貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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紅魔館での出会い

貴方は夢から覚めた。貴方はその夢を忘れた

貴方は背伸びをするとベッドから降り、クローゼットからある服を取り出す。それは貴方が昔、ここで着ていたものにとてもよく似ていた。

それは紺色の燕尾服だった。貴方は此処で執事のような仕事をしていたのだろうか

貴方はそんな考えを捨て、ドアを開けて外に出た

 

「あら、なかなか久しぶりに見るわ。その格好」

 

と、咲夜が廊下にいた。

貴方は礼を言うと、今からなにをすればいいと咲夜に聞いた。すると咲夜はこう言う

「今から大図書館に行ってそこで本の整理をして。あそこには司書もいるけどそれじゃ足りないから」

と、行って貴方に手を差し伸べた。貴方は首を傾げた

そんな貴方に少し苛立ったのか

 

「手を繋いで」

 

と凛とした声で言った。貴方は少し押されながらもゆっくりと咲夜の手を取った。

すると、全てが灰色の世界になる

貴方は止まっている。

当たり前だ。なんせ時間が止まっているんだから

咲夜は動かない。それどころか貴方の指を

腕をゆっくりと撫でるように触る

 

「あぁ…とても逞しい腕。」

 

恍惚な表情をしながら撫で回す咲夜

それは彼女が堪能するまで、飽きるまで続いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

貴方は気付くと本が大量にある大図書館にいた

貴方は近くの本棚に近寄ると、本の背表紙を見た

 

「パチュリー様、連れてきました」

 

貴方は興味がありそうで、無さそうな顔をしている

貴方の顔は変わる。1つでは無いように。

それは人格で変わるのではなく。

全てが変わるのだ

 

「…ねぇ聞いているかしら」

 

そんな貴方に少し低い声が聞こえる

振り返ると長い紫髪の先をリボンでまとめ、紫と薄紫の縦じまが入った、ゆったりとした服、さらにその上から薄紫の服を着てドアキャップに似たZUN帽を被っている。また服の各所に青と赤と黄のリボンがあり、帽子には三日月の飾りが付いている女性が椅子に座って本から目をこちらに向けていた

貴方は顔を見て、彼女がパチュリーと思い出した

 

「まず、ここでの仕事だけど、本の整理。」

 

貴方はそれにこっくりと頷く

話はまだ終わっていない

 

「それから私の手伝い。魔法とかを扱うから、霊力を使う貴方には関係ないけれど、一応ね」

 

貴方は少し驚いた。貴方には霊力があるなんて知らなかったからだ。

 

「霊力についてはまた後で考えましょう…あと最後に」

 

貴方は最後に何を言われるのか待った

 

「時たま。人間の魔法使いが来て私の貴重な本を盗んでいくの。名前は霧雨魔理沙。

 貴方にはそれの防止をしてもらいたいの」

 

貴方は確か、金髪の死ぬまで借りていくが口癖の魔法使いを思い出した。

彼女とは異変でのつきあいが多かったが、まだそんなことをしていたとは

貴方は少しお灸を据えてやるかと意気込んだ

 

「いい顔ね、それならいつでも対応出来そうだわ…それじゃあ本の整理、よろしくね」

 

貴方にそう言うと、こちらから目を本に向けた

…貴方は時々こちらに視線を感じながら本の整理を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

貴方は最後の本を本棚に差すと背伸びをしてコリを解した

そんな貴方に声がかかる

 

「ねぇ…もしかして、貴方は」

 

そんな幼い声に貴方は私は…と言いながら振り返ると

そこには狂気の目をした幼女がいた、しかも金髪の

貴方は魔理沙では無いなと思いながら借り物の剣を抜いた

レミリア曰く、自分を倒しに来たバンパイアハンターの物らしい

が貴方の腕にはよく馴染まない。西洋刀だからだろうか

剣を抜いた理由は語る意味も無い。その莫大な妖気と狂気。

それだけで剣を抜く理由になった

「遊ぼうよ!貴方!あの時のように!貴方も狂気に溺れて!」

見た目も子供。性格も子供。恐らくこれはこの幼女、フランドールだからこそなのだろうか。

貴方は他にこれとは違う無意識の狂気を知っている気がする

フランドール。見た目は姉と少し違うようだ

全体的に赤が多い。手につく血は人間のものだろうか

何よりも1番姉と違うのが羽だろう

シャンデリアの様な棒に色ガラスのひし形が付いた物というような感じだ

そんなことを考えているとフランが突進とともにねじ曲がった針の様なものを刺そうとしてくる

貴方はそれを剣で受け流すとすれ違いざまに横一文字にフランの横腹を斬る。

貴方はすれ違ったあと振り返るとフランは自分の手を舐めていた。

貴方はその奇怪な行為に違和感を感じた、がそれは違う違和感だった。

「貴方の血…甘くておいしぃ〜」

それは痛みだった

フランの言葉で貴方も横腹を浅く突かれていた事に気づいた。

貴方は剣に霊力を込めた。

その霊力は主に何かを吹き飛ばす為の力に変換されていた。

貴方は剣を構え、フランからの攻撃を待った

それにしても、弾幕を使わないな。と貴方は思った

今の幻想郷では弾幕ごっこという遊びか主流だった筈だ。

確か血を流さずに戦いを美しく、だったか貴方はハッキリといってあまり意味があるように思えなかった

猛者達なら楽しく美しく出来るのだろうだが、貴方の様に武器等を好む者や

そもそも弾幕が出来ない者も沢山いる。

貴方はそんな考えを捨てた。なぜなら目の前からフランがこちらに向かって突っ込んで来るからだ

フランを野球の様に飛ばす

フランはホームランの軌道をして、本棚に突っ込んで行ってしまった。

貴方は一旦剣を床に突き刺す。

貴方は腰のポーチから包帯を取り出すと、腰に巻く

出血が収まり、意識が少し回復する

貴方は少し咲夜に事情を話して休もうとした―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ…一体何があったんだコレ」

 

そんな男口調の女の声がした

貴方は大きいため息をつくと、立ち上がった

かなり近くに居たようで、ソイツはビクリと驚いた

 

「な!?居るなら居ると言え…」

 

何故かソイツはこちらの顔を見ると固まった

貴方は少し首を傾げる。何かあったか?

 

「お前…名前」

 

そいつは低い声でそう言う

貴方は素直に名前を教えた

 

「…生きていたのか」

 

そう言うと貴方の肩を揺さぶりながら叫ぶ

 

「今までお前はどこに行っていたんだ!?心配したんだぜ!?」

 

貴方は少しソイツを退けると、「名前は?」と聞く

 

「私か?私の名前は霧雨魔理沙だぜ!」

 

と胸を張りながら言った、胸は無いくせに

と、貴方の眉毛をピクリとさせた情報があった

…霧雨魔理沙だって?

貴方は剣の所に戻るそして引き抜いた

 

「…へ?」

素っ頓狂な顔をしている魔理沙にこう、貴方は言う

 

「こんな事をまだしているなんて、関心しないな」

 

貴方は剣を愛でるように触る

 

「だが、分かる。知識は必要な物だ」

 

レミリアが貴方に渡した剣は仕込み武器というもの

武器に様々な機能をつけ、狩りをやりやすくする為に、様々な武器に、様々な機能が付けられた。

貴方の剣には柄に短剣が付けられており

折るようにして、二刀流になる

バキンと、何かが折れる音がする

貴方は二刀流になった。

 

それは魔理沙にとって久しい姿であり。

 

「だからこそ、こうやって罰を与え、それを抑制しなければならないのだ。…愚かな行為を忘れるようなね」

 

魔理沙にとって、彼が本気を出した姿だった

 

貴方は気がついていない

 

フランの莫大な妖気によって

 

貴方は既に狂気に溺れて居ることを

 

貴方は気がついていない





さぁ、魔法少女をぶっ飛ばそう!



初めての戦闘がこれって大丈夫か
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