貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
もう少しsを入れなければいけないかなぁ
どちみちにしろifでsにするんだけども
朝起きてみると、貴方は顔に違和感を感じた
少し触れてみると頬が湿っている
なぜこうなっているかわからないがおそらく気にすることでも無いだろう
布団を剥がし、起き上がる。
幽香は既に居なくなっており、その代わりにドアから朝食の匂いが
貴方まで漂ってくる。
それに何故かとても体がダルいのだ。
全速力で走って少し休憩を取っている時…のような
ともかく不快感が貴方を襲っているのだ。
ベットから降りると軽く背を伸ばす
コキコキと体の至る所で硬化した骨が柔らかくなっていく
幽香の料理は美味しいのだろうか
リビングに向かう途中、貴方は不意に思った
そして、ドアを開けてみると食卓の上に色とりどりの料理があった
彼女が言っていた食べれる花というのを使っていたり普通のご飯や
味噌汁だったりで貴方とは違って和洋折衷だった。
「おはよう、できてるわよ」
妙にツヤツヤしている幽香がエプロンを脱いでいた
貴方は礼を言った後席に座る。
さて、いただこうか
「それじゃあ」
『いただきます』
この国の食事はこの言葉で始まる
古事記にも書いてある
『ご馳走様』
幽香はハンカチで口元を拭った。
貴方は立ち上がると食器を台所に持っていった。
そして幽香の食器も洗うとそれを棚にしまう
これくらいはこの数日で慣れたものだ
借り物のエプロンを畳むと幽香に渡す
そしていつも通り洗濯物を洗おうとしていると
「あ、待って頂戴」
いきなり幽香から声をかけられる
貴方は返事をして振り返る
すると心配そうな顔をした幽香が立っていた
少し間が空いたのち口を開いた幽香
「…私の花の水やりをして欲しいの」
それは
貴方は戸惑った
彼女にとって花というのは家族、いやそれ以上だろう
何故ならいつも水やりだけは彼女がやるからである。
どんなに貴方が頼もうと幽香は絶対に断った
少し殺気を感じた事だってある
だが、何故か今こうやって託されたいる
「これを使ってやって。水は無限に出るから」
…どんなじょうろなんだ。
ともかくこれで水やりをすればいいらしい
端から端までと付け加えられたので骨が折れそうだ
貴方はじょうろを少し撫でると、花畑へとドアを開けて行った
「これでしばらくは帰って来ないわね…さ、出てこい」
「こちらから呼んだのにその言い草、ひどいですわ〜」
瞬間ドアの辺りから歪な音がして空間が裂ける
その中から1人の女性が顔を覗かせる
年齢不詳見た目はおねーさん。この妖怪の名は
「で?早く彼について教えろ、八雲紫」
「はいはい、すぐ教えますわ」
上半身をスキマという裂け目から出す紫
だが、幽香は目を細めた。
「…何故出てこない」
「こっちの方が快適よ、おかげで足が炬燵の中に…」
「今日はもやしの紫和えか…」
「ゆかり?それなら持っているでしょう?」
「目の前にあるわ」
「ちょっとイダイイダイイダイイダイ!」
「あら、まだ欲しいのかしら…って」
「おお、怖い怖い」
「…そろそろ本題に戻ろうか?」
手にひらをあげて天井にいる紫に幽香は言う
紫はスキマから出て向かい合う
「さて、彼は一体なんなんだ?」
「彼は…」
さて、家の周りにあるバラやチューリップなどの水やりは終わった
何故この季節にこれらが生えているかわからない。
おそらく幽香の能力によるものだと思う。
ここでこんなことを言っている場合では無いのだが
何故ならこの広大な向日葵畑全体に水やりをしなければならない
幽香は大体やってくれた後は自分がやると言っていたので
まずは道に沿って(獣道みたいな)水やりをしていこう
不意に石に躓く。
じょうろはなんとか守れたが服に汚れがついてしまった
舌打ちをしながら立ち上がった
…チリン
不意に鈴の音が鳴った
足元を見てみるとお守りが落ちていた
そういえば外の家に置いたままだった、これは
もしかしたら賢者が気を利かせてくれたかもしれない
幼少期から持っている大切なものなのだ
それをポケットに入れた後、見上げる。
今の貴方にとって目の前で咲いているこの花たちが羨ましかった
こいつらは血ように向かってぐんぐんと成長していく
太陽の光に反射して輝く姿が羨ましかった
それに比べて貴方は…見窄らしい。
本当なら幻想郷で普通に退治職をしながら暮らしていた
でも、今は違うのだ
今は追われている
椛と幽香にレミリアや咲夜などの信用できる者は少しはいるが
この先愛に狂った奴が増えそうだ
これのおかげでこそこそと暮らしている
幽香がいなかったらあの斬鬼とやらに攫われていた
見たところ狼だった。保護なんてどうやるんだろう
「妖怪の山に連れて行くんだよ」
…!
「…警戒すんな。早くそれを降ろせ」
創造した銃を霊力に戻す
目の前に男が居た
それだけで銃を向けるかと言われたらそれはない
声があの狼と同じだったからだ
見た目は若い男。
白の和服を着ており袖に赤い糸が通されている
肩に小さな鎧があり腰に二つの刀。
帯が朱色の黒い袴を着ている
ただ、それが下から地獄の業火に焼かれたかのような
いや今も焼かれているような炎の模様がある
極め付きに右目の眼帯に尻尾と獣耳だ。
貴方はどうしてここに来たか聞いた
「この前の謝礼だ。向日葵たちが怖がったとかだ」
顔のどこかに疲れが浮かんでいる
「こいつはお前にだ、小僧」
持っていた風呂敷を貴方に渡す
中を見てみると数個の和菓子と一緒に蘇生注射器が二つあった
貴方は驚いて彼を見た
「俺がお前にしてやれるのはこれくらいだ
後は自分で解決するんだな。元凶」
貴方が引き止める前に彼は煙のように消えてしまった
聞きたかった、最後の言葉について
元凶?
これは全て貴方のせい?
貴方が全てを狂わせた?
…違うよ
不意にそんな声が響いた
貴方は辺りを見渡すが、誰もいない
…違うよ
また響く声
この時貴方はこの声が声帯から出ているものではなく
直接脳内に響いているものだと分かった
君が狂わせたんじゃない
…
君が狂ったんだ
…
不思議な顔をしているね
…
無理もないだろう。こんなことを言われればな。
声がどんどんと増えていく
男の声や女の声に子供の声まで…
貴方は羨ましがっている。私達を
…
仕方ないよねー人間ってそう言うものだもの
…
自分が不遇な立場にいると他人が羨ましくなる
…
今までは貴様がその逆にいたのだよ
…
俺は…俺たちはこうすることでしか自分を表現できなかった
…
あたいらは普通のことをやっているんだよ
…
育つことが罪ならば…貴方は?
…
殺しを依頼だと言って背を向け続けた貴方は?
違う。
何がだ?
背を向けてなんていない
そうか?
ちゃんと向き合って依頼をこなしていたんだ!
じゃああのザマはなんだ?
…
いつも君は自分のせいじゃないって言ってたよねー
いや…それは…
お前は人殺し…いや、妖怪殺しなんだよ
…普通だろ
妖怪は人を害する。だから人間が退治する
当たり前だ
それは人間の勝手なんだよ
…
彼ら彼女らは普通に生きているだけねん
…
でも君を責める動機にはならない
…
あんたは今のところ操り人形さ
どうしたら…
泣けばいいと思うよ
…どうして
吐き出したい感情を今吐き出すんだ
…
じゃねーとお前は大変なことになる
う…
貴方はこれまでにないくらいに泣いた
向日葵たちが太陽ではなく貴方を見下ろす中で
思い切り泣いたのだった。
「そう、そう言うことね…」
「これが彼についての全てよ」
「ピースが全てハマったわ、アレのー」
「それ以上は言わないことを勧めるわ」
「仕方ないわね」
「さっきは斬鬼に聞かれて、そして今も聞いているのがいるわね」
「どうする?」
「何もしないわ。」
「…どうしてかしら」
「彼も死んでしまうから、よ」
「そう。じゃ、また」
「そうねぇ」
紫はどこかへと消えていった
静かな家の中に幽香の息遣いだけが聞こえた
Q何故体がダルいのか?
A夜の大運動会があったからです。
無論の事初めては紅白の巫女
別作品のキャラが出ているだけで影響はありません()
物語が別作品準拠になったりとかの影響はね。
若干の矛盾が生まれるくらい。