とあるocgプレイヤーの決闘日記《凍結中》   作:花岡隊長

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大分遅れてしまいました。


渡る世間はガチばかり

「さぁ色々ありまし~たが次はシニョール橘湊斗とシニョール遊崎行人のデュエルを始めるノ~ネ!」

 

 クロノス教諭の掛け声が会場に響きついに始まった学園代表決定戦第3試合。

先ほど俺が相川をぼこしたことを根に持っているのかもの凄くこっちを睨んできて正直うざい。

さっきまでのテンションなら兎も角少し時間がたった今は頭が冷静になってきたのであんなテンションになるになれない。

 しかも観客も俺のことが気に入らないのか完全にアウェーな状態だ。俺は全然気にならないが小腹がすいてきたので本音を言うとさっさと終わらせたい。

 

「まぁ、さっさと終わらせませんかねぇ? 遊崎さん、ほら時間もちょっとあれですし?」

 

「...ふざけんなよてめぇ!」

 

 ん?

 

「冬華にあんなひどいことしといて謝りもせずそのままだと? 人をおちょくるのもいい加減にしろよ! てめぇはぜってぇ俺が倒す! 俺が勝ったら冬華に謝れ!」

 

 ...あらやだこの子、すっげぇ面倒くさい。

 先ほどは多少煽りすぎたかなぁとは内心ほんのちょっとミドリムシくらいの大きさで感じてはいたけど人から言われると何か腹立つなぁ。しかも俺に勝つと来たもんだ? ...ふぅ...

 

「...俺を倒すだと馬鹿言ってんじゃねぇよアホがっ! 俺に勝利以外の結果は存在しないんだよ!!」

 

「このデュエルで知ることになるだろう。デュエルは根性論だけではどうにもならないとな、ふはははは!!! そうだ! せっかくだからフラグを立ててやろう。この勝負俺の勝ちだ!」

 

「__てめぇ! どこまでなめやがって!」

 

 

 

 

「__あ! そうだ。そう言えば忘れていた。クロノス教諭ぅちょぉっとよろしいですかぁ?」

 

「何なノ~ネ? 時間が押してるからそろそろ始めて欲しいんですぅ~ノ」

 

「いやぁちょぉっと尋ねたいことが? お耳を拝借」

 

 

 

 数分後確認したいことも済んだ俺はフィールドの所定位置に立っていた。

クロノス教諭に尋ねたところ連続ということなので問題ないと言われたので特に恨みはないが目の前の遊崎をDead or Dieしなければいけません。痛む心なんて持っていないが早く始めよう。

 

「遊崎よ?」

 

「...なんだよ?」

 

「デュエルの勝敗というものはデッキだけで決まるものではない。そのプレイヤーの技量と洞察力そして時の運で決まる」

 

「...慰めか、それを俺に言ってどうする? まさか冬華のことを少しでも悪いと思っているなら...」

 

「馬鹿め! このデュエルを制するのはやっぱり俺だっていうことだよ! ヴァカが! そもそも人のために勝つという時点で愚かなんですよぉ!」

 

「__潰す!!」

 

 

 

 

 

 「「決闘(デュエル)!!」」

 

 遊崎行人         橘湊斗

LP4000        LP4000

 

 

 

 

「俺の先行だ! ドロー! 俺は《ズババ・ナイト》を攻撃表示で召喚してターンエンドだ!」

 

 奴の初手から見てやはり遊崎のデッキは初期遊馬デッキのようだ。

あのデッキは初期の頃は本当に何をしたいのか分からなかったがまさか最後には攻撃力4000がポンポン出てくることになろうとは誰も思わなかっただろう。はいはいホープホープ、が懐かしく感じる。

 だが、まぁ

 

「__言ったはずだ俺が勝つと。俺のターン、ドロー。そしてメインフェイズまで入り手札から《魔導書庫クレッセン》を発動する」

 

「このカードは自分の墓地に「魔導書」と名のついた魔法カードが存在しない場合に発動できます。デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード3種類を選択し相手に見せランダムに選ばせます。その後相手が選んだカードを手札に加え、残りをデッキに戻しシャッフルします。このカードは1ターンに1枚しか発動できずこのターンは「魔導書」以外の魔法カードは発動できません。__では選んでください?」

 

《グリモの魔導書》

《魔導書院ラメイソン》

《魔導書廊エトワール》

 

「...ハァ?」

 

 奴の顔が一瞬呆けた表情になる。

 それは1戦目とデッキの内容が変わったことか? それとも「魔導」というカテゴリーに驚いたことかは定かではないが前者なら兎も角、後者であった場合は少し注意をしなければいけないと思い相手をじっと見つめた。...ただどっちにしろ俺の勝利以外の結果はないがなァ!

 

「どうしたどうしたァ? 選んでくださいよぉ」

 

「...チっ、俺は右のカードを選ぶ」

 

「では、右のカードを手札に加えさせてもらおう。そしてぇ、《グリモの魔導書》を発動しデッキから《魔導書士バテル》をサーチしてそのまま召喚しよう」

 

《グリモの魔導書》

魔法・通常

デッキから「グリモの魔導書」以外の「魔導書」と名のついたカード1枚を手札に加える。

「グリモの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

《魔導書士バテル》

水・星2・魔法使い族

攻500/守400

 

このカードが召喚・リバースした時デッキから「魔導書」と名のついた魔法カードを1枚を手札に加える。

 

 

「召喚時効果発動したいんですけど何かありますかァ?」

 

「何もないからさっさと進めろ!」

 

 俺の質問に対し奴は苛立ちを隠さぬまま返してくる。その姿勢に笑いをこらえながら俺はデュエルを進めていった。

 

「せっかちですねぇ。__まぁいいや。じゃあ俺はバテルの効果で《魔導書の神判》を加えさせてもらおう」

 

「...」

 

 ...神判の名前に反応しないということはあいつは全盛期の【魔導】の恐ろしさを知らないということになる。エクシーズを当然のように使用してることから奴は多分俺の元いた世界と同郷さんだと考えている。そしてついさっき倒した女も奴と共に行動しており、シンクロを使ったことからおそらくあいつもそうなのだろう。まぁそうだからと言って今は関係ないが。

 

「さて、ついに主役のご登場! 《魔導書の神判》を発動ぉおおお!!!」

 

《魔導書の神判》

魔法・速攻

 

?????

 

「このカードの効果はすぐには発動しない...まぁ演出のため説明は後に取っておこう。では次にクレッセンでサーチした《魔導書院ラメイソン》を見せ手札から《セフェルの魔導書》を発動」

 

《セフェルの魔導書》

魔法・通常

自分フィールド上に魔法使いモンスターが存在する場合、このカード以外の手札の「魔導書」と名のついたカードを相手に見せ、「セフェルの魔導書」以外の自分の墓地の「魔導書」と名のついた通常魔法カードを1枚選択して発動できる。

このカードの効果は選択した通常魔法カードと同じになる。

「セフェルの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

「墓地のグリモを選択しこのカードはグリモと同じ効果になる。そしてセフェルの効果でデッキから《魔導書廊エトワール》をサーチし発動する」

 

《魔導書廊エトワール》

魔法・永続

 

このカードがフィールド上に存在する限り、自分または相手が「魔導書」と名のついたカードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。

自分フィールド上の魔法使い族モンスターの攻撃力は、このカードに乗っている魔力カウンターの数×100ポイントアップする。

また、魔力カウンターが乗っているこのカードが破壊され墓地に送られた時、このカードに乗っていた魔力カウンターの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから手札に加えることができる。

 

 

 

「そして次にフィールド魔法《魔導書院ラメイソン》を発動。エトワールに魔力カウンターが1つ乗ります」

 

《魔導書院ラメイソン》

魔法・フィールド

 

自分フィールド上または自分の墓地に魔法使い族モンスターが存在する場合、1ターンに1度自分のスタンバイフェイズに発動できる。

「魔導書院ラメイソン」以外の自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードをデッキの1番下に戻し、デッキからカードを1枚ドローする。

また、このカードが相手によって破壊され墓地に送られた時、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードの枚数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体を手札、デッキから特殊召喚できる。

 

 バテル

攻500→600

 

「さらにカードを2枚セットしターンエンドだ」

 

「俺のt「エンドフェイズ時ィ!」

 

 奴の声を遮り、大声を出す。それに煩わしそうにしながら非難するような目でこちらを見つめてきた。

 

「...どうした? お前はターンエンドしただろう。それともまだ何か残っているのか?」

 

「ああ。そうだ。俺はこのエンドフェイズ時に先程発動した神判の効果を発動させてもらおう」

 

「神判だと?」

 

 怪訝な表情をする。

 その表情をするということはやはりあいつはガチプレイヤーじゃないと確信する。エクシーズを使うことから最初、こいつは俺の世界のZXEAL以降の環境を知っていると予想していた。が、神判には反応なし、手札誘発を握っている気配がなく場にはズババナイト1体のみ。このことから多分あいつはガチ環境を経験したことがないのだろうと悟った。

 しかし、だからと言って油断はしない。

 こいつは徹底的に叩きつぶす。

「神判の効果。エンドフェイズ時に神判の後に発動した魔法カード1枚につきデッキから神判以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加えさせてもらう!」

 

「__はぁ!?」

 

《魔導書の神判》

魔法・速攻

このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。

その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる。

「魔導書の神判」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

「俺がこのターン発動した魔法カードは合計3枚ィ! よってデッキから《グリモの魔導書》、《ゲーテの魔導書》、《トーラの魔導書》をサーチしレベル3以下の魔法使い族モンスター...《魔導教士システィ》を特殊召喚するぅ!」

 

 奴が唖然とした表情をする。だが__

 

「__これで終わりじゃないぜぇ? さらに特殊召喚されたシスティの効果発動ォ! ターン中に「魔導書」と名のついた魔法カードが発動されていた場合このモンスターを除外することでデッキから光または闇属性のレベル5以上の魔法使い族モンスター1体と「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。この効果により俺は《魔導法士ジュノン》と《アルマの魔導書》をサーチする!」

 

《魔導教士システィ》

地・星3・魔法使い族

 

自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動したターンのエンドフェイズ時、フィールド上のこのカードをゲームから除外して発動できる。

デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体と、「魔導書」と名のついた魔法カードを1枚を手札に加える。

「魔導教士システィ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

 

 

 

 これで俺の手札は6枚。伏せ(バック)は2でモンスターはバテルだけ。

 この状況を好機と見て攻めるか様子見をするか? どちらにしろ次のターンどう行動するかによって奴の実力が知れるだろう。さぁ遊崎行人よ、どう動いてくれるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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