貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

5 / 97
異変の仲間

貴方は飛び切りを放つと、魔理沙はバックステップで

避ける。貴方はゆっくりと魔理沙に近づいていく

 

「くそっ」

 

魔理沙は弾幕を放ちながら箒に乗りそのまま上へ

向かう。貴方は霊力を足に込めた

すると、貴方の体が宙に浮き、貴方は魔理沙

を追いかけるようにして飛んでゆく

ただ空中浮遊するのではなく、魚がスイスイと海を

泳ぐように、空中を進んでいくのだ。

 

「くらえ!」

 

そんな貴方をうち落とそうと魔理沙が光と熱を多様

した弾幕を放ってくる。

貴方は避けれる弾は全て躱し、避けきれない弾は

全て切り裂く。

どうやらこれは貴方の基本的な戦術らしい。

貴方はまるで弾幕なんてうんざりする程見てきたと

言わんばかりに避け、切り裂く

カンカンと剣で弾く音に魔理沙は焦った

 

「異変の時に使われたら厄介といったが…本当に厄介な奴だぜ!じゃあこれならどうだ!

 魔符、スターダストレヴァリエ!」

 

そんなことを言ってこちらに振り返ると星型の弾幕を放った。

貴方は量が多いと少し面倒に思った

星型の弾幕が貴方に向かう。貴方は剣を構える

ドゴムという重い音がすると、貴方は煙に包まれた。

 

「やったぜ!」

 

魔理沙の声が聞こえた。何をやったのだろうか

貴方はそんなことを思いながら剣を構え、突撃した

 

「な…!」

 

貴方は接近戦を魔理沙に挑む。

剣を水の様に斬撃を加える。魔理沙はそれを紙一重で

躱していく。

 

「危ないぜ…この!」

 

貴方は後ろに吹き飛ぶ。が足に霊力を加えて貴方の体

を止める。どうやら魔理沙が貴方の腹部を蹴った

貴方の腹部がジンジンと傷んでいる

貴方は剣を持ち直し、再び魔理沙へと突っ込む

魔理沙は近寄らせない為か、こちらにレーザーを

含む弾幕でこちらを牽制する

貴方はその間にも反復横跳びする様に弾幕を避ける

レーザーが貴方の前に迫る、貴方は剣を添える

すると、レーザーが竹の様に2つに裂けていく

貴方は図書館の壁を蹴って加速すると剣に霊力を

込めて、貴方は技を発動する

 

幻想符「消える幻想」

 

それを唱え、ゆっくりと剣を振る

 

「…?何をやったん…だぜ!?」

 

魔理沙の弾幕が光の結晶になり散ると、魔理沙が落ちていく。

貴方が唱えたこの符は幻想を消す事が出来るスペルカードだ。

武器を好むとはいえ、使う時には使うようだ、貴方は

 

幻想。それは調べると根拠のない空想。

とりとめのない想像と出てくる

つまり、現実には存在しないモノ

弾幕だって幻想だ。あれが現代社会出れば大変な事に

なってしまうだろう。

にしても中年のおじさんが弾幕を撃つところを想像

してみると、魔理沙達の様な者たちが撃つからこそ

美しくなるのだろう。と貴方は思った

貴方は魔理沙に向かって急降下する

 

確実に仕留める為に

 

生物を消す霊力まで剣に込めて

 

貴方の剣先が魔理沙の喉元に刺さりそうになった

その瞬間だった。

 

 

 

 

「やっぱりお前は突っ込みすぎなんだぜ!くらえ!

 恋符!マスタースパーク!」

 

と、貴方の視界を覆い尽くす程の大きなレーザーが

放たれ、貴方は吹き飛ばされた

全身を襲う痛み。恐らく手加減されなかったのだろう

こちらも手加減をした覚えは無いのだが。

貴方はドスンと地面に落ちる

貴方は膝をつく

 

「やっぱり弾幕はパワーだぜ!」

 

そんな魔理沙の声を聞いた

貴方は朦朧としている。頭痛もして、痛い

貴方は目の前にいる魔理沙に言う

お前と自分が異変で一緒に戦ったのかと

する魔理沙は頷きながら

 

「おう!お前と私は最強のタッグだったぜ!早く里に戻ろうぜ!」

 

と貴方を担ぐと図書館から階段を上がり、紅魔館の

エントランスまで運んでいく

 

「あともうちょっとだぜ」

 

そして扉を開けようとした

 

 

 

 

「貴方はやっぱり盗人よ、魔理沙」

 

貴方は立てるくらいに包帯が巻かれ、誰かと一緒に立っていた。

 

「なっ!邪魔をするな咲夜!」

 

魔理沙がこちらを振り向いて叫ぶ

咲夜は飄々として顔で

 

「邪魔なんてしてないわ。ただ私達の物を守ろうとしているだけ」

 

それに魔理沙は反論する様に

 

「お前達の物じゃ無いぜ!」

 

と叫ぶ

貴方はどちらの物でも無い、と思った

そして、鳥肌がたった。

 

なぜなら

 

咲夜が

 

文と同じような、狂った目をしていたから

 

貴方はここに居るのは不味いと感じ、狂った目をして

いない魔理沙を選び、ドアに向かって飛ぶ

が、貴方の足が掴まれる

いつの間にか咲夜が足を掴んでいた

理科の実験でする磁石の気持ちを、貴方は分かった

様な気がした。そんな貴方に希望の手が

 

「いくぜ!お前!」

 

魔理沙が

 

貴方の手を掴んで

 

扉を壊しながら

 

飛んでゆく

 

「…咲夜」

 

咲夜は振り向いて膝をつく、そして

「申し訳ありませんお嬢様。逃してしまいました」

と、ものすごく悔しそうに言う

そんな咲夜の肩に手を置くレミリア

そして、安心させるようにこう言う

 

「大丈夫よ、彼は戻って来るわ。まぁ、もう私達は普通になっているかもしれないけど」

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。