逃げる。
ただひたすら逃げる。
なぜかって?そんなの後ろを見ると、
「しんにゅうしゃをたおせ〜」
「おえおえ〜」
「やってやんよ〜」
…おびただしい数のメイド服をきた人形みたいなのがひたすら飛んで追いかけてくるからだよ!
2階に上がった瞬間こいつらに見つかったのが運の尽きか、とにかく広い屋敷をひたすら飛んで逃げ回ってる。
なんで走らないかって?飛ぶ方が楽だし速く移動出来るからさ!意外と追ってのスピードが速くて驚いている。多分だけど走って逃げたらすぐに追いつかれる気がする。ただまだ走っていた方が小回りはきく。だから状況によっては使い分けるけど…今は飛ぶ!
それにしても長い廊下だ。
前から敵が来ないのはついているが、ひたすら紅い道と時々置いてあるろうそくの灯りが続いている。
かなり不気味な雰囲気が続いてて早く抜け出したい…そう思っていると、
「階段だ!」
一筋の希望だ。今度は上と下の両方だ。下は敵が復活してるかもしれない。なら…上に進むしかない!
飛んでいくスピードを上げ階段まで一気に行こう…としたら、前からまた人形みたいなやつの色違いが飛んできた。今までは青いメイド服をきていたが、こいつは赤い服を着ている…なんだろう。目の前にはそいつ一体しかいないのに嫌な予感しかしない。
「侵入者は排除します。」
そう発すると、今までの敵とは比べられない弾幕を打ってきた。球自体は特に変わりないが、量と弾のスピードは比べられないほど多いし速い。あの時の魔理沙の弾幕と同じくらいか?スペルカードよりは弾の量は薄いか?
いや、それより問題は後ろから迫ってくる連中から逃げながらこの弾幕をかわせるかどうかだ。
その場でよけるのではなく、飛びながらこのスピードでよけるのはちょっときついか…
でもやらないと後ろの大群に捕まって袋叩きされるのは目に見えてるからやることはもうそれひとつしかない。
(このままつきすすむ!)
このままのスピードで弾幕の中に突っ込んだ。
流石にこのスピードだと調整が難しい。
かろうじて当たってないけど、体の所々に弾がかすっている。軽いかすり傷は出来てるかもしれないけど前進するのをやめることだけはしない。とにかくこれを突破して上にあがらないと!
距離は確実に縮まっている。縮むほど弾幕は厳しくなる。だけど当たるわけにはいかない!
「ここで止まるわけには行かないんだ!」
そう叫びながら避け続ける。
多分勢いとかそういうのだけかもしれないけど、ここを突破さえできればいいんだ。
かする場所が増えてきた。服も少し傷んできたが、被弾は辛うじてしてない。もう少しで突破できる…そう思っていた時、急に弾幕を打ちやめた。下の階のやつと同じく疲れて打つのをやめたんかな?
「攻撃方法を変更。クナイ型でいきます。」
そんなことはなかった。今度は打つ弾幕を違う形にして打ってきた。まるで漫画とかで見た忍者が使うクナイの形の弾幕が、扇状に放たれた。そのうちの一発が私の進行方向の軌道上に一致していた。
(当たる!?)
そう思った故に急に止まったおかげかクナイの弾幕は上手く避けられた。しかし、スピードを完全に落としてしまった。これは一番マズイ!
「おいついたぞ〜!」
「はさみうちだ〜!」
「ありったけうつぞ〜!」
この間に後ろから追ってきた連中に追いつかれた。途中疲れてへばったのもいたのか数は少し減っているがそれでも7、8体はいる。
こんなところではさみうちにされて弾を打たれたらよけれるかどうかじゃないぞ!確実にやられる!またスピードをだして飛ばないと!
「簡単には動かさない。」
「くっ!?」
再び前にいる奴が弾幕を打ち始めてきた。今度はクナイ型と普通の丸型の混合させたものだ。これがこいつの本気か?ものすごく避けにくい。これでは前には進めない。ただ後ろからも…やっぱ打ってきた!
「これでゲームオーバー。あなたの負け。」
「まけだぞ〜」
「かんにんするんだ〜」
…このままじゃ確実にやられる。けど、まだ奥の手はある。使用回数が何回使えるか分からないけど今使わないとここでやられる。
出し惜しみはできない!
「まだ負けだとは決まってないから!」
「愚かですね。ならやられなさい。」
私は前方の敵にむかって走りだした。もはや被弾は覚悟、いや、逆に被弾する気でいる。
問題は被弾場所だ。そのためにはあいつに近づかなきゃ駄目だ。ほんの少しでも…一歩でも多く…
後ろの弾幕はスルーする。ギャンブルかもしれない。
いや、ギャンブルかな。あとはこのアイテム次第なんだから。弾を消す効果の大きさ次第だ。それ次第でもある。
目標はあと10歩さきぐらいまで。そこまで来たらあえてあたりに行く!しかし…
ひとつのクナイ弾が、避けきれなかった。
当たりに行こうとはしてたが、当たる場所が早かった。
付け替えた髪飾りが強く光始め、当たりが光に包まれた…
光が収まり目を開くと、私の周りには誰もいなくなっていた。弾幕もそうだがさっきまでいた敵もいなくなっていた。なんでだ?この髪飾りが消した?いや、弾幕とかしか消せないんじゃなかったか?じゃあなんでいなくなった?
…考えても仕方ない。それより上の階に行かなくちゃ…この階にとどまっていたら次いつ襲われるか分からないからね。
「髪飾りに魔力を貯めながら行かないと」
結構これが重要だ。
次使えるように魔力を溜めておきながら、さきに進んだ。
私ができる範囲でやりんだ…そうかんがえながら。
「侵入者はどうなったかしら?」
「すいません。依然排除出来ていません。」
「そう…やっぱ妖精メイドじゃ駄目かしらね。」
「申し訳ありません。」
「別にあなたが謝ることではないわ。」
お嬢様に咎められ、私は頭を上げた。
どうやら博麗の巫女が動きだしたか…異変に気付きこの館に侵入して来たみたいだ。
それを撃退するように大量の妖精メイドとリーダークラスの妖精メイド1体を送ったが…どうやら敵にやられたみたいだ。流石博麗の巫女と言ったところか。
とはいえ部下のミスをカバーしなければいけない。なぜなら私がここのメイド長だからだ。
なら、やることは決まっている。
「どこに行くのかしら?」
「部下の尻拭いです。私が出ます。」
「そう…一応気をつけていきなさい?あなたなら心配ないとはおもうけど、ね?
咲夜?」
「ご心配ありがとうございます。では、行ってまいります。」
お嬢様の敵は私が排除する。
たとえ博麗の巫女でも。
なんとか投稿出来ました、ナキツセです。
なんか展開速いかもしれない…まぁいまさら悔やんでも遅いですかね^^;
紅魔郷編何話で終わるかな…あまり考えないでおこう。
つぎは自機サイドで話進める予定です。
まぁあくまで予定ですからね^^;
よかったら感想やアドバイスがありましたら送っていただけると助かります!
ではまた次回もよろしくお願いします!