勇者になった少年少女たち   作:岬サナ

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長いこと時間を掛けましたが続きが書けた!
何とか今年の最後に間に合った!


勇者たちが守った日常

最初のバーテックスとの戦いを終えた勇者たちは次の日に学校に着けば、予想通りに色々と聞かれた。

 

「お前らいきなり消えたけど大丈夫だったか?」

 

「神樹様の大事なお役目って聞いたけど?」

 

「勇者って聞いたけどマジで!」

 

「あはは」(;゚∇゚)

 

聞かれてたのは上里一輝ただ1人だけだった。

 

(何で他の皆には聞かないのぉぉぉ!?)

 

「……スピー……スピー」(-.-)Zzz・・・・

 

銀は定例のアレ(・・)によって遅刻になりそうで、まだ学校に来ていない。

園子は教室にいるが爆睡中。

千景は質問攻めを警戒して遅めに学校に着くようにしたために今はいない。

凉哉は昨日の戦闘の疲れによって寝坊して、現在は走って登校している。

須美も教室にいるが今は真剣な表情で考え事に没頭していて周りは気を遣って聞きに行っていない。

 

結果──皆の質問に答える役目は一輝1人で担うことになっていた。

 

「はぁ……はぁ…はぁ…はぁぁぁ。………ヤバい疲れたわ!」

 

「元気だな」

 

全力で走ったのか荒い呼吸をしている凉哉に千景は声をかけた。

 

「吾、全力っ…フゥ…疾走して……疲れとるんやけど!?」

 

「むしろ、全力疾走できるくらいには元気に見えたけどな」

 

「お~!お前らー!」

 

千景と凉哉が話していると聞き覚えのある声に2人がそちらを見れば、

 

「昨日は大変だったな!」

 

三ノ輪銀が急いで校門まで走っていた。

 

「お前は昨日の今日でも変わらずだな銀」

 

「ホンマやで。吾なんてこんなに疲れとるのに」

 

「テメェーのは自業自得だろ」

 

「ふっ!この勇者として覚醒した三ノ輪銀様に掛かれば、あの程度の疲労など無いも当然だ!」

 

その何者にも折られないという雰囲気を出す銀に千景と凉哉は呆れた顔をしながらもその眼には確かな敬意が浮かんでいた。

 

(コイツを見てると勇者って言葉がここまで似合う奴はいないって思うわ)

 

千景、凉哉、一輝の3人は銀は遅刻する理由を偶然知ったがゆえに千景は三ノ輪銀のことを最も勇者に相応しいと思っている。

 

「人助けして自分は遅刻とかシャレにならんぞ?」

 

「うっ!?」

 

「それは言えてるな」

 

凉哉に指摘され後退る銀に千景もそう言った。

 

「マジで体調には気を付けや」

 

「あはは、分かってるって!」

 

「頬の怪我がなければ安心出来るんやけどな」

 

「そこは同意する」

 

「ぐっ!?」

 

そのまま千景、凉哉、銀の3人は質問攻めを1人で頑張っている一輝がいる教室へと向かう。

 

「あ!」(☆∀☆)

 

「あ」

「うわ~」

「お~!」

 

(助けてーー!)

 

教室に入ってきた3人を見て一輝は助かったというような表情をしてから、視線で助けてと3人に訴えた。

 

「…………」

 

「すまんな」(-人-;)

 

千景と凉哉は早々に一輝を見捨てた。

 

(そんなっ!?)Σ(゚д゚lll)ガーン!!

 

「銀ちゃん!」

「銀ちゃん!」

「今日もギリギリだね。銀」

「遅刻はしなかったようだな」

「銀ちゃん!」

「このいつも通りが銀だよね~♪」

「頬に怪我したの!大丈夫?」

「銀ちゃん」

「三ノ輪は普段から怪我しそうな感じだけどな」

 

(僕の時と違う!?)Σ(゚д゚lll)ガーン!!

 

2人から見捨てられた一輝は銀の方へと視線を向けると銀は銀で別の人集りが出来ていてそちらの対処をしていたが、自分のように質問攻めにされているわけではなく同級生たちの対応の差にショックを受けていた。

 

「皆さん。席に着いて下さい」

 

ガララと教室の扉が開く音がすれば、そこには担任の安芸先生が入ってきていた。皆は先生に言われてそれぞれの席へと座る。

 

「まずは、皆さんにとても重要な連絡事項があります。乃木さん、鷲尾さん、三ノ輪さん、上里くん、郡上くん、羽場くんは前に来てください」

 

「はぁ」

 

「OKやで!」

 

「園子ちゃん起きてください」

 

「ん~……ふぁい?」

 

千景と凉哉はさっさと席から立ち前へ行き、一輝は寝ていた園子を起こしてから前に移動し、一輝に起こされた園子はうーんと伸びをしてから前へと来る。

 

「はーい!」

 

「はい」

 

銀は手を上げながら立ち前へと向かい、須美は簡潔に返事をして前へと向かった。

 

「連絡事項は昨日お話した通り6人には神樹様の大切なお役目があります。だから昨日のように突然教室からいなくなることもありますが、慌てたり騒いだりせず落ち着いて、心の中で6人の事を応援してあげて下さい」

 

「にひひ♪」

 

「ふふ♪」

 

「ブイ!」(v^ー°)

 

安芸先生の連絡事項はやはりお役目の事であり、その説明の時に銀や園子は照れているように笑い、凉哉は頑張るという意思なのかVサインをしている。

 

「……怠っ」

 

「………こら、千景!」

 

逆に千景は前に出ての話しに面倒そうに呟いたが隣の一輝が小声で叱る。千景の呟きは両隣の凉哉と一輝にしか聞こえていないが。

 

「皆さんには日々の勉強に励むという務めがありますからね」

 

「……あ」

 

「……ん!~♪」(^-^)

 

「………」

 

須美が園子と銀の方へと視線を向ければ、その視線に気付いた園子は笑顔で浮かべるが須美はすぐに視線を外してしまう。

 

(あっちは時間が掛かりそうか?)

 

(そんな感じですね)

 

(まぁ、もしもの時は吾らでフォローすればいいだけや!)

 

その光景を横目で見ていた千景、凉哉、一輝の3人はそんなことを誰にも聞こえないように話していた。

そうして他に話すべき連絡事項もないため、そこでHRは終わり普通の学校生活へと戻っていく。

 

「ここの事象を変化させ……」

 

(ポテチとコーラを飲み食いしながらゲームしたいな)

 

「スピー………スピー………サンチョの山脈~♪……スピー……」(-.-)Zzz・・・・

 

授業などを全く聞かずに関係ないことを千景は考えていた。園子も普通に寝ていた。授業を真面目に聞いていない千景に居眠りが多い園子もだが、千景と園子は授業をまともに受けなくてもテストで満点を取るくらいには勉強ができる。

 

「更には、ここにコレを代入し……」

 

(ガアァァァ!?意味が分からん!?)

(頭が痛い!?)

 

銀と凉哉は逆に授業の内容に頭がパンクしそうになって勉強していた。こんな感じだからか2人のテストの点数は赤点か赤点スレスレ回避が多い。

 

「「…………」」φ(..)カキカキ

 

須美と一輝の2人は真面目に授業を聞き、内容も理解してノートに纏めている。

 

 

 

 

 

 

そんな勇者たちが守った日常である授業などが終わり、皆が帰ったり話していたりしてる時に鷲尾須美はある目的を遂げようとしていた。

 

(やれるかしら。私に)

 

「ねぇねぇ。お役目って大変なの?痛いの?」

 

「いや~話しちゃダメなんだよね~」

 

「えぇ、ケチ~」

 

「教えてくれてもいいじゃん」

 

銀が友達からお役目の事を聞かれてるのを見て男勇者たちはというと。

 

「まぁ教えられないわな」

 

「色々と頭が可笑しくなる話とかあるしな」

 

「あれの対応を僕が1人でしてたのに対して2人は何も思わないのかな?」

 

「「別に」」

 

「酷い!?」

 

その時、須美が席から立ち上がり千景、銀、凉哉、園子、一輝の勇者メンバーや教室にいたクラスメイトの何人かは何事かとそちらに視線を向けた。

 

「コホン……ねぇ。乃木さん、三ノ輪さん、羽場くん、郡上くん、上里くん。よ、良ければ、こ、これから祝勝会でもどうかしら?」

 

「お!いいね♪」

 

「うん!行こう行こう!」

 

須美からの誘いに銀と園子はすぐに行くことを了承した。

 

「まさか鷲尾から言うとはな。吾も行くで!」

 

「意外だよな」

 

「でも、いいと思いますよ。あ、勿論僕も生きますよ」

 

千景、凉哉、一輝の3人も了承する。

 

(それにしても鷲尾がね)

 

祝勝会は園子や銀か凉哉の誰かがやろうと言い出すかと千景は予想していたが、意外な所からの提案に内心の驚きがあったが、それも良い変化だと思った。

 

 

 

 




次はイネスでの祝勝会ですね♪
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