十二月三十一日 一年の最後の日にして、大晦日だった。
松野家は、年末年始も、両親がいない状態でも賑やかだった。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。
パパとママ、3月ごろに帰国するみたいだよ?」
「そっか」
「会いたくないの?」
「そんなことないけどね…」
「風夏ちゃんに会いに行かないの?」
「会ってどうするの?特に用ないし」
「お兄ちゃんって、最近、女の子にモテモテだね~
いっつも、女の子が寄って来るしな~」
「アンタな…」
俺は妹との会話が嫌になり、外に出た。
公園に来ると…
「あっ!唯くん!」
「咲希さん。それに隣は…ひょっとして…日野森雫さん!?」
「えぇ。咲希ちゃんとお出かけしているの。
この子は、咲希ちゃんのお友達?」
「はい!ライブハウスで知り合ったんです!」
「松野唯吹、中学二年生です」
「とっても礼儀正しいわね。しぃちゃんみたい!」
「志歩ちゃんって、礼儀をわきまえている!
って、感じがするからねー」
「ねぇ、松野さん。一緒に三人で、お出かけはどうかしら?
きっと、一緒なら楽しいわ」
「あっ、はい…」
こうして、僕は咲希さんと雫さんと一緒に、おでかけした。
「今日で一年が終わるのか~
来年も、いっちゃんとラブラブでいたいな~」
「まさか、付き合って…!?」
「うん!アタシ、いっちゃんと付き合っているんだ!」
「そうなのね。しぃちゃんが恋人出来たら、私、どうしようかしら…
寂しくなるわ…」
「何か…どこからツッコめばいいとやら…」
三人は、ショッピングモールで歩きながら、会話をしていた。
「唯くんって、ピアノをし始めたきっかけは?」
「特にないな…きっかけっていうよりは…
習い事で無理やりやらされたら、上達したって感じですね…」
「そうなのね。あっ、ここにピアノがあるわよ!」
「唯くん!弾いてみて!」
と、ストリートピアノで、僕は演奏した。
すると、咲希と雫が躍り出した。
すると、誰かが来た。
「あれっ?咲希?それに雫さん?」
「星乃さん。来ていたのね」
「いっちゃん!」
と、咲希は一歌に抱き着いた!
「せっかくだから、三人で歌いましょう!」
「うん。アタシも歌いたい!」
「一緒に歌たいたいな」
僕は童謡をピアノで演奏した。
一歌と咲希と雫が、童謡を歌っていた。
後、クリスマスの曲も弾いたら、
三人が歌ってくれた。
そして、観に行く人が、夢中になっていた。
「雫ちゃんが歌っている!天使みたい!」
志歩が遠目で、その光景を観ていた。
「一歌…お姉ちゃん…それに咲希まで、
何やっているの…」
と、志歩は呆れた表情をして、こっそりとこの場を後にした。