいんだよ」
「大体なんだお前は大した実力があるでもない癖にカイザーにそんな気安くしやがってこの雑魚が!」
「......雑魚ですか?」
「ああそうだよ。レッドじゃないだけマシだがイエローもエリートであるブルーに遠く及ばない劣等生だって言ってんだよ! 雑魚が!」
そう言い放った瞬間空気が凍った。隣にいる神楽坂は因縁をつけてきた先輩を哀しい目で見ており、あのカイザーと呼ばれている丸藤亮でさえも冷や汗を流しておりこの空気に気づいていないのは目の前の男だけだった。
「__そこまで言うならいいでしょう。実際に手合せしてみましょうか? 先輩」
「はっ! いいだろう。実力の違いを分からせてやる」
俺は笑みを浮かべながら目の前の男に対しそう提案してみせると男は一瞬口角を吊り上げ馬鹿にするような表情で言い返しデュエルフィールドへ向かうのであった。
「あ! そうだ年功序列ということで先輩は初期ライフ倍でスタートしていいですよ?」
フィールドに着きお互い所定の位置に立つとイライラしている俺は先輩に対しそう提案すると一瞬何を言っているのか分からないような顔をした。
「...何言ってんだお前?」
「いや、だからあなた、先輩だからたたせてあげようとしただけですよ。それとももっと倍の方が良かったですか?」
「ふざけんじゃねぇ!」
俺の言っている意味を理解したのか男は怒鳴りつけ今にもリアルファイトが勃発しそうな空気になった。
「てめぇ、俺をおちょくってんのか!!」
「いやいやそんなことありませんよ。ただ先輩に無礼を働いたんでこっちは不利な条件で良いっていっただけじゃないですかぁ?それとも倍ライフをもらった癖に俺に勝つ気ないんですか? なっさけないなぁハンデもらっといて」
「そこまでにしとけよ、イエローが。__いいだろうこっちのライフが8000、お前が4000でデュエルしてやろうじゃねぇか!」
「いやぁ先輩! 後輩の好意を素直に受け取ってくれて助かります。__では始めましょうか?」
「ああ」
二人の掛け合いが終わり今プライドをかけた戦いが始まる。
__「「決闘デュエル!!」」
橘湊斗 先輩
LP4000 LP8000
俺、神楽坂は今始まった師匠と先輩のブルー生とのデュエルを観客席でカイザーと共に見学していた。
師匠がカイザーと知り合いだったことには驚いたが、あの師匠が因縁をふっかけてきた先輩に喧嘩を申し込んだことの方がとても珍しいと感じる。俺の隣に座っているカイザーもあの時若干驚いた表情をしていたしやはりあそこまで露骨にきれた師匠は珍しいのだろうと結論付けデュエルに視線を向けた。
「先行はくれてやる! 精々あがけやイエローが!」
目の前のブルー生はそう言い、師匠は苛立ちながらフェイズ宣言を始めた。
「では、ドロー。スタンバイ、メイン。ターン終了です」
__は?
「はぁ! それだけってなめてんのかてめぇ! それともなにか。あんだけ大口叩いといて手札事故でも起こしたのかよ。ちゃんちゃら可笑しいぜ! だったら、さっさと叩き潰してやるよ!」
「俺のターン! ドロー! 俺は手札から《強欲な壺》を発動! デッキから二枚ドロー、そして《天使の施し》を発動。デッキから三枚ドローして二枚捨てる」
「ふっ、ははははははははははは」
男はカードを引いた瞬間、笑みを浮かべると正面の師匠を見てそのまま突然大声で笑いだした。
やがて笑いが収まるとそのまま言い放った。
「この決闘デュエル俺の勝ちだぁ! 残念だったなイエロぉぉぉ!」
「俺は手札から《神獣王バルバロス》を攻撃表示で召喚。バルバロスはレベル8のモンスターだが元々の攻撃力を1900とすることで生贄なしで召喚できる。さらに魔法カード《野性解放》を発動。このカードはフィールド上の獣族、獣戦士族モンスターを対象として発動できる。選択したモンスターの攻撃力はそのモンスターの守備力分アップする。それにチェーンして《禁じられた聖杯》を発動! このカードはフィールド上のモンスター一体を対象にしそのモンスターの効果を無効にし、攻撃力を400ポイントアップするカードだ。よってバルバロスの攻撃力は4600だぁ!」
「どうしたぁ、中々あっけない終わりだったなぁ。今なら土下座すれば許してやらないでもないぜぇ!」
言われた言葉に師匠は何も返さず男をじっと見つめていた。俺も昔なら男の勝利を疑わなかっただろうが師匠の特訓を受けた今じゃあ師匠はまだ負けないだろうと思えてくる。それは隣のカイザーもそう考えてるに違いないと俺はそう確信していた。
「ちっ、つまらねぇ。いいぜならお望み通り止めを刺してやる! 行け、バルバロス。目の前の雑魚に直接攻撃ダイレクトアタック!」
フィールドのバルバロスが師匠に向かい槍を構え、そのまま突き刺そうとする瞬間、白い塊が攻撃を遮った。
「手札の《ゴーストリック・フロスト》の効果発動。このカードは相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。相手モンスターを裏側守備表示にし、このモンスターを手札から裏側守備表示で特殊召喚することができる」
そして、バルバロスの表示形式が変わり、場にモンスターが現れた。
「いやぁ、残念でしたねぇ先輩。攻撃を防がれて」
攻撃を防いだ師匠は男に対し盛大に挑発をしていた。それに対しては隣のカイザーも少し呆れていた。
俺はあの発言だと男はきれると思ったのだが、反して落ち着いた表情をしていた。
「へっ、少し俺もなめてたらしいがまだ終わらん! 俺はフィールド上のバルバロスと墓地に存在する《可変機獣ガンナードラゴン》をゲームから除外し、手札から《獣神機王バルバロスUr》を攻撃表示で特殊召喚!」
フィールド上にさっきのモンスターとは一回りも違う大きさを誇るモンスターが召喚された。
ガンナードラゴンはいつの間に墓地にと一瞬思ったが、前に発動された《天使の施し》を思い出しその時にかと気づいた。
「このモンスターは手札、墓地、フィールドの獣戦士族、機械族モンスターを除外することで特殊召喚することができる。このモンスターは相手に戦闘ダメージを与えることこそ出来ないが攻撃力は3800だ。次のターンでぶっ倒してやる! カードを二枚伏せターンエンド!」
ターン終了を宣言した瞬間この場に拍手の音が聞こえた。
俺やカイザー、あのブルー生は拍手をしている師匠を怪訝そうな顔で見ていた。
「やい、てめぇまた俺をおちょくってんのか! いい加減にしやがれ!」
やがて耐えられなくなったのかブルー生は師匠に怒鳴りつけた。
拍手を終えると師匠はこちらが怖くなるほどに実にいい表情をしていた。
「いやぁ、思ったより上手い戦術をとることに感心していました。流石先輩ですね。いい戦術ですね、感動的だなぁ、__だが無意味だ」
あ、これは本気できれているなと完全にこれブルー生の負けだわと思いながら始まるであろう師匠の1キルを俺は待つのであった。
俺の予想以上のプレイングをした目の前の相手に対し軽く感心はしたが俺を馬鹿にしまくったことは絶対に許す気がないのでそろそろソリティアを始めたいと思います。
「じゃあ、俺のターン。ドロー。スタンバイ飛ばしてメイン入ります」
「俺は手札から《天使の施し》を発動。デッキから三枚ドローして手札から二枚のカードを捨てます」
捨てたカード
《甲虫装機インゼクターダンセル》
《甲虫装機インゼクターホーネット》
「そして、手札から《ナイト・ショット》を発動。この魔法マジックはフィールド上にセットされた魔法・罠カードを選択して発動できます。その対象としたカードを破壊します。そして対象となったカードはチェーンすることはできません。対象は最初に伏せたカード」
「ならそれに対して対象となっていないカード《マジック・ジャマー》発動! 手札を一枚墓地に送り、魔法カードの発動を無効にし、破壊する!」
先輩は焦った表情をし、俺の《ナイト・ショット》を無効にする。
やはり最初に伏せた方がミラーフォースかなにかの罠だと予想し、召喚が通ったら完全に勝利だと考え行動を起こした。
「俺は《甲虫装機ダンセル》を攻撃表示で通常召喚します。なにかありますか?」
「...なにもねぇよ」
召喚が通ったことにより俺の勝ちが確定した。
「ダンセルの効果発動一ターンに1度手札または墓地の甲虫装機インゼクターと名の付いたモンスターを装備することができます。対象、墓地のホーネット。ホーネットの効果で装備されたモンスターはレベルが3上がり、攻撃力、守備力がこのカード分アップします」
《甲虫装機インゼクターダンセル》
攻1500/守2000
「さらにホーネットの効果発動。装備されたこのカードを墓地に送ることでフィールド上のカード一枚を破壊します。対象はその伏せリバースカード」
伏せられていた《聖なるバリアミラーフォース》は破壊される。
「さらにダンセル効果発動」
「まだ効果があるのか!」
先輩が何か言っているがそれを無視し俺は処理を続ける。
「このカードの装備カードが自分の墓地へ送られた場合、デッキからダンセル以外の《甲虫装機》と名の付いたモンスターを特殊召喚する。よって《甲虫装機センチピード》を特殊召喚」
「特殊召喚したセンチピードの効果発動。墓地のホーネットを装備そして外し、バルバロスUrを破壊。そして効果で《甲虫装機ギガマンティス》をサーチします。そして魔法カード《孵化》を発動。効果によりダンセルを生贄に捧げデッキから生贄にしたモンスターよりレベルが一つ高い、《甲虫装機ホッパー》を特殊召喚します。__さてこれで墓地に闇3体。よって《ダーク・アームドドラゴン》を特殊召喚。さらに手札のギガマンティスの効果によりセンチピードに装備し元々の攻撃力を2400とします。次にホッパーの効果でホーネット装備、解除して俺のフィールドのギガマンティスを破壊。マンティスとセンチピードの効果が発動しチェーンを組みます。まずはギガマンティスの効果発動。装備されたこのカードが墓地へ送られた場合墓地の甲虫装機と名の付いたモンスターを特殊召喚できます」
「あ、ちなみにこの効果は1ターンに1度しか発動できません」
「では続けます。効果でダンセルを特殊召喚。次にセンチピードの効果でデッキから《甲虫装機の魔剣ゼクトキャリバー》を手札に加えます。その後ダンセル効果、ホーネット装備し解除して場のフロストを破壊します。そしてデッキから最後のセンチピードを特殊召喚します。センチピードにゼクトキャリバーと効果でホーネットを装備しホーネット効果でゼクトキャリバーを破壊します。センチピードとゼクトキャリバーの効果発動。ゼクトキャリバーは墓地に送られた時墓地の甲虫装機と名の付いたモンスターを1体サルベージします。
効果でギガマンティスを手札に戻し、センチピードの効果で《甲虫装機の魔斧ゼクトホーク》をサーチします。これでラストです! ギガマンティスをダンセルにゼクトホークをセンチピードに装備します」
《甲虫装機ダンセル》(ギガマンティス装備)
攻2400/守1800
《甲虫装機センチピード》
攻1600/守1200
《甲虫装機センチピード》(ゼクトホーク装備)
攻2600/守1200
《甲虫装機ホッパー》
攻1700/守1400
《ダーク・アームドドラゴン》
攻2800/守1000
「あっ、ありえねぇ! 1ターンで5体のモンスターなんて!!」
「あ、そういえばバトルフェイズに入る前ひとつ聞かせてください」
「...ど、どうしたってんだよ!?」
「いや、実は先輩の名前をうかがっていなかったもので聞いておこうかと思いまして」
「くっオベリスクブルー3年
「あっ、そういうのいいんで、まぁ浜田先輩。そこそこ楽しむことができました。__バトルフェイズ」
「攻撃力の低い順に直接攻撃ダイレクトアタック。さぁ受けてみろこの俺のファンサービスを!」
LP8000→6400→4700→2300→−300→−3100
5体ものモンスターの直接攻撃が決まり、浜田先輩の体が衝撃で吹っ飛びそのままライフがゼロになりデュエルが終了したのであった。
終わった後神楽坂と丸藤先輩のところへ行き、軽く引かれながらも浜田先輩のことを丸藤先輩に任せ、俺達は寮へ帰るのであった。