とある鎮守府の戦争番外編   作:秋月雪風

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第2話(北海攻略作戦)

秋風が帰還してから3日後

 

輸送船団揚陸艦弥生艦内

 

弥生「・・・航海長、到着まであとどのぐらい?」

 

航海妖精「今、小笠原諸島東南500㎞の海域です。ですから今日中には哨戒圏内に入るかと」

 

弥生「了解。ん?」

 

索敵妖精「機影接近中!」

 

弥生「機種はなに?」

 

索敵妖精「分かりません。ですが哨戒機と思われます。まもなく視認できるかと」

 

弥生「・・・あれ、は・・・花鳥?」

 

通信妖精「艦長、哨戒機より通信です」

 

弥生「わかった」

 

弥生は無線に出た。

 

飛行妖精「こちら姫野要塞所属花鳥ヒ3番機、そちらの所属を答えよ」

 

弥生「こちら花島海兵基地所属、第一海兵艦隊上陸船団旗艦弥生、船団の護衛を要請します」

 

飛行妖精「少しお待ちを。・・・、10分後、護衛隊がきます。それに従ってください」

 

弥生「了解。支援感謝します。通信長、後方の艦隊に連絡、無事帰還できたと」

 

通信長「了解!」

 

輸送船団は大きく迂回しながら航海し、無事に秋雪鎮守府に到着した。

 

秋雪鎮守府

 

桜「弥生!護衛任務、ご苦労様!大丈夫だった?」

 

弥生「はい。かなり迂回したので哨戒機ぐらいしか見かけませんでした」

 

桜「よかった。あ、あとで作戦会議があるからそっちにきて」

 

弥生「分かりました」

 

1時間後

 

桜は各艦隊長、師団、連隊長、その他関係者を集めた。

 

桜「では、これより北海帝国への作戦会議を始める。三日月、敵戦力内容を」

 

三日月「はい!では、こちらのスクリーンで・・・」

 

スクリーンがおりてきた。

 

三日月「北海帝国の予想戦力は、歩兵師団10師団、戦車師団3師団、支援部隊5~10部隊、航空機1800~2000機、艦娘30、戦闘艦20、支援艦50隻です」

 

桜「なるほど・・・、こちらが動員出きる戦力は?」

 

三日月「こちらは、海兵機甲師団4師団、陸軍攻撃師団6師団、補給連隊3連隊、航空機1500、艦娘12、戦闘艦52、支援艦120隻、以上です」

 

桜「航空機は、たったこれだけ?」

 

三日月「艦載機はこれだけです」

 

桜「陸上機は?」

 

三日月「陸上機で北海帝国まで飛行可能な機数は、8500です」

 

桜「よし、それなら、第1海兵隊は札幌から上陸、第2海兵隊は稚内、第3海兵隊は函館、第4海兵隊は十勝から上陸して。それから・・・」

 

桜は各部隊に指示を出した。

 

桜「・・・それで、出撃は11月12日、午前9時にする。以上、各隊は出撃準備及び演習をせよ!」

 

全員「了解!」

 

各隊は出撃までの間、演習を行った。

 

そして時は過ぎ、11月12日

 

北海攻略連合艦隊旗艦 戦闘空母大和艦内

 

桜「・・・出撃準備の状況は?」

 

電「全部隊、出撃準備完了なのです!」

 

桜「それじゃあ、今後の指揮を譲渡します、山上司元帥」

 

山上「はっ!全力を尽くします!」

 

電「ふふっ、お兄ちゃん緊張しすぎなのです」

 

山上「お前はどうなんだ?か・・・いや、電」

 

電「・・・」

 

山上「ほら緊張してる」

 

電「う、うるさいのです!ポカポカー!」

 

桜「・・・ふふっ、兄妹仲がいいね」

 

三日月「そうですね!」

 

山上司は35歳で元帥に昇進した実力者で、今は栞那島基地の航空打撃艦隊司令官を務めてる。

 

そして電の兄であった。

 

桜「続きは出港してからね」

 

山上「は、はい。よし、栞那艦隊全艦出撃!」

 

桜達艦娘を乗せた栞那艦隊は各海兵艦隊や輸送船団、そして護衛艦隊と共に三郷諸島沖で合流した。

 

艦隊中央に輸送船団、その周りを海兵艦隊と護衛艦隊が守り、前衛を栞那艦隊が航行した。

 

この栞那艦隊は他の艦隊や部隊とは違い妖精がいなく、海の上で戦いたいと思ってる人が集まって作られた艦隊だ。

 

その戦力は秋雪鎮守府所属の艦隊で一番の艦艇数で、

旗艦戦闘空母大和の他に、戦艦4、空母8、重巡4、軽巡8、駆逐艦24、潜水艦8、補給艦4からなる航空打撃艦隊だった。

 

三郷諸島を出た攻略艦隊は敵対勢力の度々の偵察を追い払いながら順調に北海帝国に向かった。

 

11月15日

 

大和艦橋

 

乗組員1「空母弓姫直掩隊発艦、空母矢代直掩隊着艦します!」

 

乗組員2「第3戦隊、敵哨戒機と接敵!」

 

乗組員3「第2航空艦隊、第2海兵艦隊と共に離脱します」

 

山上「よし、第5戦隊は第3戦隊の援護に向かえ。第2航空艦隊は攻撃隊発艦準備!他の艦も対潜、対空警戒を厳の元、攻撃隊発艦!各艦に打電!総員戦闘態勢!第3陣形をとれ!」

 

乗組員1「了解!」

 

山上「各艦隊、作戦の進路へ!第一航空艦隊取り舵20!敵海域を強行突破し、札幌に向かう!」

 

乗組員2「了解!攻撃隊、陽動攻撃に向かわせます!艦首風上に!」

 

乗組員4「了解!」

 

各艦隊は指定された上陸ポイントへ向かった。

 

中でも第1海兵艦隊と栞那艦隊本隊は北海帝国と東北王国の哨戒網を強行突破する航路で、全滅する可能性があった。

 

その証拠に昨日先行した護衛艦隊10隻が哨戒網に捕まり、多数の攻撃機と艦艇で全滅していた。

 

弥生「山上さん。本隊の戦力は?」

 

山上「本隊はこの大和の他に、空母2、重巡1、軽巡2、駆逐艦4で全部だ」

 

弥生「こちらの護衛艦隊を合わせると、15隻ほど・・・敵によるけどなんとかなりそうですね」

 

山上「そうだな・・・んっ?なんだ?」

 

艦内で警報がなった。

 

索敵員「前方30000に敵艦!」

 

山上「なにっ!数は?」

 

索敵員「戦艦1、空母2、重巡3、軽巡5、駆逐艦8、潜水艦4!航空機多数!」

 

山上「了解!縦陣形になり、上陸部隊の盾になれ!全艦に伝達!」

 

通信員「了解!」

 

山上「第3戦速!全艦、砲雷撃用意!津軽海峡での海戦になる、操舵手!座礁しないよう警戒せよ!」

 

操舵手「了解!」

 

戦闘班長「誘導弾発射要員、コース入力完了!いつでも撃てます!」

 

山上「よし、全管発射!」

 

戦闘班長「発射!」

 

次々と誘導弾が発射された。

 

遅れて各艦から誘導弾が発射された。

 

山上「よし、全艦最大全速!上陸が津軽海峡を突破するまで持ちこたえるぞ!」

 

全員「了解!」

 

そして、両艦隊とも津軽海峡に入った頃に砲撃戦が始まった。

 

誘導弾の攻撃で重巡1、軽巡1、駆逐艦3を撃沈したがそれでも数は多かった。

 

そして互いに陣形は縦陣形だった。

 

山上「・・・よし、砲撃開始!」

 

敵司令官「全艦、撃てー!」

 

ほぼ同時に互いに砲撃した。

 

その砲撃中の艦隊後方を上陸艦隊は通りすぎた。

 

しかし、栞那艦隊が劣勢になっていった。

 

通信員「駆逐艦春風、夏風轟沈!空母稲姫火災消化困難!」

 

修理員1「3番砲塔火災止まり、うわっ!?・・・」

 

修理員2「飛行甲板航空機離着艦不可!」

 

山上「くそっ、被害報告まとめろ!」

 

副官「はっ!現在空母1、重巡1、軽巡2、駆逐艦2、潜水艦3隻を撃沈しました!」

 

山上「こちらの被害は?」

 

副官「重巡安倉、軽巡佐南、駆逐艦春風、夏風撃沈、空母稲姫格納庫の火災消化困難、駆逐艦時風は生存者の救助をしつつ戦闘中!」

 

山上「本艦の被害状況は?」

 

副官「3、4番砲塔大破、左舷副砲、及び対空砲壊滅、航空機離着艦不可、死傷者多数!」

 

索敵員「後方、艦影多数接近中!戦艦3、空母7、重巡8、軽巡12、駆逐艦40!艦娘も混じっています!」

 

山上「なにっ!挟まれたか・・・」

 

通信員「司令官、後方艦隊より通信です」

 

山上「・・・わかった」

 

山上は無線にでた。

 

木島「こちら小笠原連合艦隊指揮官の木島だ。まだ死んでねえよな?」

 

山上「なんだお前の艦隊か、驚かせるなよ」

 

木島「すまんすまん、じゃ、とっとと片付けるか」

 

劣勢だった栞那艦隊だったが、戦友である木島靖国率いる連合艦隊の到着で戦局は一転した。

 

この増援に加え、上陸支援をしていた艦娘艦隊も到着、敵は一隻、一機も戻ることなく沈んだ。

 

山上「残存艦はどのぐらいだ?」

 

副官「はっ、空母弓姫は健在、本艦後方を航行中、軽巡遥馬は総員退艦がでており時風と補給艦隊が救助活動中、駆逐艦松風は本艦前方にいます。稲姫は時風と共に撤退するもよう」

 

山上「そんなに火災がひどいのか・・・」

 

副官「すでに機関室まで火災が広がってるようです。それに傾斜が激しいようで・・・」

 

山上「すぐに稲姫艦長に伝達、総員退艦せよ」

 

通信員「了解!稲姫に次ぐ、総員退艦せよ」

 

稲姫艦長「了解、すぐに退艦します・・・」

 

津軽海戦で壊滅的な損害を出した栞那艦隊だが、壊滅したのはここだけではなかった。

 

山上「な、なんだと・・・」

 

副官「第2艦隊、旗艦大川他全艦撃沈、生存者、なし・・・」

 

通信員「司令官!だ、第3艦隊壊滅!残存艦は大破した駆逐艦のみ!第4艦隊も戦力が半減してるとこと!」

 

山上「じょ、上陸艦隊は?」

 

通信員「なんとか無事ということです」

 

見張り員「司令官、桜より発光信号、栞那艦隊は撤退せよ、以上です」

 

山上「・・・そうだな。よし、全艦に伝達、可能な限り救助しつつ撤退する。残存艦隊もここに集めろ!」

 

副官「はっ!」

 

栞那艦隊は最終的に、戦艦3、空母5、重巡4、軽巡7、駆逐艦19、潜水艦2隻を損失し壊滅した。

 

しかし敵もほとんどの艦艇と航空機を失いこの大海戦で制海権、制空権を奪われていた。

 

それにより士気が下がり首都札幌近郊に上陸をされたと報告されると即座に降伏した。

 

その後、この地は日本臨時国に返還され桜たちは次の作戦である、本州攻略作戦の準備に入った。

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