〇〇の(ポケモン)トレーナー   作:カナーさん

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ヌオスカのコンビが流行って嬉しみ。そしてアニポケがいい話の纏まり。本編でそんなことされるとうちの展開を変更すべきか悩みどころ。まぁ続けるしかないです。
スターズオンアースおめでとう。


暗闇を照らす輝き

 

 ソファの上に寝転がって肘掛けの部分に頭をのせてメジロ家に渡された端末で二進数が集合した電脳世界を潜航するあなた。世界が違えど人々の考えや心理は同じなのか提示版や動画サイト、ネットニュース。俗に言うSNSのデザインはあなたの知るものと非常に似通ったものであった。使用する分にはありがたいことであるがふと、そういう同じ方向と辿り着くことに理由もなく面白いと感じた。その思考に意味はない。ただあなたの感想でしかない。

 

 表示される世界には三日前以上の情報はなく、その日に唐突と発生したことが伺えた。

 検索ワードを星、空、宇宙、滅亡、侵略者、エイリアン、予言、SW、最後、地球等々あまりにヒットが多すぎる。トレンドや上位記事も惨状具合ではいい勝負だ。

 誰でも簡単に発信できる場ではなおも更新が続けられているため遡ることすら困難な状況にある。そこで定点カメラや配信などのアーカイブを漁る方向にシフトして期待通りの成果で満足気のあなた。

 

 ひたすら端末を睨みつける作業続けているあなたは部屋に入ってきた存在を認知しながらもそれをアグネスタキオンのように無視して指を止めない。

 

 その所業に慣れたのか部屋に入ってきた存在も咎めるような声は出さず、ただあなたの頭の上、ソファの隣にあなたに影になるようにただ無言で佇む。

 

 そんなささやかな抗議は園児相手に相当慣らされたあなたは気にせずタップ作業を継続。そうなれば音を上げるのはいつも相手側であり、

 

 蛇のようにあなたは首を這う腕。それを顎の所で掴み合いグイッと顎を引いてあなたの目線を無理やり奪う。

 あなたの瞳が映すものが画面から顔面へ、ムッーと頬を膨らませた顔を映す。

 

そうして強硬手段に入られるとあなたは構うしかない。

 

 髪色と同じ優しい色合いの瞳と暫く見つめ合うあなた。

 何色にも染まらないあなたを象徴したような髪色と瞳。

 

 顔色を変えないあなたと打って変わって相手方の表情は赤みを帯びていく。それを眺めながら端末を胸に置いて、両手をゆっくりとその顔へ伸ばす。

 

 あなたの顎の固定している手が力むのを感じながら腕を止めない。

 そうして両手の掌がその存在の頬を優しく包み込む。

 

 そして挟み込むように軽く押してやれば空気の抜ける間抜けな音が相手側の、ウマ娘から奏でる。

 

 押し込んだ頬をそのまま指で摘んで引き伸ばし、イーと表情を作る。そのままモニモニと続けてウマ娘の表情で遊ぶあなた。

 

 その行為に意味はない。ただあなたがウマ娘でそんな風に(じゃ)れるのは珍しい。あなたの思っている以上に情報収集が疲れたのかも知れない。

 

 ウマ娘も不満だった表情は消えて困惑の色だったがあなたの表情を見てされるがままになっている。

 一応断っておくがあなたの表情は端末を睨んでいた時と変わっていない。 

 ウマ娘が変わったと思いこんでいるだけである。

 

 そんな体勢のまま数分の時が流れてウマ娘が入ってきた扉から別の大人二人が現れことを確認にして手を離すあなた。

 それを残念そうに名残惜しく離れる腕を追う視線と萎れる耳。

 

 あなたはサトノダイヤモンドの両親に指示したことは二つ、目撃者の軟禁とあなたの命令の絶対遵守。

 

 口封じが当初の責務であったがあなたが捕まえた未知のポケモンのタイプを見て事態は急変。

 いわ・どく。どく。即座に対応する必要があった。この世界の医療レベルではポケモンの毒に対処できるとは微塵も思えなかった。空気感染も視野に入れて即座にサトノ家と何故か居合わせたメジロマックイーンと共に現場を封鎖。人間、ウマ娘の掌握。スームズに事が進んだことで怪我を負った者は見つからず、念の為に生のモモンのみを食べさせて様子見に努めた。柔らかくてあまいので複数食べようとするウマ娘がいたが人命を最優先しているためその時ばかりはしっかりと注意した。効力について話していなかったあなたのミスでもある。

 

 夫婦二人には先のモンスターが未知の毒を有している可能性を説明してから協力を仰いだのに対してウマ娘の方は慈善だった。あなたの溶けた右肩の説得力は抜群だ。

 

 毒の対応はこれくらいに次は情報規制。まずは携帯電話の類い、インターネットに繋げることが可能な端末の没収。今は従順で大人しくても、外の混乱が中に伝播しないために必要であった。

 

 流石にあの混乱の中で写真や動画、LIVEなんてしてないと信じたいがそこの確認は両家にお願いした。

 

 後は箝口令のみ……。ここまでノンストップで働いてきたあなた。国際警察のハンサムとの経験がこんなところで活かされるとはあなたも思いもよらなかった。

 まあ黙らないやつは黙らせるだけなので問題ない。世間は混乱の渦中。最終手段で事故と処理するには都合がいいだろう。

 

 当日のうちに掌握と毒への対応。二日目は様子見と端末の確認。そして今日三日目。どうやって口封じを確実なものにするかあなたは悩ませていた。悩んで悩んで、別にいいか?と逆の発想に辿り着いてしまった。

 ポケモンが危険な存在というのはあなたも否定するところではない。

 なら口止めはサトノ家とメジロ家の両方から発言だけに留めるべきだろう。口約束のゆる~いもの。破られたところで何もしない。その程度どうってことない。

 

 対面に座る夫婦。

 まずあなたは立ち上がり、協力の感謝を述べてから腰を曲げて謝罪する。

 先のモンスターをこの建物に誘導したのはあなただ。狙って建物に激突させた訳ではないがそんな事情は相手には関係ない。

 

 頭を上げてくれと言われ、ゆっくりと体勢を戻す。

 

「メジロマックイーンから話は聞いている」

 

 あなたはそれなりの説明と要求を望まれると思っていた。しかし出てきた言葉は感謝であった。そして逆にあなたになにか要求がないか聞かれる始末。

 困惑だった。

 隠そうとしないあなたの表情を見かねてポツポツと語られる。

 

 どうやらメジロマックイーンによってあなたは異世界から来る生命体。ポケットモンスター、縮めてポケモンを捕獲するメジロ家の極秘のメンバーなそうな。

 なのであなたの責任はメジロ家の責任と嘘八百を並べて様々な事をどうやら誤魔化したらしい。

 ナイスメジロ!と言いたい。今夜はスイーツバイキングだ!

 適当にメジロマックイーンが語った話に相槌をするあなた。

 

「でも私達があなたに協力したいと思ったのはあなたの行動です」

 

 目線が瞳からあなたの右肩に移る。先日に予備の服に着替えたあなた。その前までは受けた傷を包帯で適当にグルグル巻きにした肩が露出して痛々しかった。

 今度はあなたではなく夫婦が。いやあなたのソファの隣にいたウマ娘が夫婦の間に挟まって一緒に頭を下げる。

 

 娘を守ってくれてありがとう。

 

 ……。親子。あなたは複雑な心境でその家族を見つめる。

 

「……ところで貴方は捕獲に従事しているせいでトレーナーになれなかったとか」

 

 お礼を受け取って軽い箝口令をお願いしようかと考えていたあなた。

 そこでん?と思考が停止する。

 

「捕獲もそうですがどうか私達にも個人的にあなたのトレーナーの道の支援をさせていだきたい」

 

 複雑な心境もサトノ家への思いもメジロマックイーンへの感謝も全て吹き飛ばしてあなたは断る!と宣言する。

 

「な、何故ですか!トレーナーさんはマックイーンさんもトレーナーとして優秀な逸材だと認めて__」

 

謀ったなメジロマックイーン。今日はあなたが出す飯はなしだ。

 それとナチュラルにあなたのことをトレーナー呼びしてあなたの元へ駆けてきたこのウマ娘の言葉を遮る。トレーナー呼びはもうこの際だから無視する。

 

 あなたはトレーナー資格を獲りに行くことに関しては実は前向きである。車の免許のように資格はあって困るものではないからだ。

 だがあなたはポケモントレーナーなのだ。

 

「ポケモン、トレーナー……?」

 

 わかりやすく言うなればポケモンを調教する役職である。まぁ自称という言葉は付くが。

 ウマ娘の身体能力は人間のそれを凌ぐ。故にウマ娘を抑えるなら同じウマ娘でなくてはならない。

 ここまではわかるかと、膝を曲げて目線を合わせて問いかける。

 うん、と相槌を確認してあなたは続ける。

 そしてその条件はポケモンも変わらない。ポケモンを抑えるにはポケモンの力を借りるのが一番確実。

 そしてウマ娘のトレーナー同様ポケモントレーナーの数は少ない。指示を飛ばせる者は多いが育てる事ができるのはあなたしかいない。

 そんな逼迫した状況下で必要のないトレーナーライセンスに割ける時間はないと強調する。

 

「そんな」

 

 このウマ娘の事はこの三日間で阿呆なウマ娘でないことはわかっている。完治しているが利き腕の使えないあなたの為に態々食事介助など手助けを自分から申し出る姿など歳の割にしっかりしているとあなたは感心したほどだ。

 理解は出来ている。納得が出来ていない。そんな所だろうか。身を持って経験した襲われた実感。

 あなたがトレーナーをしたくないのは面倒九割とウマ娘が嫌いという一割が理由だ。嫌いと言っても原因はウマ娘にはないので半分程はやつあたりに近い。

 なので面倒という理由が取り除かれるとあなたもやりたくない理由がなくなるのであまりこの話題は避けていた。流石に世話になっているマンハッタンカフェに一生のお願いを使われるとあなたも苦しい。

 この世界をそれなりに楽しんでいるあなただがそれでも帰還の意思は色褪せていない。

 帰還の足かせになるような気持ちを惑わす要素は出来るだけ持ちたくない考えのあなた。

 

「それでも、それでもです!マックイーンさんだけじゃありません。私も!トレーナーになってほしいです!」

 

 ……悟る。このウマ娘は一度決めたことは曲げないタイプだと。

 取り敢えず一旦保留であなたは逃げた。

 

 

 

 月食ネクロズマが地面にウルトラホールを開いて沈む。

 そうしてアローラ地方。いやポケモン世界から灯りは消えた。

 

 カロス地方では唐突に現れた星と一斉に進化をしたカラマネロとこの暗闇のニュースで溢れていた。

 

 だがそれだけに終わらない。

 震える端末の画面をタップして通話に応じるセレナ。

 シンオウ地方のテンガン山の頂上に聳える歪んだ神殿。歪ながらも神聖さを感じるこの場所でも電波が届くんだと思いながら珍しい相手と話をする。

 

 無敗(チャンピオン) ヒカリ

 

 記録されている限りただの一度も敗北が存在しない現最強トレーナー。その強さはPWTで遊びであるとはいえ本気のチャンピオン達すら降し、今尚伝説を作り続けている。あなたの同期でもある。

 

 セレナ自身もあなたを通じて、一度手合わせをさせて頂いたことがあるが凄まじかった。佇まいから空気から眼光から鋭いナイフを首筋に突きつけられたように、身体が勝手に身構える。まるであなたを彷彿させる姿。セレナはなるほど、とその時納得した。流石はあなたの同期。何から何までまるで鏡でも見ているように同じ。二人から事前に顔が怖くなるよ、とキッとした表情をされたときは少し可愛いな、なんて思ったけど対戦の時のマジな表情は正直な所ビビった。

 

 用件はこちらにパルキアが来ていないかというものだった。

 

 シンオウ地方にいることはメイを通じて知られているのだろうと、そこにしこりは覚えない。ただ洞窟を抜け神殿に辿り着いたタイミングに怪しさを感じつつ素直にいないと伝える。ついでに自分の現在地も。

 

 そのタイミングの良さにヒカリも驚いたようでならと話が続く。空に点在した星。今はもう暗闇が空を覆い姿を確認することは叶わないが星から灯りが奪われるその瞬間、瞬きの間にパルキアは消えたのだと言う。

 

 でもパルキアほどのポケモンなら一瞬で姿を隠すことくらい難しくない。抱いた疑問は読まれていたのか即座に返事がくる。

 ヒカリはあなたに習ってディアルガとパルキアを常にボールに入れていない。ヒカリがゲットしたことを証明するその空のモンスターボールがパルキアと同時に消えたと話すヒカリ。

 

 それは、と口が止まるセレナ。尋常ではないことが起きている。

 現れた星に進化したカラマネロ。覆う暗黒に消えた伝説。

 これらが連続して偶然起こったなんて思えない。

 なにより……あなたがいない。約二ヶ月、実質三ヶ月もの歳月が過ぎて明確な手掛かりがない状況。通話相手はなにか掴んでいるようだが大きな進展はないみたい。

 

 いつの間にか切れた通話。

 端末を閉じようとして画面端に表示された通知に目がいく。それはイッシュ地方で関わりがあったバーネット博士にわざわざ話を聞きにいくためアローラ地方に赴いたメイからの報告であった。

 

 夢島などで交流があったバーネット博士とあなた。

 成果は得られなかったようだが三ヶ月前に浜辺で倒れたリーリエという少女を見つけたという情報が態々記載されていた。三ヶ月、これも偶然……?

 更に読み進めると重要!と強調された部分に辿り着く。アローラで伝承にて確認されている不思議な現象ウルトラホール。空に穴が開き、未知の空間と繋が__

 

 

「__ウルトラホールの謎を解ければサイコー!なんだけどね」

「三ヶ月前……すいません、リーリエさんと言いましたか?私はイッシュ地方から来ましたメイです。後でお話を伺っても?」

 

 研究所内は知らない人で溢れていたが服装から見てその人も部外者であるとわかった。

 

「イッシュのメイ__イッシュ地方のメイだって!?あのチャンピオンの!」

 

 ククイ博士の声に身体に力が入るのを感じる。ハウはいつもの感じで博士うるさいーなんて言ってるけどやっぱりアローラ住民にチャンピオンは馴染みがないみたい。

 

「アハハ……まぁ、ですね。今はポケウッドのメイかデビュー作のハチクマンの方が通じるかなぁ」

「えっ!!?」

 

 今度はリーリエが珍しく声を上げる。

 声こそ上げなかったが自分は最初から驚いている。

 

「あっその反応は結構嬉しいな……さて。私もポケモントレーナーの端くれ、目と目が合ったならやることは一つ。バトルから離れた身であれどその本質までは変わりません。でもゴメンね。ここ研究所の室内だから、ね?」

 

 いつの間にか掴んでいたモンスターボールを置いて頷く。

 

「ククイ博士も私に用件があるようですが私も予定を調整しているので割り振れた時間は少ないんです。リーリエさんの話を聞いた後で、となると一人に割けるのが限度で」

 

 申し訳無さそうに両手を顔の前に合わせゴメンね?とウィンクしてくるチャンピオン。

 同じ女性でも見惚れる。

 

「そうか。なら今回はハウ達に譲るぜ。チャンピオンに胸を借りるつもりで全力で行ってきな」

 

 ちなみにボコられた。

 その後、直ぐに移動すると思いきや研究所に数日滞在するみたい。時間がないって話は?と研究所の一角を借りているチャンピオンの顔を覗きに行けば本やメモ、端末がテーブルの上に隙間なく並べて難しい顔をしていた。

 

 博士が言っていたけど残り数日は整理する時間なんだって。  

 

 ちなみにライチさんの大試練の後に戻って、休憩の時間を狙って再戦をお願いしたら受けてくれた。ボコられた。




あなたの髪色、瞳
ポケウッド以外ではほとんどいじらなかったあなただがセレナにそれはもったいないと色々テコ入れされた。そのため染めることやカラコンなどに抵抗はないが一番落ち着くのはやはり地であった。

あなたのウマ娘への接し方
ウマ娘種族への印象→嫌悪
ウマ娘個人への印象→悪印象なし
嫌悪のレベルは夏に耳元にくる蚊、黒いGのような生理的嫌悪。そんな相手に普通の対応をできるあなたは人格者である。隙間に逃げ込んだG相手に殺虫剤ではなく手掴みで外に逃がすくらいのことはしている。タキオンがいい例であり、あんな纏わうなら払い除けるくらいの嫌悪があるのに受け入れている。なおカフェは嫌悪と同時に安らぎも感じる模様。個人の評価が種族の評価を上回った例。

主人公組 アローラのウルトラホールに辿り着く。十中八九これだ!という状態。


ポケウッド BW2のやりこみ要素。映画撮影できる。メイちゃんの色んな衣装が見れるかわいい。映画内容は大人向けが多め。ジムリーダーナツメが演じるジュジュベの映画はおねショタ。

新人トレーナーをボコるメイちゃん
この辺りはLV30くらいなのでLV100のポケモンを扱うメイちゃんに勝てるはずなく。再戦を受けたのはオフの時のシロナさんが一日一回しか受けてくれなかったこともあるがあまりに早すぎた為。

暗闇または晦冥
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