貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
私は大剣を握り直して奴を睨む
妖気の消費量が多くなって少し疲れるけど
あれを倒せばいいのだ
服には泥が付いていたり所々ボロボロだ
これが終わったら着替えようか
「はぁ!」
あ、早苗さんが先に突っ込んで行った
大幣を使って叩くように攻撃をしている
それって確かそういう使い方では無かった気がします
でもあれが倒せるならなんでもいいですよね
これも彼の為なんですから
二柱は早苗さんの援護をしておますね
私の能力はこういうところで役に立ちます
後ろに回られてもあまり関係ないですから。
まず距離を詰める!
「っ!」
おっと気づかれてしまいました。
特に問題は無いので気にせずに攻撃をしましょう
大剣の持ち手を奴の鴨居にぶち当てます
「ぐがっ」
まるでカエルが潰れたような声ですね
ついでにこいつも喰らえ
椛は鴨居に持ち手の柄をぶち当てると今度は
左フックを顔面に当てる
「ヘブシッ!」
文は変な声を上げながら後ずさる
そして殴られた頬を擦りながら笑う
「いいパンチですねぇ…でも私には効きませんよ?」
そして風を操って椛達を怯ませると思い切り突っ込む
それは見るものには黒い線にしか見えなかった
つまりそれ程早いのだ。
援護していた二柱はそれを見て避けた
近接戦闘を仕掛けていた椛と早苗はもろに食らった
「ぐっ」
「あわぁ!?」
椛は左腕の骨が折れたのかプラーんとぶら下がっている
恐らくこれからは遠心力に任せることになる
右腕だけでは攻撃力は大幅に下がるだろうな
大妖怪はこんな怪我は即座に治るのだろうけど
椛は下っ端の天狗。そんな力は無い。
数日しないとこういうのは治らないのだ
早苗は"奇跡的"にも何の怪我もない
それどころか擦り傷も無い上に服には汚れが
ひとつもなく、新品同様だ。
顔を少し焦った表情だがそれ以外は特に無い
椛からしたら羨ましい限りである…
能力は千里を見通す程度の能力であるが
頑張れば誰でも習得…出来るのかな?
言ってしまえば強い能力では無い。
しかし無いよりかはマシと言ったところ
椛は大剣の背を右肩に当てて支える
そして文に大剣を叩きつける為に踏み出す
辺りの景色が流れてゆく。
そして片手で思い切り上から叩きつける
「はっ」
それは文が横に避けることで境内にめり込む
後で何か言われそうだが気にしない
すぐさま大剣を抜いて切りかかる
流れるように4回、縦、横、左右からだ
それをスレスレの所で避けていく文、顔は笑っている
「このパパラッチがぁぁぁぁぁぁ!」
数年前なら絶対に言わなかったである言葉。
言っていたら殺されていたか追放だ
なおそれに本人は気づいていない
「誰がパパラッチやぁぁぁぁぁ!」
プチンと切れる堪忍袋の緒。
いや元から切れていたとかそこ言わない。
真っ向勝負。
椛の叩きつけるような攻撃を避けていき
隙が出来た時に拳をぶつける
武器の扇子は既に貴方に蹴飛ばされている
今の文が出来るのは拳か蹴り、そしてかまいたちなど
の風で出来る攻撃のみだ
ただしそれだけでもかなり厄介なのだ
風がいつも纏われているから近寄ると
風にあおられて隙が出来る
その隙ができた時に蹴りか拳を入れられ
後ろに退却する。そして攻撃しようとすると
風にあおられて…といループができている
椛達は考えた
どうすればこの状況を打開出来るか
兎にも角にもあの風をどうにかしなければ
「やってくれるじゃない。少し気を失ったわ」
あの巫女が、現れたのは
そう考えた時だった。
巫女服は裾や袖がボロボロで服中に土が
着いている。少しよろついている
しかし、それでも大幣はしっかりと握り
霊力を貯めている
殺意の霊力に文…いやそこにいた霊夢以外の全員が
恐怖を覚えた。
椛は大剣を落としそうになり、文は冷や汗。
早苗は霊夢の変化に追いついていない
神奈子は歯を食いしばって諏訪子は苦笑いしている
霊夢の顔から感情というものが消えている
あるのは愛する者を奪われた怒りだけだ
貴方から見れば周りから"浮いている"ようにしか
見えなかったようだけど。
霊夢の体がふわりと浮かぶ
それはどんどん高くなり、ついには本殿の屋根を越える
そして、霊夢は陰陽玉を自分を囲うように発生させると
感情を無くした声で、高らかに宣言する
本来なら言わない○符というのを使って
滅符「夢想天生」
瞬間、霊夢の周りある陰陽玉から1000を越える弾幕が
発生して文におそいかかる
何故か 椛と早苗、神奈子と諏訪子も忘れずに
「なっ!?」
「ちょっと!?」
「なんだこれは…」
彼女達は仰天した、文に弾幕が行くかと思えば
何故か自分達にも来たのだ。
少し驚いたが、狙いはやはり文。
大体の弾幕は文に向かって飛んでゆく
が、たまにこちらに飛んでくる、すごい量で。
「夢想天生ってこんなのでしたっけ!?」
「もっと神聖だっと思いますよ椛さん!」
そう、彼女の言うとうり今の霊夢が放つ夢想天生は
紅く光る札が華やかで最強だった。
しかし今の霊夢は黒いオーラに包まれており
紅い札も黒ずんでいる。
何処からどうみてもおかしい。
そして彼女達がとった行動、それは
「文を置いて逃げるぞ!」
神奈子のその言葉と共に椛と早苗は離脱。
諏訪子が土壁を使って弾幕を防いでいる間に
二柱は離脱した。
文がどうなったかは知らないな
○
貴方は目を開けると出入口の戸に近づいた
とりあえず外を出歩きたいのだ。
文と霊夢は戦闘中だから襲われる事は無い
そうと決まれば行動は早い。
いつものウエストバックを身につけて
ナイフをホルスター事持っていく
外に出たら、人里に行ってみるか。
やっぱり釣りしよう
「こんにちは、──さん」
で、霧の湖で釣りをしようとしたらこれだよ
咲夜がいつの間にか貴方の肩に手を置いている
振り返って彼女の顔を見たが、普通だ
狂った目でも無く、普通の完璧なメイド
そういえばPAD長って誰かが言っていたような
待ってそんな軽蔑の目で見ないで咲夜さん
貴方の考えている事は顔に出やすいようだ…
「最近大変らしいですね、どうです?紅魔館に戻られては。」
どうしようか、でもまあいいか、霊夢と文から
離れることが出来そうだし。
そうして貴方は懲りずに紅魔館へ咲夜と向かう
…それにしてもあの悪趣味な紅色変えてくれないかな
評価、感想をお願いします。
後ココアシガレットって美味しいですよね