A 伝説って?
Q ああ!
やぁ、どうも最近シャドールが強化されることに戦々恐々とした思いで生きている橘です。
さてどうして冒頭にこんなネタをしたのかというと明日、武藤遊戯のデッキが学園で展示されるのです。
あの決闘王デュエルキングと呼ばれ、どれだけ取り繕っても紙束としかいいようにないデッキを使い数々の主人公の中でも上位に入る引き運を持っているあの武藤遊戯のデッキが公開されるのです。
あ、あとその間にブルー生がレアカードを奪われる事件や黄金の卵パンが盗まれる事件があった気もするが俺は弟子神楽坂のデッキ構築の手伝いをしていたのでスルーの方向でいこうと思う。
「師匠! ようやく完成しましたこの俺のデッキが。今まで数々のデュエリストと戦い、いくつものデッキを使った末やっと俺のデッキの完成系をつかむことが出来ました!」
「そうか! やっと会得したか神楽坂! 俺の教えを受け【フォトカリエアゴーズ】を使い続けた中作りたいデッキの方向性を決めるのが大変だった中よくできたな!」
「はい。今までデッキの安定性、展開力、個々のパワーなど考えようやく完成した俺だけのデッキです。このデッキを作れたのも師匠のおかげです」
「うむ。だが、完成したからと言ってまだそれは実戦では試していないはず。__そこでだここで久しぶりに師弟対決といかないか? お前の今の実力を試してみたいし、そのデッキの内容までは詳しく知らないからな? どうだ?」
俺が提案したことに神楽坂の顔が困惑の色に染まった。それもそうであろう今まで俺は神楽坂とは試験デュエル以外で対戦したのは特訓初日にしただけだ。それまではカードの有効な使い方とカードの伏せる順番の意味についてのテクニックとデッキによっての相性やメタカードについての座学しか教えてこなかった。
それなのにいきなり実戦だ。神楽坂にとっては驚くべきことだといえる。
だが、ここでも実戦は意味がある。
「__これを見ろ! 神楽坂!」
「__!?」
神楽坂が驚く!
「し、師匠、それって__
神楽坂が俺に対し驚愕に染まった顔で尋ねる。俺はそれを受け、にやり。と口元を歪ませると質問に対し答える。
「これはなぁ。とある上級生と賭けデュエルをして強奪したものだ。まだチケット自体は残っているだろうがさっき見たところ多くの人が並んでいたその中で手に入れるのは苦労するだろうなぁ?」
と嫌な顔をし神楽坂を挑発する。それに対し若干苛立った顔をしたもののすぐに元の顔に戻ししばし無言になる。
数分後、決心したのか覚悟を決めた顔つきをし、
「__いいでしょう。その挑戦受けて立ちます。そして俺の修行の成果今ここではっきりと師匠に示し前までの俺じゃないことを見せつけてあげます!」
「よく言った我が弟子よ! さぁ!」
「「
橘 神楽坂
LP4000 LP4000
やっとこの瞬間が来た。俺は内心そう思っていた。師匠との最初の日のデュエルでぼろ負けして以降何度この日を待ちわびたことか。
俺は当時、人のコピーデッキを使い続けあまり勝てない日々を送っていた。コピーデッキを使うたび人から馬鹿にされ悔しい思いをしていただけだった。
しかしあの人はそんな俺に対し、コピーデッキを認める発言をしあまつさえ俺は強くなれるとまで本気で言ってくれた。その期待に応えるため俺はこのデュエルで師匠に無様な姿は見せられない。そして強くなった俺の成果を師匠に見せる時だ!
「行きます。俺の先行、ドロー! スタンバイ、メイン」
俺の先行で始まりフェイズを宣言する。前まではドローをしてすぐ進めるだけだったが師匠に巻き戻しマイクラや《強烈な叩き落とし》でジャッジキルをされたりして身をもってフェイズ確認の大切さを教えてもらった。
今それを思い出して若干泣きそうになったが持ちこたえターンを進める。
「俺はモンスターと伏せリバースカードを1枚ずつセットしてターンエンド!」
俺はまず様子見のためカードをセットするだけで特に動かずターンを渡した。
「俺のターン、ドローからメインまで入る」
師匠は複数のデッキを持っている。俺の今の実力を見るためとか言っていたが師匠のことだから遠慮なんかせず1ターンキルしてくる可能性もある。対策は万全のつもりだが何をしてくるか分からない。
俺は警戒しながら師匠が動くのを待っていた。
「俺は手札から《増援》を発動。効果によりデッキからレベル4以下の戦士族モンスターを1枚サーチする。俺が手札に加えるのは...《フォトン・スラッシャー》!」
《フォトン・スラッシャー》だと! いやまさか、__だがあのモンスターはどのデッキでも難なく入るモンスター。あのデッキとは限らない。そう結論付け師匠の動きを見る。
「自分フィールド上にモンスターが存在しないので今サーチしたフォトスラを特殊召喚」
フィールドにモノアイの剣士が現れ剣を構えた。その眼は俺の姿を見据え威嚇するよう俺の目に映った。
「そうだ。神楽坂最初に言っておく」
師匠が突然俺に対し話し出した。俺は対戦中に話すなんて珍しいなと思いながら師匠の言葉に耳を傾けた。
「このデッキは最初にお前に渡し使用していたデッキだ。それを聞いてなめられてると思っただろうがそれは違う。このデッキはメタデッキに近いが安定しており実力を測るのに丁度いいし、しかもお前が前まで使っていたデッキだからお前がどれくらいプレイングが上がったのか知れるからな。だからと言って油断するなよ。お前が使ってた時に入れてなかったカードも一部入ってるし、俺の方がお前よりも経験がある」
「だから__」
「__本気でかかってこい。俺も本気をだしお前に勝ってやるからな」
俺はまさか師匠にそんなこと言われると思わなかったので呆けてしまったがすぐ持ち直し答えた。
「そうですか。だが! 勝つのは俺です! 俺の実力を見せてあげますよ、師匠ぉぉ!」
「はっ、言ってろ」
俺の返した答えに師匠はうれしそうに笑い、ターンを進めようとする。
「バトルフェイズに入る。フォトンスラッシャーでモンスターに攻撃!」
命令を受け剣士が突進し斬りかかってくる。俺はカードの発動はないと宣言し攻撃を伏せモンスターで受ける。カードが裏返り、ソリッドヴィジョンで俺のモンスターの姿が現れ剣士によって切り払われた。
「効果発動!」
俺の宣言により剣士は突然呻きだしそのまま破壊される。
それに対し師匠は驚いた様子もなくただ坦々とモンスターを墓地に送った。
「なるほど。ライコウか」
そう呟くと師匠の目の警戒の色が強まった。
「正解です」
少し得意気に答えると効果の処理を行った。
神楽坂 墓地
《???》
《愚かな埋葬》
《月の書》
少し墓地の落ち方が悪いなと思いながら次はどんな手で来るか警戒する。
「...俺はメイン2に《E・HEROエアーマン》を攻撃表示で召喚。効果によりデッキからもう1枚のエアーマンをサーチ、さらにカードを1枚セットしてターンエンd」
「待ってください! エンドフェイズに《サイクロン》を発動! 今伏せたカードを破壊します」
師匠は若干悔しそうな顔をすると今伏せたカードを墓地に送った。
「やるじゃねぇか! エンドサイクとはな」
「最初の方で教わったことですから」
そのやりとりをし改めてターン終了の宣言がされた。
「俺のターン、ドロー。そしてメイン!」
ドローしたカードを見て、俺もこのターンにいけそうだと思い進めようとする。
「行きますよ。師匠! 俺は魔法カード《炎王の急襲》を発動! このカードは相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合発動できる」
「__そしてデッキから炎属性の獣族、獣戦士族、鳥獣族モンスター1体を特殊召喚できる。それを使ってしかもさっきの伏せモンスターはライコウ。そういうデッキか」
俺の言葉にかぶせた後、納得したようにデッキについて呟いた。
「師匠なら分かりますよね。では改めて俺はデッキから《炎王神獣ガルドニクス》を攻撃表示で特殊召喚! フィールドに現れよ! 炎の神獣よ!」
そう宣言すると同時に一面が炎に包まれる。それが渦になり空に伸びるとその中から全身が炎のように赤い鳥が咆哮した。
「バトル! 行け、ガルドニクス! エアーマンに攻撃!」
炎の神獣が風のヒーローに向かう、ヒーローの方も抵抗はするが力の差は歴然としており抵抗虚しく神獣の攻撃によって焼き払われた。
「くっ!」
橘
LP4000→LP3100
「まだです! 手札から速攻魔法《炎王円環》を発動! 効果で自分フィールド上のガルドニクスを選択し破壊する。そして墓地から《炎王獣バロン》を特殊召喚!」
「追撃してきたか!?」
「そしてまだバトルフェイズ中です! さらに俺はバロンで直接攻撃!」
「いいだろう! こちらは何もない。その攻撃ライフで受けよう!」
神獣が炎に包まれ、やがて現れた聖獣の攻撃によって師匠にダメージが入る。
多少苦悶の表情をしていたがすぐに持ち直したようだ。
橘
LP3100→LP1300
「俺は《補給部隊》を発動しターンを終了します」
「くくっ、随分と強くなったなぁ神楽坂ぁぁ! 次は俺の本気を見せてやる! 精々抗って見せろやぁ!」
「行くぞぉ! 俺のターン! ドロー!」
そして師弟対決は佳境へ一体勝つのはどっちだ。橘湊斗か! それとも神楽坂か!
どうなるこの勝負! 次回に続く!