とある少女の異変解決   作:ナキツセ

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14話 狂気

「まさかあなたからこれほどの魔力があるなんて•••驚いたわ。」

 

 

紫色の長髪に寝間着みたいな服を着た敵が私に向かって呟いてきた。

どうやら魔力がどうとか言っているが私に狙いを向けてくれたみたいだ。だとしたらあとはひたすら避けるように精一杯頑張るだけだ。出来るだけ髪飾りの能力は使わないようにして、この身体ひとつで頑張ろう。

自分にどれくらい魔力があるかは分からないが、今の空気弾を打ったあとちょっと体がダルく感じる。多分魔力を使いすぎて底が近いのかもしれない。だから髪飾りで魔力を溜めることもどれくらいできるか•••

髪飾りはこの状況では最終手段だ。とにかくよけよう。

 

 

「私はまだまだ余裕ですよ?はやく攻撃してこないんですか?」

 

「言ってくれるわね。なら次いくわよ。【木&金符】エメラルドメガリス。」

 

 

さっきちらっと弾幕を見てたけど風や炎を使った弾幕を打ってきてたけど今度は緑色の大小の弾幕が大量に降ってきた。弾の隙間や間隔は•••バラバラみたい。ここは飛びながら間をくぐっていくしかないか。

飛ぶのには魔力はあまり使わないからここは気にせず使うことにしよう。

よし、気合いを入れ直して飛ぼうとした時

 

 

「馬鹿!なんでここにいるんだ!」

 

「うぇっ•••」

 

 

誰かに制服の襟裏を掴まれた。気づくと魔理沙が怒鳴りながら腕を伸ばしており、掴まれながら宙を浮いていた。

物理的に苦しい。もっと違う方法があったんじゃないの?

てかこれじゃあせっかく注意をひいた意味がないじゃないか。

 

 

「もう一回聞くぜ?なんでここにいるんだ?」

 

「異変を解決しにですよ?」

 

「•••どうやってここまで来たかは知らないが弾幕ごっこで弾が出せない涙子じゃ無理だぜ?」

 

「けどさっき見ましたよね?あれ私が出したんですよ?」

 

「確かにあれはそうだがお前結構ギリギリじゃないか?魔力使いすぎだぜ?」

 

「それは•••ってちょい左!」

 

「チッ!」

 

 

話しながらもめているうちに弾幕の雨が降ってきた。間一髪少し左によけ、なんとか被弾せずに済んだ。

まぁそれでもよけ続けないといつ被弾するか分からないが弾幕の量だ。多分だけど持っている手の中で結構強いやつじゃないかな?もしかして切り札?

魔理沙も器用に私を箒に乗せた状態で弾幕をかわして行く。手に持った何かからレーザーを出し相手に攻撃しているが、なかなかうまく行ってみたいだ。

やっぱ私が単独で動いて囮役をやるしかないか•••。

 

 

「魔理沙、提案があるんだけど。」

 

「こんなときになんだ!?」

 

「私が囮にな•••」

 

「却下!」

 

 

速攻却下されましたよ。

こう見えても被弾回数はほぼ0なんですよ(髪飾りはノーカン)?結構かわせるようにはなってきたと思う。

だから意外と適任だと思ったんだけどなぁ•••

 

 

「まぁ私にはまだとっておきがあるからな。仕方ないが一気にいくぜ!」

 

「とっておき?」

 

「いけ!【恋符】マスタースパーク!」

 

「うわぁ•••相手がなんか気の毒•••」

 

 

思わず相手に同情したくなるような極太レーザーが大小の緑色の弾幕を消して行き相手に向かって一直線に進んでいく。てかこれってほんと弾幕なの?

相手もよける暇もなかったのか見事に命中。そのあと緑色の弾幕が降って来なかったあたりスペルも終わったかな?

これで終わりならいいんだけどね•••

 

 

「あなた達やるわね。」

 

「まぁこの私からしたら楽勝だぜ?」

 

「ならいいわ•••私も今日は体調がいいからね。こっちもとっておきよ!」

 

「まだスペルカードがあるんですか•••」

 

「くらいなさい!【火水木金土符】賢者の石!」

 

 

まだあったか。

今度は赤、青、緑、黄、白の5色のクリスタルみたいな綺麗な物が敵の周りに浮かび始めた。

次の瞬間、それぞれのクリスタルが光り始め様々な弾幕を打ち始めてきた。ナイフ型、通常弾、ちょっと細長い弾など今まで見てきたけどここまで凄いやつは初めて見た。

とりあえず魔理沙もレーザーで対応しているみたいだけど途中からよける方に専念し始めている。

私も空気弾を打つように構える。これ以外は今はできないけどしないよりはマシ•••だと思う。

魔力はあまり使わないで単発だけど弾幕を1つずつ消して行く。

 

 

「涙子、ありがたいけどあまり効果は•••」

 

「言われなくてもわかってますよ!」

 

 

多勢に無勢とはこれのことか。

なんか火事にバケツリレーで消火しようとしているぐらい、効果がないや。相手の弾幕が多すぎて空気弾で消してもほぼ意味がない。

 

 

「ならもう1枚スペルカード!【魔符】ミルキーウェイ!」

 

 

魔理沙もさらにスペルカードを1枚追加した。これは初めて弾幕ごっこをしたときに見たあれだ。

魔理沙から無数の星の弾と幾つかの魔法陣が展開され弾を射出して行く。

それぞれの弾幕がぶつかり合いながら相殺されるのを繰り返していくが、ここまで打っても相手の弾の方がちょっと多いのか押され気味だ。魔法陣も相手の弾に被弾したかどうかは分からないけど、何個かはパンッ!って音を立てて消え始めていた。

ここまでやっても押されるのか。くっそ、悔しいな。

とにかくあとは時間切れを狙ってよけ続けてやるしかない。そう決心したそのとき•••

 

 

 

 

「【禁忌】グランベリートラップ」

 

 

様々な色の弾幕が、相手に向かって狙って飛んでいく。

その数や速さは今までの弾幕とは別物。簡単にはよけれなそうな物だった。

相手の弾や5色のクリスタルを壊して行き、そのまま敵に悉く命中していき、そのまま地面に伏せてしまった。

助かりはしたけど明らかにやばい。こんなスペルカードを唱えたのは一体•••

 

 

 

 

 

「もう壊れちゃったかな?つまんないの。」

 

「え?フラン?」

 

 

まさかフランがこんなスペルカードを持っていたなんて。

•••いや、今はちょっと様子がおかしい。

無邪気で明るそうな印象を受けた顔は一変して、ものすごく歪んだ笑みを浮かべながらこちらを見ている。

明らかにやばそうな顔をしている。変な威圧感まで感じるせいか、背中は冷や汗をかいている。

彼女は一体どうしてこうなってしまったんだろうか。

 

 

「ねぇねぇるいこ?」

 

「な•••なに?」

 

「私とも弾幕ごっこをしようよ!るいこは壊れなかったら勝ちでいいよ!」

 

「こ、壊れなかったら?」

 

「うん!壊れなかったらね•••ウフフ•••あははははは!」

 

 

 

正真正銘の命懸けの弾幕ごっこが始まろうとしていた。




無事投稿出来ました。ナキツセです。

やっぱバトルって書きにくいですね。
想像したやつが中々上手く表現できないのがなんとも^^;


まぁ次もバトルなんで頑張りますよ?はい。


次回もよろしくお願いします。
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