「長波の様子を見たいのですが」
--みほちん------------
新「艦娘」グラフティ6
第2話<爆発の危険はありません>
---------(第17部)---
オッサンは口を開いた。
「最初は美保湾の漁師から連絡貰ってね」
「あの、お話し中スミマセン」
私は会話に割り込んだ。
「早急に長波の様子を見たいのですが」
「……」
オッサンは姐さんと顔を見合わせた。何となく相手の事情はわかる。まだ「商品」である長波の所有権は我々のモノになっていないから。
ただ私の事情は大淀も理解し彼らに説明をしてくれた。
「うちの明石は鎮守府の整備担当ですし、この長波は艤装……高圧のボイラーをまだ背負っている状態です。安全のため取り急ぎ点検することをお勧めします」
オッサンは「アッ」と小さく叫んだ。
「確かに……お願い出来ますか?」
彼は急に恐縮する。そこへ追い討ちを掛けるように大淀が付け加える。
「もちろん爆発の危険を取り除くためですから国民の安全を守るため料金は戴きません」
このトドメのひと言が効いた。オッサンと姐さんの態度が明らかに変わったから。
私は大淀に目配せして頷くと持参していた工具箱を持って長波に近づく。駆逐艦に付き添っていた若者も慌てたように後ずさりした。
もちろん脅しでなく爆発の可能性はある。ただ私は長波の状態からその危険性は低いだろうと踏んでいた。
彼女の艤装を確認しながら私は声を掛けた。
「気になる箇所はある?」
「たぶん大丈夫」
「そう、良かった」
背面に回り込んだ私は彼女にソッと囁いた。
「ログは無事?」
「はい。あと無線はD帯です」
軽く頷いた私はパンと彼女の背中を叩いてワザとらしく言った。
「異常無し、爆発の危険は有りません」
その場は安堵した雰囲気になる。
「あと」
私のひと言にオッサンたちはビクっと緊張する。ちょっと面白い。
「念のため彼女用にイスを二脚ほど、お借りしても宜しいでしょうか? 艦娘とはいえ戦闘後で疲労していますから」
この説明でハッとした顔をするオッサン。
「お、オイ!」
「はい」
あたふたとイスが用意された。私は安全のため彼女の隣に並んで座る。そして長波にフェイスタオルを渡した。
「はぁ」
……やっと落ち着いた、という様子で軽く顔を拭った長波。機械的な疲労もあるが、いわゆるメンタル面もかなりダメージを受けているだろう。
その様子を優しく見守っていた大淀だが改めてメガネを軽く押さえ、キリッとした表情で言った。
「では、お話を続けましょうか」
以下魔除け
Reproduction is prohibited.
禁止私自轉載、加工 天安門事件
Prohibida la reproduccion no autorizada.
------------------------------------
※これは「艦これ」の二次創作です。
------------------------------------
サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
最新情報はTwitter
https://twitter.com/46cko/
------------------------------------
PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。