貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
まず美鈴が一歩で貴方の前に来て拳を振る
「ふんっ」
貴方はそれを横に躱す美鈴の体に刀を振るが
それを美鈴はジャンプして避ける。
「なかなかの腕ですね」
美鈴からの賞賛の声を貴方は行動で返す
避けた先に刀を振り、さらにそこから剣撃の乱舞をする
それを避けるかあるいは拳で美鈴は対応する
右、左右、上上下下とあらゆる方向から刀を振る。
貴方の我流であろう斬撃を交えながら、さらにそこに
片手に握る短刀を先程から振っている刀とは違う方向から
霊力を蒼く薄く纏わせて斬る。
「練り上げられた気ですね、そこらの雑魚なんて目じゃ無いほどの」
カンカンとおおよそ手から出るとは思えない音が火花とともに放たれる
いくら妖怪だからってこんなに堅いわけがないだろう
霊夢が周りから浮くように美鈴も能力を使っている可能性がある
しかしそれがわからない、でも“勝てないわけじゃ無い“
「ぐっ…」
まず利き手であろう右腕を切り飛ばす。
その後に足を払ってそのまま頭に…
「甘い」
は、と貴方は声に出してしまった
足払いを仕掛けたのにいつの間にか森の木に体が尻からめり込んでいる。
長い方の刀は右手にしっかりと持っているが片方の短剣は地面に刺さっている
美鈴は正拳突きの格好のままだった
おそらく足払いは当たったのだろう。
だが彼女は怯む事なく耐えてそのまま貴方の腹を突いた。
その証拠にジンジンと腹が痛む
だけどこれくらいどうってことは無い。
木から体を起こして短刀…と言っても肩から指先ぐらいには長い刀を
地面から抜いてそのまま構える。
貴方は自分にそう言い聞かせて美鈴に突っ込んでいった
貴方は掛け声を出しながら後ろから足を曲げて、振りかぶって
刀と長刀を思い切り振る。
美鈴は手をクロスして防ぐがその刃は半分程その腕に食い込む。
いつの間にか再生していた…おそらく貴方が吹き飛ばされていた時に
再生でもしていたのだろうよ思ったが今も切られた部分が再生している
そこであることに気づいた。
もしかして美鈴はそこまで再生力は高くないのでは?
妖怪特有の生命力がそこそこ高いのでは?
ならばやることはただ一つ。
「っ!」
先程と同じように右腕を斬る。
今度は少し離れたところに腕を切り飛ばしたのでもし
再生能力が以上に高ければここで腕が生えるハズだ。
だが、美鈴は予想通りに即座に腕を回収する。
切断面を押し付けて数秒するとそれは元に戻っていた。
やはり再生能力はそこまでらしい。
ならばやることはただ一つ。
霊力を足と刀に集中。
それらが溜まりきると貴方は思いっきり池を蹴る。
コンマ数秒なんて何それと言わせる程加速して
美鈴の前に来る。目はこれまたコンマ十数秒で見開かれる
まず右足から切り飛ばしていく
「ふん!」
バランスを崩しかけているようだが左足でなんとか立っているようだ
そのまま立って居させるほど貴方は甘くない。
長刀を斜め上に滑らせて左足を斬る
すると上に切り飛ばされた衝撃で美鈴は上に飛ぶ
「しまー」
ったと言わせる前に霊力を全力で刀と長刀にかけて
右腕左腕を切り飛ばしてダルマにする。
そして地面に落とされた紅美鈴は
「嘘おぉぉぉぉおおお…」
人間がごっこ以外でこんなに強いということを知るのだった
○
「ありがとうございますー」
今貴方はダルマの美鈴に腕と足を取り付けている
例えるならばガンプラの最後の工程だろうか
ただしこの美鈴キットは腕を切断部分にピトッと合わせるだけで
再生が始る。若干切られた後が残るがそれでも綺麗な事だ・
切られた全ての部分をくっつけると美鈴は晴れ晴れとした笑顔で
「久しぶりに貴方のような強者に会えました!どうぞお通りください」
「誰が通して良いと言ったかしら」
サッと青ざめる美鈴。背後にはいつの間にか銀色の髪をもつメイドがいた
新手か、貴方はそう認識すると刀に手を伸ばす。
それを見たメイドは表情を少しだけ困ったようにして言う
「警戒しないでください。私はお嬢様から貴方を連れてくるように
命令されたので。」
そして付け加えるように「霊夢に負けたから襲う気は無いのよ」と言った
スペルカードルールでは負けた側は勝った方の命令を聞くとかあったと
思うのでそれに従ったのだなと貴方は推測した。
彼女は手を伸ばして「着いてきてと言った」
ともかく着いていく理由は無いが断る理由もない
貴方は彼女の手を握るとそのままメイドに連れて行かれた
それと彼女は十六夜咲夜というらしい
名前で呼んでおこうと貴方は思った。
「あの咲夜さんが説教を放棄…?」
私はその姿がいつもと違ったように感じた
あのレミリアに忠誠を誓って他には他人的な態度の咲夜が
こんなにも友好的だなんて。
何かがおかしい。
メインの刀は長刀。サブは刀です。