「いたたっ!ちょっと優しく手当出来ないの!?」
「任せろ。手当ては私の得意分野だぜ?」
「ウソだ!絶対…いったー!?」
「はいはい…まぁこんなんでいいか。涙子は気絶しすぎだぜ?この2日間で3回か?ちょっと多くないか?」
「う…た、たまたまだよ!てか素人にスペルカード使うなんて反則だよ!」
「ちょっとテンションが上がりすぎたんだぜ☆」
「はぁ…」
目一杯の星弾を浴びせられた私は見事に失神。
気づくと次の日に…あれ?なんてデジャヴ?
とりあえず魔理沙にまた介抱され今に至る。てかあれは魔理沙が悪いと思い。うん。
「よし!これで大丈夫だぜ!」
「ありがとう、魔理沙。」
「これぐらい普通だぜ。そんじゃ行くか!」
「はい?」
どこに行くと?
それともあれか、魔法の練習か?
あ、もしかして帰れるとかかな!
「香霖のところだぜ。昨日涙子が倒れてからちょっと頼み事してたからな。」
「こうりん?」
全く見当違いだった。
まぁ次の日に帰らせてもらう予定だったからね。けどこうりんってなに?
「まぁ行けばわかるんだぜ。てか、涙子関連だしな。」
「私?」
「そうだぜ。だから早く行くぜ?」
「あ、ちょっと待って!」
そう言いながら、魔理沙は家を出ていくので、慌てて追いかける。私関連って…なんかあったかな?
まぁあまり気をわなくても大丈夫かな?
別に魔法を使ったり弾幕ごっこしたりするわけじゃないしね。
「私が先に飛んで行くから魔法使って後追ってくるんだぜ?」
「要するに魔法で飛べってこと?」
「そういうことだぜ。じゃあ先に行くぜ。」
「あ、ちょっと…はぁ…。」
これは不幸だ…
あのヒーローさんじゃないけど心の中でつぶやきながら、魔法を使う。見失わないうちに追いつかないと、ここじゃ迷子になる自信はある。無駄な自信だがな…
無駄口は置いといて早く追いかけないとね。
「さぁて、着いたんだぜ」
「こっちはボロボロなのに…もうちょっとゆっくり行ってくれませんかね?」
「それでもついてこれただろ?なら問題なしだぜ。」
「さいですか…」
暗い森の中を抜け、今私たちは目的地であろう建物の前にいる。
見た感じ瓦屋根の和風な家だが、何故か入口がドア。あと窓っぽい物が見つからない。
所々新聞で塞いでいるようなところが目立ち、なんかごちゃごちゃしてる。
「そんじゃ中に入るか。」
「ここに?」
「ここ以外どこにあるんだ。そんじゃおじゃまするぜ。」
「あーもう…おじゃましまーす。」
中に入るとものすごく薄暗い。窓らしき物がなかったから当たり前か…いや、新聞で塞いでるところは障子かな?あれが窓替わりかな?かなり適当に処理されている。
周りには道具?ガラクタ?よくわからない物がいっぱいある…その中にちょっと前にあった多少は見慣れた物があった。
「あれ…携帯やデジカメだ。」
「お、それ涙子の世界の物か。結構変わった形をしてるんだな。」
「こっちの世界の方が十分変わってるって。」
「そっかそっか。まぁそれは置いといて…香霖、つれてきたんだぜ。」
「叫ばなくてもわかるよ。こっちは依頼の品作りであまり寝てないんだ。」
そういうと部屋の奥から眼鏡をかけた銀髪の男性が出てきた。見た感じ二十歳ぐらいの青年って感じなんだよね。ただ着てる服が左右非対称で、かなり変わった服をきている。てかここ自体かなり変わっているけどね。
「よう、香霖!」
「やぁ、魔理沙。それと君が魔理沙が言ってた外から着た人かな?」
「えーと…多分そうです。」
「始めまして。僕は森近霖之助というものだ。ここ、香霖堂の店主をしている。」
「私は佐天涙子って言います。皆さんの世界とは別の世界から偶然来てしまいました。」
「そうか…なかなか珍しいな… 時間があれば外の世界の話でも聞きたいんだけどなぁ。」
「そ•れ•よ•り!香霖!例の物、出来てるのか?」
「はいはい。出来ているよ。ちょっと待っててくれ」
そう言いながら、霖之助さんは店の奥に姿を消して行った。
例の物?多分それがここに来た理由かな?
じゃあ私にも関係があることって?
「一応ここに来た理由は涙子のことでだからな。まぁ少し待ってるんだぜ。」
「うん。わかったよ。」
魔理沙が言うんなら仕方ない。
ちょっとは信用して待っていよう。
ちょっと周りのものでも見ていようかな…
「ごめんよ、ちょっと遅れてしまった。」
「遅いんだぜ!香霖!」
「まあまあ魔理沙落ち着いて…霖之助さんは何を持って来たのですか?」
「あぁ、これを作れって頼まれたからさ。」
そういうと霖之助さんは白い羽の付いた可愛らしい髪留めを持ってきた。なんだ、魔理沙はこんなものを頼んでいたのか。可愛らしいところもあるんじゃないか。ちょっと幼い感じが否めないが。
「これも一応マジックアイテムなのか?なんか可愛らしすぎだぜ?」
「頼まれた通り女の子が身につけていそうなもので作ったんだけどな。まぁ効力は防御系かな。」
ん?マジックアイテム?なんだそれは?手品でも使うのか?
「涙子ー。これ、あげるんだぜ。」
「はい!?それ魔理沙が頼んだんじゃないの?」
「涙子にあげるから香霖に頼んだんだぜ?」
「え…けどいつの間に…」
「昨日涙子が寝てた時にここに来て頼んどいたんだぜ。」
気を失ってた時か。
確かにまた半日以上はたっていたから全然頼みにはこれるけど、なんで私に…
「私がもらってもいいの?」
「当たり前だぜ。これは涙子のものだぜ?」
「でもなんで私に…」
「魔理沙が弟子が出来たってさわ…」
「香霖は余計なこと言うな!とりあえずもらっておくんだぜ!」
「わ、わかったから。ありがとう、魔理沙」
「おう。」
いつの間にか弟子みたいにされてました。
弟子って弾幕ごっこで師匠にボッコボコにされたりするんですかね?
まぁそれは置いとくとして、この髪留めだ。
とくに変哲もない感じで、可愛らしい天使のような白い羽がついたシンプルなデザイン。細工とかそういうのはなさそうだけど、さっきマジックアイテムとか言ってた気がした。てかマジックアイテムってなにさ?
「なにに使うのって顔してるな。まぁ簡単に言えば魔法の補助だったり、そいつ自体が道具として扱えたり…まぁ便利アイテムみたいなもんだ。」
「魔理沙のミニ八卦炉は見たことあるかい?あれもマジックアイテムだよ。」
「ミニ八卦炉?あの八角形の形したやつ?」
「そうだぜ。こいつ自体火を出したりできるし、一部の弾幕出す時はこれに魔法をかけて出したりするんだぜ?」
あれもマジックアイテムだったのか。
てことはあの極太レーザーは魔法をかけて出したやつなのか…めちゃくゃな威力がありそうだったけど、あれもミニ八卦炉で補助してるのか。すごいものなんだな。
実はこの髪留めも結構なものだったり…
「その髪留めは魔法の出力を自動に調整してくれる…簡単に言えば魔法を使いやすくするアイテムさ。」
「結構しょぼいんだな。」
「まぁ今まで使ったことがある魔法はもう魔道書を開かなくても、安定して使えるよ。今まではいちいち魔道書をひらきながら唱えていただろう?それを省いてくれるから大分楽になるよ。」
「今の私にはかなり必須ですね。ありがたく使わせていただきます。」
「そう言ってくれると嬉しいよ。あと、もう一つ機能があるんだけどね…魔理沙、ちょっとやって欲しいことがあるんだ。」
「わかったんだぜ。なにするんだ?」
「彼女に向かって弾幕を打ってみてくれ。」
「私に向かって!?」
ちょっと待って。
急に私に向かって弾幕打てって…魔理沙じゃ手加減なんて出来ないだろうから余計怖い。
「そんじゃ小さい星型で…ほいっ」
「小さくても痛いんですよ!?」
「まぁ落ち着いて…機能してくれるかな?」
もはやよける暇なく一粒の弾が被弾。
……したかと思ったが、弾が当たる直前に髪飾りが光り、弾を消してしまった。なんだこれは?
「え?当たらなかった?」
「その髪飾りに魔力を貯めれば、弾や能力を使用者の意思に合わせて打ち消すことができる。」
「防御系に特化してるんか?」
「そうだよ。身につけているものを守ってくれるから、君みたいによく気絶しがちな人にはね?」
「魔理沙?私は気絶しがちじゃないって言ったよね?」
「私の中ではよく気絶してるんだぜ?」
「…うぅ、言い返せない。」
…気絶しないようにとは無理だろうが、できる限り自分の体を大事にしよう。そう思った。
とりあえず髪留めをこっちに変えて、近くにあった鏡で確認。…まぁ似合わなくはないかな…。
あとは魔力を貯める方法は…あれかな、飛ぶ時と同じで魔力を集中する場所を髪飾りにすればいけるかな?
…確かに少しずつ何か吸われているような感覚がある。
「涙子、そろそろ戻る…なにやってるんだぜ?」
「魔力を試しに髪飾りに貯めてみてるんだ。」
「…いきなりそれが出来るか。お前すごいんだぜ。」
「そうなの?」
「そうだぜ。じゃあ香霖、帰るんだぜ。」
「あ、お邪魔しました!あと髪飾りありがとうございます!」
「お礼はいいよ。また機会があったら来てくれ。」
そう言って私たちは店から出て行った。
だが来た時と様子が違う。
辺りが赤い霧に包まれていた。
太陽も見えず、視界が赤く染まっていた
「これは…異変なんだぜ。」
魔理沙がそう呟いたのが聞こえた。
やっと異変解決までの段階まで書けました。夏バテ気味のナキツセです。
グダグダ?駄文?いつも通りだ、問題ない。
次話もよかったら読んでください!
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