風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第十三話 文化祭ライブ

文化祭当日、風夏の姿が無かった。

 

倒れてしまって、それから、参加が出来なくなったと、

先生が、僕達に伝えるのだった。

 

ボーカルがいないと、演奏が出来ない。

どうしたらいい…と、絶望感に見舞われていた。

 

そんな時だった。

 

「唯くん!」

 

「潮田さん!?」

 

そこには、目を疑っていたが、

紛れもなく、潮田風夏の姿だった!

 

「どうして…熱は?」

 

「熱は下がって、治ったばかりだけど…

でも、アタシ、歌いたいから!やるよ!」

 

「えっ…?」

 

参加をキャンセルしかけていたが、

風夏が突如、やって来たため、

急遽、やることになってしまった!

 

頭に包帯とシートを巻いり、貼ったりする状態で、

風夏は歌い上げるのだった。

 

「唯くん、言ったでしょ?

アタシじゃきゃ、ダメだって!」

 

と、風夏が笑うと…

 

「で、でも!」

 

「何、弱音吐いているの?ライブ!やるよ!」

 

「わかった」

 

「よし、それでこそ、私達のボーカルね」

 

「やってみようよ!」

 

「よっしゃぁ!」

 

僕は正直な気持ち、嬉しかった。

強引さはあったけど、風夏ちゃんの歌声を、

聴くことが出来て、僕はハッキリ思って、幸せだ。

 

無事に文化祭ライブを終えて、

大勢の拍手が響き渡っていた。

 

みんなで、ハイタッチした。

 

「唯くん!やったね!」

 

「ありがとう。潮田さん」

 

「えぇ~お礼は、むしろ、アタシが、言うべきだよ~?

だって、ライブが出来て、成功したんだよ?」

 

「そうだね」

 

「じゃあ、すぐに病院に戻るから!

早く治すね!」

 

「うん」

 

その後、完全に回復したとはいえ、

医者に怒られたようだ。

 

それでも、人と関わるのが苦手でできなかった僕に、

元気を与えてくれたのは、事実だ。

 

潮田さんと出会って、僕は変わった。

 

潮田さんの隣は、とても居心地が良くて、

僕は、もう一人じゃないと確信した。

 

「潮田さん」

 

「どーしたの?唯くん?」

 

「これからも、よろしくお願いします」

 

「うん、よろしくね!唯くん!

でも、なんで、かしこまるの?」

 

「ご、ごめん…同い年なのに…」

 

「へんな、唯くん、でも、頼りにしているよ?」

 

「あ、ありがとう…」

 

僕の目には、満面の笑みを浮かべた、

潮田風夏の表情が、写るのだった。

 

 

その後、バンドメンバーと一緒に会話をしていた。

 

「ねぇねぇ、クリスマスライブ!何する?」

 

「はぁ…気が早いですよ?」

 

「でも、俺たち、中学生にしては、

出来てる方じゃねーのか?」

 

「それは、ただの勘違いよ?」

 

「はぁ…そうだったか…」

 

「でも、文化祭ライブ大盛況だったね」

 

「そうですね」

 

「また、やりたいね、唯くん!」

 

「はい」

 

「よーし!クリスマスまで、曲を作るぞー!」

 

と、風夏はやる気に満ち溢れていた!

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