8話 紅い館
隙間の中に入ると、いつの間にか外に出ていた。
周りの景色は一変していた。
今目の前にあるのは紅い色の洋館みたいなもの。周りが緑豊かな自然だらけなせいか、それはかなり目立っていた。
とにかく紅すぎる。これは目に毒だ。うん。
異変の元凶はこの館にいるってことでいいのかな?
気づくと来る時に通って来た隙間みたいな物がなくなっている。退路はもうないってことか。
「やると決めたんだ。行くしかないよね。」
そう呟きながら館の扉を開けて中に入る。
中にはいると、中は薄暗い空間が広がっていた。エントランスにしてはものすごく広い気がする。
よく見ると中まで紅一色で統一してある。この館の持ち主はどんな趣味をしているんだ…ありえないよね。
少し歩くとエントランスの中央に、赤い魔法陣が回りながら光っている…これはなんか意味があるんだろうか…
(いや、手を出さない方がいいかな)
なにか起きてからじゃ遅いしね。それよりも元凶を探さないと…。
そう思い、館の奥に進もうとすると…
「てきしゅう〜 てきしゅう〜」
…なんかメイド服をきたかわいい人形みたいなのが4体ほど出てきた。機械仕掛けの人形かな?それにしてはなかなかリアルすぎる気がするが…
「えーと…」
「やられるまえにやるぞー いっせいしゃげき〜」
「はい⁉︎」
いきなり人形みたいなのが弾幕をばらまいてきた。
弾幕の量もしゃれにならないぐらい多い。
とにかくこれは…やばい!
(逃げるしかない!)
空気弾しか攻撃方法がない今は戦うより逃げて行くしかない。幸い弾幕はただばらまいてるだけで、結構当たらない場所はわかるから、なんとかしのいですきを見つけて離脱!……という作戦だ。
飛ぶのは逃げる時以外はできる限り使わないようにしよう。移動は早く出来るけど、細かい動きはまだ難しい。なれれば飛んで居た方がずっと楽そうだけどね…
とにかく今は当たらないようによけ続けて隙をうかがわないと…
弾自体は速くないのもあるがやっぱり魔理沙に比べてよけやすい気がする…必死によけているのは変わりないけど。
よけ続けていくと、だんだん弾幕が薄くなっているのに気づいた。人形みたいな物に目を向けると、4体のうち2体は疲れたようなそぶりを見せ動けないようだ。弾幕も隙が出てきたし逃げるならこのタイミングしかない!
周りを見ると相手の奥の方に登り階段が見える。それ以外は周りが紅くてよく見えないや…
そうしているうちにもう1体も弾を打つのをやめて疲れてその場に座り始めた。こいつらなんかやる気があるのかないのかわかんないや。
とにかく、ここで一気に突っ切って上の階に上がらないとまたいつ打ってくるか分からない。
魔力を集中し、走り出す。そして…
「今だ!」
弾幕の間を飛びながらくぐり人形みたいな奴らの横を一気に突き抜ける。香霖堂に行く時、スピードを上げて飛べる練習はしていたが、早速効果が出た気がする。
「まて〜…だんまくうつのつかれた〜」
「う〜ごはんたべたい〜」
…なんか後ろから聞こえた気がするがとにかく上に上がろう。それが一番だ、うん。
なんやかんやあったが無事2階に上がり始めた。ここからが本当の地獄だとは知らずに…
「さて、ここが怪しいんだぜ。」
湖にいた氷の妖精との弾幕ごっこに勝った私は今紅い館に向かって飛び続けている。
空は紅い霧に覆われたまま。まだ異変は解決されてはないな…霊夢はいつ動きだすんだ?流石に遅すぎるんだぜ?
まぁそのうち勝手に動き出すだろうしいいか。
それにしてもあの館、目に悪そうだよな。紅すぎて目がチカチカするぜ?ただそのおかげで特定しやすくなったからな。よしとするんだぜ。
それと1つ変わったことがある。
「おかしいな…誰も来ないんだぜ?」
いつもは妖精が弾幕打ったりして襲って来るのにそれがない。いや、もしかしたら誰かがすでに先に行ってここら一帯の妖精を蹴散らしていった可能性が高いか?だとしたら…私の考えとは逆にもう動いてたのか?
そんなことを考えながら先に進むと館の門が見えてきた。それと一緒に誰かが弾幕ごっこをしている様子も見える。どうやら私の予想とは逆みたいだ。弾幕ごっこをしている紅白の巫女を見てそう思った。やっぱりあいつが動かないとな!
ちなみに弾幕ごっこも紅白の方が圧勝。完膚無きまで相手を倒してたな。緑色の服を着た門番みたいなやつ、ご愁傷様だぜ?相手が悪かったんだよ。
それはさておき、私は紅白の巫女、霊夢に声を掛ける。
「よう、霊夢。まだ動いてないかと思ったんだぜ?」
「私だってこんなことになられたらすぐ動くわよ!」
「珍しくやる気だな。」
「こんな空じゃ洗濯もできないわ!速く解決するわよ!」
「お前らしくてほっとしたんだぜ。」
やっぱ霊夢は霊夢だ。
あいつは周りとやっぱ感覚が違う。そこが面白い。…まぁあいつの能力が関係しているのもあるがな。
「それより速く異変を解決するわよ。こんな天気早くなんとかしたいわ!」
「おう。私も異変が終わったらお前に用があったからな。手伝ってやるんだぜ?」
「…足ひっぱんじゃないわよ?」
「私が足をひっぱったことなんてないんだぜ?」
「どの口が言うか!」
軽口叩き合いながら私達は館に入っていく。
はやく元凶とっちめないとな。
つかれたー!
というわけで異変解決編始めました。
バトルシーンとか入れたいけどうまく入れることが出来るか不安で仕方ないですよ、はい。
まぁ今回みたく佐天さん+自機2人の視点で回す予定です!
なんとか書きおわすぞ〜
そんじゃ次回もまたよろしくお願いします!ナキツセでした!