貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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日常の終わり

貴方は今、牢に居る

理由は単純霊夢がぶち込んだからだ。

決して貴方は犯罪をした訳では無い

決してブラシャーを被ったとかじゃない

これはそう…あの時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

「ふぅ…美味しかったわ」

 

貴方は頷きながら暖簾をくぐる

腹もいい感じに膨れた。やはり故郷の味はいい

貴方がそう思っていると霊夢から声がかかる

 

「それじゃ神社に帰りましょ」

 

貴方の手を引いてウキウキに歩く霊夢

どこの世界でも絵になる女は居るもんである。

…おい、お前ら羨ましそうにこちらを見るな

意外と美人の相手はキツいんだぞ

主に財布が。

霊夢に片手を引っ張られながら貴方は財布を見て

トホホと声が出てしまう

 

「何か言った〜?」

 

あかん今財布が空っぽなんて言ったら半殺しにされてまう。

貴方はなんでも無いと言うとあ、と言う

 

「どうしたの…あぁ」

 

この前見た劇が前の広場で行われている

遠くからじゃよく分からないが、この前とは

別の物語だろう。人形が違う

 

「別の道から行きましょう」

 

貴方は頷くと今度は貴方がリードする

 

「貴方は方向音痴じゃ無かったわよね」

 

貴方はどうかな、と笑いながら手を

引っ張って行った

 

 

…なんで

 

「?」

 

貴方は誰かの呟きが聞こえた様に感じるが

恐らく気のせいだろうと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

里の入口に着いた

 

「お疲れ様です、霊夢さん」

 

「ありがとう、そちらこそ門番平気?」

 

「これで皆の安全が守れるならお安いもんです」

 

「そう、それじゃあ」

霊夢と貴方は門番に手を振ると、門番も手を振る

貴方はいい人だなと思いながら空を飛んだ

貴方の体にかかる風、下を見れば森だった

霊夢は未だに貴方の手を掴んでいる

貴方はあまり女性に手を掴まれるという

体験をした事がないので、体が暑い

そう思えば、この風は心地よい。

 

「風が気持ちいいわね」

 

霊夢が目を瞑って言う。

貴方はそろそろ手を話したらと言った

 

「あら、私を地面に落とす気かしら」

 

いや霊夢は浮いているでしょう…

もしかして離した途端に浮力が無くなるのか?

 

「そんな事ないわよ」

 

心を読んできた。コイツもしかしてサトリか?

貴方がそんな顔をしていると、霊夢は溜息を出して

隣に近寄ってくる…手を離さずに。

近い、もの凄く近い。

貴方が離れようとすると霊夢は近づく

貴方が離れようとすると霊夢が近づく

不浄な戦いが繰り広げられる空中。

それは貴方が諦める事で方がついた

それと同時に神社にも着いたようだ

 

「それじゃ私は夕飯を作ってくるから」

 

貴方は依頼の為に武器を整備してくると言った

 

「それじゃ…絶対に帰ってきてね?」

 

それに対して貴方はいつもどうりに返事をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家に帰るのはいつぶりか

少なくとも一週間は過ぎている

戸をガラガラと開けて貴方は中に這入る。

靴を脱ぎ、畳に上がる。

貴方は囲炉裏に火を付けて部屋を明るくすると

手に持っている紙袋を畳に置く、そしてその横に

ナイフの入ったホルスターも置く。

貴方は立ち上がると階段の様な箪笥に向かう

中を開けて箪笥からウエストバッグを手に取る

再び囲炉裏の近くに行き、座る

愛刀を腰から抜き出し床にコトンと置く

ウエストバッグの中には最低限の金に最低限の食料

そして、幻想郷の地図だ

貴方は紙袋から注射器と包帯を取り出しそれを

緩和材で包む。もっとも包んだのは注射器のみだが

そしてそれらをバックの中に入れる。

注射器はいつでも取れる位置に入れて置いた

これで大丈夫───カタン

ふと隣から何か金属が倒れる音がした。

ウエストバッグを地面に置く。

貴方はホルスターからナイフを抜き取ると

音のした壁に駆け出し、耳を当てる

…物音がしない

というより、今気づいたがこの壁取り外すことが

出来るみたいだ────コトン

貴方はナイフを構え直し、壁にタックルする

壁から木材の悲鳴があがる

もう一度、タックルすると、壁はガコンと外れた

壁と一緒に倒れる貴方。しかし貴方は瞬時に立つ

ナイフを構えたが、特に何かの気配は無かった。

貴方はウエストバッグにライターがあるのを

思い出し、囲炉裏に向かう…その時だった

─────ガラガラ、ガタン

なんと入り口の戸が独りでに開いて、閉まったのだ

貴方は開いた口が塞がらなかったが

気を取り直してナイフを構える

 

 

 

…が待とうと待とうと何も来ない

貴方はナイフを仕舞うとライターを撮るために

ウエストバッグへ向かった。

ライターはバックのすぐ近くに落ちていた

はて、ライターは外に出したか…

貴方は家にはポルターガイストでもいるのかと

呟きながらライターを手に取る 。

そして、例の物音がした部屋に入ってライターを

カチンとつけた

 

 

 

 

武器がいっぱいある

この部屋に入って最初に思った事だった。

刀は絶対に20以上、弓も20以上、矢は100以上は

絶対にある。それに…銃。様々な銃が大量にある

貴方が見た事の無いような異国の武器から

博物館にあるような武器まで大量にある

ここは武器庫か…にしては多すぎだ

戦争でもするのか

取り敢えず貴方は近くの棚にあった銃を手に取る

それは麻酔銃という奴だった

弾丸の弾頭が丸く無く麻酔針だ。

後で試してみたが、妖怪が眠るレベルの強さだった

貴方はマガジンと銃本体をバックに入れた

そして、その部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は愛刀を忘れたので我が家にUターンした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社に戻ってだが、貴方は思ったことがある

霊夢は貴方が他の女に近寄るのを好いていない

「女に絡まれてない?」とか「女が居た?」とか

貴方は別にガールフレンドくらい…と思ったが

どうやらあちらは死活問題らしい

この前「どうだろうねぇ〜」と行ってみたら

膝から崩れ落ちた。その後呟きで

 

「やっぱり…牢…私──が…嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘…そうしたら…うん…そうね」

 

なんて聞こえたので取り敢えず嘘だと言った。

あの時自分か1番恐ろしかったのが彼女の目が

文や咲夜と同じ光を全く反射しないあの

黒曜石の様な黒さを持つ瞳。

あれが1番怖かった。

 

 

…それと別に今、問題がある

 

 

「──が貴方のような怠惰巫女の横に居たらーー怠惰になりますよ。

 だから返してもらいます」

 

「うるさい、パパラッチ。落ちろ」

この様に、あの時から文が貴方を攫おうと

神社に襲撃を仕掛けてくる

それにいつも霊夢が対応してくれる。

貴方が出てもいいのだが、もし負けた時のリスク

が大きすぎると霊夢に言われ仕方なく、貴方は

縁側でその戦い(弾幕ごっこ)…いや、殺し合いを見ているのだ

ハッキリ言って自分が霊夢に迷惑をかけていないか

心配である。

毎日文が来るから肉体的疲労は物凄いだろう

だからこそ、貴方は彼女に言うことにした。

しかし貴方は知らなかった

 

…霊夢が貴方の思うより依存していた事に

 

「ふう…今からご飯、っていう所に来ないでほしい

あのパパラッチ…」

 

霊夢が作った和食を口に運びながら貴方は

霊夢の愚痴を聞く

彼女の愚痴を聞いていてもこれといって不快感は無い

貴方はいつ言おうと思ったが、どうやら今しか無い

様な気がする

だから、貴方は箸を置いて「霊夢」と呼んだ

 

「どうしたの──。急に畏まって。」

 

貴方はバクバクと鳴る心臓を抑え、口を開く

 

 

「ここから去る」

 

 

 

「え…冗談は辞め…たら?」

 

貴方はもう一度霊夢に言う

「ここから去る」と、すると霊夢は俯いた

貴方はそんなリアクションをする程でも…と

心の中で思いながらウエストバッグを身に着けた

 

「…ない」

 

 

「させない…!」

 

霊夢が顔を上げた。その瞳はあの時と同じ…

貴方は本能的に後ろに下がった

霊夢が卓を隅に押しのける。ガチャガチャと

音がなって卓は移動する。

貴方は更に下がる。

霊夢がまるで 怨霊の様に ゆっくりと近づく

 

「私が何かしたの…?私の何がいけなかったの!?」

 

動作もゆっくりであれば言葉もゆっくりだ

だが、迫力が伝わってくる

自分がこうやって退くことができる事に驚きだ。

そして、貴方の視界を霊夢が包む

 

「スンスン…スンスン…」

 

貴方の髪から肩にかけて、匂いを吸ってくる

 

「…ふーん」

 

霊夢は何か、確信した顔で貴方の耳に囁く

 

 

「あの天狗に、何か吹き込まれたんだ」

 

 

「え…いや、そんな訳が」

 

「そうなの…へぇー…」

 

貴方はまるでイタズラがバレた子供の様な言い訳

をした、霊夢は貴方はから少し顔を離して…

 

いつの間にか押し倒されていた

 

「!?」

 

貴方は藻掻く。なのにこの少女は全く剥がれない

同じくらいの年齢を相手にしている筈なのに

全く、剥がれない

 

「抵抗したって無駄よ…少し術を仕込んだから」

 

霊夢が憐れむ様に貴方の胸に手を置く

その後貴方の手をがっちりと掴む

 

そして

 

貴方の唇に

 

霊夢の唇が

 

重なった

 

「んん!?ぐぁ…んんー!」

 

「…くちゅ…くちゃん…」

 

それは貴方の歯を磨く様に舐めた後、口内に

侵入する。貴方の舌は逃げる様に移動するが

勘なのかそれに気づいて這わす。

今まで住をともにしてきたが、こんなことは

今まで無かったし、これからも無いと思った。

 

「じゅるるる…」

 

あぁ、汚されていく。

霊夢と食をともにしたこの部屋が。

下品な水音によって。

 

「…ぷは」

 

「かは…!あぁ…」

 

貴方は危険を最大に感じた。だから

 

「うわああああああああぁぁぁ!」

 

逃げ出そうとした。口から零れる霊夢の涎を

そのままにして 全力で

 

「あ…?」

 

プスンと何かが刺さる音と共に痛みが走る

それと共に貴方の意識は消えていく

その意識と共に僅かに聞こえた声。

 

 

 

 

 

 

「おやすみなさい…私の───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

…というのが経緯である

近くから川の音がするので恐らく洞穴だろう

霊夢に何故こんなことをするのか聞いたが

 

「幻想郷から帰る気でしょ?」

 

とだけ教えて貰った。

 

貴方はこの時だけ祈った

誰か助けてくれと。




貴方の家にポルターガイストが起きれば
もしかしたら無意識の少女が居るかも?
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