とある少女の異変解決   作:ナキツセ

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5話 星屑

よける。

ただひたすらよける。

腕にノート型の魔道書を抱え、無数の星型の弾をよけ続けるしかない。

これが今の私が出来る唯一の攻撃方法(まぁ逃げているんだけなんだけど)。

 

「なかなかやるな。素人なのに私の弾幕よけれるなんて驚きなんだぜ?」

 

「こっちは必死ですよ!見た目は綺麗ですけど当たりたくはないですよ!」

 

「見た目の美しさも含まれるからな。ついでに被弾してくれないかな?」

 

「お断りします!」

 

 

そう言ってふたたび星に当たらないように走り出す。

とにかく弾の隙間を見つければなんとかよけれる。弾のスピードは早くはないが、密度が濃い。隙間探しも一苦労だ。体を細くしたり、伏せたりしてとにかくよける。

 

「ほんとうま〜くよけやがるな〜。そんじゃちょっと視点変えるんだぜ。」

 

「はい?」

 

一度弾幕を打つのをやめたかと思ったら、今度は箒にまたいで空を飛び始めた。

魔法使いか!…そういえば自称魔法使いだったなー…

 

 

「空から打つからちょっと変わるんだぜ!くらえ!」

 

「それでも逃げますよ!?」

 

「今度はスピードも上げるんだぜ?」

 

「なにそれ!?いきなりそんなのあり⁉︎」

 

「ありなんだぜ。せいぜい頑張ってよけてくれ。」

 

 

ニヤリと笑い、また弾幕を打ち始める。

密度自体は変わらないものも、やはり速度が速くなってる。規則性がなく飛んでくるからとにかくよけにくい。

学園都市にも能力者同士のバトルもあったけど、無能力者の私には無縁だった。

私にとってはこういう戦い自体、むこうでもここでも初体験の訳だ。初めにしてはよくよけてると自分でも思ってはいるけど……

けどだんだん隙間がなくなり始めて来てる…僅かな隙間しかない

 

「あの間なら…」

 

意を決してその場所に入り込みよけようとした。

ここならいけそう!まだよけられる!

そう思いそこに飛び込んだ。

 

(避けた…!)

 

そう思っていた。

だけど避けた先にあったのは別の小さな星型の弾。これは当たる…よけれない…!どうする!?

私に残っている手は…

 

パァン!!

 

そう考えているうちに私は腕に弾を当てていた。

痛い。見た目が綺麗で小さい割には意外と痛い。

当たった場所がヒリヒリする。辺り場所によっては…とは言っていたが、幸い腕に異常はなさそうだ。動いてくれる。

 

 

「さて、降参するか?やる気さえあれば続行だぜ?」

 

 

どうしようか。

降参すれば終わり。最初からやる気はあまりなかったからやめたければやめれると思う。けどなんだろう、簡単には諦めたくはないんだよね。魔法が少し使えるようになったのが自信にもなっているんだと思う。

…そうだ。魔法で反撃すればいいんじゃないか。

使えるのが少ないって言っても、弾みたいに打てる奴がある。それを使えば魔理沙に多少は対抗できるかもしれない。……やるしかない

 

 

「まだいきます!」

 

「そうこないとな。次はスペルカードを使うぜ。」

 

 

スペルカードってことはさっきよりも強い攻撃のはず。

いつでも魔法を使えるように魔道書は開いて、動けるように構えておく。

 

 

「【魔符】ミルキーウェイ!」

 

今までとは違い、今度は魔理沙の周りを星の弾が列を作り周囲を回りながら広がっていく。今までに比べたら、むしろ隙間は多いと思う。しかし、同時に漫画などで見たことがある小さな魔法陣みたいな物も、星の弾とは別に移動している。

とにかくそっちはあと。まずは列を作って迫ってくる星を避けてから。とはいえ列の間の隙間が結構あるからあとはこの隙間で列になっている星に当たらないように間隔をとれば問題なし。あとは近づいて魔法を使えば…

そう考えていた矢先。周りを回ってた魔法陣から小さな星の弾が複数放たれる。これはやばい。近づくとかそういう次元じゃない。列の隙間というそこまで広くない場所で、小さな星の弾をよけなければならない。

それに加えて魔理沙は空中にいるのに対して、私は地上。動く方向のアドバンテージは明らかに相手が上だ。

 

「へへっ このままじゃまた被弾するぜ?」

 

はっきり言って否定出来ない。

時間が経つにつれて小さな弾が増えてきている。あまり余裕がない。余裕はないが…

 

打開策はなくはない。

 

魔法を使うのが前提なのだが、これは今は練習中。使う気になれば使うことは出来る。

ただ制御できてないという最大の弱点が存在するのだが、もうそれを気にしてはいられない。

やるしかない。

意を決してその魔法を使う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予想以上に持つな。

素人にしては、そこらの妖怪以上に上手くよけやがるな。

あいつには弾幕ごっこが向いているのか?いや、弾幕ごっこに関しては経験が一番大事なことだと思う。

涙子の場合はビギナーズラックって奴もあるんか?それを踏まえたとしても避けすぎなんだよな。思わずスペルカード使っちまったけど、これで決まりだろ。ちょっと大人気ないが、勝負の世界は甘くないんだぜ。

涙子も魔道書を構え始めたけど、流石によけるので精一杯ってところか。まあ、使える魔法も少ないだろうし、近づいて近距離で打つとかだろう。それもまず私が空を飛んでる時点でそう簡単には近づけはしない。

はっきり言って負けるような状況ではないと思った。ただ、涙子はちょっと他と違う…いや、意外性かな。あいつはすぐに魔法が使えたりした変わり物だ。だからここでも何か変わったことを…

 

「いっくぞー!」

 

そんなこと考えてたらやっぱりこれか。アドバンテージはなしだな。

…魔法使って空飛べるようになったとかきいてないぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっくぞー!」

 

気合いは充分。

あとは魔力を使って足元の空気を調整…

よし、不安定感は否めないがここまでは持ってこれた。

あとは弾のない方向に向かって上昇していけばいける…

 

「……できた!」

 

これで五分…にはなれないだろうが、さっきよりは状況はいい。地上と違い、下から来る弾も気をつけないといけないが、こっちはさっきと違い斜めや上へとよける方向が増えた…上手く動けるか怪しいが。

 

「空飛べるんかよ。きいてないんだぜ。」

 

「まだ完全には出来ないんですよ!主に移動面で!」

 

「そうかそうか。でも弾幕は待ってくれないんだぜ?当たれ!」

 

「当たるか!」

 

やはり地上にいる時より逃げ込める隙間が多少ある。まだ飛ぶことが不安定なせいで、ちょっとフラフラしながらだが弾に当たらないように確実に魔理沙に近づく。

近づけば近づくほど、弾幕の密度が濃くなってくる。それでも一矢報いるためになんとかくらいつく。

距離もあと10m程か。ここから一気に距離を縮めて至近距離からならいける!

とにかく前へ…前へ…

少しずつだが進んでいく。

 

あと数m。ここならいける。

空いている左手をかざし、空気弾を放つ。威力はないだろうが、被弾させればいいなら問題ないはず。

 

「当たって!」

 

思いをのせて打った一つの弾幕は、魔理沙に向かって一直線に飛んで行った。

当たりさえすれば…そう思っていたが

 

「【魔符】スターダストレヴァリエ」

 

この一言で放たれた無数の星の弾により、私の弾はかき消されたと同時に、その弾幕にのまれた。

……簡単にはいかないなあ

 

そう思いながら星弾に被弾し、地に伏せた。

初の弾幕ごっこは、完敗だった。




どうも、ナキツセです!

初の戦闘シーンで、上手くかけていない(いつもかけていない)です^^;

誤字脱字の多いのも仕様です^^;

次回もよろしければお願いします。
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