なんかドタバタした展開で申し訳ない。
「•••••ん•••」
目が覚めると図書室の床に寝っ転がっていた。
どうやら弾幕に被弾した後、ずっとここで気を失っていたみたいだ。少し前にやりあっていた紫の魔法使いも少し離れた位置で未だ伸びている。ありゃそう簡単には目覚めそうにもないな。
それよりもだ。
(涙子はちゃんと逃げれたか?)
身代わりになって逃がしたとはいえ相手があれだったからな•••マジでやばかったんだぜ。異常な魔力の塊みたいな感じで、近くにいるだけで震え上がりそうなほど怖かったぜ。
とりあえず逃げ切れたことを祈って探さないとな。
とにかく起き上がって軽く足や腕を伸ばそうとしたとき、すぐ近くにその化け物がいた。
どうやら気を失っているらしく、アリスが操る前の人形みたいにだらんとした力が抜け切った格好だった。
近づいて見た感じ、怪我とかそういうのは見えないな•••
だとしたら叩き起こして聞いてみるか?まぁ目を覚ますかどうかは分からないけどな。
「おーい、目を覚ますんだぜー?」
「うーん•••」
「寝ぼけてないでしっかりしろ。ちょっと聞きたいことがあるんだよ。」
「ふわぁ•••なんだかぐっすり寝てたような•••」
こいつキャラ変わりすぎじゃねぇか?
私が見てた発狂気味のやつとは全くの別人だぜ?
それともこっちが素か?わかんないな。
「お前さっきまで私と弾幕ごっこしてただろう?覚えているか?」
「私があなたと弾幕ごっこ?私そんなことした記憶全くないよ?」
「はぁ?マジで言ってるんか?白黒だの連呼しといて。」
「•••ごめん。ほんとわからない。」
なんかこうもしょんぼりされると私の良心が痛むな。
こう言われるとやっぱりこいつは本当に覚えてないんだな。じゃあ涙子がどこいったかとかは無理か•••
けどこいつって涙子がつれてたやつだよな?ここで会ったとき背負っていた気がする。ここで知り合ったんだろうか?
とりあえず別のことを聞いてみるか。
「お前、涙子っていうやつ知らないか?」
「るいこ?わたし知ってるよ!」
「そうか•••」
「そういえばるいこは?どこにいるの?」
「•••行方不明ってやつだぜ。どこにもいないんだよな。」
「そうなんだ•••」
行方不明なのは本当だが、その理由については言わない•••いや、言えなかった。
お前のせいでとか言ったら絶対にこいつを傷つけるよな。
一応私にも良心はあるからな。下手なこと言いうぐらいなら伏せておいた方がいいしな。
「まぁ私に任せておきな。涙子1人ぐらい簡単に見つけてくるんだぜ。」
「本当!?」
「当たり前だぜ?見つけたらここにつれて来てやるよ。」
「わかった!」
「いい子だな。お前名前は?」
「フランドール•スカーレット。フランでいいよ。」
「私は霧雨魔理沙だ。よろしくな、フラン。」
意外といい子だな。
本当に少し前に弾幕ごっこしていた化け物と同一人物とは思えないな。涙子が警戒しないで連れていたのもわかる気がするな。
(約束したし•••探しに行くか)
フランと別れの挨拶を軽く済ませ、私は図書館を後にする。紫髪の魔法使いはフランに任せた•••まぁ大丈夫だろう。
それよりも今は早く涙子を探さないとな。
「紫様、この少女はどういたしますか?」
「うーん•••どうしましょうかね?」
「•••元の世界に返したりはしないんですかね?」
「それはまだ無理かしらね。」
「はぁ•••」
自分の式に返答しながらスキマの中を歩いていく。
とりあえずこの子の回収はできた。
能力は最後ちょっとだけ発動しかけたかしら?まぁ弾幕ごっこに少しでも慣れてもらうのが目的だからよしとしましょうか。
•••••異変の解決には霊夢がいれば事足りるかもしれないけど、この子も霊夢に負けないくらいの能力と弾幕ごっこのセンスはあると思う。
それにこの子のいる世界とのリンクを取るためにも、この繋がりは育んでいかないといけないかしらね。
「ねぇ、藍。」
「なんでしょうか?」
「1つ頼みたいことがあるんだけどいいかしら?」
「どういった内容ですか?」
「えーとね•••」
私は式の藍に頼みたいことについて説明する。
藍もそれについて反論もせず真剣な表情で要件を聞いてくれている。
「•••と、いうわけ。頼めるかしら?」
「私なんかで大丈夫なんですか?」
「あら、心配かしら?」
「いえ•••わかりました。」
まぁ藍だから頼めるのかしらね。
私が一番信用している式だから•••彼女なら大丈夫ね。
「紫様、話が変わりますがこの霧の異変はこのままでよろしいのでしょうか?」
「それなら霊夢があの吸血鬼を倒してたから問題ないわ。霧が晴れるのも時間の問題ね。」
「流石博麗の巫女と言ったところですかね。」
「•••そうね。」
(この子にも同様のポテンシャルがあるのよね)
そう考えながらこの先のことを考える。
おそらく異変もこれからある程度の回数は定期的に起こり続けるかしらね。その時はこの子にも動いてもらう予定ね。
使えるかどうかは•••とはいえ藍のさじ加減次第でもあるかしらね。
「•••これから忙しくなるわよ。」
「わかっています。私も全力で紫様をサポートします。」
「その時は頼むわよ?」
「はい。」
私たちはそう会話しながら、スキマの出口へ進んでいく。
本当の勝負はこれから•••そう心の中で決心した。
やっと紅魔郷編をおわせました。そして佐天さん空気。
一人称ってすごい書きづらいと思い始めましたナキツセです。三人称で書いたことないけどめっちゃ書きやすそうですね。
さて、次回からは新章です。まぁまた幻想郷なんですけどね。がんばって書いて行きますよ。
次回もよかったらお願いします。