風の旋律と夏の煌めき   作:アッシュクフォルダー

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第十九話 大晦日

十二月三十一日 一年の最後の日にして、大晦日だった。

 

松野家は、年末年始も、両親がいない状態でも賑やかだった。

 

「ねぇねぇ、お兄ちゃん。

パパとママ、3月ごろに帰国するみたいだよ?」

 

「そっか」

 

「会いたくないの?」

 

「そんなことないけどね…」

 

「風夏ちゃんに会いに行かないの?」

 

「会ってどうするの?特に用ないし」

 

「お兄ちゃんって、最近、女の子にモテモテだね~

いっつも、女の子が寄って来るしな~」

 

「アンタな…」

 

俺は妹との会話が嫌になり、外に出た。

 

公園に来ると…

 

「あっ!唯くん!」

 

「咲希さん。それに隣は…ひょっとして…日野森雫さん!?」

 

「えぇ。咲希ちゃんとお出かけしているの。

この子は、咲希ちゃんのお友達?」

 

「はい!ライブハウスで知り合ったんです!」

 

「松野唯吹、中学二年生です」

 

「とっても礼儀正しいわね。しぃちゃんみたい!」

 

「志歩ちゃんって、礼儀をわきまえている!

って、感じがするからねー」

 

「ねぇ、松野さん。一緒に三人で、お出かけはどうかしら?

きっと、一緒なら楽しいわ」

 

「あっ、はい…」

 

こうして、僕は咲希さんと雫さんと一緒に、おでかけした。

 

「今日で一年が終わるのか~

来年も、いっちゃんとラブラブでいたいな~」

 

「まさか、付き合って…!?」

 

「うん!アタシ、いっちゃんと付き合っているんだ!」

 

「そうなのね。しぃちゃんが恋人出来たら、私、どうしようかしら…

寂しくなるわ…」

 

「何か…どこからツッコめばいいとやら…」

 

三人は、ショッピングモールで歩きながら、会話をしていた。

 

「唯くんって、ピアノをし始めたきっかけは?」

 

「特にないな…きっかけっていうよりは…

習い事で無理やりやらされたら、上達したって感じですね…」

 

「そうなのね。あっ、ここにピアノがあるわよ!」

 

「唯くん!弾いてみて!」

 

と、ストリートピアノで、僕は演奏した。

すると、咲希と雫が躍り出した。

 

すると、誰かが来た。

 

「あれっ?咲希?それに雫さん?」

 

「星乃さん。来ていたのね」

 

「いっちゃん!」

 

と、咲希は一歌に抱き着いた!

 

「せっかくだから、三人で歌いましょう!」

 

「うん。アタシも歌いたい!」

 

「一緒に歌たいたいな」

 

僕は童謡をピアノで演奏した。

一歌と咲希と雫が、童謡を歌っていた。

 

後、クリスマスの曲も弾いたら、

三人が歌ってくれた。

 

そして、観に行く人が、夢中になっていた。

 

「雫ちゃんが歌っている!天使みたい!」

 

志歩が遠目で、その光景を観ていた。

 

「一歌…お姉ちゃん…それに咲希まで、

何やっているの…」

 

と、志歩は呆れた表情をして、こっそりとこの場を後にした。

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