貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
「ああ、無縁塚にあったのを解体して組み立ててみたんだ」
「名前は何にするんだ?」
「そうだな…トマホークなんてどうだ?」
「良いねぇ、強そうだ…ん?」
「どうした?」
「ありゃ人間じゃないか」
「ほう…良いことを思いついた」
「うん?」
「トマホーク発射!」
「oh」
凄いな
貴方はそう思った
旧地獄な上に嫌われ者が来る場所となれば凄まじい所かと思ったがそうでも無かった
むしろ地上よりも発展しているイメージがある
この辺りで地底を統括している二つの妖怪の説明を書いておこう
一つ目が鬼だ
地底、主にこの都市には鬼がかなり住んでいる
昔は地上で天狗達を従えていたらしい、凄い
強い人間を攫って行き決闘をさせたりすることもあるようだ
それで討伐隊が派遣されたが、全滅
真正面から戦かったら無謀ということを理解したのかそこから別の戦法を使い始めた
騙し討ちにヒットアンドアウェイ、罠etc…
力負けする近接戦を嫌うようになっていった
嘘が嫌いで正々堂々が信条の鬼からしたら失望である
それからというもの荷物をまとめてささっと地底に来たようだ
ここでのボス的な立ち位置にいそうな気がするが…
…そういえばある天狗を探して見つからなかったとか、どういうことだろう
二つ目が覚である
心を読むという性質から言葉を放つ全ての生物から嫌われている
動物などの話せない生物は嫌ってはいないらしい
唯一の会話相手と言ったところか
昔から色々な伝承のある覚だが、面白いところもある
それは無意識…つまり突発的なことに弱いことだ
焚き火の火が飛んで覚に当たったとか、そういうことだ
ここでは怨霊の管理をしているらしい
先ほどから怖い顔の幽霊が飛んでいるが、それだと思う
と言っても管理しているのは彼女のペットとのこと
あと、熱の調節などをしているみたいなのだ
どんな原理か知らないが、できるらしい
これが今回地霊殿に向かう理由なのだが。
「どうしたー?せん。辛気づらい顔して」
いや、特に何も無い
「もしかして、せんも同じ?」
霊夢もか?
そう貴方がいうと霊夢は頷いた
どうやら考えていることは同じらしい
「ふーん?また勘って奴か?」
そうだ、特に今回のは
「結構嫌な感じよ」
そう、何か嫌な予感がするのだ
筆舌にしにくく伝わりにくいのだが、厄神の時よりひどい
今回の異変はいつもと違う気がするのだ
霊夢も貴方も気づいていないだけで殺気立っているのだ
「私は何も感じないけどな」
「能天気」
お前霧雨家の令嬢の方がよかったぞ?主に…
「まて、それ以上言うんじゃ」
「おほほほーとか寺子屋時代ほんと可愛かったわよねぇ」
「
あ、壊れた
「ですわーとか本当に…くすくす」
「本当に兄弟揃って悪い奴らだなっ!」
「あははは」
…
「…?」
「せん?」
そこで貴方は気づいた
というか気づくのが遅かった
「どうしたせん…いやああああああああ!?」
ボカーンと派手な爆発が起こったかと思うと
魔理沙がその煙から錐揉み回転しながら落下していった
霊夢!
「全く、これだから地底の連中は…」
貴方と霊夢はそれぞれ武器を構え、魔理沙の後を追う
武器を構えた理由は魔理沙の弾着地点に妖怪が集まってきていたからだ
久しぶりに地獄を見ることになりそうだ、いや、ここは地獄か?
「そんなこと言っている暇があるなら早くしなさい」
ともかく面倒ごとに絡まれるのは、確定なようだった
○
「いててて…」
魔理沙は目が覚めた
さっき飛んでいたら急に落とされたのだ
原因は不明、爆発が起きてからは何も覚えていない
「っ…」
しかし、今の状況を確認するとそんなことはどうでも良くなった
周りには未知魍魎の奴らがいた
一番多いのは頭にツノが生えた連中だ
人間だ
どうしてここに
また何かやろうってか
ざわざわと声が聞こえると同時に何かがこちらに来る
そいつは他の奴らと違う感じだった
「ぷはっ、ここに人間はあまり来ないんだがな、珍しい奴さね」
金髪の、赤い角がある体操服の女
でも阿求の幻想郷縁起で見たことがある
「私は星熊勇義、お前は?」
「…霧雨、魔理沙」
私の口から出たのはそれだけだった
そして一番危惧していた言葉が聞こえた
「私と戦ってくれないかい?さっきも言ったが人間なんて滅多に来ない」
無意識に八卦路を握りしめていた
私、ここで死んでしまうのだろうか
「そこは断りなさいよ、魔理沙」
上から声が聞こえたかと思うと針が私と勇義を囲うように刺さる
そして霊夢が私の隣に降り立つ
霊夢の姿を見た勇義は獰猛な笑みを作った
「ほう、博麗霊夢か、これは随分と強いのがきたね」
「私のことを知っているのかしら」
「もちろん…ぷはっ、萃香から聞いたからね」
「面倒なことを…」
霊夢はため息をついた
これから何をするか、感づいたらしい
「私に勝ったら、見逃してあげるよ」
「弾幕ごっこなら喜んでするけど、今はそれどころじゃ無いのよね」
「ふーん?嘘はよくないと思うね」
「それと…」
「?」
勇義は首を傾げた
霊夢は目を閉じて言う
「貴方、もう負けているから」
「っ!?」
後ろからの殺気
しかし振り向く前に背中に痛みを感じる
そしてそれに怯んでいる間に蹴飛ばされる
そして宙を浮いているときに後ろから正確に4回の破裂音と四箇所の痛み
少し、ほんの少しの間にそれが起こったと認識する頃には勇義は
離れた場所でうつ伏せになっていた
間に合ったか
「ふ、2人ともすまん!油断していた」
「それよりも早く離脱す…っ!」
ふんっ!
凄まじい速さで迫る物体に貴方は右手の刀を振るが避けられる
しかし、それで魔理沙たちに攻撃を加えることは失敗したようだ
移動先から感じるのは、殺気と…歓喜
「はははははは!生まれて初めてこんな奴と出会ったよ!」
そこには無傷の勇義が立っていた
貴方はすかさず左手に持つソーコムピストルを撃つ
それを避けもせずに勇義は体で受け止める
「はん、弓もだいぶ進化したもんだ」
…
貴方は半ば絶句していた
なぜなら勇義の着ていた体操服を貫通した弾丸は勇義の肌に止められていた
その証拠に体操服の裾から弾頭が八個落ちてくる
…ここは任せろ
「わかったわ、死なないでね」
「頼むぜ、ろくなことはできないからな」
そういうと2人は地霊殿の方向に向かっていった
勇義は貴方を舐めるように見ている
「その霊力…なるほどお前が今代の…」
ここからは、本当の殺し合いだ
ソーコムピストルを観客の中に放り投げる
…おい、そこの不良河童、速攻で取ってどこかに行こうとするんじゃない
それはともかく鬼なんて萃香以来相手にしたことがない
手探りでなんとかするしかなさそうだ
貴方は宣言する
博麗の刺客、博麗せん。全力で
「もちろん」
さぁ、力を見せてやろう!
魔理沙?生きてるよ
なお、最初のタイトルは「安心と信頼のカプコン式飛行術」でした
これバイオ関係ないだろうと言う事で変えてますけど。
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