ジョジョ×なのは   作:ヌムラ

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どうも、好きな『東方』キャラはフランドール=スカーレットのヌムラです。しかし『恋の迷路』が何度やっても安定しない…………もうボム2つでゴリ押しで良い気がして来た今日この頃です
そしてそれを友人にいったら「まぁヌムラだしな」と言われました。解せぬ…………

なのはの『勇敢な心』のスピードをDに変更しました。そこまで本筋に変更はありません、というか本筋なんか立ててません。プロット? なにそれ美味しいの?


『銀の戦車』

飛行機墜落から数時間。承太郎一行は香港にいた

ジョセフがスピードワゴン財団の人間に連絡を取り、彼らは不時着したすぐ傍の香港に移動したのだ

 

「わたし、香港って始めてだなぁ」

 

「ふむ、私は何度か来てるよ。家族とね」

 

始めの言葉はなのは、それに答えたのは花京院だ。なのはは花京院の外国についてのうんちくに耳を傾けている。アヴドゥルと承太郎は周りを見渡しながらこれからの事を話し合っていた

 

「しかし…………飛行機でエジプトに行く事は出来なくなってしまったな」

 

「あぁ、俺たちがDIOに狙われている以上、周りの人間に必ず犠牲が出る。他の人間を大量に巻き込む可能性がある飛行機は論外だ」

 

もちろん、スピードワゴン財団の自家用ジェットと言う手も考えた。しかしもともと飛行機と言うのはリスクがとんでもなく高いのだ

そう言うのも今回はたまたま不時着に成功したからいいものの、もしもジョセフに運転の経験がなかったり、完全に飛行機の機材が壊されていたならば、彼らの旅はもう既に終わっていただろう

 

「だったら船はどうかな? 海路だったら安全に行けるんじゃないかな?」

 

花京院との話が一区切りついたのだろう。なのはと花京院が二人の話に入って来た。そこでスピードワゴン財団の香港支部に連絡を入れていたジョセフがこちらに歩いてくる。どうやらこれからの事が大まかにでも決まったらしい

 

「お前達、こんな所で立ち話もなんだろう」

 

そう言って、近くの料理店を指差す。そこに入って腹ごしらえ、そしてこの先の行路についての作戦会議を始めるつもりなのだ

もちろん、誰にも異存はなく5人は料理店に入って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

テーブルにつき、料理の注文の時だ

 

「……………………漢字が読めない」

 

メニューに書かれているのはいずれも漢字。もちろん日本語でも使われているが、メニューは漢字のみのひらがなカタカナなし。当然だ、香港の公用語は広東後なのだから。そしてそれがなのは読めるはずもない

 

「ふむ………、ワシは何度も香港に来ておるからメニューぐらいの漢字はだいたい読める。なにが食べたいんじゃ?」

 

「わぁ、ジョセフさん凄い!! じゃあオススメ!! できれば香港の名物料理とかがいいなぁ」

 

そんなこんなで注文。エビとアヒルとフカヒレと茸の料理を注文した

 

 

 

そして店員が去り、料理が来るまで作戦会議。そしてジョセフは重々しく口を開いた

 

「さて、この先の進路なのじゃが。もはや空路という手は我々から失われた。陸路か海路を通って行くしかない」

 

しかしエジプトまで一万キロ。それは途方もないと言っても控えめでない数字だ

飛行機でならすぐの距離も、地上や海を渡るとなると話が変わってくる。さらに存在する五十日というタイムリミット、その存在が全員の顔色を曇らせた

 

「……………しかし案ずる事はない、むしろ逆じゃ。‘まだ’五十日ある、それだけあれば‘たった’一万キロのエジプトまでわけなくいけるさ」

 

ジョセフがそう言う。この中で最もホリィを心配してるであろうジョセフがだ

きっと彼は不時着した飛行機に最も苛立を覚えているだろう。きっと彼は今この瞬間にエジプトに

ついていない事に憤りを感じているだろう

しかしだからこそ、彼は暴挙に、自暴自棄にならない。その結果が何処に向かうのかよく知っているからだ。彼はもう、自分の大切な物を何一つ失いたくないのだ

 

「ワシは海路を行くのを提案する。適当な大きさの船をチャーターし、マレー半島を周ってインド洋を突っ切る。いわば海のシルクロードを行くのだ」

 

その提案にアブドゥルは賛成し、なのはと花京院、そして承太郎はその何処にも行った事がないと言う理由で同意した

その言葉にジョセフは満足げにうなずき、あらかじめスピードワゴン財団に船を借りている事を話している時に料理が運ばれて来た。運ばれて来たのは牛肉と魚と貝とカエルの料理だった

 

「…………………………注文した料理と全然違いますね」

 

「こうなるって思ってたぜ」

 

「にゃ、にゃはは………………」

 

花京院の皮肉、承太郎の批判、なのはのいつものごまかし笑い、アヴドゥルの「まぁいつものことか」と言った表情

それを受けても漢字が読めなかったジョセフは大した動揺を見せずに大笑い。何を頼んでも旨いと豪語して1人で食べ始めた

 

「…………おお!! これは!!」

 

「ふむ………」

 

「美味しい!! すっごく美味しいよ!!」

 

注文したのとは違ったが概ね受けはよく、皆は機嫌良くその料理店をあとにした

 

 

 

ちなみに、概ねと言ったのはなのはがカエルの料理にだけは手を出さなかったからだ。アヴドゥルやジョセフに薦められていたが、普通の日本人で進んでカエルを食べる人はいないだろう。周りの男達が美味しそうに食べているの彼女だけが苦笑いしながら拒否していた

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、一行はジョセフはチャーターしたと言う船がある港へ向かって移動中だ。しかしその中になのはの姿はない

彼女はお花を摘みに行くと言い、その隠語に気がつかない承太郎が軽くやらかしたのだが、触れないでおこう

そしてしばらく顔を会わせづらいと言う理由でなのはは先に港に行ってしまい、彼らはなのはを追いかける形で歩いているのだ

 

「フー、やれやれ」

 

「やれやれじゃない。君は少しは女性の扱い方と言うのをだね………」

 

「その辺にしといてやれ花京院。………………しかしこの過酷な旅に女性がいると言うのもやはり問題だな、我々ではどうしても手の回らない所がある。既婚者のジョースターさんはともかくとして、我々は…………」

 

「そうじゃのう…………宿があるときは良いが、野宿もありえる旅じゃ。せめて女性の扱いに長けた者がおれば良いが…………」

 

ジョセフはアヴドゥル、花京院、承太郎を順番に見て、そのThe 無愛想とでも言うべき面子に肩を落とした

実際、花京院は多少マシだが承太郎とアブドゥルは基本的に自分からなのはに話しかけたりしない、ジョセフは最年長で若い頃からお気楽な性格をしているのでちゃっかり彼女と良い関係を築けていたりしている。まぁなのはが自分から壁を作る様なタイプでないので、大して険悪なムードになった事などないのだが

 

「………………………おいジジィ」

 

「なんじゃ、ワシは今アブドゥルと………」

 

「高町がいねぇ」

 

その言葉に一瞬ほうける4人。話に夢中で前を行っていたはずのなのはの姿がない事に気付かなかったのだ

 

「………………………ヤバい」

 

いつ敵の『スタンド使い』が現れるか解らない。そんな状況で誰かが孤立すればすなわち『ヤバい』だ

この時代には携帯電話なんて便利な物は当然ない、トランシーバーなんかを持っていれば別だが持っているはずがない

 

「く…………、手分けして探すぞ!!」

 

承太郎の言葉に反対意見はない。5分後にこの地点に集合すると約束し、彼らはなのはの捜索に走り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはは現在、大絶賛困っていた。それはもう困っていたのである

トイレに行く事の隠語と使って席を立ったら承太郎が「それは何の冗談だ?」とマジな顔で聞いて来たのでどうしたものかと焦り、パニクり、最終的に一緒に行くなどと言い出した承太郎にそこそこキレた

結論だけ言うと、『勇敢な心』(レイジングハート)で軽めのディバインバスターである。その後戻って来ても怒りと恥ずかしさが消えず、皆を無視して歩いて行ってしまったのだ

そして気がついたら迷子。昼間なのに薄暗い裏路地で1人で立っていた

と言っても『勇敢な心』を上空に打ち上げたら彼らの誰かは気付くだろう、だから合流しようと思えばすぐに出来るのだ。しかしまだ感情の揺らぎが収まらないなのははどうしたものかと悩んでいるときだった

 

「ヘーイ彼女、君可愛いねぇ? 少し私こまってま〜す。道を教えてくれませんか〜?」

 

そんな陽気な声が聞こえて来たのだ。彼は自らをジャンピエール・ポレナレフと名乗り、なのはに近付いて来た。何処からどう見てもナンパなのだがなのはの性格が災いして自分も迷子だと伝えた

そして2人で大通りへの道を探していたのだが………………、まぁポレナレフの目がイヤラシいのだ。少ししてなのはもこれが噂に聞くナンパだと気付いたのだが時既に遅し、今はポレナレフと共にタイガーバームガーデンで話し込んでいた

 

「それで承太郎くんたら酷いんですよ!! 一緒にいくってなんなのーってはなしなの!!」

 

………………………困っていた、うん。完全に馴染んでいるが困っていた

承太郎達がなのはを探している事もつゆ知らず、ポレナレフの軽快な口調となのはの持ち前の明るさ、さらに直前の承太郎への愚痴も加わり2人は初対面とは思えない程仲良くなっていた

 

「おぉ〜、そうでしたなのはさん!! 私はあなたに伝えなければならない事があるんです」

 

「伝えなければならない事? 初対面なのに変な話ですね」

 

「えぇ、ですが私は……………、あなたの事を一方的に知っていました」

 

ポレナレフがそう言った瞬間、空気が変わった。今なのは達がいるタイガーバームガーデンは奇妙な建物や置物が大量に置かれた場所だった。それはいい、それのセンスを理解などなのはに出来ないのだからそれはいい

いま重要なのは、ここに誰1人として人がいない事だ

 

「高町 なのは。悪いが今すぐにここに他の面子を呼んでもらおうか。これは要求でも頼みでもない、命令だ」

 

刹那、なのはは気付いた。目の前の男は『スタンド使い』、『灰の塔』(タワーオブグレイ)を操っていたあの『悪』と同じDIOの手下だと

瞬時に『スタンド』と出現させ、先手必勝の拳を放つ

 

「やぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

気合いの掛け声と共に放たれた拳に砕けぬ物はない。しかしそれは当たればの話だ。『勇敢な心』はお世辞にも早いとは言えない。通常の人間よりも少し遅いくらいだ

そしてそれは多少なりとも戦闘の訓練を受けたり修行をした者ならば簡単に避けれるもの。そしてポレナレフはその修行をした者だった

 

「遅い、遅い遅い遅い!! 君の『スタンド』では私の『スタンド』はおろか、私自身にすら当てられない!!」

 

なのはの『スタンド』は近くにしか行けない近接型にしては珍しく、条件つきで遠距離まで行ける『スタンド』だ。その力は絶大のひと言に尽きるが、余りにも大きな弱点が2つある

1つは発射後の硬直時間。大砲を発射した後、再装填が必要だと言うが如く、『勇敢な心』は数秒間使用不可になってしまう

 

そして2つ目、なのは1人では自分より早く巧い『スタンド使い』に近寄られた状態に陥った場合は勝てない

 

『勇敢な心』は近接型にしては余りにもアンバランスな性能をしている。これはなのはの精神が成熟しきっていない故仕方がない事なのだ。驚異的なパワーを備えながら一撃の速度は余りにも遅い。さらにPT事件でそれなりの修羅場を潜っているといえ、この様に完全に近接格闘を主軸とした戦闘はないに等しいのだ

ここにいるのが近接戦に特化した金髪ツインテール娘なら遅い速度でも巧く立ち回れたかもしれないが、なのはではこのピーキーな性能を持つ『スタンド』使いこなすには圧倒的に経験不足なのだ

 

「く………………」

 

「どうした!? はやく君の仲間を呼ばないか!! 切り刻まれるのはお仲間が来てからでも遅くはないはずだ!!」

 

ポレナレフの挑発は続く。そしてなのはは少しばかり沸点が低い所があった

なのはは自身の『スタンド』の必殺技と出すべく、両手の親指と人差し指で四角を作る。もはやお馴染みとなったロックオンの姿勢だ

 

『銀の戦車』(シルバーチャリオッツ)!!!!」

 

しかしそれが完成する前に、ポレナレフが出した『スタンド』に阻まれてしまう。能力発動までの予備動作がバレバレすぎて近接では使えないのだ

もちろん、四角を作らなくても『勇敢な心』を発射する事は出来る。しかし当てずっぽうな狙いになってしまい、威力や弱点を考えても適当撃ちは出来る限りしない方がいいのだ

 

「君の『スタンド』では私の『銀の戦車』には勝てない!! それはこの距離まで近付かせた君の落ち度だ!!」

 

ポレナレフはそこで一旦言葉を切り、入り口の方を一瞥しながら言葉を続けた

 

「どうしても君の仲間を呼ばないと言うのなら仕方ない……………、死んでもらう!!!!」

 

ポレナレフの『スタンド』、『銀の戦車』のレイピアの先が凄まじい速度で『勇敢な心』に迫る。それに反応は出来ても躱すには速度が足りない、このままでは間違いなく『勇敢な心』はレイピアに貫かれる。それはつまり、なのはの死を意味していた

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴォオオゥッ!!!

 

 

そんな音がした。その音は炎、熱。一瞬でレイピアを受け止め、なのはを助け出した『スタンド』があった

そして炎と熱を操る『スタンド』で、この場に来るかもしれないのは1人しかいない

 

「なのは!! 大丈夫か!!!」

 

そこに現れたのはモハメド アヴドゥル。『スタンド』を出現させた状態で現れた

 

「アヴドゥル………………さん?」

 

「やはりDIOの手下に襲われていたか……………」

 

ヒュンッなんて音がして、ポレナレフは『銀の戦車』を自分の元に戻す。そして不敵な笑みを浮かべ、レイピアの先をアヴドゥルに向けて口を開いた

 

「モハメド アヴドゥル!! ようやく現れたか……………、正直女から叩きのめすと言うのは私の『騎士道』に恥じる。逆にお前ならば最初に殺すにふさわしい。悪いが死んでもらうぞ!!」

 

『銀の戦車』が凄まじいスピードでアブドゥルに襲いかかった

アブドゥルはなのはを後ろに突き飛ばし、自らの『魔術師の赤』(マジシャンズレッド)で迎撃する

 

「く…………凄まじいまでの剣さばき。この動き、相当訓練された『スタンド』能力。なるほど、なのはが手も足もでないはずだ」

 

なのはが少しムッとした表情になるが事実なので言い返さなかった

 

「理由あって10年近く修行した。悪いがこの後も控えているのでな…………、最初から全力で行かせてもらう!!」

 

空気が爆発する様な音がした。そして『銀の戦車』の甲冑が弾け飛ぶ、防御を捨ててスピードを強化したのだ。さらに残像で七体に増えると言う荒技をやってのけたのだ

 

「これ………は、」

 

「どうだね? きみの感覚は私の『スタンド』の動きについて来れないのだ。さぁ!! この剣さばきはどうだぁぁぁあああ!!!」

 

七体に分身した『銀の戦車』が『魔術師の赤』を襲う。その速さは到底アヴドゥルに反応出来る物ではなかった

アヴドゥルは次第に追いつめられて行く。このままでは負けてしまうだろう

 

「どうしたら………」

 

なのはは自分を責めた。もしも自分が最初からポレナレフの正体に気付いていたら? もしも気付いた段階ですぐに皆を呼んでいたら? そう自分を責めて、ポレナレフに怒りの視線を向けた時に気付いた

 

彼は一度も本気でなのはを殺そうとしていない事に

 

「C・F・H・S(クロスファイアーハリケーンスペシャル)!!」

 

そこまで思い立った時にアヴドゥルが見せた凄まじい炎の連撃。アンク型の炎をいくつにも分裂させて打ち出したのだ

しかしそれは当たりはしない、残像を発生させる程のスピードで動く『銀の戦車』に数撃ちゃ当たる戦法は通用しないのだ

しかしアヴドゥルの狙いはそこではなかった、あらかじめ空けておいた地面のトンネルからC・F・H・Sを射出。本体に直撃させたのだ

 

「慢心したな、それが貴様の敗因だ」

 

アブドゥルはそう呟き、炎に包まれたポレナレフに止めをさそうと近付く

 

「まって!!」

 

それをなのはが止めた

 

「………………なぜ止める」

 

「お願い、待って!! この人、悪い人じゃない…………花京院さんみたいに操られているだけかもしれない」

 

アブドゥルは少し目を伏せると、ポレナレフを焼いている炎を解除した

そしてポレナレフの額を調べると案の定、そこには『肉の芽』が存在したのだ

 

「………………ふむ、なのはの見立て通りか。ならば承太郎と合流して抜いてしまお………」

 

そこまで言った時、異変が起きた。ポレナレフが突然苦しみだしたのだ

 

「グ、ぐぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

ビキビキと音をさせながらポレナレフの額に血管が…………いや、『肉の芽』がポレナレフの額で蠢いているのだ

 

「こ、これは………まさかッ!?」

 

『肉の芽』が、ポレナレフの脳を食い潰そうとしているのだ。このまま放置すれば間違いなくポレナレフは死ぬ、DIOにとって必要ない者は『肉の芽』に食いつぶされるのだ

承太郎はを待つ暇はない。時間の猶予は全くない。そして『星の白金』並の精密性がなければ『肉の芽』を引き抜く事は出来ないのだ

 

「………………………ある、私の『勇敢な心』なら、ポレナレフさんを救える」

 

なのはの『スタンド』、『勇敢な心』は『星の白金』と同等の精密な動きが可能。ならば『星の白金』と同じ事が可能なはずだ

 

「それしかないか…………しかしなのは、解っているのか?」

 

『肉の芽』を引き抜くのはそれに自分も寄生されるリスクを負う。それを解っているのかと聞いているのだ

 

「大丈夫だよ。出来るよ、私と『勇敢な心』』なら」

 

なのはは『スタンド』を出し、ポレナレフの額の『肉の芽』に触れる

それと同時になのはの腕に『肉の芽』が突き刺さった。グリグリと抉り込んで行く『肉の芽』の触手の痛みに顔をしかめながら、しかし全く動じない。動じて手先が狂えばそれでポレナレフは死ぬ

 

「アヴドゥルさん!! ポレナレフさんの身体が動かない様に抑えて下さい!!」

 

痛みで絶叫し、その身体をなのはに抑えられている。しかしなのはの今の身体年齢は17、対してポレナレフの肉体は24歳で全盛期、さらに長い修行のはてに凄まじい身体能力を持っている。いつまでもなのはの力で抑えられる訳がない

 

「わかった!!」

 

アブドゥルはポレナレフの頭を押さえつける。それによってなのはは問題なく『肉の芽』を引き抜く障害は腕の痛みだけになった

そして彼女の精神は凄まじいの一言に尽きる。そんな彼女がこの程度の痛みで怯む訳がない。つまりこの先など語る必要などないのだ

 

「やぁぁぁあああああああああああああああああ!!!」

 

引き抜いた『肉の芽』は太陽に晒され、消滅した

 

 

 

 

 

 

 

 

『肉の芽』が消滅した後、ポレナレフは気絶した。彼を宿に置いて皆と合流、承太郎とジョセフに散々起こられながらスピードワゴン財団が用意した船がある港に行くと、そこには

 

「…………………なのは、アヴドゥル、君達にDIOの呪縛を解いてもらった礼を言いに来た」

 

正気を取り戻したポレナレフがいた

 

「俺はなのはの手伝いをしたに過ぎん。礼なら彼女に言え」

 

「そんな…………、でもどういたしもして。ポレナレフさんは『肉の芽』に拘束されててもいい人だって解っていたから、頑張れたんだよ」

 

「…………………………感謝する。用はもう1つある。ムッシュジョースター、もの凄く奇妙な質問をさせていただきたい」

 

ポレナレフはジョースターにその左腕は右腕ではないかと質問する

 

「えっと…………本当に奇妙な質問だね」

 

「ふむ…………一体どういう事かな?」

 

なのはとジョセフの質問。当然の反応だろう、それにポレナレフは

 

「妹を殺した男を捜している」

 

そう答えた

そこからポレナレフは語りだす。三年前、クラスメートの友人と共に学校からの帰り道を歩いていた時、男が突然『スタンド』用いてポレナレフの妹に襲いかかったのだ。クラスメートは重傷、ポレナレフの妹は辱めを受け殺された。

九死に一生を得たその友人の証言で解った事はたった1つ。両腕とも右腕だったと言う事だけだ

 

 

「俺は誓った、奴に俺の『スタンド』がしかるべき報いを与えてやると!!」

 

そして今から一年前、ポレナレフはDIOに出会う。彼はポレナレフの隙を突き、その額に『肉の芽』を突き刺した

そして今日、今に至ると言うわけだ

 

「………………………」

 

ジョセフは黙って手袋を外す。彼はどんなときも手袋を外さないからポレナレフに疑われたのだ

その下には義手、50年も昔の名誉の負傷でジョセフの腕はスピードワゴン財団が用意した義手になっていた

 

「失礼な事を聞いた……………」

 

ポレナレフはそこで一息置いて

 

「俺はアンタ達と共にエジプトに行く事に決めたぜ!! DIOを目指して行けばきっと妹の敵に出会える!!」

 

この先、承太郎一行は数々のDIOの手下に出会うだろう。ならばその中にその両手とも右腕の男がいる可能性は高い。だからこそポレナレフはついて行くと言っているのだ

 

「……………どうします?」

 

「私に異存はない」

 

「フン…………」

 

「どーせ断ってもついてくるだろうしなぁ」

 

「えへへ、よろしくね。ポレナレフさん!!」

 

皆の反応は良好、今の話を聞いて断る者はこの中にはいなかった

ジャンピエール・ポレナレフ 『銀の戦車』。彼が新たにこの集団に加わった瞬間だった

 

 

 

 

                              To Be Continuing




ポルナレフ登場です。かなり駆け足感はありましたが、原作のまんまの所はこんな感じで地の文だけで構成して行こうかなぁと思ってます

今回はなのはさんの『勇敢な心』の弱点露呈の回です。最強性能と思ってた人は多いと思いますが、ぶっちゃけ微妙な性能です。タイマンでスピードB以上の相手に近付かれた時点で敗北濃厚です。逆に近付かれなけれなかったとしても相手が遠距離型だったら五分五分です



没案

ポレナレフ「へい彼女!! ちょっとそこでお茶しな〜い」

な「知らない人について行ったらダメってお父さんに言われたから行きません」

ポ「そんなこと言わずにさ、ほらほらほらほら〜」

な「触らないで!! ディバインバスター!!」

ポ「ブラボォォォォオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!」(ポレナレフは新たな趣味に目覚めた)
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