貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

12 / 97
最近幻想郷(小さい)が自分の部屋に出来る夢を見た
もしかしたら書くかも。


妖怪の山

「私の家です…まぁ上がってください」

 

貴方は靴を脱いで上がる

いかにもという感じの和風家だ

戸を開けてくれた椛と共に家の中に入る

漂う木の匂い。

確か親父の家で同じような匂い

貴方は居間(と思われる場所)に入る

居間には貴方の家にある囲炉裏と同じような囲炉裏

があり、その他は扉の奥に台所もあって

見張りの時に使う大剣を手入れするための

道具が置いてある、綿とか。

貴方は囲炉裏の前にある座布団に正座する。

正座する貴方の囲炉裏の向こうの座布団に椛も座る。

 

「崩してもいいんですよ?」

 

貴方はここで世話されるからと断る

すると椛は怒った様な顔と声を出して

 

「家主が崩してって言ってるんですから」

 

貴方は分かったと2回言うと姿勢を崩す

椛は怒った顔から笑顔に変わった。

崩す意味あるのか…?

囲炉裏から暖かい空気が伝わる

直火だからかストーブよりも暖かい気がする

そうやって温かさに耽っているとお腹から

気の抜けた音が鳴る。

…そういえば最近食ったのは霊夢から出された

乾パンと水だけだ(本人曰く罰らしい)

 

「そういえば鮎が余っているので食べませんか?」

 

貴方は塩焼きでと頼んだ後、壁に立てかけてある

大剣の手入れ道具を指さして

「アレを使わせてくれ」と頼んだ。

椛は「いいですよ」と言うと立ち上がって道具を

持ってくる。貴方はそれを受け取って手入れを始めた

 

「それじゃあ塩を付けて鮎を持ってきますね…

 あ、それと着替えてきます」

 

椛はそういうと襖を開けて入った後、閉めた

貴方はポンポンと綿で愛刀の汚れを落としていく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────

 

「よいしょ…」

 

私は愛しい人の鼻水が付いた服を脱ぐ

それを身につけていた時はしっとりとした感覚が

腹部に当たって荒い息になりかけた。

箪笥から新しい服を取り出して着る

いつもの服。愛しい人が始めて来た時から変わらない

あの人が来たのは何時だったか。

そうだ、あの異変だ。

湖と神社が山にいきなり出現したあの異変。

私が見張りをしている時に霊夢と一緒に来たのだ。

彼は霊夢に撃ち落とされた私をキャッチして

私の自宅で介抱してくれたのだ。

介抱時の彼の言動に私の心は動かされたのだ

その日から、私の心の中は愛しい人でいっぱいに…

彼は時たま私の家に来て将棋をしながら会話した。

 

でも、いきなり彼は来なくなった

 

私は彼を探した、千里眼で幻想郷の隅々まで。

確かに見つけたけど、スキマ妖怪が彼をスキマに

入れているところだった。どうやら彼を一旦

外の世界に避難させると口の動きから分かった。

彼との会話で分かっていたが、いつもいろんな女が

絡んできていてそれが行き過ぎてああなった。

私も、彼をストーカーの様に追い回したり

将棋の途中で出たくしゃみをワザとこの身に受けて

着替えて来ると嘘をついた後、ぺろぺろと…

いつの間にか口の中に広がる塩見。

あぁ…彼の体液が、体の中に…

 

「!?おええぇぇええええええええ!!!!」

 

私はさっき脱いだ服の上に透明のドロドロとした

液体がビチャと音を立てて落ちる。

何をしているんだ私!

あの時!あの時約束したじゃないか!

彼は言った、見守ってくれと。

だから今の今まで彼を見ていたのだ。

彼の幻想入りから牢獄入りまで。

だから…同じ過ちを犯す事は許されないのだ。

襖の向こうから彼の心配する声が聞こえる

その声、その声が皆を狂わせている。

でももうどうしようもない。

 

 

 

 

 

私も狂ってしまったから…

 

 

──────────

先程椛の苦しそうな声が聞こえた。

貴方が声をかけると椛が着替えた姿で出てきた

…若干やつれた顔だが。大丈夫か?

 

「私は大丈夫です…鮎に味付けしてきます」

 

大丈夫とは正反対の声で言う椛。

貴方は自分がやろうかと提案したが椛は首を振る

無理はしないでくれと言っておいた

 

「分かってます…」

 

椛は扉の中に入っていった

貴方は一通り手入れが済んだので道具を元の場所に

置いていおいた。

そうした後囲炉裏で暖を取っていると椛があみ籠に

塩のついた鮎(竹串で貫かれた)を持ってきた。

 

「さぁ、焼きましょう」

 

貴方は竹串を持つと囲炉裏の周りに刺してゆく

ザクザクと灰に突き刺してゆく。

籠の中にあった鮎を全て刺し終えると椛は

 

「ご飯を用意してきます」

 

貴方は立ち上がると手伝うと言った。

さっき大丈夫と言ったがやっぱりどう見ても

フラフラしてるし顔色も悪い

貴方はオロオロしている椛を連れて台所に行った

 

 

 

…台所では何も無かったことにしておく。

 

 

 

 

ご飯と鮎を盛る皿をお盆に置く。

鮎もいい感じに焼けた様だ

 

「それでは…いただきます」

 

貴方も遅れていただきますと言って竹串を掴んで

引き抜く。そして鮎を齧る

塩見が効いた身だ、とても美味しい。

米があるとさらに美味しいのだ、これが

椛は丁寧に身を取ってご飯に乗せている

それも美味しいのだろうなぁと貴方は思い

同じ様に鮎の身を取ろうとするが、難しい

 

「私がやりましょう」

 

椛が手を差し伸べてきたので鮎を盛った皿を椛に渡す。

手馴れた箸捌きで身をどんどん米に盛っていく。

 

「いつも食べている食べ物に鮎を入れていますから

 これは得意なんです。」

 

鼻歌を歌いながら動かす椛。

…どこかのゲームで聞いた事のあるような。

その鼻歌を聞いていると終わったのか

こちらに鮎の白い身が乗ったご飯をこちらに

渡してくれた。

 

「美味しいですよ」

 

…美味い。下手に料理を作るよりは椛に任せた方が

よろしいかもしれない。

 

 

 

 

「ご馳走様でした」

 

貴方は眠気が急に襲ってきたのを感じた。

 

「先に眠っていて下さい。あっちに布団があります」

 

お皿はこちらで片付けておきますと椛は皿を持って

台所へと消えた。

お風呂を沸かすにはもう遅すぎる。

貴方は椛の指さした部屋…つまり先程椛が出てきた

襖へ入ると二つの布団が出迎えてくれる

誰かに見られたら絶対からかわれるな…と思いながら

布団の中に入り、そっと目を閉じた

 

 

 

 

──────────

 

「はぁ…はぁ…」

 

愛しい人が使った箸をぺろぺろと舐めながら

ベトベトの股に手を伸ばす

 

「──さん…私を、私を…!」

 

 

止めて…




これスマホ編集なんで文字が左寄りに
なっています。
ご了承ください。

Pcでしたいけど高いのよ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。