とある鎮守府の戦争番外編   作:秋月雪風

1 / 7
第1話(終わらない戦争)

2005年秋雨桜秋雪鎮守府提督就任

 

2006年7月父、秋雨雪翔病死

 

2006年10月第3次防衛戦争で母、秋雨響戦死

 

2007年2月大規模な内乱が発生、演習に参加していた他基地の艦娘も寝返り多くの死傷者がでる。

 

2008年3月内部分裂によりさまざまな国家が生まれる。

 

桜が提督になって3年が経ったが、戦争は激しさを増していく。

 

さらに秋雪鎮守府は多大なる被害を受けていた。

 

まず、演習中の突如の寝返りで翔鶴、時雨、雪風、暁、雷、衣笠が戦死、病気と第3次防衛戦争で両親が亡くなった。

 

そして各地で国家ができ、5月に秋雪鎮守府も三郷諸島国として独立した。

 

・・・独立してから半年

 

秋雪鎮守府提督室

 

桜「・・・えっと、今日の分は完了っと・・・ふぅ」

 

電「・・・スースー、スヤスヤ・・・」

 

桜の膝で電が眠っている。

 

桜「・・・電、ぎゅ~!」

 

電「はにゃー!?な、なんなのですー!?」

 

桜「何って、可愛かったから抱き締めたくなった」

 

桜がどや顔する。

 

吹雪「・・・す、すごい声が聞こえましたが・・・、そういうことですか・・・」

 

桜「吹雪、どうしたの?」

 

吹雪「ああ、そうだ。先ほど神代要塞から連絡が入って、敵攻撃隊を撃墜したそうです」

 

桜「神代だから・・・東北王国?」

 

吹雪「いえ、北海帝国の機体のようです」

 

桜「はあ・・・これじゃあ深海棲艦に対応できるメンバーが少なすぎる・・・」

 

吹雪「早く内乱を終わらせましょう。その後に深海棲艦を・・・」

 

桜「そうだね。じゃあ、作戦会議をするからみんなを集めて」

 

吹雪「了解しました!」

 

電「了解なのです!」

 

・・・一時間後

 

桜「全員揃った?」

 

電「揃ってるのです!」

 

桜「じゃあ三日月、状況説明・・・」

 

吹雪「三日月は、今潜入任務でいませんが・・・」

 

桜「そうだった。じゃあ吹雪、お願い」

 

吹雪「分かりました。ではこちらを・・・」

 

吹雪はスクリーンをおろし、電源をいれた。

 

吹雪「2007年の内乱から各国は内部分裂がおき、各地で独立した国家が生まれました。我々もそうです。そして我々の母国日本は現在、北海帝国、東北王国、小笠原諸島連合国、関東帝国、日本海共和国、東海連邦国、畿内帝国、四国島国、中国共和国、九州帝国、対馬臨時日本国、そしてここ、三郷諸島国に分裂しています」

 

桜「確か今は・・・」

 

吹雪「小笠原、対馬とは友好、北海、東北、関東、四国とは敵対、他は普通です」

 

桜「ありがとう。それで、どこから対処しよう・・・」

 

電「提督、まずは対馬の救出からした方がいいのです」

 

桜「・・・いや、いっそ対馬の人達を全員こっちに避難させた方がいい気がする・・・」

 

吹雪「全員を、ですか・・・、私は賛成です」

 

電「私もなのです!」

 

次々と賛成の声があがった。

 

桜「よし、じゃあ救出作戦の作戦会議に移るよ」

 

吹雪「分かりました。メンバーとかはどうします?」

 

桜「じゃあ、第一海兵艦隊の護衛に電も旗艦他、春雨、秋月、古鷹、加古、瑞鶴で、先遣隊に吹雪、初霜、そして向こうで合流する三日月で行くよ」

 

電「提督はどうしますのです?」

 

桜「私はここに残って防衛をしてるから、頼んだよ」

 

吹雪「私たち先遣隊は何で向かうんですか?」

 

桜「・・・、そろそろ見せた方がいいね。じゃあ、着いてきて」

 

吹雪「は、はい・・・」

 

吹雪達は桜についていった。

 

響島地下ドッグ

 

吹雪「・・・ここに、何があるんですか?」

 

桜「見たらわかると思うよ」

 

桜は扉を開けた。

 

そこには戦闘機と、大型の飛行挺があった。

 

電「これって、雷鳥?」

 

吹雪「で、でも雷鳥は灰核事件の時に・・・」

 

桜「うん。でも設計図はあったから、私がそれを改装したって感じかな」

 

古鷹「な、なんか、雷鳥より大きく感じます」

 

桜「うん。全長は150mに伸びてるからね。それに名前も変えたし」

 

吹雪「・・・名前は、なんですか?」

 

桜「・・・3式特務輸送飛行挺、秋風だよ」

 

吹雪「・・・スペックは・・・」

 

桜「全長は200m、全幅は450m、全高は30mに伸ばしたよ。代わりに重量2500tになっちゃったけど・・・。でも航続距離は30000㎞は飛ぶし、速度も650㎞は出せるよ」

 

電「武装も変わってるのです」

 

桜「武装は25㎜に統一したよ。それにミサイルも多く積めるし、輸送量も20tほど増えてるよ。エンジンもジェットエンジンに変えたし」

 

吹雪「・・・これなら大丈夫そうです。出撃は」

 

桜「2時間後だよ。その間に準備して。護衛隊も準備、行かない子達も手伝って」

 

全員「了解!」

 

そう言い、全員が散った。

 

そして準備は急いで行われ、出撃準備が完了した。

 

2時間後

 

整備妖精1「各エンジン異常なし!」

 

整備妖精2「燃料補給完了!全員待機地点まで待避!」

 

飛行妖精1「各機器点検完了!」

 

飛行妖精2「全機銃異常なし!弾薬積込完了!」

 

整備妖精3「ドッグ内注水開始!」

 

ドッグ内の水位が徐々に上がっていく。

 

整備妖精1「注水完了!防護扉開け!」

 

整備妖精2「開門完了!発射位置まで移動開始!」

 

整備妖精3「移動完了!固定台撤去完了!」

 

飛行妖精2「離水準備完了!エンジン始動、スロットル100!」

 

飛行妖精1「エンジン始動、スロットル100了解!全エンジン異常なし!滑水開始!」

 

機体が動き始めた。

 

飛行妖精1「機体安定、現在速度120。離水距離まであと500・・・よし、離水!」

 

飛行妖精2「上昇角正常、フロート格納及び下部銃座展開・・・よし、離水完了!これより対馬鎮守府な向かいます!」

 

機体はゆっくりと上昇しながら目的地の対馬に進路を向けた。

 

離水から30分後には護衛の戦闘機が次々と合流した。

 

3時間後

 

無事対馬鎮守府に着いた吹雪達は提督室に向かった。

 

吹雪「・・・失礼します」

 

佐藤「おう。久しぶりだな」

 

中では佐藤と三日月が座っていた。

 

吹雪「三日月、話はついたの?」

 

三日月「はい!了承してくれました!」

 

佐藤「周りに敵しかいないからな。本気で潰される前に来てくれて助かった」

 

吹雪「明日までには回収用の艦隊も到着します。それまで持ちますか?」

 

佐藤「ああ。総理とかはすでに荷物をまとめ始めてる。俺も荷物まとめるから、基地の撤退準備を手伝ってくれ」

 

吹雪「分かりました。ところでそちらは何隻輸送艦とかはありますか?」

 

佐藤「50だ。そっちと合わせればなんとか全員逃げれるだろう」

 

吹雪「分かりました。では、失礼しました」

 

吹雪達は部屋をでて、手伝いに向かった。

 

翌日、海兵艦隊が到着し、次々に荷物を積込始めた。

 

亡命した政府閣僚、民間人、鎮守府にいる者、さらには対馬で住んでいる人も漁船や輸送船で合流し、護衛艦5隻、武装輸送艦15隻に対し、輸送船は合計で100隻をこえた。

 

そして、順次出港し、その日の夕方には秋風に乗る者しか残っていなかった。

 

吹雪「これで全員ですか?」

 

佐藤「そうだ、物資、人員、車両までもがすでに船で運ばれてる。俺で最後だ」

 

三日月「艦隊からの連絡でこっちに九州帝国の爆撃隊が向かっているそうです!急いでください!」

 

佐藤「わかった!・・・おせわになったな、対馬」

 

佐藤は敬礼してから機内に戻った。

 

飛行妖精「全員乗り込み完了!離水開始!」

 

無事対馬から全員が脱出した直後、それを阻止するための爆撃隊がすれ違いで対馬上空に到着、対馬はあっという間に火の海になった。

 

佐藤「・・・間一髪だったな。んっ?あれはなんだ?」

 

吹雪「んっ?あ、あれは護衛の戦闘機です。船団護衛に向かわせてたんですけどね・・・」

 

三日月「おそらく補給だと思います。ほら、ドッキング作業の準備をしてる」

 

飛行妖精1「1番機、ドッキング用意、固定!補給開始!」

 

飛行妖精2「2番機ドッキング完了、補給開始!」

 

飛行妖精3「3、4番機本機後方から接近中!固定用意!」

 

佐藤「すごいな。空中補給か・・・」

 

三日月「はい。このまま係留もできますから輸送機と言うより、ちょっとした要塞ですね」

 

佐藤「前の雷鳥って輸送機もすごかったが、これはそれ以上にすごいな。こんな技術力、本国にもなかったぞ」

 

吹雪「全ては前提督と響さんと三日月ちゃんのおかげだね」

 

三日月「わ、私はしてませんよ・・・」

 

吹雪「ふふ、謙遜しなくていいんだよ。あなたも電子関係の設計をしていたんだから」

 

吹雪は三日月の頭を撫でた。

 

三日月「・・・あ、ありがとうございます///」

 

吹雪「ふふ、んっ?もう船団の上空だ」

 

佐藤「到着はどのぐらいなんだ?」

 

吹雪「確か3日後です」

 

佐藤「それまで何もなければいいが・・・」

 

吹雪「そうですね・・・」

 

秋風はそのまま船団の上空を通過し、翌日の早朝に響島のドッグに到着した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。