貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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幽香ってこんな感じなのかな?
よくワカラナイ


太陽の畑

幽香に匿われてから数日がたった。

彼女は聞いていた情報と全く違ってとても優しかった。

残忍でサディスティック…そんな噂とは裏腹に

快く貴方を迎えてくれたのだ。

会った時赤い目が細くなった時殺されると思ったが

普通に笑っただけだった、どうやら警戒しすぎていたようだ。

兎も角保護してくれるのはありがたいがタダで保護してくれるわけも無い。

という事で今日から幽香の手伝いをする事になった。

花の手伝いは1部のみだがそれ以外はほぼ貴方がやっている

料理に洗濯、皿洗いと風呂沸かし。

流石にパシリなんてされないがそれでもかなりの家事をやらされることになった。

「こんな傷と泥だらけの人間にこれ以上の事はさせられないわ」と

太陽の様な煌めく笑顔で言ってくれたのだ。

今のところ椛の次に信頼出来る。

ちなみに貴方の今1番信用ならないのが紫だ。

彼女たちが狂った恋に走っているのに止めもしない。

それどころかおそらくニヤニヤしながら見ているのだろうか

まぁ今襲いに来ても幽香が相手をしてくれるらしいので

今のところ安全地帯だ。ここは。

太陽の畑にポツンと立っている幽香の家の中でそんなことを思っていた。

そういえば、幽香がいうにはあの片目が言っていた狩りというのは

獲物を狩って食べるのではなく、はぐれた人間や外来人を保護するためという

保護の為とはいえやり方があれだろうと言うとあれは畏れの確保もしているという

確かに喋る片目の狼に襲われたら否が応でも畏れるよな…

 

「あら、今日は和風料理かしら」

 

いきなり後ろから、しかも耳元で話しかけられたので

ビクンと跳ねてしまった。暖かい…

貴方は今日はこれを作りたかった気分だったと言った。

すると幽香は笑顔になって続ける

 

「私は花に関係する料理を食べることが多いの。ハーブとかエディフルフラワーとか

 だから久しぶりに和食が食べれるわ。」

 

はにかみながらお皿を出してくれる幽香

貴方は皿にご飯を盛り付けたあと味噌汁をもう一つの皿に入れた

それをテーブルへ置いてくれる幽香に礼を言っておいた

すると幽香は首を少し振って

 

「これくらい大丈夫よ…それよりいただきましょう」

 

貴方と幽香は席に着くと手を合わせ言う

 

『いただきます』

 

これをするだけで飯は美味しくなる

 

ご飯を食べている途中に幽香が突然貴方のご飯を取った

すると自分の使っている箸でご飯を掴んだかと思えば

こちらに突き出してくる。

目が病人を介抱するときと同じ顔だ。

 

「ほら、あーん」

 

あの

 

「あーん」

 

すみません?

 

「あーーん?」

 

 

有無を言わさない笑顔によって貴方は渋々ご飯を食べた

幽香がこれまでに無いくらいに笑顔になる。

さて、おふざけはこれくらいにして…

幽香がまたご飯を箸で取って

 

「あーん」

 

今日、貴方は羞恥刑に処された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Δ

 

「御馳走様。また食べてみたい味ね…」

 

しみじみと言う幽香の顔には何処か悲しみが混じっていた

貴方は自分の食器と幽香の食器を持つと台所へと向かう

皿同士が当たりあって甲高い音が響く

 

「少し手伝うわ」

 

幽香は貴方から三枚ほど皿を取ってくれた

豪華な食事ではなかったから皿の数は少ない

それでも手伝ってくれた幽香に貴方はまたしても礼を言った

 

「そんなに礼を言わなくていいわ…それじゃ洗いましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで最後ね」

 

最後の皿を洗い終えてカタンと置く幽香

この序はこちらをみると少し困ったような顔をした

 

「貴方随分と疲れたいるみたいね。それなら早く寝ましょうか」

 

幽香は貴方に向けて手を差し出す

少し警戒したけど強引に連れて行く気配がなかったのでそのまま手を握った。

暖かい。

太古から生きている大妖怪で普通人間が関わらない物なのに

こうやって優しく寝床に連れていかれていると何か、

何かがとても感慨深いってちょっと待てや

なぜに貴方と幽香は寝床に行っているんだ?

 

「今から寝るでしょ?」

 

そうも言っても

 

幽香はベットに寝転がるとまるでこちらを誘うように手を広げ

笑顔で言ってくる

 

「おいで?」

 

口からは困惑の声しか出ない

フラワーマスターに抱きしめられるとか殺されるのかな?

でも、これをやらなきゃ寝れなさそうだ

事実紅魔館で昼が過ぎるまで寝かされていたので

疲労はそこまでだがあの狼の群れがよくなかった

妖怪化もしていたからか深い傷を負った

ただこの時は包帯で我慢した

 

「うふふ…いい子ね」

 

いつの間にか幽香の顔が目の前にあった

急いで離れようとしたが両手ががっちりとホールドしてある

窓からは既に沈んだ太陽の代わりに月が浮かんでいた

その光が窓から差し込んでいた

 

…布団の中に男女1組、何も起きないはずがなく。

 

「あら米粒が付いているじゃない」

 

!?

 

ヌメリとした感覚が頬を襲う

先程ご飯がついていたところをゆうかが舐めていた

暖かい吐息と暑い舌先。

少し殴ってしまいそうになったがそうしたらどうなるかわからない。

それに今気づいたが、匂いが強制的に鼻に入ってくる

それもそのはず舐められたのち思い切り抱きしめられているからだ

何がとは言わないが当たっている。

いつも花の世話をしているのか、はたまた自分で放っているのかわからないが

ふわりと様々な花の匂いが漂ってくる。

それに加えて幽香自身の匂いも…

これらが貴方に眠りを促してくれた

目が段々と閉じていくのがわかる。

 

気づけば夢の中だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ…」

 

幽香は笑っていた

だって、久しぶりに会うことができたから

彼の頭に顔を近づけて匂いを嗅ぐ。

すると、あの時と変わらない匂いが匂ってくるのだ

あの時幽香は自分に殺し合いで自分に勝てる者は居ないと思っていた。

だから霊夢との弾幕ごっこは仕方ないと思った

 

でも彼は違った。

 

2振りの刀を使っていた彼に勝てなかったのだ。

霊力は霊夢と同じかそれ以上。

幽香はあの後彼と話す為だけに人里に友好的になった

といってもあくまで不干渉だ

花を摘み取られたら容赦は無い。

あれほど興奮した時は無かった。

幽香は顔を彼の顔に近づけて

 

幽香はゆっくりと貴方に唇を重ねた

 

 

 

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