貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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待たせたな

 

「遅かったじゃないか…」

 

「以外と早かったじゃない」

 

洞窟の前で屯している霊夢と魔理沙

そこに貴方は着地する

そして肩を軽く回すと洞窟を見やる

奥まで光は入っていない

今気づいたがこれは洞窟では無く穴だ

少し斜めに穴が出来ている、そのせいか小さな明かりが見えた

曲がりくねっている訳では無さそうだ

ここに身を投げるだけで地底に文字通り一直線だ

穴を見下ろした貴方はあることを思いついた

最近、霖之助から貰ったゲームに似ている状況だ

 

魔理沙、どうやらこの先に宝があるらしい

 

「本当か!?」

 

ここら見下ろしたら分かる、ほら光っているだろう

 

魔理沙は穴の縁にいくと目を凝らす

そしてウキウキとした声で言った

 

「おーありゃ、宝か…なああああああああぁぁぁ!?」

 

思い切り尻をぶっ蹴った

魔理沙が回転しながら落ちていった

そして貴方は穴に言った

 

お前から剥ぎ取った物は高く売ってやるよ!

 

「あんた…」

 

霊夢は呆れたような顔をしたあと

 

「いいセンスだ」

 

もの凄い晴れやかな笑顔に変わった

そこに魔理沙への配慮は一切無かったのだ

昨日お饅頭を食べられていたからな

 

よし、行こうか

 

貴方は霊夢に呼びかけた

 

「はいはい」

 

霊夢はのそのそと縁に立つと、止まった

何故かというと

 

 

「まだだ!まだ終わってなーい!」

 

 

魔理沙が鬼のような顔で浮いていたからだ

貴方は思わず叫んでいた

 

 

 

 

魔理沙あぁぁあぁぁあぁぁあぁぁ!

 

 

 

「邪魔」

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

 

箒を蹴飛ばされ、今度こそ魔理沙は地底に落ちていった

というか大丈夫か?あいつ普通の人間だろう

そういう視線を霊夢に向けると霊夢は首を振った

今日か明日に魔理沙の葬式が行われそうだ

 

 

 

貴方は霊夢に聞いた

 

そんな装備で大丈夫か?

 

「大丈夫よ、万全を期しているわ」

 

そして穴の中心へ飛び…

 

霊夢はそのまま落ちていった

魔理沙のように回らずに、真っ直ぐ落ちていった

本当に浮く程度の能力は便利だなと思いながら貴方はその後に続いた

 

 

 

 

 

 

ところ変わってとある屋敷

ここ地霊殿では軽い騒ぎが起こっていた

 

「…ペット達が騒がしいと思えば」

 

「どうしたんですか?さとりさm…え?」

 

「なにかありました?」

 

「貴方よ、お空」

 

お空と呼ばれた女性は首を傾げた

背中から生えた翼はまるで宇宙のような模様があった

そして何よりも異様なのが胸にある赤い瞳だ

何故か右手に木の棒が装着されているのも気になる

前までの彼女にそんな物は無かった筈。いつの間に?

 

「ええ?何でこんなものがついてるのさ?」

 

「分からないけど…いつも間にか生えてたの!」

 

「…覚えてもいない」

 

さとりは馬鹿っぽくて愛らしいという気持ちが無くなりそうだった

ここまで頭がそれだともう…

しかも人の顔を覚えていないとか…

ペットとは言えこれはどうなのだろうか

 

「でも力が何故か湧いてくるの!」

 

「…お空」

 

「これでさとり様をこうしたあいつを殺してやる!」

 

「もう生きていないと…」

 

「地上を灼熱地獄にしてやる!」

 

そしてお空は主をこうした憎き敵の名前を叫んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「覚悟しろ…博麗せん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

…?

 

貴方はふと、寒気を感じた

仕事の時に時たま感じる死の雰囲気が一瞬感じられた

それも地面が近づいてきたところで消えた

霊力を纏わせ衝撃を緩和する

そこだ魔理沙が怒鳴りかけてきた

 

「お前ー!」

 

お?どうした、なにかあったのか?

 

「ぶっ蹴っただろ!」

 

違うな?怨霊と勘違いしたんじゃないか?

 

「しっかり聞こえたぞ!」

 

その言い争いを止める為に霊夢は聞いてきた

根本的な問題を

 

「暗すぎて何も見えないわ」

 

そう、暗すぎるのだ

穴の底を見た時には赤い光が見えていたが来てみるとこれだ

深すぎて太陽の光も差さない深いところだ

明かりを作る必要がある…そういえば便利な物があったな

貴方は懐中電灯を創造すると2人に渡す

そして貴方はSOCOMを作り出しライトを点ける

丸い光が洞窟を照らした

 

岩陰に白いなにかがあった

それに近づいて貴方はそれを拾い上げた

人骨だった

 

「うわ…」

 

貴方は洞窟の奥を照らした

定期的に人骨が放置されている

霊夢と視線を合わせ、同時に頷いた

魔理沙はそれを見て身震いをした

ここには、人食いのなにかが居るということが伝わったらしい

貴方は少し進んだ

音を立てないように踵からつま先の順で歩を進める

SOCOMを右手で構え、ナイフを左手で抜いた

この構え方は鈴奈庵に売ってあった本から学んだ

その戦術に貴方は深く関心し、マスターした

これを開発したThesoldierとBIGsoldierに感謝である

 

少し進んでいると比較的新しい人骨があった

左手のナイフを仕舞い、触れた

 

…ネバネバする

 

貴方は己の左手を見た、そこには白い糸が付いていた

地底、人骨、白いネバネバとした糸とくればあれだけである

不意に奥に気配を感じ、SOCOMを向ける

その光に驚いたのかソイツは逃げて行った

 

「土蜘蛛…」

 

そうだろうな

 

貴方は犯人を確信した

恐らくあの穴は元は土蜘蛛の住処だったのだろう

それが時代が進むにつれ変化していき、出入口になった

この穴を聞いた自殺者達の成れの果てだろうか?この人骨は

 

「そうだよ、私は土蜘蛛だよ」

 

そいつは貴方の後ろに突然現れた

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