新世界ウルトラヒーローズ   作:湯帝

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第12話スタート!


第12話 後期旧石器時代の漂流記

現代 ベリアルパレス

 

玉座の間において、ベリアルはカルミラと対面を果たした。

 

東園「ベリアル様、闇の3巨人の1人であるカルミラをお連れしました。」

 

ベリアル「ご苦労であった。下がって良いぞ。」

 

東園「は!」

 

東園は奥へ下がり、ヒュドラムとカルミラだけが取り残された。

 

ベリアル「貴様がカルミラか。よろしく頼んだ。」

 

ヒュドラム「ベリアル様は我らを大層信頼しておられるのです。」

 

カルミラ「ベリアル様、大いなる闇がこの世界を包み込むために力の限りを尽くします。」

 

ベリアル「貴様らの仲間であるダーゴンが復活することで我がベリアル軍団は宇宙最強となる。そして遥か昔に別宇宙で築いたベリアル銀河帝国を復興させ、この俺様が再び銀河の王になるのだ。」

 

ヒュドラム「その通りでございます。」

 

ベリアル「うむ。ストルム星人よ、前へ。」

 

ベリアルは伏井出ケイを呼び出した。

 

ケイ「なんでございましょうか。ベリアル様。」

 

ベリアル「ゼロとあのレイオニクスの小倅はどうなった?」

 

ケイ「1万年〜5万年前の世界に飛ばしてあります。」

 

ベリアル「そうか。邪魔なウルトラ戦士どもも宇宙の各地に散らばっている。どうだ?ガミラス帝国に最後の大攻撃を仕掛けないか?」

 

ケイ「了解しました。私にやらせてください。」

 

ベリアル「よろしい。これよりガミラス帝国を我が支配に降る総攻撃を命ずる。」

 

ベリアルによりガミラス帝国に対するかつてない大攻撃が始まった。

 

 

 

現代 光の国

 

宇宙警備隊本部はゼロ失踪の報で大混乱に陥っていた。

 

ベリアル軍団による攻撃から各星系に対する援軍で思うように戦力を欠くことができない、このことはウルトラの星の歴史上、初めてとなる出来事であった。

 

ウルトラマンキングやウルトラマンノアでさえも移動できない太古の歴史に飛ばされているため、どうすることもできないのだ。

 

市民の間では、ベリアルからプラズマスパークの光を奪還した英雄ウルトラマンゼロが過去に飛ばされたという話に悲観し、今度こそ光の国が滅亡するのではないかという不安説まで流れ始めた。

 

ウルトラの父は動揺する市民を落ち着かせるため、各方面での宇宙警備隊の戦況を毎日発信していた。

 

セブンは息子が無事でいるよう祈るばかりの日々が続き、宇宙警備隊の任務を休んでいた。

 

光の国はかつてないほど動揺しているのである。

 

 

 

現代 ガミラス帝国

 

帝都バレラスの総統府では、エーリク・ヴァム・デスラー大公が作戦会議を開いていた。

 

エーリク「先程、ベリアル軍より降伏せよとの文書が届いた。」

 

その時、レドフ・ヒスら文官が発言した。

 

ヒス「降伏なぞとんでもない。あくまで徹底抗戦すべきです。」

 

「そうですぞ!統一戦争の結果、我らはこの星を一つにまとめ上げた。」

 

「そうだ!アベルト様が閣下の跡を継ぐ頃にはこの星は更に強靭になっているべきなのです。」

 

武官からも発言があった。

 

「スターシャ女王猊下からの援軍がなくても我らは戦いまする。」

 

「そうだ!この誇り高い青い血を持つガミラス人として恥ずべきことはない。戦うのだ!」

 

徹底抗戦が多数を占めて会議は終了した。

 

エーリクは一族のところに赴いた。

 

甥であるアベルト・デスラーが聞いてくる。

 

アベルト「叔父様、この星はどうなるのですか?」

 

エーリク「案ずることはない。我らは徹底抗戦する。さあみんなも休め。この国は絶対に渡さん。」

 

そして、ガミラス軍はベリアル軍に降伏しない文書を送付した。

 

激怒した伏井出ケイは、総攻撃を仕掛けた。

 

戦いはこれまで以上に激化し、ガミラス側の被害は甚大なものになった。

 

ガミラス帝国はベリアル軍によって全土を占領され、デスラー一族は他の貴族や文官、一部の武官と共に国民の手で密かに脱出させられ、偶然近くを通りかかった光の国の救援部隊によって保護、その後、光の国のウルトラスペースポートの一角にある星間難民保護施設に亡命した。

 

ガミラスでは、その後もレジスタントによる抵抗がゲリラ的に発生したが、彼らが勝利するのはずっと後のことである。

 

 

 

後期旧石器時代 地球

 

雄斗は狩猟をしていた集団の跡を追って歩いていた。

 

そこへライオンのような動物が突然現れた。

 

雄斗「ちょっ、これどうしよう。そうだ!EDAガン!」

 

EDAガンを手にしてその動物を撃とうとした。

 

しかし、

 

ゼロ「ウルトラゼロランスがあるだろ。」

 

雄斗「そうだった。」

 

ゼロがかつて父であるセブンから貰った武器を投擲して、当てた。

 

すると、突き刺さった。

 

「やるなあ、そこの青年。」

 

後ろから声がしたので振り返るとさっきの集団の1人が立っていた。

 

雄斗「あ、ありがとうございます。」

 

「槍の投げ方が上手いな。しかし、あんたどっから来たんだ?見慣れない服装をしてるし見たことない顔だな。」

 

雄斗「どこからって言われても話すと長くなるし、きっと理解してもらえないでしょうけど。」

 

「なんか訳があるのか。どうだ?俺たちの集落に来ないか?」

 

雄斗「ありがとうございます。そうさせてもらいます。」

 

歩きながら、その男は続ける。

 

「しかし、あんた、空から落ちてきたといい、突然見慣れない塊を出したり、いきなり腕のところから槍を出すなんてすげえなあ。」

 

雄斗「見てたんですか?あんなに狩猟に没頭しているように見えたのに。」

 

「俺は狩猟には興味ないから後ろから仲間を追いかけながら見ていたんだ。」

 

雄斗「そうですか。」

 

「もしかして、あんた、神様の化身かい?」

 

雄斗「違いますけど。」

 

「なんだ違うのか。じゃあなんだい?」

 

雄斗「それはあんたの集落に着いてから話す。」

 

「わかった。」

 

雄斗は、男と一緒にその集落にいき、集落の長と対面した。

 

長「あんた、どこから来たんだい?」

 

雄斗「遥か数万年後の地球から来た漂流者です。」

 

長「なるほどな。数万年後の人々は、皆こんな格好をしているのかね?」

 

雄斗「いや、こんな格好をしているのは、数万年後の世界を悪い宇宙人から守るごく少数の人々です。」

 

長「悪い宇宙人?」

 

雄斗「はい。もちろん善良な宇宙人もいますよ。僕の中にもいます。」

 

長「ほう。お前さんの中にもいるのか。」

 

そして、ゼロが一時的に雄斗から分離して現れた。

 

人々から感嘆の息が漏れた。

 

ゼロ「それが、この俺だ。」

 

長「話はなんとなくわかった。これはオババの言う遥か昔の伝承と同じだ。」

 

雄斗「伝承?」

 

長「誰か、オババを呼んでこい!」

 

しばらくして、オババがやってきた。

 

オババ「遥か昔の伝承かい?『この世界に危機が迫る時、空から光の勇者が1人の怪獣使いの青年と一心同体で降りてくる。彼らは、同じように危機が迫った遥か未来より漂着した者であり、、必ず我らを救うであろう。』とな。」

 

長「なるほど。これも何かの縁。ゆっくりしていきな。」

 

雄斗「ありがとうございます。」

 

長は先程、雄斗を連れてきた青年に向き合った。

 

長「おい、ベク。お前が連れてきたんだ。お前の家に連れて帰れ。少しは我らの役に立ってくれ。」

 

ベク「はい。」

 

雄斗はベクに連れられ、ベクの家に着いた。

 

ベク「ここが俺の家だ。俺1人しかいない。まあ入れよ。」

 

雄斗「おう。僕は綿部雄斗だ。よろしく。」

 

ゼロ「そして、俺はウルトラマンゼロだ。よろしく。

 

ベク「改めて、俺はベク。こちらこそよろしくな。」

 

雄斗「ところで、この家に住んでいるのはお前だけか?」

 

ベク「ああ。俺は長の甥で跡を継ぐ必要がある。そのために1人で住まなくてはいけない。しかし、見ての通り狩猟には興味がないというより苦手なんだ。」

 

雄斗「そうなのか。」

 

ベク「そう。なあ雄斗、お前の投げ方で狩猟できるか?」

 

雄斗「わからん。怪獣を倒すには最適なんだが。」

 

ゼロ「まあな。」

 

ベクは集落の後継者にして、長の一族の中で唯一と言える男子である。強くなりたいのは本望であった。

 

雄斗はゼロと共にベクを特訓し、鍛え上げた。

 

その結果、ベクは男衆の中で一番狩猟の成果をあげ、見事、長の正式な後継者となった。

 

そんなある日のこと、オババが話があるということで集落の全員を集めた。

 

オババ「わしのまじないでは、近いうちに怪獣が現れると出た。皆の者、狩猟に行く時は十分気をつけるのじゃ。」

 

しかし、みんなの反応は違った。

 

「オババ、心配するな。俺らには、ベクと雄斗、それに光の勇者様がついている。」

 

「そうだ。何があっても安心だ!」

 

そこから数日後、異変が起きていた。

 

長「何?交易の為に一番近い集落に行ったら、周辺の集落の住民が押し寄せていた?」

 

既に周辺の集落は何が原因か、焼け跡となっているのである。

 

しかも、目撃者の証言では、翼が生えた化け物たちが集落を襲い、逃げ遅れた人たちは捕まったままだという。

 

奇跡的に生き残った彼らは、ベクの集落に光の勇者がいると聞いたことで、まもなく雄斗たちのところへ助けを請いに来るのだという。

 

オババ「伝承が現実になる。者ども、覚悟して対処せい。」

 

「は!」

 

周辺の集落に雄斗とベクが様子を見に行くこととなり、残りはもしもの時のために戦う準備をし始めた。

 

ベク「異様な形相って誰だろうな。」

 

雄斗「わからん。ただこの星の生物でないのは確かだろう。」

 

2人は一番近い集落に着くと、避難してきた人たちに聞き込みを開始した。

 

すると、様々な情報が得られた。

 

①その化け物は群れで行動し、人を襲う。

②襲った相手に尻尾を刺すと、刺された人はまるで操られたかのように動き出す。

③化け物には司令塔のような個体が存在し、刺される人が多くなる度に強くなる。

 

といったことである。

 

雄斗「ゼロ、わかるか?」

 

ゼロ「ああ。ガイがオーブの力を得た時にジャグラーと共に倒した怪獣に似ている。その名もベゼルブ。」

 

ベク「ベゼルブ?確か言い伝えの1つで聞いたことがある。襲われた際は毒を注入されないよう尻尾を攻撃しろって。」

 

雄斗「行くか?」

 

ベク「ああ。行ってやる。」

 

2人は襲われた集落へ向かうと、

 

ベク「奴らだ。」

 

雄斗「やってやろうじゃないか。ゼロ、今だけベクと一体化してくれ。」

 

ゼロ「わかった。お前はどうするんだ?」

 

雄斗「レイモンに変身する。」

 

ベクはゼロと一時的に一体化し、ゼロツインソードとウルトラゼロランスを使用、雄斗はレイモンに変化すると和泉守兼定を手にベゼルブと戦った。

 

2人はベゼルブの尻尾を攻撃して、倒していくが

 

ベク「くそ!倒してもキリがない。雄斗、ここは俺とゼロに任せて親玉を倒してくれ。」

 

レイモン「わかった!」

 

レイモンはリトラを召喚し、飛び回る。

 

そこへ上空から多数の小型ベゼルブが立ち塞がった。

 

レイモン「なるほど。親玉は大気圏外にいるってことだな。レイモンショット!」

 

リトラに乗りながら、レイモンは腕をクロスさせて光線を放った。

 

先代レイモンにはなかった技である。

 

これにより小型ベゼルブは全て消滅し、大気圏外に着いた頃には、1匹もいなかった。

 

レイモン「これが太古の地球の姿。」

 

現在の地球よりも緑が若干多い地球、そして遠くに見えるのは火星であった。

 

レイモン「うん?この時代の火星は荒廃しているんだな。そうか超古代文明の人々は火星に移住してすぐ滅亡したのか。」

 

そんなことをしているうちにどこからか禍々しい光線が飛んできた。

 

レイモン「うわ、あぶねえ。」

 

ベゼルブたちの親玉クイーンベゼルブの登場である。

 

レイモン「リトラ、戻れ!」

 

レイモンは巨大化し、クイーンと対峙した。

 

その頃、地上では、

 

ベク「ゼロ、あとどのくらいで倒せる?」

 

ゼロ「わからん。お前の実力次第だ。」

 

小型ベゼルブをレイモンに変化した雄斗が全滅させた今、ベクは中型ベゼルブや大型ベゼルブと戦っていた。

 

ゼロ「ベク、お前に負担がかかってしまうかもしれない。それでもいいか?」

 

ベク「俺はそれでも構わない。」

 

ゼロ「そうか。ブラックホールが吹き荒れるぜ!」

 

ゼロはワイルドバーストにタイプチェンジし、すぐにウルティメイトシャイニングウルトラマンゼロに変化した。

 

遠くから見守っていたベクの集落の人々は、

 

オババ「これぞ、神の化身!」

 

長「ありがたや、ありがたや。」

 

あまりの眩しさに目を細める人が多くいた。

 

ゼロ「これで決める!」

 

ベク&ゼロ「ウルティメイトシャイニングワイドゼロショット!」

 

中型ベゼルブは完全に全滅し、大型ベゼルブのみ残った。

 

ベク「外の世界では雄斗が親玉と戦っているんだ。俺たちも頑張らなかったら、この世界はどうなる。」

 

ゼロ「そうだ。これでとどめだ!」

 

ベク&ゼロ「シャイニングウルティメイトゼロ!」

 

ファイナルウルティメイトゼロよりも威力のあるシャイニングウルティメイトゼロが大型ベゼルブを襲い、一瞬で消滅させた。

 

オババ「これは、伝承で聞いたノアの神と同じじゃ。ノアの神と同等の力を授かった者にのみ扱える力なのじゃ。」

 

長「とすると、あの青年はノアの神と同等の力を持つ光の勇者様と一心同体ってわけか。」

 

オババ「そうじゃよ。でも今は、ベクが光の勇者様と一心同体じゃ。」

 

長「じゃあ、あの青年はどこに?」

 

オババ「あの青年は怪獣使い。おそらく外の世界で自分が使役する怪獣と共に黒幕と戦っているのじゃよ。」

 

長「そうか。ベクは光の勇者様に認められたのか。」

 

オババ「感慨に耽っている場合かい?わしらは、ノアの神が眠っている場所へ早く向かわねばならんのじゃ。」

 

長「わかりました。」

 

長は集落の選りすぐり者たちを連れて、ノアの神が眠っていると言われる場所へ向かった。

 

再び、宇宙空間

 

レイモン「レイモンショット!」

 

クイーンベゼルブはなんとその攻撃を尻尾で弾いた。

 

レイモン「何!?しょうがない、これしかないか。」

 

レイモンは、そのままクイーンに突っ込み、2体はそのまま大気圏に突入した。

 

数分後、ノアの神が眠るという場所の近くにレイモンは落下、クイーンもそのそばに落下した。

 

ゼロ「雄斗!」

 

ベク「雄斗!大丈夫か!」

 

レイモン「なんとかな。」

 

レイモンはそのまま変身が解除され、雄斗の姿に戻った。

 

ゼロも変身を解き、ベクの姿に戻った。

 

ベク「これは返すぜ、雄斗!」

 

雄斗「ありがとう、ベク!やっぱりこれがあると落ち着くな。」

 

ゼロ「へ!お前に言われてこんなに嬉しいことなんて他にないぜ!」

 

そうしている間に、長の一行は到着し、クイーンは起き上がった。

 

雄斗「ゼロ、行こう!」

 

ゼロ「いや、無理だ。ここはお前の使役する怪獣に任せることにする。」

 

雄斗「わかった。ゴモラ、リトラ行け!」

 

[ギガバトルナイザーNEO、モンスロード!ゴモラ!リトラ!]

 

ゴモラとリトラが召喚され、クイーンに対峙する。

 

ベク「おお!」

 

長「今のうちにノアの神を覚醒させるぞ。」

 

「はい!」

 

雄斗がゴモラとリトラを使役しているうちに長たちはノアの神が眠る神殿に入っていった。

 

ゼロ(この時代にこんな立派な神殿なんてあったのか。)

 

ゴモラは突進してクイーンに立ち向かい、リトラは上空からクイーンめがけて火球を吐いた。

 

それを全てかわすクイーンは、尻尾をゴモラに突き刺した。

 

そして、クグツの毒がゴモラに回った。

 

ゼロ「いかん。ベク再び、お前に一体化する。」

 

ベク「は、はい。」

 

クグツの毒はゴモラを使役している雄斗にも影響を与えた。

 

雄斗「うっ!クソ、こんな時に。リトラ戻れ!」

 

最後の力を振り絞り、雄斗はリトラをギガバトルナイザーNEOの中に戻した。

 

クグツの毒に完全に支配されたため、ゴモラはレイオニクスバーストに、雄斗は自分の意思とは関係なしにレイモンに変化し、レイオニクスバーストの状態になった。

 

勝ち誇ったかのように鳴き叫ぶクイーンは去っていった。

 

周りで見ていた人間たちはおどおどし始めた。

 

「なんてことだ。雄斗が。」

 

「もうこの世は終わりだ。」

 

ゼロ「ベク、お前の身体借りるぞ。」

 

そして、ベクの目にウルトラゼロアイが装着された。

 

ベク「え?え?嘘だろ。まだ準備がー。あーれー。」

 

ゼロが等身大の姿になった。

 

ベク「巨大化は?」

 

ゼロ「今回はこれでいい。」

 

クグツの毒で苦しんでいるレイモンに近寄り

 

ゼロ「雄斗、今すぐ助けるからな。」

 

そう言うと後ろから抱きつき、かつてベリアルウィルスに冒されたミラーナイトにしたのと同じようにウルトラゼロレクターを編み出し、全身を発光させた。

 

これにより、レイモンとゴモラに回ったクグツの毒は浄化され、レイモンは雄斗の姿に戻り、ゴモラはギガバトルナイザーNEOの中に戻った。

 

ベク「よかったあ。」

 

ゼロ「サンキュー、ベク。俺は雄斗の中に戻る。」

 

周りで見ていた人たちも安心したその直後、ノアの神殿に入った長たちが戻ってきた。

 

長「ノアの神はクイーンが再び現れて、その戦いの最中に復活するだろう。」

 

「みんな、それまでの辛抱じゃ!」

 

「うおー!」

 

その時、クイーンが戻ってきた。

 

ベク「現れたか。」

 

オババ「さあ雄斗、行くのじゃ!」

 

雄斗「はい!さあゼロ。」

 

ゼロ「おう!」

 

雄斗&ゼロ「ジュワ!」

 

クイーンの前にゼロが現れ、2体は対峙する。

 

最初に仕掛けてきたのはクイーンだった。

 

クイーンは毒のある尻尾をゼロに突き刺そうとしたが、ゼロスラッガーで尻尾を切断され、さらには変身と同時に召喚されたリトラの火球によって、尻尾は爆発した。

 

その時、辺り一面が光輝き、ゼロとクイーンは通常空間から隔絶された。

 

雄斗「ここは?」

 

ゼロ「この感じ、前と一緒だ。ノアの神いやウルトラマンノアと対面できる空間だ。」

 

ゼロの目の前にノアが現れ、何かを伝えた。

 

ゼロは頷き、ノアも頷くと超空間は消え、気がつくと通常空間に戻った。

 

雄斗「理解した。クイーン、これ以上の争いは無用だ。」

 

クイーンは頷いた。

 

雄斗「この世界は平和にならなければいけない。本来、僕らがいてはいけない時代なのだ。」

 

クイーンは再び頷いた。

 

しかし、

 

ゼロ「いかん!こいつ、お前の考えを反響させているだけだ。」

 

雄斗「そんな!」

 

そして、クイーンはその本性を表した。

 

クイーン「私は子供たちを失ってしまった。しかし、私は諦めない。世界を平和にするということは世界を同じ考えのもと1つにすること。」

 

ゼロ「それは違う。」

 

雄斗「そんな世界は間違っている。死んでいるのと同じだ。」

 

ゼロ「そうだ。神聖なノアの意向を無視するとは良い度胸だ。」

 

クイーンが上空に飛翔し、巨大な光球で攻撃する準備を始めた。

 

雄斗「ゴモラ、リトラ攻撃せよ。」

 

EXゴモラNEOとなったゴモラが超振動波をEXリトラNEOになったリトラが火球を放った。

 

ゼロはセブンから預かった怪獣カプセルからウィンダムを召喚し、ビームを発射させた。

 

雄斗「これでとどめだ。」

 

雄斗&ゼロ「ファイナルウルティメイトゼロ!」

 

それぞれの攻撃が合体し、巨大なファイナルウルティメイトゼロになり、クイーンを飲み込んだ。

 

クイーン「世界を1つに。全てをひと...」

 

クイーンは爆発し、後期旧石器の地球に平和が戻った。

 

それと同時にワームホールが出現した。

 

ゼロ「お別れだな。」

 

雄斗「ああ。ベク、元気でな。」

 

ベク「お前もな。」

 

長「あなたたちのことは絶対に忘れませぬ。子々孫々と伝えて行きます。」

 

その言葉を聞くと雄斗とゼロは満足そうに頷き、時空の彼方へと消えていった。

 

その後、ベクたちは石板にゼロたちとの出会いを刻み込んだ。

 

その石板が見つかるのは、もちろん現代の地球である。

 

 

 

現代 地球

 

雄斗がゼロと共に時空の彼方に消え、3日が経過していた。

 

司令室の自席に美郷は1人座っていた。

 

美郷「雄斗...」

 

その時、何かを持った晴子が急いで部屋に飛び込んできた。

 

晴子「美郷先輩!これ見てください!」

 

美郷「これは?ゼロ?こんなものがどうしてここに。」

 

晴子「今朝、基地の周辺で古代遺跡に関連した遺物はないかって探してたら、こんなものが見つかりました。」

 

美郷「年代で言ったらどのくらい前?」

 

晴子「5万年から1万年くらい前の後期旧石器時代です。ゼロは大体6000歳くらい。もちろん生まれていません。」

 

美郷「ってことは今頃、過去の時代を漂流しながら怪獣と戦っているってこと?」

 

晴子「そういうことになりますね。」

 

美郷「そうか。よかったー。」

 

安心する美郷であった。

 

 

 

1万7000年前から2400年前 地球

 

ゼロは変身を解き、雄斗の姿に戻って、ワームホールのゲートから出てきた。

 

雄斗「ここは一体...」

 

ゼロ「子供の頃の修学旅行の時、光の国が元々あった宇宙の地球で修学旅行で行ったんだが、よく覚えている。ここは縄文時代の地球だ。」

 

雄斗「縄文時代...」

 

その時、どこからか矢が飛んできた。

 

「何者!?」

 

雄斗は必死に避けた。

 

「その動き、もしかして遥か昔からの伝承に聞く光の勇者様とそのお仲間でございますか?」

 

雄斗「そうですけど。」

 

「やはりそうなのですね。我々のご先祖は『世界が危機に瀕した時、天より光の勇者が現れる』と言い伝えられました。」

 

雄斗「もしかして、あなたは僕らが接触した一族の末裔?」

 

「はい。我ら一族はあの日以来、数万年の時を経て最強の一族となりました。さあ我らの集落をご覧に入れてあげましょう。」

 

(続く)

 

 

 

 

[次回予告]

 

縄文時代の世界にタイムスリップした雄斗とゼロ。

 

出迎えるのはかつての戦友の子孫たち。

 

そんな中でも怪獣が現れ、集落は大パニックに。

 

第13話「縄文時代の漂流記」

 

次回もお楽しみに!




修学旅行で地球を訪れたネタはウルトラマンタロウが修学旅行で太古の地球を訪れたという公式設定から引っ張り出しました。

少しストーリーが長くなってしまいましたが、ご了承ください。
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