〇〇の(ポケモン)トレーナー 作:カナーさん
そしてカレンチャン・ファインモーションが来る苦しい。
そして遅刻したので後半は先行。ポケダイ……!
早朝、周囲に人気がない雑木が茂り、小鳥の囀りと風音があなたの耳を撫でる。
あなたは日課であり、趣味の音楽を奏でていた。
手にはカミナギの笛。
ソ、ド、ファ、ド、ソ、ミ、シ、ファ#
ピアノで奏でるならあなたも苦労はしないのだが使う道具はカミナギの笛と呼ばれる古くからある笛、というか筒。
リコーダーのように口で空気を送り、音を出す道具なのだが指で抑えて調整する穴はない。本当に筒にしか見えない。中は空洞なのでホイッスルのように内部でコルクが踊ることで音を出すタイプでもない。
だというのにあなたにこの笛を譲った老人は調整する穴もないのに吹いて見せた。
音を鳴らすだけなら誰でも出来るが吹くことはあなたでも難しかった。
今は練習の成果でゆっくりとなら吹き続けることが出来るようになった。コツは頭の振りだった。
練習を始めて一時間が過ぎる頃、昔ならあなたの周りを野生のポケモン達が観客として集まっていたのだがこの地域の野生は駆逐されている。けれど、あなたの周りを種類の違う鳥達が木の枝など留まっている。それに少し安らぎながら切り株の上に座ったあなたの隣に寄り添うように座る観客を横目に見る。
じっとあなたを見つめるウマ娘。声を掛けるでもなくただそこにいてあなたを見ている。そこに邪な顔色は見えない。
その様子見を見据えて、握っていた笛を置いて切り株の上に流れてきた木の葉を掴み、そのまま口に当てるあなた。
予定にない演目だがたった一人でも観客がいるのならあなたもやぶさかでない。
葉の状態を音を出しながら確認して、顔を傾けてウマ娘を見つめ返すあなた。
ウマ娘_サトノダイヤモンドは自分の接近を真面目に楽器の練習をしているあなたは気付いていないと思っていたところに目があって思わずお邪魔していますと先走りそうになって、あなたの演奏が始まる。
急いで口を手で塞いで声を押し殺そうとして、しかしその音色に自然と口が綻ぶ。
優しい音色だと率直に思う。
瞳を閉じて体が振り子のように揺れてながら身体で音を感じて浸る。
風に揺れる木の葉の木霊も、草木の凪もピタッと止み、まるで自然も耳を傾けているかのような空間。
でもそこにいるのは二人。一人は演奏者であるあなた。一人は観客であるウマ娘。
そう、これはたった一人の為の演奏。ただ一人への演奏。ただ一人に思いを送る為の演奏。
演奏が終わる。集中していたあなたが瞳を上げれば、目を上げるウマ娘と目が合う。
88888888888888888888と無邪気に拍手を贈られ、頭を下げて受け取る。
「素敵な曲ですね。曲名は何と言うんですか?」
安らいだ表情のまま質問される。
名はオラシオン。この世界では祈りを意味する言葉。あなたの世界では大いなる怒り_伝説の二柱を鎮める為の曲。
「祈りですか。ならそれは平和とか日常ってことでしょうか」
あなたにそれを明言する資格はない。それは感じ取った者が自分で定めるものだからだ。
「よかったら、また聞かせてくれませんか?」
サトノ家に滞在してから一週間が経過しようとしていた。あなたはその間にサトノダイヤモンドからのアプローチを受けていた。
大人からの勧誘ではないのであなたも軽くあしらっていた。子供ながらの強引さとしつこさはあったが微笑ましいものだ。
微笑ましいとあしらっていたがあなたがポケモンと触れ合っている時にも構わず突撃してくるのには流石にあなたも参った。
そんな時はあなたも諦めてゲームに興じる。例えばポピュラーなものだとジャンケンなどであなたが勝利することで退散してもらってる。
最初はグーのタイミングでパーを出して近頃は大人しく帰ってもらっていたのだが、少しすると対策でウマ娘側が同じくパーを繰り出すようになってきた。
ので対策の対策でチョキを繰り出して最近は帰ってもらってる。
墓穴対策に抹殺を採用しているような気分である。そこまですると流石に反感をもらうかと考えていたのだがジンクスは破るものですから、と意外に好感触であった。
そして今だと一周回ってグーをだすのが強い。ちなみにあなたは一度も敗北していない。あなたも別のゲームを提案したりするが勝ち逃げを許してくれない。
トレーナーとしての勧誘やお願いはお断りだがあなたの推し曲を好いてくれる分はちゃんと布教する。なのでそのお願いは受ける。
それに手を合わせて喜ぶウマ娘。そこにスーと忍び寄る触手。それに今度こそビクッと体を揺らす。
触手は構わず伸ばして逃さないように纏わりつく。
あなたに。ウマ娘でなくあなたに対してなので注意することなく見守る。
サトノダイヤモンドにとってこのポケモンはトラウマに近しい存在なので出来るだけ会わさないように配慮していたのだが水の泡だ。
まぁいつかは向き合うことになるので早いに越したことはないが。
サトノダイヤモンドの表情を覗って色が悪くないことに安心する。トラウマはないに越したことはない。あなたの経験談だ。リオルと隠れて遊んでいる姿を目撃しているのでそれで少し印象が緩和されたのだろうか。
あなたを抱えて包み込むポケモン。風船の様なフワライドやブルンゲルのような仕草にこれは甘えているのかと思案しているとスポッとあなたの頭がポケモンの内部に侵入する。
タコやクラゲでいう口の中に、つまりあなたの知識では捕食されている絵面になっているはずだ。
ウマ娘から甲高い叫び声が響く。
ガシっとウマ娘の力を思う存分発揮して引っ張り出そうとするウマ娘。それを少しずつ浮遊して引き離そうとするポケモン。綱引き勝負は拮抗状態が続くとあなたは予想したがその前に綱であるあなたの腕の耐久がいく。
あなたは安心させるように柔らかいな声で大丈夫であることを伝え、ポケモンに降ろすよう指示する。
足がゆっくりと地面に付いてもウマ娘は腕を離す気配がなかったので空いた片手を頭に乗せて大丈夫だと言うことを再三伝えてあなたは解放される。
跡が残っている右腕を幼いながらも流石だなと撫でながら感心しているとそれがあなたが庇った際に溶けた腕であると理解したのか瞳を濡らしだすウマ娘。
あなたは子供に交じることが多いため遊ぶことは馴れているがあやすことは苦手だったりする。なので泣かれた時は珍しくあなたの困った顔が拝める。
泣き始めたウマ娘を抱えて包まれているあなたが抱き抱えて安心させるように何度も痛くない、大丈夫ということを伝える。
それでも感情を加速させるウマ娘にあなたはサーナイトに泣きついた。
○
アグネスタキオンとメジロマックイーンからの催促とカフェの空気が恋しくなったあなたは週一で顔見せることを条件にトレセン学園に戻ることを許された。
許された。サトノダイヤモンドが一緒についてくるとか家を購入して両親同伴で抱え込まれるなどあなたを逃す気がない提案を潜り抜けてあなたは一人でトレセン学園に戻る。
現実もネットも信じられないほど何もなかったように熱が冷めている。その元凶を拝みに行くのも悪くないかとあなたは野次馬根性を発揮。
その途中あなたのはじめてのばしょ、公園に寄ったことで新たなストーリーが始まったのだがそれは別の機会に。
○
「私はスペちゃんだからこそ全力でした__スペちゃんは私に全力で来てくれましたか?」
連行されてきた通常通り進行した宝塚記念。嘘偽りなく冗談だろうと行く気がなかったあなただったがトレーナー沖野の後学の為という言葉に渋々見学していたのだがチームスピカのスペシャルウィークは二着。一着はグラスワンダーという結果。応援していたキングヘイローは……。
ウマ娘とトレーナー。ポケモンとトレーナー。
その違いが一目でわかる構図だった。
そして一着が二着に溢した言葉。
その言葉は歓声の中であったのにあなたにも届いた。
母との約束、日本一のウマ娘。
その夢を掲げて走っていたウマ娘は天皇賞は確か勝利していたが、あなたの記憶では献身に走るウマ娘の印象が強い。スズカさん、スズカさん、スズカさんとあなたも『スズカさん』で名前を覚えてしまうほど気にしていた。
悪いことではない。そう悪いことではない。そのウマ娘の優しさは紛れもないものだから。慕う、目標でもある先輩ウマ娘の力になりたい。間違ってない。
でも結果的に対戦相手を蔑ろしたことは悪いことで間違いだ。
日本一は、
それを過去三度に渡って全霊を以て挑み敗れたあなたが言うのだ信憑性は高いだろう。
さて、敗北はいつだって心が苦しくなる。叫びたくたって声が出ない時だってある。あなたは明確に次の為の布石を用意するしかなかったが学生の少女達にそこまでを求めるのは酷だろう。だからあなたは見せてもらう。後学のため、トレーナーとしての接し方をメンタルの保ち方を。必要なことを。
そう思って目標設定までは確認したあなたは合宿の話を聞いて喜んで付いて行く返事をした。
誰かの背中を追うのは初めての経験なので期待値が高かったのがいけかったのだろうか。
あなたはトレーナー沖野の采配によってチームリギルと同じバスに乗っていた。
三十人は乗れるだろう大型バス。その前に行儀よく並び集まったウマ娘とリギルのトレーナー。
この場所を指定され、バスを一目見たタイミングからおかしいとは思っていた。
あぁ合同かな?と自分をひたすら誤魔化して納得させていた。なのに現れたのは女帝、エアグルーヴ。
皇帝、シンボリルドルフまでは普通の表情であったあなた。視界端に映る女帝を意識しないように皇帝になんなら手を上げ挨拶をしたほどだ。
そして女帝の姿を視認して、あなたはスピカのトレーナーに裏切られた気持ちになった。
どうしてそんな酷いことが出来るのか。せっかく楽しみで上がったテンションが急降下で不調だ。
あなたの表情の変化にムッと顔を強張らせる女帝と眉を下げる皇帝。急激な空気の変化に戸惑う他ウマ娘達。聞き及んでいたのか動じないリギルのトレーナー。アームロックで音を上げても解いてやらないと裏切り者へ決意を抱くあなた。
とにかくこれ以上お互いに気分を害さない為にも関わらないことを強く提案する。
「……あぁわかった」
「トレーナーとしてそれでやっていくつもりか?」
交渉成立と内心でガッツポーズを決めていたあなたに厳しい言葉が注がれる。
選び好み。大人であるあなたが柔軟に対応しろということなら柔軟に対応しなくてはならない相手と何年も過ごす非効率をあなたは認めない。そもそも契約は成立するはずもない話ではあるので話にすらならない。
これがトレーナー同士の相性が悪く、併走のお願いのタイミングの話ならそれこそ柔軟に対応できる。仕事のいっときならそれくらいの感情は抑え込める。
それに相性の悪さはサイレンススズカの件でリギルのトレーナーも認めているはずである。
「それはそうだが……」
反応が露骨過ぎたのはあなたの落ち度ではあるが休日に上司から仕事の電話が来て顔を顰めるなと言ってるのと同じである。無理である。仕事に頭が切り替わっているならここまでの反応はしなかっただろう。馴染み深いチームとの合宿に少し気が緩んでいたのかも知れない。
それに別に暴言を吐くような罵り合う相手でもない。ただお互いに気が合わないことを認知して、お互いに近づかないよう努力していたのに無理やり邂逅の場をセッティングされたのだ。気分が落ち込むのも仕方ないと割り切ってほしい。
「その話をここで続けても無駄なようだな」
理解を得られてあなた達は合宿予定のホテルへ向かっていた。あなたは窓側の席に座り通路側にはトウカイテイオーに化けたゾロアークを配置。
間違っても顔を合わせないという強い意志を感じる。
女帝に対してそんな対応だがそれ以外の面子にはいつも通りであった。
バス内での話題が急な部外者であるあなたに集中するのも致し方なし。
けれど気分が伸びないのは彼女の様子を、トウカイテイオーの様子を確認できなかったことが大きい。ヒカリやリオル、メイにセレナと同じ色の彼女の行末をあなたは期待しているのに。
あまりに話題を振られるとあなたから場の空気が悪くなると悟ったのでリギルのトレーナーにあなたから話しかける。
夏の合宿だというのにきっちりとしたスーツ。バスの空調が良好だとはいえ暑くはないのだろうか。
「それを君が言うのかい?」
あなたの質問に応えたのはトレーナーではなくその後ろの席に座る皇帝、シンボリルドルフ。ひょこと顔を出して困惑の表情であなたをあなたの服装を見つめる。
あなたの今の格好はシンオウ地方を旅をしていた時のもの。日射が厳しい場所もあったが基本シンオウ地方は雪と隣合わせの気候。つまり、あなたの格好はそれを加味して完全に防寒着であった。
マフラーは外したがジャケットとインナーは欠かせず、ズボンも長袖じゃないと落ち着かないのであなたは傍から診ればクソ暑そうな格好だ。
とはいえヒカリもスカートで寒そうなのにバトルの時の佇まいはブレてないのでシンオウ地方の人間が可笑しいのかも知れない。
シンジュ団だったかのカイとかいう少女も相当の薄手だったわねと電波が届いてやはりあなたの故郷は可笑しいのだと考えを締める。
「故郷だと体温感覚がバグってるのはデフォルトと……つまり君は極端な寒がりだと言うことか。そういえば君の故郷を知らないね」
シンオウ地方と口が滑りそうになりながら形がそっくりな北海道であると伝える。
「北海道……ということはスペシャルウィークとは同郷か。なら故郷の冬はさぞ堪えるのではないか」
数歩歩くだけで雪に埋もれて抜け出す動作を何度もやらなくてはならないので歩行の困難さは忍耐が必要だった。アレの時は無心だがウザい。そんな時は湯たんぽ(ガーディ)を抱き締めて心の平穏を保つ。
それはさておき、あなたは向けていた視線を元のトレーナーに直す。
「本格的合宿が始まれば相応の格好に着替えるよ。それまでは私から緩み始めては顔を向けできない」
その視線に気が付いてあなたへの回答を示すトレーナー。空気から規律などを重視しているのが見える。
返答に感謝の言葉をおくり、あなたはもう一つ質問をする。
「なんだ?」
あなたの表情を読み取って先程の他愛もない話でないとタブレット端末に落としていた視線を上げて向き合うトレーナー。
あなたは何度もトレーナーの道を勧誘されている。
正直異常と言えるほどに。
だからあなたは軽く調べた。そんなに簡単にトレーナーになれるのか。
結果は真逆だった。T大という日本で一位二位知名度を誇る難関大学と比較されていたり、合格者がゼロの年があったなど険しいだけでなく狭き門をこれでもかと主張していた。
しかしそれは外の外野からの評価でしかない。だから現場の現在もトレーナーとして現役の人間からの声があなたは知りたかった。
「簡単ではないな。そしてそこが関門でもない。異常といったが正しくその通りだ。誰だって、私だって新人の頃は一人を担当するだけで精一杯だった。今でこそこれだけの人数を任させてもらえるがあの頃の苦労は、トレーナーになるために勉学に励んでいた時間よりも濃厚で濃密で本当に大変だったよ」
キリッとした表情を和らげて少し笑う姿にあなたは昔を思い出す。
大変だった。密度の高い時間。毎日が新たな発見と驚き。でもそれは刹那でとても楽しい思い出。
「だから私はお前をトレーナーにさせることは反対だ。沖野から大凡専門知識については問題ないと聞いているがそれでもだ。生半可な思いでこの道を選ばさせない。お前のためにもウマ娘のためにも」
もちろんだ。あなたは生半可な思いでポケモントレーナーになっていない。だからそう安々とウマ娘を指導するトレーナーになることに頷けない。
「ちょっと!トレーナーは生半可な気持ちで接してるんじゃないよ。ボク達にとってトレーナーがどれだけ重要で替えのないもので大切かをしっているから全部断っているんだよ!」
あなたはリギルのトレーナーの言葉に頷いていると隣のゾロアークが身を乗り出して噛みつく。
予想していなかった火力支援にポケッと呆けるあなた。
「トレーナーは断っているんだ、それなのにこっちの事情も知らないで何度踏み込んで来るのはそっちでしょ。ボク達のトレーナーがどれだけスゴイか知らないからそんな風に__」
あまりに支援されるとあなたもむず痒い気持ちになる。だが、少なくともこの現場のトレーナーから勧誘を受けたことはないのでゾロアークの言動はやつあたりになってしまうので止めさせる。
「……愛されているんだな」
もちろん、あなたにとってポケモンは恩人で隣人でトモダチで家族で掛け替えのない存在だ。
ゾロアークを撫でながら答えるあなたの姿に少しの戸惑いを見せる周囲。
ゾロアークを安心させながらあなたも安心していた。
トレーナーになるのは想定していたより難易度が低いことに。
「……なんだと?」
あなたが過去に目指したものは男の子なら一度は夢見る最強。最強のポケモントレーナー。それはつまりその地方において一番強いチャンピオンを打ち倒すことでしか証明できない上に他のチャンピオンをも凌ぐトレーナーがあなたが過去に夢見、目指し果たせなかったもの。
一番強いヤツを目標に邁進してきたあなたからすれば席が一つしかないものを獲り合うより難易度は低いことは誰が見ても雲泥の差と頷いてくれるだろう。
「……」
あなたが執着していた席はウマ娘に合わせると、いわば皇帝シンボリルドルフの席だ。周りから皇帝を超えろと言われていたと思えば理解はしやすいだろう。
そして世界を獲るにはブロワイエも同様に。
そんなん無理だと断るのは普通だ。あなたは普通の対応しかしていない。
いや、もっと根本的なこと。あなたがトレーナーになる以上目指すものは頂点以外にありえない。そんな大事なこと簡単に決められるわけがない。
「舐められたもの……と言えればよかったんだがな。目を見ればわかる」
頭を押さえて息を吐き出すリギルのトレーナー。
「とんでもない逸材を引き込んだものだよまったく」
○
月食ネクロズマが消えた祭壇で立ち尽くすグズマ、ルザミーネ、リーリエ。
そこにウルトラ調査達の二人シオニラ、ミリンが合流する。
「どうすればよいのでしょうか?わたしにはネクロズマ……さんはなにかを求めて苦しんでいるように思えて……」
ネクロズマにアローラの光を奪われた状況でも心配の色を示すリーリエ。
「ネクロズマを気にするなんて優しくて優しすぎて……それゆえコスモッグを持ち出したというのね、バカな子……あなたたちの助けが必要ね」
ウルトラ調査達の二人を見つめるルザミーネ。
「伝説のポケモンでいくつもの世界を行き来するあなたたちの力が」
「よく言えたものだ……本来はなら苦言の一つでも溢したいところだがそれどころではない……我々に力を貸してくれていたソルガレオの姿が唐突に消えたのだ」
「これでは私達もウルトラホールを開いてネクロズマを追いかけるがことができないどころか自分達の世界にすら帰ることができません」
なっ__
絶句。頼りの綱であったウルトラ調査達。
ネクロズマにも詳しい二人が用意していた、逆転の方法。その手段が消えた瞬間だった。
それはつまり残されていた可能性。かがやきさま_ネクロズマを倒して大団円がなくなったということだ。
エーテル財団でもほしぐもちゃんの力を利用して、ウルトラホールの実験を行っていた為、ウルトラホールを開くことすらできなくなった。
「なるほど。パルキアが消えたのはそういうわけですか」
ドーナッツを揺らしながらスタッと華麗に地面に着地するのは最近アローラにやって来て研究所に籠もっていたチャンピオン。
ありがとうスワンナと、"そらをとぶ"を使用したポケモンをボールに戻すメイ。
唐突に現れた存在に表情をきつくする面識のない面々。
「空間を司るポケモン、パルキアが消えるような事態を鑑みるにこれも作為的なものを感じるね。なによりあの人がいないのがキツイ。あの人は進む人だから。組織とか伝説とかうるせー知らねーって関係なく行くから。今ならあの人の凄さがわかる。なんであの人はどこに向かえばいいかわからない道を進めるんだろうね」
メイの言葉に誰も反応しない。パルキアという単語から空間に関することを話していることは数名は理解できたがそれでもわからないことだらけ。
でもわかる。わかった。
「それってDPtさんのことですか?」
の意図
新名をウツロイド。きせいポケモン。寄生である。幸い寄生行動は身を守るために発揮されるものの為今回は違う。なお神経毒は人格に多大な影響を及ぼす。
今回は単純にトレーナーにじゃれついているだけである。
あなたの服装
ポケモンプラチナの男の子の格好。吹雪の中を闊歩する為かなり暖かい。つまりクソ熱い。夏でも冬物を着ていることになる。あなたは気にしない。