書き始める前に前書きを書いているのですが、とりあえず『力』のあのエテ公はユルサナイ。紳士じゃない変態はただの変態だ
「なにがなんだか解らないけど、あんたらいったい何者?」
場所は変わらず海の上。沈んでしまった船に積まれていた救命ボートに船員を含めた多くの人間が乗っていた。その中の一つのボートに承太郎一行が乗っていた。その中でアンと名乗った家出少女は彼らにさんな問いを放った
「君と同じ、旅を急ぐものだよ。もっとも君は父さんに会いに、ワシは娘の為にだがね」
そう言ってジョセフは少女に歯を見せて笑って見せた。その言葉に当然ながら納得しないアン、なんせ聞いた問いと求めていた答えが全く違ったにも関わらず、笑っているのだから。とは言え、聞いても答えないような雰囲気を察したのだろう、手に持った水を軽く口に含んで彼から目を逸らして海にその目線を向けた。そして口に含んだ盛大にぶち撒けた
「わぁ!! いったいなにをしてるのはしたない!!」
なのはは盛大に驚いてアンを諌めるように声を出すが、彼女が声を上げながら何もないはずの海を指差す。そこにはいつの間にか巨大な影が否、巨大な貨物船の姿がそこにあった
*
そこは真っ暗な部屋だった。あまりにも暗く、太陽の光が一切入らない様な部屋。まるで光が弱点の‘吸血鬼’が潜んでいる様な部屋だった
「エンヤ婆、一つ尋ねるが……生きるということはなんだ?」
その声はまるで美しかった。聞くものを魅了する様な、あまりにも艶やかな男の声だった
「欲する物を手に入れること。一言で言うなら人が生きるという事はただそれだけじゃ…」
「しかし欲する物を手に入れる時、必ず戦いが起きるぞ? エンヤ婆」
その男は首筋の星型の痣を撫でながら、言葉を続ける
「戦いに敗れ、挫折感と敗北感を味わう。そして傷つき、次なる戦いの時、‘恐怖’を感じる事になる。俺は、‘恐怖’を克服する事が生きる事だと、世界の頂点に立つ物はホンのちっぽけな‘恐怖’も持たぬ者……、解るか? エン」
「それは違うと思う」
男の言葉に部屋の隅にいた女の子が割り込んだ
「…………………帰ってきていたのか」
「うん、これが承太郎たちの現在地とその能力。思っていたより強力な『スタンド』だね。特に高町なのはと承太郎のスタンドは侮れないよ」
女の子は数枚の紙を星型の痣の男に手渡す。その紙には『空条 承太郎』や『ジョセフ ジョースター』などといった名前と、その下にグラフや小さな文字でなにかが書かれていた。手渡されたその紙を男は軽く眺め、その紙をエンヤ婆に投げ渡した
「………………ひどいなぁ、結構私の『スタンド』を使うの疲れるんだよ?」
女の子はニコニコしながら自らの背後に立ち従う、それを撫でた。人型の『スタンド』は首を逸らすようにしてその行為を受け入れている。金色をしたその『スタンド』はそのままその姿を消した
「それじゃあ私はまた行くね。絶対に彼女の『スタンド』の隙を見つけなくちゃ♪」
彼女はエンヤ婆から『高町なのは』と書かれた紙を引ったくって
「絶対に、お姉ちゃんが仇を取るからね。フェイト」
憎悪を込めた思いで破いて行ってしまった
時間がないのでここまで。まじすんません