貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
せいっ
まず貴方が小手調べに横一文字に長刀を振るう
しかし勇義は軽く受け流し、拳を振るう
貴方は肘をたて、なんとか防ぐが衝撃が骨に響く
それを見て勇義が少し感心した様子で言った
「ほう、思っていたよりも良い術じゃないか」
今貴方が行っているのは霊力を纏わせる術だ
これによって防御力や攻撃力などを増やすことができる
単純だが、貴方は大量に霊力を持っているためかなり強化される
こういう力を持つものにとって基本の技だ
対する勇義はそれすら使ってないらしい
腰を低く下ろし、拳を伸ばした体制になった
その体制は前にも見たことがある、美鈴の正拳突き…
貴方がハッとしたのを見てこちらに聞こえるくらいの声で言う
「この程度で死なないでおくれよ」
瞬間貴方は後ろに吹き飛ばされていた
何をされたのか一瞬わからなかったが、それは直ぐにわかった
飛ばされながら勇義をみてみると拳を突き出した姿で止まっていた
どうやら正拳突きで吹き飛ばされたようだ
貴方はそのことを理解すると長刀を地面に突き刺し止まり短刀を投げる
投げた短刀は勇儀の左胸辺りに突き刺さる
足に力を込めて蹴る、そして勇儀に着地すると短刀を上に切り上げる
貴方は切り上げた瞬間に勇儀を蹴り、離脱する
そしてスタッと地面に着地した
「いいねぇ、そうこなくっちゃ」
振り返るといつの間にか勇儀は元に戻っていた
いや、服は切れたままだ。肌が見え隠れしている
貴方は無意識に刀に力を込める
やはり、思っていた通りに再生力が強い
今まで通り、いや今回はさらに早く短期決戦しなければならないようだ
いくら霊力があるとしても所詮は人間だからな
…
貴方は刀を交差して切る
そこから生まれた三日月型の衝撃波に随行するように走り、飛ぶ
勇儀は衝撃波をどこかに吹き飛ばし、貴方を迎撃した
まずあなたの長刀が勇儀の脇腹辺りに潜る
それを叩き落すと貴方の腹にパンチを入れる
貴方は短刀を勇儀の腕に刺すことで停止させる
勇儀は手を引っ込めると短刀を抜き、道端に投げる
「そんな顔あんたには似合わないよ」
どうやらしかめっ面をしていたらしい
貴方は長刀を突いて動きを制限しようとした
が、避けられて隙を晒してしまった
直ぐに手を引いて後ろに下がる
「ほう、掴みを嫌ったかね?」
貴方は何も答えずに長刀を仕舞う
そして構える
「そういうわけじゃないようだね…」
勇儀は獰猛な笑みを作った
「博麗の刺客がどこまでやれるか見せてもらおうか」
丁度よい練習相手になってもらうぞ
貴方は瞬歩を使い勇儀の懐に潜り込む
そこからのアッパーカット。しかしすれすれで躱す
勇儀は貴方に思いきりタックルする
それを避けるとその無防備な背中に向けて蹴る
まるで当たり前かのように勇儀は見ずに躱す
貴方は打撃を与えるために走る
な
貴方はたたきつけられていた、地面に
首元には勇儀の腕があった
どうやら掴んでたたきつけたらしい
貴方は足で二回蹴り、怯んでいるところを抜け出す
そして勇儀の後ろに回り込み回し蹴りを繰り出す
勇儀の後ろ首辺りにあたり、少し怯む
そこから左腕に霊力をため、殴る
が、するりと回避されたため貴方は勢いで躓いてしまう
それを逃さずに勇儀はスープレックスをする
首が折れそうな程の激痛が貴方を襲う
直ぐに体制を立て直し、構える
「よっこらせっと」
勇儀はスカートの汚れを払っていた
…
「まだやるかい?博麗の刺客?」
俺はせんだ
博麗の刺客とは、博麗の巫女の裏の存在だ
誕生した理由は初代がある失態を犯したからだそうだ
時代がたまたま姉弟だったため、作られたというのもある
一人っ子の場合は外からの拉致だそうだ
仕事は博麗の巫女の監視、連絡に護衛…
裏切り者の抹殺
蜂起や反乱の兆しがあるものを消すのも貴方たちの仕事だ
この役職についてはあまり知られていない
誰が知っていても関係がない
貴方の仕事は
幻想郷の要である彼女を守ること、それが貴方の任務
それは全うしなければならない
…たとえ彼女を殺すことでも
勇儀はこちらを向く
しかし、何もしてこない。ただ立っているだけだ
古参などによくみられるものだ
風見幽香は傘を優雅に揺らす
射命丸文は写真を撮っている
レミリアは優雅に玉座に座っている
八坂神奈子は御柱に座っている
守屋諏訪子は蛙座り
西行寺幽々子と八雲紫は扇子を振る
八意永琳はカルテを見つめている
伊吹萃香は泥酔している
といったように構えをしているのかわからない
こちらを見定めているのかわかりにくいのだ
…らしいのだ
貴方が最初にぼこぼこにしてからというもの不意打ちなどが多くなった
瞬歩で懐に潜り込み刀を突きたててKO
瞬時に封印結界を発生させてノックアウト
疑似無想転生で場外…等
なぜ、誰も最初から最強の技を使わないのか不思議でならんな
と毎回呟いたところ酷いことになった
皆が似たような事を呟いた後恐ろしい攻撃を繰り出してきたのだ
幽香はツルで拘束の後魔砲マスタースパーク
文は目視出来ない程のスピードで攻撃
レミリアは玉座の間に入った途端グングニル
神奈子は御柱フル装備
諏訪子は常に呪いを振りまいている
幽々子は常に反魂蝶を纏わせている
紫は不意打ちしかしない
永琳はドーピング×100(くらい)
萃香は巨人になって踏み潰そうとしてくる
なお、全て攻略済みである
一番辛かったのは幽々子だろうか
彼女の能力て死んだ者は彼女の下僕となる。
反魂蝶は幽々子の能力らしいので…
「私は別にそれでもいいのだけれど」と言っていたが貴方にとっては良くない
貴方は封印の効果がある札を勇儀に投げる
額に張り付いたと同時に動きが一瞬停止する
その隙を逃さずに首を切り落とす
なぜ、誰も最初から最強の技を使わないのか不思議でならんな
「…いいねぇ」
髪を掴まれてもなお、その闘志は消えていなかった
だが、負けたのも事実だった
という訳で貴方は霊夢の兄です
伏線は張ったつもりです