まだ未熟ですがよろしくお願いします。
〇月〇日
Bonjour vous
やぁやぁ皆元気かい? うん! 僕はちょーやばいよ。
アパートに帰った後、新デッキを考えようとしたところ机の上になぜかあった「デュエル・アカデミア」の受験票が視界に入った。しかもご丁寧に会場が記されている地図と日程まで同伴されているときたもんだ。
正直元の世界に帰るため、学校なんて行っている場合ではなく今は若返ってはいるが本当の年齢は20歳は越えていたので今更学校なんてと思いその時は捨てようとした。
が、その時電流が走った。
そうだ! アカデミアには三幻魔なんていうたいそうなものが封印されているし、なんてったてGXの舞台でもある。それならきっと手がかりも見つかるかもしれない。そう思いアカデミアを受験することにした俺は日程表を確認した。正直見て後悔した。
「なん…だと…」
筆記試験まで1週間を切っていた。ていうか後3日しかなかった。
転生ものの小説だと前世の知識が存在しているので学業なんて余裕だなんてシーンがあったが、そんなわけねーから。勉強なんて大学卒業した以降全然触れてねーから。たかが数年である程度忘れてしまうのに数十年も経てば覚えてることなんて少ししかないだろう。ハっ!! 軽く現実逃避してしまったが3日しかないならすぐに復習に取り掛からないとやべぇ。そう思いながら何とか受験まで間に合わせるように勉強を始めるのであった。
そして当日何とか筆記試験に間に合わせることができ、試験を終えた後、「社会人になればまた勉強したくとも出来なくなるぞ。」という昔、高校の担任に言われた言葉を思い出し、「それ実際に若返った後いきなり受験勉強してみろきついってもんじゃねぇぞ。」と当時の担任に言い返してやりたくなった。
それはさて置き、今自室で俺は明日にある実技試験のためのデッキを考えていた。
前にも記したかと思うがこの世界の年代はアニメでいうところのGXの時代に該当する。
当然ながらシンクロ、エクシーズ及びペンデュラムなんて都合のいいカードはまだ存在せず、エクストラデッキを融合デッキ、リリースを生贄なんて言っていた古き良き時代だ。それらのカードが使えないのは当たり前だが社長や王様が存在することからアニメで出ていたキャラクターも存在することになるのでその個人しか所持していないカードも使用できなくなる。
例を出すとするなら社長の青眼の白龍やプロの人のD-HERO、アークティック校留学生の宝玉獣などが使用できなくなる。
使用するにしてもデッキパワーから考えてシンクロ、エクシーズ頼みのデッキも限られてくる。どうしたものかと考えていたらふと一枚のカードが視界に入った。そのカードを手に取り、
「そうだ! こいつなら使える! 安定性もあるしいける」
そう声に出し、その日俺はデッキ作りに取り組んだ。
そしてとうとうやってきた実技試験の日当日
俺は会場で最後のデッキ調整をしていた。
負けるとは思わないが、万が一の手札事故というものが存在する。そうならないためにも何度もシャッフルを繰り返しながら自分の番号を呼ばれるのを待っていた。
「受験番号7番 橘 湊斗君。2番のデュエルコートまでお越しください。繰り返します...」
自分の番号が呼ばれたのでそろそろ向かうことにした。
さてここから始まるのは主人公でもなんでもない少年の物語。決して主役にはなれない。
ならば精々楽しんでいこうじゃないか。
「さぁ、決闘デュエルの時間だ」
「これから受験番号7番の試験を開始する!」
私はそう宣言し、デュエルを開始しようとする。
「先行は君のターンからだ」
「この試験はデュエルの内容を見るためであり、デュエルの勝敗だけで合否を決めるわけではないのでいつも通りのプレイをして欲しい。」
私は対面に位置する人物にそう言いながらデッキからカードを5枚ドローした。
「よろしくお願いします」
「では自分のターンから。ドロー。スタンバイ、メイン入ります」
それを聞き随分と礼儀正しい受験生だと思った。
だからと言ってそれだけで合格が決まるわけではないがフェイズ確認をする生徒は多くはいないのでとても新鮮に感じた。
「...モンスターをセット、伏せバックを1枚セットしてエンドまで入ります」
目の前の人物のターンが終了したので私のターンに入る。
「随分と消極的だな。私のターン、ドロー!」
「私は《ヂェミナイ・エルフ》を攻撃表示で召喚しバトルフェイズに入りモンスターに攻撃!」
「何もありません。」
《ヂェミナイ・エルフ》が目の前の伏せモンスターに攻撃するとなんの抵抗もなくあっさり破壊した。
「破壊時《クリッター》の効果が発動します。デッキから《護封剣の剣士》を手札に加えます」
「私はこれでターンを終了する」
私はそう言い、相手にターンを渡す。
「...ドロー、スタンバイ、メイン。《終末の騎士》を召喚します。何かありますか?」
「何もない。」
そう問われたので返し、どんなデュエルをするのか期待しつつ相手の出方を待つ。
「では、デッキから《レベル・スティーラー》を落としエンドします」
「...はっ!」
私はそのままターンを終了したのを見て事故でも起こっているのか、もしくはやる気がないのかと思いターンを進めようとする。観客席の生徒からも色々な言葉が聞こえてくるがデュエルに集中する。
「私のターン! 私は《ブラッド・ヴォルス》を召喚! 更に《団結の力》を《ブラッド・ヴォルス》に装備しモンスターに攻撃する!」
宣言を受けた《ブラッド・ヴォルス》は斧を構え騎士に対して攻撃をする。騎士はなんとか応戦しようとするが奮闘虚しく破壊される。
LP4000→LP1900
「これで止めだ! 《ヂェミナイ・エルフ》で直接攻撃!」
「攻撃宣言時《護封剣の剣士》の効果が発動します。手札から特殊召喚します。」
「何だと!」
エルフ達は突然現れた剣士によって攻撃を阻まれる。
「そして攻撃してきたモンスターの攻撃力がこのモンスターの守備力より低い場合破壊します。」
何もすることが出来ずそのままモンスターは破壊される。若干の悔しさを感じつつも防ぐ手段もちゃんと用意していたのかと感心しながら、
「リバースカードを2枚伏せターンエンド」
この布陣で相手にターンに備えることにした。
「エンドフェイズに《強制脱出装置》を発動します。対象《ブラッド・ヴォルス》」
相手が罠カードを発動した。(なぜ、このタイミングで発動した。)と理解できず、なす術なくモンスターが手札に戻される。
(だが私が伏せたカードは《聖なるバリアミラーフォース》と《奈落の落とし穴》これで相手がどう動こうとまだ守り切れる。)
そう信じながら私はターンを終了した。
「自分のターンドローからメインまで入ります。《帝王の開岩》を発動。このカードは自分がアドb、いや生贄召喚に成功した時、 デッキから召喚したモンスターとカード名が異なる攻撃力2400守備力1000のモンスターまたは攻撃力2800守備力1000のモンスターをサーチ出来ます」
「さらに墓地に存在する《レベル・スティーラー》の効果発動。《護封剣の剣士》のレベルを1つ下げ守備表示で特殊召喚します。」
「そして、剣士とスティーラーを生贄に《凍氷帝メビウス》を召喚」
「召喚成功時、相手の伏せカードを3枚まで破壊します」
「待て、メビウスに対して《奈落の落とし穴》を発動! 破壊しゲームから除外する」
現れた氷の帝王が抵抗しながら奈落へと落ちながら、相手のカードを破壊した。
「召喚には成功したのでデッキから《ダーク・アームドドラゴン》をサーチします」
相手の手札が増えたが結果的に攻撃力2800のモンスターが破壊できたことに安堵をしつつ、相手のエンド宣言を待った。
「墓地に闇3体」
!? その台詞になぜか言い表せないような恐怖を感じた。
「手札からさっきサーチした《ダーク・アームドドラゴン》を特殊召喚します。このカードは墓地に存在する闇属性モンスターが3体のみの場合特殊召喚出来ます。」
場に黒き竜が咆哮する。
「さらにもう1枚《ダーク・アームドドラゴン》を特殊召喚」
「何もないのであればバトルフェイズに入り、2体のダムドで直接攻撃します」
竜の攻撃に対し私は何も出来ず、恐怖しながら敗北した。
LP4000→LP1200→LP−1600
「ありがとうございました」
彼はそう言いつつフィールドを後にした。