貴方の病んだ幻想入り   作:回忌

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幻想郷オールスター、始まります

ここから戦闘しかありません

あるのは閑話くらいです


幻想郷オールスター ―全員ぶっ飛ばせ―
昼寝は、終わりだ


貴方は目覚めた

背中の感触が一瞬のうちにして消えたのだ

本能に従いそれの端を持つ

そこで周りの状況がようやく飲めた

 

己を飲み込もうとする目が沢山ある空間

 

最後の抵抗として端を持つ貴方を見下ろす誰か

 

こんな能力を持つ者なんて、幻想郷に1人しか居ない

 

…八雲…紫?

 

貴方は困惑した

何故彼女がここに居る?何故貴方をスキマに落とそうとしている?

 

「こんにちは、そしてさようなら」

 

貴方は彼女に向けて質問した

当たり前の質問だった

 

…何故

 

貴方はどうせ殺されるのだろうと、思った

彼女からの返答は思いもよらぬ物だった

 

「貴方がここに居られては、幻想郷に刺激がありませんので」

 

その瞬間スキマが広がり貴方は落ちていく

貴方はどうも出来なかった

 

何も…何も…

 

何故か自然に笑いが出てしまった

 

それは普通の笑いではなかった

 

見なくてもわかる、聞けばわかる

 

不規則で、口端が歪んでいて

 

 

 

 

貴方は狂気に陥っていた

 

そんなこんなで数分落ちていると背中から冷気を感じた

おそらく地上と地下世界では温度差があるのだろう

 

でも…そろそろ気づくべきだ

 

その地面に貴方の後頭部がガツンとぶつかって…

 

貴方の意識は闇に染まった

 

 

私は庭の手入れをしていた

盆栽を鋏でチョキチョキと切っていた

その時変な雰囲気を感じ、庭園に目を移す

 

「…八雲」

 

そこにはスキマ妖夢の代名詞であるスキマが開いていた

どうしてあそこに開くのだろうか

もしかして紫が来るのだろうか

私は柄に手を当て、ジリジリとスキマに近づく

 

「へ」

 

落ちてきたのはせんだった

というより後頭部から思いっきり落ちてきた

彼は全く動かない

 

「…布団で寝かせないと」

 

私はそう思い、彼を持ち上げ、運んだ

 

「妖夢ーごはん…」

 

「あぁ、幽々子様…庭先に彼が」

 

「今日は赤飯かしら♪」

 

「幽々子様っー!?」

 

あれ?幽々子様が彼を見た時一瞬固まっていたような

でも彼女に限ってそれは無いだろう…私はそう思った

だが、次の命令で私も動きを止めることになった

 

「妖夢…─────」

 

「えっ…あえ…?」

 

「ごめんなさい、本当はこんなこと言いたくないの」

 

 

 

─────────────あ

 

あぁ、そうだった

私は彼対するこの気持ちを忘れていたのか

 

彼を引き止めないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…彼を殺して、白玉楼の住民にしないと

 

 

…うん

 

貴方は布団から起き上がった

どうやら何処かの和室らしい

あの後気絶して、誰かが起こしてくれたらしい

立ち上がり、襖を開けて外の景色を確認する

 

そこは地上ではなく、冥界だった

 

…ここは白玉楼か

 

貴方は現在地を更新する

今は礼を言ってここをでなければ

 

「起きましたか?」

 

…妖夢?

 

後ろから声が聞こえたので貴方は振り返る

銀色のボブカットヘアー

水色よりの緑の服を着た女、魂魄妖夢が居た

 

「今すぐここを出発しますか?」

 

そうだ、すまないな、礼は後で…

 

「出させない」

 

…っ!?

 

そこで貴方は気付いた

彼女の目が濁ってハイライトが消えている

 

おいっ!妖夢!どうした!

 

「黙って獲物を構えて下さいっ」

 

いつ間にか2振りの刀を持っていた

明らかにこちらを殺すつもりでいる

 

くそっ…死んでも文句いうなよ!

 

「…はぁっ!」

 

斬撃が飛ぶ

当たれば即真っ二つの攻撃だ

 

っ…手加減くらいしろっ

 

貴方は二振りの刀を抜き、構える

霊力は戻っている…刃が青い霊力に包まれる

 

「それでいいのですよ、簡単に死んではつまらないので」

 

死ぬなよっ!

 

貴方は最初に防御しにくい突きを使う

それを妖夢は横から弾き、更に横から切り上げる

突きをしなかった右の刀で弾き、後ろに退く

 

「甘いですね、貴方本物ですか?ガッカリしますよ」

 

口の利き方に気をつけておけ

 

苦戦している訳では無い

むしろ圧すことは出来る

それが出来ないのは彼女が仲間であるからだ

彼女を上手く気絶させなければならないが、それは向こうも分かっているだろう

 

「来ないならこちらから行きますっ!」

 

くっ

 

瞬時に迫り来る斬撃

それは全て見えない程速く、速く、速く…

青の線を残すほど速かった

 

…っ、離れないと…ぐっ!

 

それに気付くまで時間がかかってしまった

青い線が貴方を囲うように作られていたのだ

そして、妖夢が呟く

 

「人鬼・未来永劫斬」

 

数多の斬撃が貴方を襲う

…だが、それが妖夢の弱点でもあった

彼女は刀を鞘に仕舞う動作に気を取られすぎたのだ

 

武士の心に反するが…先に破ったのはお前だっ!

 

「ぐがっ」

妖夢の首に向けて刀を両方とも叩きつける

彼女は重力に従い、庭の地面に倒れた

 

桜が揺れ、花びらが落ちてくる

貴方は妖夢を操った犯人の名前を叫ぶ

 

 

 

…西行寺幽々子っ!何処に居るっ!

 

「ここよ」

 

それは風を伝い、貴方の耳に入る

聞こえた声の方向を向く

そこには他の桜とは違う桜が咲かずに揺れていた

 

西行妖…そこでやり合おうってか

 

貴方は不敵に笑い、歩を進める

 

彼女を倒して…後は

 

 

 

 

 

 

 

…全員、ぶっ飛ばす

 

素直に謝っても、此処では言論で解決しない

全て、これで解決する

此処では勝者に敗者が従うのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは封印されし桜の下

この白玉楼の主である西行寺幽々子は扇子を仰いでいた

貴方は彼女の前に立つ

彼女はいつものふわふわとした様子で言う

 

「こんにちは、せん。今日は、いい天気ね」

 

どうして妖夢を操った

 

貴方には確信があった

妖夢は自らそういう事をするタイプ…では無いと思う

恐らく幽々子からの命令を拒否したかなんだかで操ったのだろう

 

「私、貴方が好きなの」

 

えらく直球だな

 

何故全く分からない

どうしてこうなるのか、全く

 

「貴方の魂がどんなものより純白で…欲しくなっちゃったの」

 

そりゃ勘弁してほしいな

 

幽々子は妖々しく笑い、扇子を広げる

 

「ここで死んでほしいの」

 

悪いが、まだ死ぬ訳にはいかなのでね

 

まだやる事は山ほどある

こんな"チュートリアル"で死ぬ訳にはいかない

貴方は叫ぶ

 

 

 

容赦はしない!覚悟しろ!

 

 

「華やかに散りなさい、愛おしき者」

 

 




さぁ、悪霊退治といこう!
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