手の震えが止まらない。
足の震えも止まらない。
目の前にいるのは明らかに化け物だ。
でも、私がやらないと。
魔理沙を置いて逃げたくもない。
フランをこのままにするわけにもいかない。
私には攻撃したりするのが全然出来ないけど、それが理由で逃げようとは思わない。
やるのは殺し合いとかじゃない。死の危険性があるとはいえ弾幕ごっこだ。
なら私にもやりようがある。
武器は髪飾りと空気弾。それと飛行魔法。
これらを使えば逃げ切れるかもしれない。
だから•••やってみせる。
「フラン、弾幕ごっこよ!」
「あははは!行くよ、【禁弾】スターボウブレイク!」
「•••よけきってみせる!」
フランから放たれた色鮮やかな大量の弾幕は1度舞い上がり、それが自由落下するように私に向かって押し寄せてくる。簡単によけれる量ではないけど、飛行魔法を使い飛びながらなんとか気合い入れてよける。
厄介なことに、この弾幕は地面に当たってもまるでスーパーボールみたいに跳ね返ってくるから上から降ってくる弾幕にも注意しつつ、さらに跳ね返ってきた弾幕にも反応しないといけない。
それでも体のあちこちにかすりながらも致命的な被弾を受けないように確実に弾幕の隙間を探し、なんとか時間を稼ぐ。
フランの顔を見てみると、私が被弾しないのが面白くないせいか苦い顔で歯ぎしりしながら弾幕を出し続けている。
「•••はやく壊れろよぉ!」
「そう簡単にやられないよ!」
「うるさい!消えちまえ!」
そうは言っても簡単にやられるわけにはいかず、時間が経つにつれて増えていく弾幕を避け続ける。
避けながら空気弾打つとか考えないで避けることに集中してれば、意外となんとかなるもんだ。
そしてついに•••時間がオーバーしたのか、弾幕が消えスペルカードを1枚凌た。
「よし、まずは1枚!」
「調子に乗るな!次!【禁弾】カタディオプトリック!」
さて、2枚目だ。
今度は大小の青白い弾幕をいろいろな方向に飛ばしてきた。
何故か私に向かって放たれた弾幕はなく、全てが図書館の壁に向かって放たれていった。ちょっと拍子抜けだ。
「•••弾幕は?全然来ないけど。」
「•••本番はこれから。当たれ!」
「え?」
壁に放たれた弾幕は図書館の壁にぶつかると、それぞれ反射されいろいろな方向に飛んでいく。私に向かって飛んでくる物もあれば、全く別の方向にいってしまったり•••
ただ、フランが次から次へたくさんの弾幕を放つため弾幕が入り乱れていて軌道が予想しにくい。
かすりながら避け続けているせいか、かすり傷や服の損傷が凄いことになってる。これも被弾することを考えればまだ良しなんだよなぁ。
けどこの弾幕はどうすべきか。頭を使いながら軌道を考えているからかなり体力を消耗している気がする。なんとかスペルカードの時間切れまでもっていければいいけど•••
魔力が底をつき始めている今は空気弾で相殺を狙うのも極力避けないと厳しい。
髪飾りの効果を使うのは尚更だ。これに頼るのは最終手段。まだ簡単には使えない。
なら動き回って避け続けないとダメ•••••か。
「なにボーッとしてるの?大人しくやられてくれるの?」
「な⁉︎いつの間に⁉︎」
「頭上でこの位置からの攻撃なら1発よ!」
周りの弾幕をかわすのに精一杯だった。フランの動きを注意していなかった。
フランがスペルカードを手に取りながら距離を詰めてくる。
「これでおしまい!【禁忌】レーヴァテイン!」
スペルカードを唱えると右手から赤い色の剣みたいな形のものを出現し、私を叩き切ろうとするようにそれを振り下ろしてきた。
もはや弾幕なのかどうかわからないけど、1つだけわかる。
あれに当たったら痛いどうこうの問題じゃない。真っ二つになるのは避けれない。
この位置じゃ避けるのは間に合わないけど••使う手は1つだけ残っている。
「あははははは!消し飛んじゃえ!」
「1回だけなら防げる!」
「はぁ?」
赤い剣が私に被弾した瞬間、それを打ち消す白い光が私を中心に放たれた。
あまりのまぶしさに目をつぶってしまった。
けどもう大丈夫かな。おそるおそる目を開けてみる。
「•••フラン?」
そこには先ほどまで暴走していたフランが膝をついていた。気を失っているのか、腕もぶらんとしいて、目も瞑っている。
やっぱあの光はただ弾幕を消すだけじゃないのかな。
フランがこうなっているのを見ていると、他にも効果がありそうなのでは?
まあ今はそれはいいや。それより倒れている人たちをどうにかしないといけない。このままじゃ流石にかわいそうだし目が覚めるまでは見守っておかないと•••
(あれ?)
フランの方向に歩こうとした瞬間、体から力が抜け私も倒れてしまった。ものすごく頭が痛い。
なんとか動こうと体に力を入れようとしても、顔が少し動かせる以外は全然力が入らずピクリとも動かない。
しばらくすると、だんだん頭痛が和らいではきたが、逆にものすごい眠気が襲ってきた。
気を抜くとすぐ眠ってしまいそうな•••かなり限界状態だ。
けどここで寝るわけにはいかない。まだ異変の解決はしていない。なんとか起き上がって•••
「終了よ。あなたはここまで。」
「え?•••」
突如聴こえた女性の声に反応しようと顔だけでも向けようとしたが•••その女性に首を叩かれると、私の中の集中力は全て途切れ、意識が朦朧としはじめた。
そのあとすぐ、私は意識を失った。
大変遅れてすいませんでした!
遠出などが重なり、しばらく書けない時期が続いちゃってました。
次回からはこういう期間がありましたら事前に報告入れます!
こんなんでもよければ次回もよろしくお願いします!