新「艦娘」グラフティ6(第17部)   作:しろっこ

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鎮守府の装甲車が出発すると車内でも美保の艦娘たちが動き出した。



第6話(改1.3)<ガッテン!>

 

「ガッテン!」

 

--みほちん------------

新「艦娘」グラフティ6

第6話(改1.3)<ガッテン!>

 

---------(第17部)---

 

電ちゃんが車を出発させる。発動機が心地好い音を響かせた。

 

「おぉ、良いねえ」

私の隣の長波は頬を紅潮させている。中破ながら身体の状態は良好だな。

 

車体を揺らしながら平野部の細い道を進む装甲車。

その車内装備に興味津々の長波。揺れる車内で私を質問責めにした。

 

彼女が余りにも、はしゃぐので運転中の電ちゃんまで心配そうにバックミラーを覗き込んだ。

 

説明が一段落ついてから私は言った。

「上機嫌ね」

 

長波は眼をキラキラさせた。

「だってこんな地上車に乗るなんてウチの鎮守府じゃあり得無いもん」

 

「なるほど」

私は頷いた。

 

草地のデコボコ道を走っていた装甲車は、やがて舗装された幹線道路に出た。

 

すると気を使う運転から解放された電ちゃんが私たちに声を掛ける。

「どういう事ですか?」

 

「平たく言うと美保鎮守府は他所と違うってコトですよ」

私は、そう説明したが。

 

「そうなのですか?」

電ちゃんは、まだ不思議そうな顔をしていた。

 

今度は、少し手の空いた大淀が加わってきた。

「美保はネ、他よりも小さいし。構成員も艦娘に限られるでしょう?」

「はい」

「貴方みたいな駆逐艦が装甲車を運転すること自体、他では貴重なのよ」

「……なのですか?」

まだ腑に落ちていない様子。

 

そこで私も追加説明。

「私も美保に来て、あぁ小っちゃいのに多彩だな……って思いましたよ」

 

「ふーん」

今度は長波が納得していた。

 

振り返ると大淀は再び鎮守府と、やり取りしていた。

 

データが受信され、モニターにも逐次、現況資料が表示される。

「ちょっと待って」

 

自前の通信装置で追い付かなくなった大淀。

改めてインカムセットを付けた。

「続けて……。そう、確かに不穏な動きね。提督に状況を伝えて命令を受けて」

 

「……へえ、この車、通信機能が充実して便利だね」

やっぱり長波が感心していた。

 

逐次、冷静に鎮守府へ指示を出す大淀の姿。

 

私もウズウズしてきた。

「意見具申……大淀、私も美保鎮守府工廠に指示出して良いかな? ネット回線で」

 

暗号回線使用の許可を求めた。一瞬手を休めてチラッと、こちらを見た大淀。

 

私は改めて補足説明をする。

「えっと、鎮守府に戻ったら取り急ぎ長波の応急措置したいんで」

 

彼女は確認する。

「直ぐリストアップは可能?」

 

「ガッテン!」

私は力こぶを作りつつ自分の胸を軽く叩いた。

 

すると大淀は微笑む。

「任せるわ」

 

「イエッサー」

軽く敬礼した私は早速、引き出しからヘッドセットを取り出した。

 

すかさず別のディスプレイをONにして鎮守府工廠を呼び出す。

 

2回コールすると夕張が出た。

『ハロー』

「夕張? 私、明石」

『オー、ひょっとして例の部品リスト?』

 

察しが速い夕張。私は即、頷いた。

「ウン、今から送信するね」

 

『ガッテン!』

夕張のキビキビした返事を受けた私。

音声回線切断と同時に、暗号通信で部品データを送信。

 

そんな私たちの仕事振りに眼を丸くした長波。

「ひょおお、凄げぇ」

 

美保鎮守府の仕事の鬼(笑)が二人も装甲車内に詰めて居るんだ。

(ま、驚くのも無理はない)

 

送信が終わってホッとした私は、四肢を伸ばした。

「さぁ、後は戻るだけかなぁ」

 

「ア!」

運転手の電ちゃんの叫び声……と同時に車内にアラート音。

 

「全員、衝撃に備えっ!」

大淀が命令を出した瞬間、電ちゃん以外の艦娘は体を固定する。

 

同時に装甲車は激しい衝撃波に襲われ轟音が響き渡った。

 

 

以下魔除け

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※これは「艦これ」の二次創作です。
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PS:「みほちん」とは
「美保鎮守府」の略称です。
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