青薔薇の夢が叶うまでにあったちょっとした科学者と資本家の話   作:幻想 薔薇組

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今回の時系列はライスシャワーと出会う前の物語です。
松風トレーナーのことが少しだけ明かされます。


青薔薇との出会い

「なあ松風、担当ウマ娘が増えるなんて話があっただろ?」

 

「ああ。でも私は今の担当から外れるつもりもないし、増える分には歓迎するよ」

 

「お前そういうところすごいと思うよ。一番最初のライスとは付き合い長いだろ?」

 

「お前らと同時期ではあるけど、多分私の場合は厄介払いに近かったのだろう。初心者な上に作為的に会わされて彼女のトレーナーになったんだ。まあすごく楽しいんだけどね、今も」

 

「出会い方はそれぞれだったけど、基本的には選抜レースにいた好きなウマ娘を勧誘する形だったからね」

 

「まあ、いい機会だし馴れ初めのことでも話そうか。なんで君がオグリに決めたのか気になるし」

 

~過去回想~

 

私は松風華麟。何の変哲もないただの資本家。毎日つまらない一日を過ごしていて最近はウマ娘を育成している{日本ウマ娘トレーニングセンター学園}通称トレセンにちょっとした支援をしているんだけどそこで少し面白そうな話に直面したんだ。何もせず退屈なのは大嫌いだしどんなものかとみてみたんだ。

 

~新人トレーナー募集!未経験者大歓迎! 応募は以下のURLから~

 

まあ最初は暇つぶしのつもりだったし、実際にどういった仕事をしているのか知ることが出来る一石二鳥のチャンスだと思って応募してみたんだ。まさかあそこまではまるとは思わなかったんだ。しかも私に合った性格のウマ娘が担当になったのも幸運だった。これから話すのはそんな私のトレーナーとしてのお話。

 

「歓迎っ!これからよろしく頼むぞ新人たち!」

 

・・・マジ?あのロリが理事長なの?でもよくよく考えたら私も人のこと言えないな

それに、少なからずやるタイプだって事は分かる。それは今までの功績を見たら分かることだし、実際貫禄はある。でも人数すっごい少ないな。やはりトレーナー業というのは人材が不足しやすいのかな?

 

「よし!早速で悪いのだが!ここにいる者は全員君たちの同期となるトレーナー達だ!なのでコミュニケーションを円滑に進めるためにも自己紹介を頼みたい!」

 

自己紹介か、とは言っても紹介の時に何を話せばいいんだろうか・・・まぁ当たり障りのないあれでいいか。

 

「松風華麟です。応募を見てやってきました。好きなことはゲーム嫌いなことは絶望です。できる限りのことを尽くしていくつもりです。よろしくお願いします」

 

まあ、こんなものかな。正直自己紹介をまともに聞いてる暇があったらその間に担当ウマ娘のことと商店街の食べ物のことを考えていたい。

 

「それでは担当ウマ娘の発表と行こうと思う!詳しいことはたずなに聞いてくれ!」

 

「それでは皆さんが担当するウマ娘の所まで案内いたします。そこでこれからのことについて話し合ってください!」

 

よし。誰が担当のウマ娘になるのだろうか。正直よっぽどでもない限り新人に任せるようなものは基本どうしようもない子がほとんどだと思う。でもそんな子のほうが私的にはとてもいい。むしろやる気が出る。逆境を跳ねのけ幸せをつかませてあげたいんだ。

 

「あなたに担当していただくのはこのウマ娘 ライスシャワー です」

 

「ごめんなさいっ!」

 

「ええっ!」

 

「あ、あ、ごめんなさい。でも私にかかわると不幸になっちゃうから・・・トレーナーになるのはやめたほうがいいと思う・・・迷惑になっちゃうから」

 

この子、本心から言ってる・・・資本家だったころから悪意には敏感で今では相手の感情の大体を表情筋から読み取れるようになったけど、ここまで自分を追い詰めているのは初めて見たな・・・

 

「・・・へぇ。どんな風に?」

 

「私がそばにいるとね、赤信号に毎回つかまったり、靴紐が切れたり、箪笥の角に足をぶつけたりするの・・・」

 

「・・・しょぼくない?鉄骨が上から降ってきたりだとか、車にはねられるとかではなく?」

 

「それに、少なからず私は今すっごく幸福だよ。だってこんなにもいい子が私の担当ウマ娘なんだよ?それにね、私はそんな不幸跳ね返してやるんだから。赤信号?そんなもの待てばいい話だし靴紐が切れた?それなら靴紐のない靴を履けばいい。箪笥の角に足をぶつけるのはいつものことだから問題ない(No problem!)

 

「いいの・・・?ライスはすっごくダメな子だよ・・・?」

 

「(だめとか)どうでもいい。大事なのは君の心だよ。そんなこと言いだしたら私は仕事仲間から血も涙もない悪魔だって呼ばれてるんだから」

 

「そんな私と一緒に来てくれるかな?」

 

「・・・うんっ!」

 

「良し!じゃあトレセン学園にどんな設備があるのかの確認と、身体能力のデータが欲しいから職員室まで行ってくるけど、一緒に来る?」

 

~回想終了~

 

「というのが大体の馴れ初めかな」

 

「おん。まあお前らしいわ。発光しながらそれ話してるからシリアスにはならなかったけどな」

 

「仕方ないだろう?むしろ私が普通に話せると思うか?」

 

「無理だな」

 

「つまりそういうことだ。まあ次の育成ウマ娘のことも考えてトレーニング方法も練ってるんだけど、こんなにスケジュールが過密になったのは初めてだよ。資本家時代には経験できなかったものだ」

 

「お前普段何やってるかわかんないからな。基本タキオンの薬を飲んでるかライスと一緒にいるかだもんな」

 

「まあ、過密って言ってもウマ娘のトレーニング本を漁るのに忙しいのであって基本的には担当最優先にしてるからな」

 

「真面目なんだかそうじゃないんだかよくわからん奴だな、お前も」

 

「普段からいたって真面目に生きてるよ。坂本」

 




第一話 青薔薇との出会い終了です
回想は大体本編に入る少し前の時系列となってます。
松風トレーナーがまだまともだったころです。タキオンと会ってからが本番ですよ。
松風トレーナーは回想当時というより作品時系列内では一番経験が少ないトレーナーだと思います。
これから寮の自室や普段何やってるかが分かるかもしれませんね。まあ構想自体はあるんですけど。
では軽い次回予告だけして終わりましょうか。
次回 輝くトレーナー ご期待ください。

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