やはりあーしの青春ラブコメはどうかしている。 作:Vierres
「ねー、ゆきのん?今度さ。プレナのサイゼで勉強会しない?あたし中間試験の勉強を教えて欲しいんだー?」
「由比ヶ浜さん?その『ゆきのん』と言うのは、気持ち悪いから止めてもらえるかしら?」
「えー?可愛いじゃん!ゆきのんって!」
相変わらず、結衣のニックネームのセンスは壊滅している。
あーしとか、最初はユッキーとか言われたな。
『ゆ』しか合ってないし!
「あー、もうちょっとで中間試験だもんねー。結衣は進級がギリギリだったんでしょ?雪ノ下さんにちゃんと勉強を教わるんだよ?」
「あたしも優美子みたいに一00位以内に入りたいよー。」
「なら努力しろし!」
「そうね、比企谷君とまでは行かなくても、三浦さんレベルには到達してもらいたいわね?」
「ええ?比企谷君って頭イイの?」
「ええ、彼は文系国語科目は学年三位よ?」
「はー!凄い・・・。」
「まあ、数学が壊滅的なんだそうだけど?」
「うるせー、俺は私立文系を目指してるんだ。数学はイラン。」
「そうなの?躓いたところを教えてくれる友人が居ないものね?」
雪ノ下さん、そんな笑顔でニッコリと笑って・・・。
「比企谷君?今なら取り返しが付くわよ?数学。私が教えましょうか?」
「ふん。余計なお世話だ。」
「そんな態度で大丈夫なのかしら?あなた今日も一時間目の現国の授業に遅刻したのでしょう?幾らテストの成績が良くても内申点は最低よ?」
「お、お前。なんで俺が今日遅刻したこと知ってんだよ。クラス離れてるだろ。」
「平塚先生が嘆いていたからよ。ウチのクラスは問題児が多いってね?」
「ふん!遅刻したのは俺だけじゃないんでな。平塚先生が頭を悩ませているのは他の生徒の事だろ。」
「まあ、そうかも知れないわね?あなたの事で悩むなんて馬鹿らしいもの。」
「だから、悩んでくれなんて頼んでない!」
そこからまた、いつもの二人の口論が始まった。
それは、毎回午後の予鈴が鳴るまで続くのだった。
この前のチェーンメールの一件以来、あーし達奉仕部の部員はお昼を部室で摂っている。
一応、姫菜も誘ったんだけど部員じゃないから。と姫菜には断られてしまったけど。
チェーンメール事件は、少なからずあーし達のクラスに影を落としていた。そんな教室に姫菜を一人で置いておくのは心配なんだけど。
「そういえばさ、姫菜は美大に行きたいって言ってたよね?比企谷君は文系の私立かぁ・・・。優美子は大学どうするの?ゆきのんはやっぱ国立の理系?」
「うーん、あーしも公務員とか狙ってるし文系かな?国公立に行けるならそうしたいけどちょっと成績が足りないしね。」
「あら?三浦さんなら今からでも充分に間に合うのではなくて?予備校とかどうするの?」
「あー、授業料も高いしなぁ・・・。資料とかは取り寄せてるんだけどねぇ・・・。幾つかの予備校の夏期講習を受けてから考えようかな?なんてね。」
「ずいぶんゆっくりだな?俺は三月の末から通ってるぞ?授業料に関してはスカラシップが取れたからな、俺にとっては二重に美味しい状況だ。三浦の成績ならもう少し頑張れば、スカラシップ取れると思うぞ?」
「あー、授業料の免除ってやつだよねー。そっかぁ・・・。じゃあさ、比企谷君の行ってる予備校にも一回連れて行ってよ。資料を貰いたいし。」
「あ、ああ。それは構わんけど・・・。」
よっしゃー!!
あーしは密かに机の下で拳を握る。
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海浜幕張―サイゼリア・プレナ店
「では、問題。千葉県の名産を二つ答えよ。」
「うーん・・・。味噌ピーと茹でピー?」
ちょっと結衣!千葉にはピーナッツしかないん?
せめて梨とかも入れてあげて!
ふなっしー、が暴れるよ?
「千葉にはピーナッツしかないのかよ?」
「ええ?比企谷君?」
「あ、比企谷君!比企谷君も勉強会に呼ばれたの?」
一緒に勉強していた戸塚が、キラキラした目で見てるケド?ええぇ、あーしも勉強会のこと知らないよ?
結衣はなんか不味い。って顔してるし・・・。
「あら?比企谷君には声を掛けていないのだけれど?」
「おいおい、わざわざそういう事実を言うことないだろう?まあ、呼ばれても来る気はなかったけどな。」
「なんでだし!」
「いや、お前と勉強とか時間の無駄だろう?」
「むかー!あたしだって数学の成績は負けてないんだからね!」
「いや、そんな低レベルの争いとかするなし。結衣。」
あーしもつい突っ込んでしまう。
「あれ?優美子も?え?あれ?どうしてココに?」
結衣、勉強会の事をあーしにも黙っていたからか、メッチャ焦ってるけど?それに何だろう?結衣の態度・・・。
「あー、ほらね?この前比企谷君にスカラシップの事聞いたじゃん?で、自分でも資料を集めたからさ、比企谷君に相談しようと思ってさ。部室だとアンタら直ぐに口論するから、じっくりと相談できんし?学校の近くだと比企谷君が嫌がったからわざわざここまで来たんだけど、結衣達が居るとは思わなかったよ。」
「あー、うん。」
結衣は雪ノ下さんと戸塚を呼んで勉強会をしていたようだ。
店員さんは相席しますか?と声を掛けてくれたので、隣のテーブルをくっ付けてもらった。
「ん?」
「比企谷君どうしたの?」
「あ、妹からメールだ。すまんちょっと待ってくれ。」
比企谷君の妹ちゃんか、どんな子なんだろう?
「あー、そっちは勉強中だな・・・。ちょっと妹が相談したいって事でこっちに来るから席をバラけよう。」
「あら、そうなの?」
「あーしは構わないよ?こっちも相談に乗ってもらう立場だし。」
「比企谷君の妹さんかぁ・・・、会ってみたいなぁ。由比ヶ浜さん?一緒じゃダメかなぁ?」
戸塚もキラキラ笑顔だ。
「え、あ・・・っと・・・。」
結衣が珍しくオドオドしていると比企谷君が席を立ち、引っ付けていたテーブルを元に戻そうとした時。
「あ!おにーちゃーん!」
めっちゃ元気な声が店内に響く。
頭の上のぴょこぴょこ動くアホ毛すら可愛い、元気な女の子。
比企谷小町ちゃん。
将来もしかしたら、あーしの義妹になるかもしれない子だ。
よし、ここはおねーさんが全力で相談に乗ってあげよう!
小町ちゃんは男の子を連れてきていた。
それに気が付いたとたん、比企谷君のテンションはハッキリと最悪になっている。
めっちゃ解りやすい・・・。
「最近、兄が部活をしてるって言っててどんな部活なんだろうって思ってたんですけど、こんな綺麗な方々と一緒だったんですねー。自己紹介が遅れましたけど、兄の妹の比企谷小町です。いつも兄がご迷惑を掛けています。これからも兄の事をよろしくお願いします。」
小町ちゃんはぴょこりと頭を下げた。
「あ、あーし、私、三浦優美子です。比企谷君とは同じクラスで同じ部活なの。これからもよろしくね?」
「ほー!綺麗な方ですねー!今後ともよろしくです!」
うん、今後末永くよろしくしてほしい。
「あ、ボク戸塚彩加です。比企谷君にはいつもお世話になってます。」
「ほほー!兄が!こんな兄でよろしければドンドン使い倒してください!でもってこちら方は華憐!」
「あー、残念だけど男なんだけどな?」
「え?」
「あー、はい。ボク男の子です。」
まあ、あーしも初めて見たときは女子だと思ったしね。これは仕方がないよね。
「私は、雪ノ下雪乃。この男とは・・・、そうね?クラスメイトではないし?誠に遺憾ながらただの知り合い?」
「はー、日本人形みたいな方ですね!これからどんどん兄を知ってくださいね?」
「え、あー、そのー、由比ヶ浜結衣です。初めまして・・・。」
「あー、あれ?あれ?はじめまして・・・?あ、兄をよろしくー?」
「あの、俺、川崎大志って言います。比企谷さんとは塾が一緒なんですけど、ねーちゃんの事で相談したら、お兄さんが総武高校って聞いて。俺のねーちゃんも皆さんと同じ総武高校の二年なんです。」
「え?二年の川崎?川崎沙希の事?」
あーしのクラスメイト?
「あ、そうです。川崎沙希です。髪型は黒髪ロングで・・・。」
あー、あの髪碧味掛かってすっごい綺麗なんだよねー。
ちょっと目つきが怖いのと遅刻の常習犯で、毎日平塚先生が注意してるよね・・・。あと、この前比企谷君が平塚先生に殴られて転んだ時に川崎さんのパンツを見てたの知ってるからね!
「その川崎さん、お姉さんの事で何か相談なのかしら?」
「はい・・・、実は・・・。」
川崎沙希は家族思いで小学校の高学年の頃には、母親に代わって家事全般を引き受けていたらしい。
川崎沙希の下には弟が二人に妹が一人いる。一番下の妹は未だ保育園と言うことで、沙希が母親代わりなのだとか。
そんな川崎沙希が二年に進級した直後から生活態度が変わった。朝帰りを繰り返すようになったらしい。
何やら深夜のアルバイトをしているらしいのだ。何度か家にもアルバイト先から電話が掛かってきたことが有るらしい。家庭の事情が有るのでアルバイトは仕方がないとしても、深夜に働くのは高校生としては不味い。事件に巻き込まれたり、問題となる前に何とか辞めさせたいのだが、弟の大志君の言葉は聞いてもらえないのだとか。
「そうね、大志君だったかしら?あなたも総武高校を目指しているのね。で、お姉さんの事での相談。ならばコレは私たちが引き受ける案件だわね?」
雪ノ下さんの一声で、あーし達は川崎沙希の深夜のアルバイトを辞めさせる説得をすることなった。
明日のお昼に部室で作戦会議だ。
帰り道。
海浜幕張からだと帰る方向がほぼ同じなので、あーしは比企谷君と小町ちゃんの三人で総武線の方を目指して歩いていた。
「いやぁー、お兄ちゃん本当に部活やってたんだねー?優美子さんみたいな綺麗な人が傍にいてくれるみたいだしー。よかった!」
え?なに?小町ちゃんマジ天使じゃん?
「あ、そうだ!小町ちゃん。アドレス交換しよ?」
「はい!是非!」
おお!妹ちゃんの携帯番号とアドレスゲット!
ぐふふふ・・・。
「それにさ?事故の人とも友達になったんだね?お兄ちゃん何も言わないから知らなかったよ!」
え?
事故の人?
あーしの事じゃなく?
「ええ?事故の人って?」
「ほら、お兄ちゃんが入院中にお菓子持ってくれたよ?学校でもお礼に行くって言ってたし?あれ?」
は?
入院?
そういえば・・・。
入学したての頃、あーしが比企谷君のクラスの様子を覗きに行った時、いつもクラスに居なかったっけ・・・。
勇気をだして、「比企谷君はドコ?」って聞いても誰も『そんな子居た?』って反応だった。あれって、入院してて誰にも認知されてなかったからなの?
「あの・・・、小町ちゃん・・・、入院って?」
「あー兄は入学式の時に交通事故で入院したんですよ。入学式に行く途中、道路に飛び出した子犬を助けて車に轢かれちゃいまして、そのまま入学式にも出れなくて三週間ほど入院してたんです。」
「もしかして、それが結衣の犬なの?」
「あー、はい。多分・・・。」
「比企谷君?それって・・・。」
「俺も今知った・・・。」
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翌日から、あーしは結衣とギクシャクしてしまっていた。
比企谷君からは、事故の事は結衣に問い詰めるなと何度も念を押されたのもあるが、事故が結衣の犬が原因だったら、どうして結衣は比企谷君に何も言わないのか?そんな礼儀知らずな子では無いはず。
あーしは心の中ではそんな葛藤が渦巻いている。もしかして、結衣もアレを見たんじゃ?
「で?三浦さん?聞いていた?」
雪ノ下さんの声にハッとなった。
「え、あ、ご、めん・・・、ちょっと色々考えてて・・・。」
「そう、なら仕方がないわね。放課後にもう一度状況を整理する意味で大志君に会おうと思うのよ。比企谷君?大志君を呼び出してもらえるかしら?」
「それは嫌だ。断固断る。」
「あー、じゃ、あーしが。」
あーしは小町ちゃん経由で大志君をサイゼに呼び出した。
もう一度状況を整理するためと雪ノ下さんが言ってたけど?
「大志君?お姉さんは高校一年の時は真面目だったと言っていたわね?二年になってから朝帰りするようになったと言っていたけれど、もう少し具体的に事情を聞かせてもらえないかしら?ご家庭の事とか話しにくいかもしれないのだけれど・・・。」
「姉ちゃんアルバイトとかは、高校に入ってから直ぐに色々やってました。今でもコンビニとか弁当屋とかも掛け持ちで放課後やってます。なので、親からも小遣いは貰って無いんすよ。」
「え?そのうえであんた達の夕食の面倒とかも見てるの?」
あーし、家で家事とか殆ど手伝ったことないよ?
「おいおい!お前のねーちゃん、完璧超人か?どうせ、他の時間は妹たちの世話か勉強をしてんだろ?違うか?」
「はい・・・。家事をやってないときはずっと勉強してて・・・。だから、親もあんま厳しく言えないみたいで・・・。」
「なぁ、大志?お前が中三になってナニか変わった事とかないか?」
「え?俺っすか?塾に通いだした位っすよ?」
「え、もしかして大志君の塾代を?」
結衣が叫ぶ。
「いや、それは無いだろう。大志が三年になる時には既に解決しているはずだ。」
「なるほど・・・。学費が必要なのは大志君だけではないものね?」
「ああ、そうだな・・・。」
え?アレ?今ので何か解かったの?
「それって?」
あーしは雪ノ下さんに聞いた。
「だから、川崎沙希さんも大学に行きたいのならば、それなりのお金が必要だということよ。」
「もっと言えば、予備校だな。予備校の授業料ってのは下手したら公立大学の学費位の金が必要だし、模試とかも金が掛かる。」
「そうね、国公立を狙うのであればね。」
「ああ、下に三人が居るんだ。大学を狙うなら国公立しか選択肢が無いんだろうな。大志?お前も大学に行きたいだろう?そうなると川崎は私立大学へ行けない訳だ。」
「じゃあ、姉ちゃんは俺の、俺達の為に?」
あ!
そういえば・・・、もしかして。
「あんさ?そういえばさ、川崎さんだけどね?あーし予備校のパンフ集めてる時に見かけたかもしんない。ほら、この前比企谷君の通ってる予備校の見学いったじゃん?その時!」
「決まりだな・・・。そして解決方法も。」
「あ、うん!だね!」
比企谷君の言いたいこと、解っちゃった。
「なら、善は急げね?川崎さんに会いましょう。」
「?」
結衣だけは未だ解んないみたいだけど?
結衣、本当に大学大丈夫なん?
あーし達は材木座君に連れられて、川崎さんがアルバイトしていると思われる、メイドカフェの前に居た。
大志君の聞いた川崎さんに電話が掛かってきた店〈えんじぇる~なんとか〉という事らしいのだが、千葉県下でエンジェルと名前が付く深夜まで営業している店は2軒しかなく、そのうちの一軒がこの店らしい。
「ねぇ、この店って男の人用の店だよね?あーし達どうしようか?」
「なーんか、やらしー。やな感じー。」
「あれ?でも、ここ女性客も歓迎しているみたいよ?ほら、メイド体験が可能みたいだわ。」
入り口のPOPを見ると確かに書いている。
「へー。男子は執事体験も可能なんだって!」
「なんだよ、それ。もう、何でもありだな。」
「しかしだな、八幡よ。戸塚譲の執事姿やメイド姿を見てみたいと思わんか?」
「いや、それいくら出したら見れんの?ぜひお願いしたい。」
「ならば、皆の者。我に続くが良い!」
材木座君がさっそうと店内に入ってみたものの、川崎さんらしき人は居ない。
「じゃ、あーし等はメイド体験してくるね!ちょっと待ってて。」
確か、比企谷君が良く読んでいるラノベでも金髪のメイドさんが良く出てきている。
ちゃーんす。
と、思ったんだけど、この日のMVPは戸塚に掻っ攫われたみたいだ・・・。恐るべしトツカエル。
店員さんのイタズラ心で戸塚がメイド服を着たんだけど、おんなのあーしでもその姿に見とれてしまった。なにより比企谷君の視線を鷲掴みしてしまった。
それと、雪ノ下さんがメイドに着替える時にバイトのシフト表をチェックしたそうなんだけど、川崎さんの名前はなかったそうだ。
「しょうがないわね、次に行きましょう。」
「いや待て、次ってホテルのラウンジだろう?あまり遅い時間に俺達未成年だけで行くのは愚策だろう?ここまで来たらは正攻法で行こう。」
確かに夜の遅い時間にホテルとか、不味いよね?
あーしも心の準備があるし?
下着とか、もっとちゃんとしたしいし?
「そうね?なんだか勘違いしている人もいる様だし、出直しましょうか。」
待って!雪ノ下さん!
勘違いってなんだし!
「あのー、あたしに用事ってなに?」
あーし達は翌日のお昼に川崎さんを奉仕部の部室に呼び出した。
「川崎沙希さん?実は弟の大志君に相談を受けていてね?あなたの悩みの解決策を私達で用意してみたの。少しお時間をいただけないかしら?」
「は?」
川崎さんは、比企谷君の提案を真剣に聞いていた。
恐らく、誰にも相談できず悩んだ末の行動だったのだろう。
だからこそ、視野が狭くなって極端な行動に走ったようだ。
まあ、深夜のホテルのラウンジでのバイトであったのがせめてもの救いだけどさ。
あーしが手渡したスカラシップの申込書を大切に握り締めている姿こそ、本当の川崎沙希なんだろう。
「こ、これ・・・。」
「それはお前の問題を解決するための手段でしかない。結果はお前の努力次第だ。この先を俺達はどうもしてやれない。結果はお前自身で掴んでくれ。」
「どう?川崎さん。挑戦してみる気は有る?有るのならば、この先も少しだけ私達もお手伝いは出来るけれど?」
「そ、そうだね?あんさ、あーし等さお昼休みとか放課後とかにさ、この部室で勉強会とかやろうよ?川崎さんもどう?」
「そうね。それが魚を釣る手段を教えるということだものね?」
「ほえー、じゃあ、今日から早速やろうよ!もうすぐ中間試験だし!」
「川崎。お前は放課後に家で下の姉弟達の世話とかバイトとか有るだろうけど、バイトのシフトは少し調整してもらえ。なんせ、雪ノ下は全科目学年一位だかな?下手に予備校に行くよりも貴重だと思うぞ?どうだ?」
こうして、この部室の住人(?)が増えた。
けれど、それは長続きしなかった・・・。