貴方の病んだ幻想入り 作:回忌
「ここまでならもう追ってこないぜ」
魔理沙はそう言うと地面に着陸する。
周りには霧の様なものが沢山あり、大きなキノコやらが生えている森のようだ
貴方は魔理沙にここが何処か聞いた
「ここか?ここは魔法の森だぜ」
魔法の森、確か魔理沙の家があってそこで何か店を開いていた気がする
…ハッキリいって、ここに来るのは相当の物好きなのだろう。
貴方が森の瘴気に咳き込んでいると魔理沙が言う
「そういえば、お前は自分の家を里の近くに
建てていなかったか?」
貴方は自宅の場所を大体思い出しそこに
少し行ってくると魔理沙に伝えた
「おう!アイツらに捕まらない様にな!
じゃあな!」
そう言うと森の奥に消えていった
うっすらとツタにまみれた家が見えたので
貴方は魔理沙が家に帰ったと思った
貴方は足に霊力を込めると、魔法の森から飛んで
自宅がある大体の場所まで飛行して行った
「ふぅ…あれ?これは…何で私がアイツの髪の毛を持っているんだぜ?」
人間の魔法使いはそんな事を考えながら
魔法の壺に、貴方の髪の毛を入れた。
「私も、アイツらと変わらないか…」
そんな、何かを悲しむ声を出しながら
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
貴方は飛翔しながら周りの景色を見た
…美しい、貴方はそう思った
湖に反射する光、黄金色に輝く向日葵
そして絶妙に光が漏れる山、竹林。
空を見上げれば、浮かぶ空島、何かの穴
今の現代では到底見れない物だろう。
貴方は富士山に登って美しく湖と景色を見たが
それ以上に、此処はとても美しい
…愛に狂った者達が居なければ、もっといい
貴方は大体の場所の丁度上に行くと、急降下する
スッと着陸すると、少し奥に家が見える
木の枝をかき分けながら進むと、我が家が見えた
貴方は家の前に立つ。
貴方の家は立派な和風だ。the和風と言わんばかりに
建っている。貴方はガラガラと戸を開けると中に入った。
中も立派な和風で、囲炉裏を囲う様に座布団がある
上の階に続く階段は江戸時代によく見る箪笥のようだ
貴方は座布団に腰を降ろすと背中に手をまわした
…無い
貴方は今、自分のリュックを紅魔館に忘れた事を思い出した。
燕尾服も少し、この家には似合わない。
しかも、武器も魔理沙と戦って落としてしまっている
マスタースパークを当てられた時、どこかにいったな
と貴方は思いながら階段箪笥に向かった
貴方の服が何着も入っている
貴方は妖怪を退治するときに散る、血を洗うのが
面倒だったからこうしたのか、と思った
貴方は和風やパジャマがある棚から和服を引き出し、
その場で燕尾服を脱いで和風を着た
今日は里に行く予定の為、なるべく目立たない和風で
行こうと思った。貴方は恐らく家の中や狩りの時には
フード付きのジャケットでいるのだろう
貴方は和服を着て外に行こうとすると
あるものが飾ってあった。
…刀。
刀掛けに、短刀と長刀が掛けられていたのだ
貴方はそれに近づくと刀掛けから取った
馴染む。貴方はそれだけ思った
狩りの時、よく使った刀。
するりと鞘から刃を抜くと、刀身が現れる
貴方は刀身を見つめた。
それは刀特有の波紋をつけ、貴方の姿が歪んで写った
貴方はだらりと刀を下げ、力を持ち手に込めた
すると、刀身がうっすらと青くなり、覆う
貴方はこれが自分の霊力だと、理解した
それを鞘に仕舞う。多分短刀にも同じような事が
出来るのだろうと貴方は思った
それを腰に差すとそれはよく馴染んだ。
貴方は戸を開けて閉めると里へと向かった
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かなり賑わっているな、と貴方は思った。
人々がガヤガヤと商いをしている様はかなりいい
貴方はどんどんと歩を進める
途中で貴方は刀研ぎを売っているのを見つけた
確か、貴方の家には刀研ぎは無かった気がした
水は近くに湧き水があったので、そこは何とか出来る
貴方は懐から硬貨を数枚取り出すと店主に渡した
店主はいい声を出すと、刀研ぎを渡してくれた
貴方は礼を言うと、まま歩きだす
貴方は里は平和だと思った。
この平和がいつまで続くのだろうか
貴方はふと、子供たちが何か言うのを聞いた
「こっちこっち!アリスお姉ちゃんの劇があるの!」
貴方の足は自然と子供たちが走っていった方向へ
進んで行った。
そこには子連れが沢山おり、劇を見ている様だ
その劇は勇者が姫を助けにいくものだろう
貴方はそれをずっと見ていた
「…かくして、勇者と姫は結ばれましたとさ」
どうやら劇が終わったようだ。
貴方はくるりと背を向けると里が平和だと思いながら
帰ろうとした。
「ねぇ貴方もしかして…」
が、そううまく行かないのが人生である
貴方が振り返ると先程劇をやっていた金髪の女性が
こちらに歩み寄ってきた、貴方は名前を聞いた。
「アリス・マーガトロイドよ 」
貴方は自分の名前をいうと、さっきの劇は
見事だったと伝えた
すると、アリスは少し頬を赤くして
「あ…ありがとう…」
と俯きながら言った。もしかして人見知りなのか?
貴方達は無言のまま向き合っている
貴方はそこまで余計な事を言う訳でもないし
どちらかというと聞く方である
そんな無言の空間が続くかと思われた
…村人達の悲鳴がそれを切り裂いた
貴方の反応は劇的だった。貴方は空へ飛行すると
悲鳴の方向へ飛んでゆく
すると、貴方が幻想入りした時に襲ってきた化け物が
村人達を襲っていたのだ
舞う血飛沫
全てを切り裂く悲鳴
貴方はそれに体当たりする
化け物は数メートル吹き飛ばされ、怒りの声を上げる
貴方は刀を引き抜くと、炎の様に激しい剣撃で
化け物の爪や足等を切り裂いていく
「これは…!」
6面体の帽子を被った女性が駆けつけたが、貴方は
気に止める事無く化け物を斬る事を止めない
貴方の和服は血にまみれ、元の色が分からない位になっていた
貴方はあの時の様に馬乗りになると、愛用の刀を
両方とも、背中に思いっきり突き刺す
皮膚を貫き、それは心臓まで達する
霊力を大量に込めていたお陰か化け物は動かない
化け物から刀を抜くと鞘に戻した
貴方はストッと地面に着地する
…着陸した瞬間、貴方はバタリと地面に倒れる
「おい!?お前!」
先程の6面体女性だろうか、彼女が走った時だった
彼女が
あの、博麗の巫女が来たのは
「あーあ全く派手にやっちゃって、本当に誰がやったのかし…」
彼女はこちらを見ると目付きが変わった
「――!」
そして貴方の名前を叫ぶと、そのまま貴方を抱え
何処かに飛び去ってしまった
辺りを包む静寂
聞こえる音は、化け物が塵になる音だけだった
|*・ω・)チラッ
|ω・`)じー
|(っ'-')╮ =͟͟͞͞ヤンデレブォン
|'ω')スッ