「ハァ•••ハァ•••」
「ここまで動ければ上出来だ。少し休憩したらどうだ?」
「いえ•••早く動けるようにならないといけませんから。」
「そう思うのはいいが、休む時に休まないとな。無理しすぎても身体を壊すぞ?」
「•••わかりました。」
「よし、車椅子用意してくる。」
そういうと藍さんは部屋の隅に置いてある車椅子を取りに向かった。今の私にはまだそれがないと1人で歩くのは困難だ。私の身体はまだまだ全快には遠いのかもしれない。話したり聞いたりは問題ないんだけどね。近くの壁によりかからながらちょいと息を落ち着けながらそんなことを考えてる。
なぜリハビリみたいなことをしているのかというと、話は1ヶ月前に遡る。
「佐天涙子でよかったかな?」
「はい•••そうですけど•••」
目の前にいる狐の尻尾を生やした女の人?いや、妖獣だったかな•••まぁそれは置いとくとして、なんで私の名前を知っているんだろう?
私自身この人に会うのは初めてだし、この人は知らない。
「なんで名前を知ってる?っていう顔をしてるな。まぁある方から聞いただけだから深く考えなくていいぞ?」
「そうですか•••あなたの名前は?」
「うん。私の名は八雲藍だ。」
「八雲?」
どこかで聞いたことがあるような•••。
名前は違ったが同じ名字の人をどこかで聞いたことがあった気がする。
どこであったかなぁ?
•••思い出せないし気のせいかな?
「それにしても意外と話せるようでよかった。流石に二ヶ月起きなかったから脳にダメージがないか心配で•••」
「え?•••2ヶ月も⁉︎っ⁉︎」
「大丈夫か?いきなり身体に力を入れすぎると余計に痛めるぞ。まぁ時間がかかるだろうがリハビリして行けば元には戻るだろう。」
「リハビリか•••。」
「まぁ時間はかかるが元に戻れることを考えれば良しとすべきか。」
大声を出したせいかまだ若干身体が痛いけど、まさか2ヶ月も寝ていたなんて•••
いつの間にか身体中に負担をかけすぎてたのかもしれない。多分弾幕ごっこのせいだろうけど。
•••さっきまで見ていた学園都市のあれは夢だったんか。
私は元の世界に戻れるのかな?
「さて、今日から始めるわけには行かないし明日から始めよう。」
「わかりました•••」
「•••リハビリが終わったらもしかしたら元の世界に帰れるかもしれない。保証は出来ないがな。」
「え!?それって•••」
「あくまでもかもの話だ。とにかく今日は休んで明日からだ。」
「は、はい!」
こうしてリハビリが始まったんだけど、最初は本当にきつかった。
まず筋肉が落ちたから鍛え直すことより、少しは残っている固まっていた筋肉をほぐすとこか始めた。これが予想以上に痛い。自分で無理矢理力入れて動いた時もきつかったけど、あれもそれに匹敵すると思う。
ほぐしが終わったら次は手足を動かし、筋肉を元に戻す地味な作業。けどこれをしないと自由に動くのが難しいからやるしかないんだよね。
そのおかげか、今は歩行訓練や手で持ったりする動作の確認とか、色々出来るようになっている。
今ではまだ完全には歩けないけど、藍さんが用意した車椅子に乗れば移動はできるかな。・・・この世界に車椅子があったのも不思議に思ったけど考えるのはやめた。
常識が通用しないし、なんか考えるだけ無駄な気がした。
「すまない、待たせたな。」
「いえいえ!大丈夫です!」
そう言いながら車椅子に腰をかけて、移動できる準備をする。歩き始めたりしたからか、大分疲れた気がする。
最初は移動に魔法を使って飛べばなんとかできるんじゃないかと考えたけど、あれ結構集中しないといけないし、いざ着地しようとした時身体が動かなかったら着地できないだろう?って藍さん言われたからやるのは断念した。実際にこの状態でまともに魔法が使えるかどうかはあやしいしね。
「よし、居間で少し休憩したらまたはじめるぞ。」
「まじですか・・・今日はちょっときついなぁって・・・。」
「歩き始めたからな。いつもよりは疲労が蓄積したか?」
今更だけど、藍さんの考えたメニューは結構ハードだ。
藍さん曰く、計算尽くしたメニューらしい。私が一般的な人間だということを考慮したかはわかんないけどね・・・
「まぁ・・・今日はこの後休んでも大丈夫だろう。」
「やった!!」
「明日からまたビシビシ行くけどな。ちょっときつめに行くから今日はゆっくり休め。」
「え?」
・・・こうして私の現在の日常は過ぎていく。
あれだ、うん。あの人の口癖になるけど
不幸だ・・・
お久しぶりです。
リハビリがてら軽めに書いてたらgdgdです。
時間が空いてたらまた投稿したいですね。
ではまた