とあるocgプレイヤーの決闘日記《凍結中》   作:花岡隊長

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*主人公のキャラ崩壊注意


最高に高めた俺のフィールで最強の力を手に入れてやるぜ!

Sieg Heil Viktoria

 

 やぁこんにちは諸君。神楽坂との対戦から数日たち特に変わらない毎日を過ごした。

そう、『過ごしていた』んだ。

 デュエルアカデミアには年に1度ノース校との友好デュエルが開かれる。

お互いの学校から代表者1名によるデュエルが行われる。それの選出方法は多々あるが、概ね実力が安定しているオベリスクブルーの生徒が対象とされ去年はカイザーが代表を務めたという。

 

 

 ならば今年もカイザーが代表ではないか? という疑問が生じるだろうが今年は違ってくる。

何故かノース校が1年生を代表にしてきたのだ。曰く今年は中々いい1年が入学してきたので同じく1年生同士で試合をしてみないか? と。それに応じた我らが鮫島校長はこちらも1年生を代表にすることにした。

 そこでそのことをカイザーや教師たちに発表し、その肝心の1年を誰にするかとなった時原作ではカイザーが遊城十代を推薦した。曰く、「奴なら面白いデュエルをする」と。周りの面々はオシリスレッドが代表だと渋ったもののカイザーの推薦でしかもその実力も申し分ないというわけで賛成の声が徐々に増えた。

 

 が、そこで面白くないのがクロノス教諭だ。入試の実技試験では恥をかかされ、学園に悪影響を与えている奴を代表になんてしたくない。でも奴に勝てる者はブルーでは思いつかない。少し考えた後、ならば同じくらいの実力を持つとされるラーイエローの三沢大地がいいのではないかと推薦する。

 校長も彼の実力を知っている。これで候補者は2人になり考えが決まらないならば代表決定戦を行うことにしデュエルで勝った方を学園代表にするということになる。これが原作の流れだ。そのはずなのに...

 

 

 

 

 

 

「...どうして俺も候補に挙がっているんですかねぇ? 教えてくださいよアトラさん」

 

「そんなこと私に言われても分からないわよ」

 

 そう、何故か俺も代表候補に挙がってしまっていたのだ。まぁ俺だけではなく遊崎と相川も選ばれてはいたのだが。ってそんなことはどうでもいい。俺はこの代表決定戦の間に教師や他の生徒もアリーナに集合して警備が手薄な時校長室に忍び込み色々とデータを漁ろうとしていたのだがこれで計画が狂ってしまった。

 

 俺は訳が分からずイエロー寮寮長の樺山教諭に聞いてみたところ、なんでもカイザーこと丸藤先輩が遊城十代、遊崎行人と共に俺のことを推薦したらしいとか。

 おのれ、丸藤ィ! この間、俺と機械族関連のカードとこの世界のカードのトレードを行った仲だというのに余計なことを許さん! 今度デュエルする機会があればフォートレスやらでメタってやる。

と復讐に燃えながら現在アトラと相談していた。

 

「大体よかったじゃない。1年で代表なんて立派なことじゃない。何が不満なのよ?」

 

「__っは! そんなんだからお前は駄目なんだよ!」

 

 

「...一応、理由を聞かせて貰ってもいいかしら?」

 

 

 そう話を振って来たアトラを小馬鹿にする。それに一瞬苛立ったような表情をしたが理由を聞いてきたので教えることにした。

 

「お前には言ったかもしれんが俺は別世界の人間だ。今はこの学園で過ごしてるがいずれはその世界に帰る。その時、目立たず交友関係も少なかったら学園で密かに処理してくれる可能性もある。だが代表なんてなってみろ。学園中に顔が知られることになる。そんな人間が突然居なくなったりしてもみろ。そりゃもう大騒ぎになるぜ! 下手すりゃ警察沙汰になるくらいに。しかもここは行方不明者が異様に多いから別の意味でも騒ぎになるぜ。そんなことは少し考えれば分かるだろうに。だからお前はいつまでたっても出張要員にもなれずトリオンやティオと比較されんるんだよ」

 

「__おい、それ以上口にしてみろ、そのきれいな顔を吹っ飛ばしてやる」

 

 アトラの口調が変化する。その変化にさして驚くことなくむしろ挑発するように俺は言った。

 

「何度でも口にしてやるよ。このいらない子がっ!」

 

「__オーケイ。ならば戦争だ。昨日の勝負の借りと一緒に今までの恨みを倍返しにしてやるわよ! この年齢詐称屑!」

 

「いいだろう、かかって来い! 返り討ちにしてやるこの女郎蜘蛛がっ!」

 

 

「「スタンド・アップ(The)ヴァ〇ガード!!」」

 

 この後無茶苦茶ファイトした。おいデュエルしろよ! とは突っ込んではいけない。

             

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで早数日。俺は今デュエル会場の控室にいた。

代表決定戦は全員1人ずつしてしまうと時間がかかってしまうのでリーグ戦となった。最初のグループが三沢と遊城十代デュエルで反対側が俺と相川冬華そしてシード扱いの遊崎行人のグループだ。

 最初に三沢と遊城がデュエルし次に俺と相川の試合があり、その俺と相川の勝った方が遊崎とのデュエルとなる。そして最後に両グループの勝者同士のデュエルの末、最終的な勝者がこの学園の代表者となる。

そして一言言わせてくれ。__この組み合わせ絶対なんか悪意がある! 神様、俺のことそんな嫌いか!

 明らかに何かの力が働いているに違いない。そんなこと考えつつも遊城と三沢の決着がつくのを待つのであった。

 

 

 

 

 

 「ぐぬぬぬ。で、では次に学園代表決定戦第2試合を開始するノーネ!」

 

 数十分後、クロノス教諭の声を聞き開始の時間らしいので会場に向かおうとする。

どうして今年は代表が2人なのかはよく分からないが、まぁあいつらにはシンクロやエクシーズについて聞こうと思っていたしそのチャンスが早くもめぐって来たのだと考えればいいなと思いながら会場に着く。

 会場には既に彼女が位置についていた。

 

「いやぁ、待たせてしまったみたいですねぇ。申し訳ございません」

 

 表面上は穏やかに彼女に謝罪の言葉をおくる。対して彼女は俺の言葉をスルーして無言で早く位置に着くように促した。

それに対し多少の怒りは感じたが態度に出さないように俺も位置に着く。

 

「えぇぇそれではこれより学園代表決定戦第2試合、オベリスクブルー相川冬華とラーイエロー橘湊斗のデュエルを始めるノーネ!」

 

 

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

 橘湊斗       相川冬華

LP4000     LP4000

 

 

 

 クロノス教諭の掛け声を合図にデュエルが開始される。

ディスクの表示から俺が先行なので取り敢えず動こうと思いデッキからカードをドローする。

 

「では俺の先行からドロー。そしてスタンバイ、メイン...」

 

 ドローしたカードと手札を確認しあ、勝ったなと思いながらいい笑みで奴にとって最悪であるといえるモンスターを召喚した。

 

「俺は《聖なるあかり》を攻撃表示で通常召喚します」

 

《聖なるあかり》

攻0/守0

 

 

「なっ!?」

 

 今までは無表情だった彼女の表情が初めて変化する。彼女の表情の変化に対し会場からざわめきの声が聞こえる。一部はどうしてあんな雑魚モンスターに彼女は驚いてるんだという疑問が飛び交ってる中、俺は気分よく周りに聞こえるように説明をした。

 

「このカードは闇属性モンスターとの戦闘では破壊されずプレイヤーへの戦闘ダメージは0になります。そしてこのカードがフィールド上に存在する限り、闇属性モンスターは攻撃できず、お互いに闇属性モンスターを召喚、特殊召喚することは出来ません」

 

《聖なるあかり》

光・星1・天使族

このカードは闇属性モンスターとの戦闘では破壊されず、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、闇属性モンスターは攻撃宣言できず、お互いに闇属性モンスターを召喚、特殊召喚できない。

 

 

 俺の説明を聞いた観客たちは一気にざわめきだした。

ほとんどの生徒が目の前の相川冬華の応援をしていたのでやれ卑怯だの汚いだのそういう罵倒がとんでくる。

それに対し俺は素知らぬ顔をしながらデュエルに戻った。

 

「そしてカードを3枚伏せターン終了します。さぁどうぞあなたのターンですよ?」

 

「っ!! 私のターン、ドロー!」

 

 彼女は何か言いそうになったもののすぐに表情を元に戻しターンを開始する。

明らかに苛立っているのだろう。何度も目の前のモンスターを忌々しそうに見ながら手札とフィールドを見比べていた。少しの時間がたつと何かを思いついたのか行動した。

 

「...私はモンスターをセット。伏せリバースカードを2枚伏せターンエンド」

 

 ふむ、無難な初手だなと感心するもどこも可笑しくはないな。

一部の生徒から疑問の声があがるが聖なるあかりが禁止するのは闇属性の召喚と特殊召喚だけでセットする分には問題はない、だがBFはこういうメタを喰らうとどんな手なのか戦術がものすごくわかり易くなる。

彼女の表情を察するにこのカードをどかす手はあまり多くないのだろう。

 

「では俺のターンです。ドロー、スタンバイ、メイン。さて取り敢えず手札から《E-エマージェーシーコール》を発動します。効果で《E・HEROエアーマン》を手札に加えます。そしてそのままエアーマンを召喚します。そして効果発動に何かありますか?」

 

「待ちなさい。この瞬間罠発動! 《ゴッドバードアタック》を発動するわ。フィールドの《BF-大旆のヴァーユ》を生贄に捧げフィールド上のカード2枚を破壊!」

 

「はい残念。チェーンしてカウンター罠《大革命返し》を発動。フィールド上のカードを2枚破壊する効果モンスターの効果、魔法、罠が発動した時に発動できます。その発動を無効にしゲームから除外します」

 

 やはりゴトバを打ってきたのでカウンターで返し彼女に対し笑顔でゆっくりと言葉を発した。

 

「いやぁ、やはりそれを伏せていましたか予想通りです。ですが笑えますねぇ、あなたはゴッドバードアタックを発動して場は1枚だけ対する俺はカウンター罠のおかげでほぼ無傷。そしてあかりは未だ健在。悔しいでしょうねぇ」

 

 俺の言葉に顔を悔しそうに歪ませきつく睨んできたので肩をすくめながらエアーマンの効果でもう1枚のエアーマンを手札に加えた。

そのままエアーマンで攻撃してもよかったがあのもう1枚の伏せが怖いのと防御するためのカードが手札になかったのでそのままターンエンドをし彼女にターンを渡した。

 

「...私のターン、ドロー...カードを2枚セットしてターンエンド」

 

「ああ、実につまらない」

 

「...どういうこと?」

 

「あなた本気でデュエルに取り組んでないでしょう?」

 

「...何言ってるの? そんなわけないじゃない。次はあなたのターンよ。早くしなさい」

 

「全く、せっかちですねぇ。...まぁいいでしょう。では俺のターン。ドロー、そしてメインまで」

 

 こちらの挑発に全然動じずただ淡々とプレイするだけ、それに俺は一種の苛立ちを感じていた。

 何に苛立っているのかはよく理解することが出来なかったがただただ不快な気分だった。先ほど彼女に本気ではないと問いかけたがプレイング自体は特に問題はなくふざけているわけではない。__では、何がそんなに俺を苛立たせるのか?

 

(まぁ、今はデュエル中だ。後でもいいだろう)

 

「俺は《強欲で謙虚な壺》を発動。デッキの上から3枚見てその中の1枚を手札に加えデッキをシャッフルする」

 

めくったカード

 

《ナイト・ショット》

《激流葬》

《ライオウ》

 

「俺はライオウを加えシャッフルする。そしてライオウを攻撃表示で召喚。召喚時何かあるか?」

 

《ライオウ》

光・星4・雷族

 

このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送ることで、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。

 

 

「私はライオウの召喚時に《激流葬》を発動! これであなたのモンスターは全て破壊よ!」

 

「いやぁそれはちょっときついなぁ......しょうがない。カウンター罠《神の宣告》を発動。ライフを半分払い激流葬の発動を無効にし破壊しまーす」

 

 

 

《神の宣告》

罠・カウンター

 

ライフポイントを半分払って発動できる。

魔法、罠カードの発動、モンスターの召喚、反転召喚、特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。

 

 橘湊斗

LP4000→LP2000

 

 

 彼女が発動した激流葬が宣告により難なく防がれる。それを見て再び表情を歪ませるが自分の現状をまずいと感じたのか顔を強張らせた。

 

「あ、念のためあかりを守備表示にしてバトルフェイズに入りまーす。エアーマンから順に直接攻撃します」

 

 相川冬華

LP4000→LP300

 

 

 俺の出した命令に従いフィールド上のエアーマンとライオウが目の前の彼女に対し攻撃をする。成すすべがないまま彼女はそのまま攻撃を受け倒れる。倒れる瞬間に彼女の視線は観客席のある方向へと向けられた。

 

 俺はその視線の先の人物を見て納得すると同時にそりゃ苛つくわけだと悟った。

 

「__ふざけてんじゃねぇぞ!!」

 

 突然怒鳴り出した俺に観客は戸惑い騒めき出す。

 

「てめぇ! どんだけ人を見下せば気が済むんだ! 今、お前のデュエルの相手は俺だぞ。デュエルに集中せずのうのうとしやがって!」

 

「わ、私は集中していないわけじゃあ...」

 

「その言葉が出てくる時点で集中してないっっつってんだよ! 遊崎だっけか? さっきからちらちらと視線をあいつにばかり向けて場なんて気にしちゃあいない。シンクロ持ってんだから私は負けませんってかぁ?

__てめぇそんなんでデュエルに勝てると思ってんじゃねぇぞ!」

 

 俺の言葉に思い当たる節があったのか彼女は動揺していた。

 奴とは何かしらの関係っぽいがそれをデュエルに持ち出すなんて3流いや4流でしかない。

俺も以前神楽坂と戦った時に油断や慢心があったせいで負けた。それから俺はもう油断や慢心なんてしない。どんな相手でも徹底的に全力で潰す。

 

「俺はカードを2枚セットしターンエンドだ。さぁ全力でかかって来い。その全力を叩き潰してやる」

 

 __瞬間、空気が変わる。

彼女は覚悟を決めたのか顔つきが変化していた。

 

「__確かに私はあなたのことを心のどこかで侮っていたのかもしれません。それについては謝罪します。でも...」

 

「__このデュエル勝つのは私です! 応援してくれる行人君やみんなのためにも負けられません! 私のターン__」

 

 瞬間。彼女のデッキトップが光ったように見えた。

 

「___ドロー!」

 

 

「よし、まずは手札から《強欲な壺》を発動! デッキから2枚ドロー! 行くわよ。まず私は手札から月の書を発動! 聖なるあかりを裏側守備表示にする」

 

《月の書》

魔法・速攻

 

フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、裏側守備表示にする。

 

「さらに《天使の施し》を発動しデッキからカードを3枚ドロー、そして手札から2枚捨てます」

 

捨てたカード 

《BF-暁のシロッコ》

《ネクロ・ガードナー》

 

「では行きますっ! 私は墓地のヴァーユの効果発動! このカードとこのカード以外の「BF」と名のついたモンスター、シロッコを除外しその合計レベルのシンクロモンスターを融合デッキから特殊召喚する!」

 

 

《BF-大旆のヴァーユ》

闇・星1・鳥獣族

 

このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り、シンクロ素材にできない。

このカードが墓地に存在する場合、チューナー以外の自分の墓地の「BF」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。墓地のこのカードと選択したモンスターを除外し、そのレベルの合計と同じレベルを持つ「BF」と名のついたシンクロモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効になる。

 

「__黒き旋風よ、大いなる翼に宿りて、神風を巻き起こしなさい! __シンクロ召喚! 吹きすさべ《BF-アームズ・ウイング》!」

 

「さらに私は伏せていた《禁じられた聖杯》を発動しライオウの効果を無効にし攻撃力を400ポイントアップする!」

 

 ライオウ

攻1900→攻2300

 

「よし! これでライオウも無力化した! 私は手札から《BF-蒼炎のシュラ》を召喚しバトル! シュラでライオウに攻撃しダメージステップに手札から《BF-月影のカルート》を発動!」

 

「カ、カルートだとぉお!」

 

 一応様式美なので俺は取り敢えず叫んだ。周りも俺の声に釣られたように次々に驚きの声を上げた。

 

「カルートの効果でシュラの攻撃力を1400ポイントアップ。これでライオウの攻撃力を越えたのでライオウを撃破!」

 

 橘湊斗

LP2000→LP1100

 

「この瞬間シュラの効果を発動! このカードが相手モンスターを戦闘で破壊し墓地に送った時デッキから攻撃力1500以下の「BF」、もう1体のヴァーユを効果を無効にし攻撃表示で特殊召喚する!」

 

「そして次にアームズ・ウイングでエアーマンを攻撃! ブラック・チャージ!」

 

「甘いぞ! 罠発動! 毎度おなじみ《強制脱出装置》! これでアームズ・ウイングは融合デッキに戻ってもらおうk」

 

「チェーンして罠発動! 《トラップ・スタン》! これで強制脱出装置は無意味となる」

 

「何だとぉおお!」

 

「そのままエアーマンとバトル続行し撃破!」

 

「ぐぅっ!!」

 

 橘湊斗

LP1100→LP600

 

「バトルを終了し、行くわよ! レベル6アームズウイングにレベル1大旆のヴァーユをチューニング! 黒き旋風よ! 天空を駆け上がる翼となれ! シンクロ召喚! 舞い上げれ、《BF-アーマード・ウイング》!

さらにもう1体のヴァーユの効果を発動し現れなさい! もう1体のアーマード・ウイング!」

 

 フィールドに2体のアーマード・ウイングが並び立つ。

 その姿は堂々としていて観客は相川冬華の勝利を信じて疑っていない様子だった。

 

「カードを1枚伏せターンエンド。これで借りは返したわよ、さぁ次はあなたのターンよ」

 

 

「......俺のターン、ドロー」

 

「この瞬間、罠発動《ゴッドバードアタック》シュラを生贄に捧げセットされている聖なるあかりと左側のカードを選択して破壊する!」

 

破壊されたカード

《聖なるあかり》

《サイクロン》

 

「さぁ、これで聖なるあかりで耐えるという手は無くなりました。次の私のターンで終わりです」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くくっ、はははははははははははははぁ」

 

「な、何ですかいきなり...」

 

 

 

「茶番をありがとぉよぉおおお相川さぁああああん!」

 

「なっ!?」

 

 俺の突然の豹変ぶりに彼女は混乱する。

だが、混乱してようがもう無理だ。我慢の限界だ。観客の罵倒やひどいマナーのせいで今までのストレスが爆発した。

 

「何が応援してくれるみんなのためにがんばりますぅ、このデュエルはわたしが勝ちますぅう、だ__ふざんじゃねぇよ! そんな気概をしてる時点でお前は負けてるんだよぉおおお!」

 

「な、何を...」

 

「いいかぁ、勝負ってのはなぁデュエルの前にすでに始まってんだよ。相手のデッキを読みメタを入れる。これがデュエルする上での戦いだよ! それなのにお前はシンクロという存在に胡坐をかき相手の対策の1つも行わずただいつもと同じデッキで挑んできてよぉおお! そんな甘っちょろい考えで入ってくるんじゃねぇよ! デュエルの世界によぉおおおお!!」

 

 俺のあまりの豹変ぶりに会場全体からドン引きした空気を感じる。

そんな俺に対しまだやる気なのか彼女は俺のことを怒りの眼差しで見つめていた。

 

「そんな強がりを言っても無駄よ! この状況はどこから見ても私の有利! あなたの勝ち目はないわ!」

 

 会場もそんな言葉にそうだ。そうだ。と便乗する。

 確かに普通はこの状況からだと逆転するのは難しいだろう。__ここの世界の奴らだったら。

 

「はっ、おめでてぇ奴だなぁ__なら見せてやろうかぁああこの俺の勝利の方程式をよぉおおおお!」

 

「俺は手札から《テラ・フォーミング》発動ぉおお! 効果によりデッキから《フュージョン・ゲート》を手札に加え、そのまま発動ぉおおおおおお!!!」

 

《テラ・フォーミング》

魔法・通常

 

デッキからフィールド魔法カードを1枚手札に加える。

 

《フュージョン・ゲート》

魔法・フィールド

 

このカードがフィールド上に存在する限り、ターンプレイヤーは手札、フィールド上から融合モンスターによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。

 

「さらにさらにィいいいい、罠カード《チェーン・マテリアル》を発動ぉおおおお!」

 

《チェーン・マテリアル》

罠・通常

 

このカードの発動ターンに自分が融合召喚をする場合、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札、デッキ、フィールド上、墓地から選んでゲームから除外し融合素材にすることができる。

このカードを発動するターン、自分は攻撃することができず、この効果で特殊召喚した融合モンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

 

「さぁああああ祭りを始めるぜぇええええ! 俺はマテリアルとゲートの効果を発動し、デッキの《ボルカニック・バレット》と《速攻のかかし》を除外し《重爆撃禽ボム・フェネクス》を特殊召喚んんん! そしてこれを後2回繰り返す!!!」

 

「そして墓地のエアーマンとライオウを、そして墓地の聖なるあかりとデッキの最後のエアーマンを除外し《E・HERO Theシャイニング》2体を特殊召喚んんんん!!!」

 

「さぁ、絶滅タイムだ! まずはボム・フェネクスの効果を発動ぉおお! このカードは攻撃を放棄する代わりに相手にフィールド上のカード1枚につき300ポイントのダメージを与える!」

 

《重爆撃禽ボム・フェネクス》

炎・星8・炎族

攻2800/守2300

機械族モンスター+炎族モンスター

 

自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。

その効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

「フィールド上のカードは俺が6枚、お前が2枚合計8枚! よって2400ポイントのダメージを与える! そしてこの効果を後2回繰り返すぅうううう!!!」

 

「っきゃぁああああああ!!!」

 

 相川冬華

LP300→-2100→-4500→-6900

 

「これで俺の勝利だぁああああ!」

 

「お前は最初の表情からまぁ勝てるだろうという軽い気持ちで臨んだつもりだが俺に言わせれば甘い甘い! 必死で勝利を目指してない奴が俺に勝てるわけねぇだろぉおおお! 勝利のために何もせずただそこに胡坐をかいているなど片腹大激痛ぅうう!」

 

「【BF】は確かに強い、だがそれだけでデュエルに勝てるほど甘くはないんだよ! この負け犬が!」

 

「大体お前は「てめぇ、それ以上冬華を馬鹿にすんじゃねぇええええ!」

 

 俺の言葉が遮られその声がした方向を向くと遊崎が憤怒の表情で俺を睨みつけていた。

そして今にも俺に対しとびかかってきそうな体制で奴は宣言した。

 

「てめぇは俺が絶対倒す! そこで待ってろよ橘湊斗!」

 

 その宣言を受け俺は会場で独り佇むのであった。

 




...だが、奴ははじけた。
今回主人公がこうなったのは神楽坂戦での敗北の反省とマナーの悪さのストレスからです。
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