貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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来襲

朝、起きると何かに抱きつかれている感覚がした

貴方はその主を見てみると、椛だった

椛が寝ている布団は吹っ飛ばされており

隅っこで白くなっていた。

 

「えへへ…旦那…様」

 

可愛い。尻尾を振りながらそれは可愛い

ケモナーは既にご臨終しているのでは?

貴方はどうしようか考えた。

とりあえずどうにかして離そう…

 

「う…ん?」

 

 

「あ…」

 

一瞬で頬が赤くなる椛。なるほどこれが天狗か

貴方からすぐに離れると立ち上がって

 

「ごめんなさい…!何故か…こう…!」

 

手をブンブンと振りながら首も振る

まぁ、いつも抱き枕でも抱いていたのだろう

貴方は特に問題無いと言うと椛は赤い顔をして

 

「わっ、私は朝御飯のの準備をしてきままます!」

 

まるでゲームがバグったかの様に言葉を続ける

椛はスパーンと襖を開けて台所に行ってしまった

貴方は自分の布団を畳んだ後、隅っこにある布団も

手繰り寄せて更に畳む。それらを箪笥に仕舞い込む

それにしても、服に白い毛が沢山付いている

椛が料理を用意している間に落としてしまおう

まず、腕に付いた毛を全て取っていく

一つ一つピンセットで取るように。

 

さて、両腕の毛は全て取り除いた 

…そこで貴方は重大な事に気付いた。

椛が抱きついていたのは背中、つまり背中に毛が

大量に付いているということ

貴方はおもむろに服を脱ぎ、両腕にしたように

また一つ一つ毛を取っていく

それにしても多い…友人だったか自分か忘れたが

犬を飼っていた。その子がじゃれてきてもこんなに

毛が付くことは無かった。

丁寧に傍に毛を山積みにする、銀の山だ

貴方は服を椛が来ないうちに着た。

 

「──さん。出来ましたよ」

 

丁度その時椛が襖を開けた。

貴方は布団を片付けておいたと言った

 

「え?あっありがとうございます!私がやる筈だったのですが…」

 

泊めてもらっているからと貴方は言い、逆に礼を言いたいくらいだと付け足した。

 

「それじゃあ食べましょう。早く食べないと私は仕事に遅れます」

 

今日はどうやら仕事があるらしい。貴方の家を

見つけた時の様に見張りだろうか

貴方と椛は居間に出て囲炉裏を囲う

今日は味噌汁とご飯、それに沢庵というThe日本風だ

鮭の塩焼きがあればもっと日本風なんだけど。

まぁ、霧の湖に鮭は(多分)生息していない筈

御託はここまで、さぁ食べよう

 

「いただきます」

 

今度は貴方が先に言った後椛が後に言う

ご飯は昨日と変わりなくホカホカで美味しい

沢庵は酸味がかなり効いている。

味噌汁は旨みがとても出ている

それは貴方の箸の動きを止めることは無かった…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした」

 

先程の合唱のように貴方が先に言って椛が後に言う

皿を重ねていると椛が今気付いたように

 

「あ!?私遅れそうなのでもう行きます!」

 

もの凄く慌てて大剣と盾を持って身だしなみを整え

携帯食糧も持って飛び出す様に戸から出る

…取り敢えず彼女の食器も片付けておこう。

それにしても、気のせいか椛が悔しそうにしていた

多分幻覚か何かなのだろう

貴方は椛の皿と自分の皿を持って台所に行った

 

皿は大体洗い終えた。

その証拠に拭きあげた皿がもの凄くキラキラしている

貴方はガチャガチャと音を鳴らしながら棚に皿を

戻し、椛が使っていたと思われる包丁を持って見る

包丁は窓から射し込む朝日に反射し、鈍い光を出す

貴方にとっては見慣れた光だ。

丁重に布で拭い、戸棚に片付ける。

これで一通り終わった。さて…どうしようか

今日は椛ぎ帰ってくるまで何をするか

ハッキリ言って外には出れない。

もし文に見られでもしたら、…いや何とか力で

対抗する事が出来るだろう(頑張れば殺傷)

だが、それよりも厄介な事が1つ。

 

…多分霊夢は貴方を探している

弾丸を食らって牢に入れたがそれで無力化出来るか

と言えば無理である…ていうかあれ博麗の牢だし。

足が無くなっても、なんなら四肢が無くなっても

這っでも来るだろう…あの目は。

今日は椛宅でじっとしておこう…

もうあんなこと(牢にぶち込み)はされたくない

貴方は囲炉裏の傍で横になり、目を閉じる

ここだけ聞いたらただのニートだ…

まぁ本当にやることがないから仕方ないのだけど

人というものは暗闇で目を瞑っているだけで

眠れたり、最悪眠れなくても疲れはとれる

貴方の場合文か霊夢が来るかもという恐怖で

あまり眠れそうにないのだが。──コンコン

驚きで飛び起きた。誰や誰やお祭り騒ぎ

おっと…取り乱してしまったようだ…

落ち着こう、じゃないと判断が鈍くなる

貴方は一旦座り直し囲炉裏に手を伸ばす

暖かくなった脳みそで考えてみよう

もう見つかったの?早くない?

確かにPON☆と家を転移させたけど文か霊夢は

椛程目はよろしく…無いと…思う。

まぁバレたなら仕方ない、潔く投降しよう

 

「椛ー?ちょっと話があるんですよー?」

 

あ、駄目だわ椛さん本当にすみません自分なんかが

来なければ良かったですわ

…でもやり過ごせるかもしれなi

 

「FBI OPEN DOR!!!!」

 

もの凄く男らしい声と破壊音と共にドアが

吹き飛んでしまった、椛さん本当にごめん

そして、そのドアが玄関から廊下…そして閉めていた

襖にダイレクトアタックして襖も飛ぶ。

というか何故彼女はFBIを知っているんだ?

 

「もーみーじー?」

 

そして居間に入ってきて貴方と目が合う

数秒後、文の口が開く

 

「あややや、彼女は私のモノを取っていたんですね」

 

まって違うこれはただ単に彼女に保護してもらって

 

「さて帰りましょう──さん?」

 

そんな貴方の言い分()を最後まで聞かない文

その顔があの時と全く変わらない妖艶の笑み…

貴方の頭がクラクラする…もう寝たい。

それも文が乱暴に手を掴んで覚める

 

「私の──。あははは────」

 

ベチンと言う音共に文が倒れる

貴方はまるで汚物を避けるように体を逸らす

 

「全く、椛さんの扉を吹き飛ばして…あれ?」

 

その緑髪の少女は風祝の巫女服を着ていた

 

「もしかして──さん!?もの凄くお久しぶりです」

 

ぺこりと頭を下げる少女…早苗は顔を上げた

 

「にしてもどうしたんです?これ」

 

貴方は取り敢えず早苗の神社行っていいかと伝える

「えぇ!大丈夫ですよ!」

 

そうなれば椛にも伝えるべきだろう…

 

筆にサラサラと「緊急事態、守矢神社行ってくる明日の早朝迎えに来て」と書いて置いた

 

「さて行きましょう!」

 

彼女の目を見てみたが、純白そのもの。

少なくとも文や霊夢のような邪悪は感じない

それに貴方は酷く、安心した───




アンケートは本作が終わるまでします
誰の作品を書くのかな?

…誰が全員病んでいると言った?
という感じで一部は病んでいません
まぁ後に病む奴もいるけどな!

追記 8500UA もの凄く嬉しい!これからも頑張って投稿していきますぜ!
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