「眼が要るわね」
--みほちん------------
新「艦娘」グラフティ6
第7話<右往左往>
---------(第17部)---
激しい衝撃波を受けると同時に意識が遠くなった。
非戦闘モードの艦娘は不意打ちを食らうと機密保持のため瞬時に主回路が遮断される。
「誰かに攻撃されたか」
遠くなる意識の中で私は考えた。
次にハッと気付くと車は激しく揺れていた。
電ちゃんが必死にハンドルを左右に回している。
彼女と大淀は、ずっと回避行動を続けていたらしい。
私は咄嗟(とっさ)に報告する。
「明石、只今再起動!」
「状況報告を」
この期に及んでも落ち着いた大淀。
ふと横を見ると長波がバカみたいヨダレを流して白眼を剥いていた。
「長波、ダウン」
言いながら私は直ぐにヨダレ少女をチェックする。
「長波は保護状態へ移行中、現時点でダメージは無し!」
大淀と目が合うと彼女は軽く微笑んだ。
(嗚呼、この包容力と安心感!)
感極まった私は、即座に敬礼して長波を守り抜こうと決意した。
なおも車は激しく揺れる。
「だめなのです!」
電ちゃんも、そろそろ限界か?
「それは、眼が要るわね」
端末を見ながらレシーバー越しに大淀が呟く。
「明石」
「ハイ?」
「弾着射撃しましょう」
「ハイ!」
ここで攻撃が弱まった。
「電ちゃん、止めて」
「止まります」
大淀の指示で車が停車する。
「わぁー」
外が静かになると同時に長波が目覚めた。
しかし大淀は躊躇(ためら)わず駆逐艦の目の前にコードを差し出す。
「明石、これを彼女に」
「ン?」
不思議そうにコードを受け取った長波に私は近寄って説明する。
「非常時なので今から貴女は軽巡洋艦、大淀の指揮下に入ります」
「え?」
状況がのみ込めていない。
「ちょっと背中を見せて」
強引に彼女の背後に回った私は艤装接合部をチェックした。
「ウン、行けるわ」
「?」
困惑した表情の長波を無視して私はLANケーブルを接続した。
「へ?」
多分、彼女は自分の目の前に数字が出て慌てているのだ。
この装置を繋いだ艦娘は皆、一様に驚く。
「大丈夫。貴女は着弾地点を眼で追うだけで良いわ。後の処理はセンターが処理するから」
私の説明で、やるべきことは理解した長波。
「了解」
敬礼は様(さま)になる。
私も自分にケーブルを繋ぎ、双眼鏡を取り出す。
そんな私達を見た大淀が指示を出す。
「長波は右側、明石は左側を」
「了解」
私は長波に双眼鏡を渡してから位置に着く。
画面を見ながら大淀が言う。
「次の攻撃が来るわよ」
間もなく風切り音と共に爆風が襲って来た。
「ひゃあ」
さすがに地上攻撃経験の少ない長波は慌てて頭を抱える。
「出すのです」
敵の攻撃の間隙を縫って電ちゃんが車を発進させた。
以下魔除け
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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