貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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殺し合い

「先に言っておくけど私はスペルカードを1枚しか使わない」

 

何故だ?

 

「私位になればそうそうちょっかいはかけられないのよ」

 

強すぎて…か

 

「…そろそろ殺ろうかしら。」

 

その言葉を言い終わった後傘の先端をこちらに向ける

貴方はその先端に妖力が集まっているのを確認した

瞬間光が、緑の白っぽいビームがこちらに発射される

刀を交差させると竹を割るようにビームを斬る

 

「…ふふ、ははは…」

 

どこか艶のある笑顔で笑う

それは狂者の笑い声だった

 

「ふふふ…予想以上だわ。霊夢でさえ避けたのに」

 

期待以上で結構…じゃあこれは?

 

「あら…」

 

貴方はいつの間にか幽香の後ろまで駆け抜けていた

振り向くと幽香の胸に深い切傷が生まれていた

白いカッターシャツとチェック柄のベストを赤く汚す

 

「…貴方の事を舐めすぎていたようね。」

 

妖怪は傲慢だ、それくらいは軽いもんだ。

 

「いいわねぇ…その貴方をグッチョグッチョに犯してそんな事言えなくしたい程に…」

 

そう言っているうちに切傷は元の柔軟な皮膚に戻っていた

花を操る能力というのはオマケみたいなものだろう

本命はあの莫大な妖力と言ったところか。

さて、ここまで実力以下を見せたなら相手も本気になるだろう

 

「さ、ここから私も力も入れるわ…貴方もよろしくね

 どうせそれは本気じゃ無いのでしょう?」

 

さっさと殺ろうぜ。

 

それに答えるように傘で思い切り打ちつけてくる

貴方は右手の刀を振ってそれを弾く

するとこちらに手を向けて至近距離でビームを放ってきた

流石にそれは斬りきれない為避ける

その後手にナイフを三本出すと投げる

咲夜に投げ方を教わって良かった、今までは我流で当たりにくかった。

しかしそれごとビームで消し飛ばしてきた

どうやらコイツは思っていたより魔理沙寄りだ

全てパワーで解決の脳筋野郎…

もしかしてあのリスペクト上手はコイツの技を真似たのか

それとも自然にそうなったのか、分からないな

少し後ろに下がろう…いや愚策だ

後退しているうちにビームの餌食となる

というか霊力と妖力の差でこちらがガス切れする

 

ならば短期決戦。

 

両方の刀に霊力を込めて地を蹴る

単純に真っ直ぐ行くだけではただの的だ。

空中を飛んだりして複雑にしながら確実に接近する

傍から見れば人間とは思えない動きだ…貴方だけど

霊力の斬撃を飛ばしてビームを無力化しながら進む

そしてようやく幽香の前にたどり着いた

刀を左から三回と右から四回。

しかしそれは緑髪の先っぽを斬るだけだった。

全て避けられていた貴方はそれを理解すると縦から斬る

傘で防がれたかと思うと切りつけるように振ってきた

力に物を言わせたがむしゃらな切りつけだ。

このままだと不味い。貴方は少し策を練る為に飛んだ

すると幽香も飛んできた。嘘だろ。

貴方は刀を仕舞い、あるものを作った…それは大剣だった

ゲームによくある脳筋達が使う大きな剣。

しかしそれは月明かりのように透き通った刃をしていた

とこか伝説が、なにか曰くつきの剣に見えるものだった

月光を思わせる大剣を貴方は構えて飛んだ

 

「成程、、そういう手もあるわね」

今やっているのは高速で幽香の周りを飛び時たま突撃して攻撃するもの。

天狗達が好んでする技らしい…奴らっぽいな

妖怪ならともかくかかるGはとてつもないものだ

霊力を纏わないなら意識が飛ぶ

しかしこんな動き方は楽しい。

爽快感があるのだ

これだけ高速であろうとこちらを確実に視認する幽香は化け物だ

一番攻撃を加えられるのは突撃する時だがGも凄まじい

ともかく休む為に飛び回る事しか出来ないのだ

そして後ろから攻撃を与えようとした時

 

「…魔砲「マスタースパーク」」

 

一瞬目の前が真っ暗になったかと思うと墜落していた

戻った視界が赤くなって耳がキーンとなっている

仰向けになっていた体を起こして膝をついた。

そのまま手を地面について思い切り吐いた

血と混じった何かが地面に落ちる

貴方は立ち上がるとあらぬ方向へ向いた腕を強制的に直し、地面に刺さった刀を取る。

最悪だ。

 

「貴方は度重なるGのせいでロクな判断が出来てなかったのね…攻撃が単調よ。」

 

貴方は刀を構える。

あれがスペルカードならもうアイツは切り札を失った

なんとかして決着をつけなれければならない。

口の端についた血を拭って走る

そして思い切り右に刀を振り、左の刀で上から下へ斬った

傘と刀の攻防戦。聞いただけでは勝敗は目に見えてたが

実際にみるとそれは覆されそうだった

なんたって刀が押されている

 

貴方は叫び声を上げた。

 

これまでに無いくらいに本気で

 

神は微笑んだ

 

 

 

「あ」

 

傘が切れた

 

純粋な驚き

 

可憐な少女の可愛らしい声が聞こえた

 

幽香は忘れていたのだった

 

己の傘に妖力を込める事を

 

貴方は先程より叫んだ!

 

両肩を斬って攻撃力を無くして今度は足を斬る

幽香の体は物理法則に従って落ちてゆく

その間に貴方は体に向けて15回刀で貫きいた後に

幽香の首を切り飛ばした

 

肩で息をする貴方に笑い声が聞こえた

今までに無いくらい楽しそうな少女の可愛らしい笑い声だった

この時貴方は西行妖の次に死にかけた体験をしたのだった

貴方はプラモデルを組み立てるように各部をくっつけると

幽香の家に入り、ベットに寝かした

 

「…閻魔なら」

 

ふと幽香が口を開いた

 

「彼岸なら、偽の異変首謀者を立てられるんじゃないかしら」

 

…ありがとう

 

貴方はそう告げると妖怪の山方面に向かった

たしかあちらの方に彼岸へと続く道があったはずだった

 

 

 

 

 

 

異変解決後のある日…

 

「と、言うわけでお花を買うついでに世間話に来たわ」

 

帰れ、里中が大騒ぎだ

 

「あら?門番さんにせんに用があると言ったら通してくれたけど」

 

野郎…

 

同期を初めて憎んだ瞬間である

 

 

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